ファッション

先週、倉敷市児島を「日本ジーンズ物語」の販促で訪問した。児島には制作中もその後も、よく行くことがある。今回は、こちらからのお願い事もあり、本書にも登場するジーンズメーカーのトップの方を訪ねた。
その社長さんは、「ジーンズ発祥の地・児島」の将来を心配しながら、自社の「ものづくり」について話してくれた。それは、ファッションカジュアルとワークウエアや学生服とは別物で、ファッションにはメッセージを放つオリジナル性が必要ということ。売れている他社の商品のコピーをしていてはダメで、いかに独自性を出すかが重要。そのために若手の外国人デザイナーにも企画チームに加え、商品の開発から制作、販売まで自社のスタッフで切磋琢磨しながらやっているということ等々だった。
アパレルの業界にも海外に工場を持つ会社が多い中で、同社はユニークな存在のようだ。メーカーが自分たちでつくり、売るというのは大切なこと。流行の激しいファッションの業界ではなおさらのことのよう。なるほどねえ、業界の先頭集団にいる人の話は、含蓄があるね。