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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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工事中
3月×日
「日本遺産」に認定されたか『「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~』。関連の文化財は、岡山市や倉敷市、総社市、赤磐市の4市にまたがる。これを契機にPR活動が盛んになっていきそうだ。最近、仕事を通じて、この鬼退治の物語について、鬼ノ城の温羅が英雄になり、吉備津彦命は征服者として悪者になっていることに、違和感を持っている方々がいることを知った。そして、観光客を相手に、神事を「あなたも体験してみては?」などと軽々しく扱ってほしくないという神社もある。立場が違えば、意見が違う。
2月×日
『玄々斎随筆』が書道の業界紙「月刊書道」に書評が載る。これで墨や書道の業界紙をはじめ、奈良の新聞で紹介されたことになる。このほかにも大阪本社の新聞社にもプレスリリースを送っている。今回、『岡山表町商店街物語』のプレスリリースを発送。県内の地元出版社と経済誌。前は掲載を依頼する媒体が多かったが、最近は減ったものだ。商店街の業界紙も探すことにした。この書籍は地元商店街密着の内容なので、販売イベントも有効かも。
3月×日
仕事を出す発注者、それを請け負う元請け業者。元請け業者が外注をする下請け業者がある。今回、小社は下請け業者になっていた。仕事の発注者は元請け業者と仕事の打ち合わせはするが、2次や3次の下請け業者と直接連絡をすることはない、と思っていた。ところが、最近は連絡にネットのメールなどを使い、さらに「情報の共有」などという流れもあって、情報伝達を関係者全員にメールの「CC」を使って、一律で送ってきた。これには驚いた。ネット上では、請負の関係の上も下もなく、発注者から下請けまでみんな同格となる。一昔前なら考えられないが、このような流れになってきているのだろう。
3月×日
書籍『煉獄─森尚生誕80周年記念彫刻写真集─』を刊行して1年。これまでの間、彫刻を野外に展示してある「森尚彫刻公園」のホームページを作成してきた。主要作品10点を動画で、約40点を静止画で紹介し、いずれにも写真集の編者による解説ナレーションを付けている。彫刻公園内の数カ所の地点から撮った360度のパノラマ動画も設置。著者側のメッセージも肉声で録音したもの。写真集もホームページも長期にわたって残すことができる。ナレーションをご自分の生声にしたのは、この彫刻公園を続けて行ってもらいたいとい思いを、編者の子どもたちにも伝えたいためのようだった。
3月×日
車の車検を済ませると、カーナビの地図データの更新をするように、車の担当者から言われていた。データをWi-Fiの環境に置いて、情報のやり取りをするということで、カーディーラーに車を半日預けることにした。3、4時間経ったころ、まだ完了しないと連絡があり、次の仕事の予定に対応するために、代車を借りることをお願いした。その代車で所用を済ませ、カーディーラーに車を戻すと、ナビのデータの更新ができていた。時間がかかった全国の地図データを更新したからだという。とはいっても47都道府県のうち、車で行くことがあるのは、せいぜい周辺の4、5県ぐらいだろうか……。
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2月×日
昨日、そうじゃ吉備路マラソンの10キロ部門に出場。昨年のタイムを7分更新できた。夜の運動公園で、体力作りをしたいという高校生と競った成果が出た。欲を言えば、47分にしたかった。地元紙に50歳以上の部門で上位70人が載る。私は49分で102位だったので、約30人を抜いて2分縮めればよいが、この壁は高い。わが家の小学生と保育園のときから一緒に出場してきたが、来年は中学生。一緒に出場するのか。今年の記録がずっと自己ベストになるかもしれない。
2月×日
直書店の在庫調査。この日は、店舗を移転したという書店の新店舗に向かった。その店はスロット店舗の隣にあった。店内は前の店舗より小さなくなって、書店から健康食品の店に変貌していた。雑誌と話題本を少し置いていたが、食品や雑貨などのスペースの方が広い。直取引きを解消して、注文がある場合は取次店経由にしてもらった。思い返せば、郊外型の書店だった前の店は、数年かけて書籍売り場の面積が狭くなり、雑貨とコミックが増えていった。その最終形がこの姿だった。もっと書店として頑張ってほしかった、とは言えない、
2月×日
2月は小社の決算期、3月は年度末。直書店の在庫調査や棚卸しなど、期末の恒例行事が目白押しのうえ、年度末納品のために入稿締切が続く。あまりに忙しいので、働き方改革を断行することにした。早朝出勤をして朝の時間に集中度を高めて仕事をこなし、早めに帰る予定だった。が、事務所を出る時間は前のまま。この度の働き方改革は改悪であった。年度が変わってから再度、働き方改革の改良をしよう。
2月×日
期末恒例の棚卸し。5人がかりで、2日間を費やす。丸の内の社内倉庫と内山下倉庫。そしてあずかってもらっている製本所の棚。内山下倉庫と製本所棚は約半日。社内倉庫に1日半。終えるとぐったりするほどで、かなりの労力を要する。カウントする書籍のうち、もう10年以上もそのままの書籍がある。値引きセールをするか、片付ける(整理整頓)か……。眠っている本を叩き起こし、1冊ずつ表紙をネット上に露出して、本の存在を知らしめていくことからか。タンスの肥やしにしないために。
2月×日
今期の書店の在庫調査をやっと終える。売り上げの厳しい書店が多い。そんな中で健闘している書店がある。この書店は、創業社長から息子兄弟に店を任せて世代交代をしている。週末になると、駐車場と店内の空きスペースでイベントを開催して、にぎわいを作り出す努力をしている。この店と同じ通りで約1キロ離れた場所にも書店があるが、いつ見ても駐車場に車が少ない。この店は世代交代できておらず、昔ながらに書店と外商で稼いでいる。同じ道沿いにある書店なので見比べてしまう。
2月×日
『玄々斎随筆 ―墨匠・松井元泰の遺書』が出版の業界紙「出版ニュース」、「日経新聞」(関西)、書道の業界紙「美術新聞」で紹介される。「出版ニュース」と「美術新聞」は書評。「出版ニュース」はいつも読み込んでの書評を掲載してくれる。同誌が3月で廃刊になるのは名残惜しい。「日経新聞」は奈良支局の記者が、今も続く玄々斎の墨屋「古梅園」を紹介し、その記事の中で『玄々斎随筆』が最近発刊されたことに触れている。いろんな情報誌でこの書籍の情報が広がっていき、求める人の手に渡ってほしい。
2月×日
岡山県南で文学活動に功績のあった人に贈る「聖良寛文学賞」。この賞を小社の著者・臼井氏が受賞された。打ち合わせに自宅にうかがったところ、「吉備人にも関係ある賞をいただきました」と表彰状を見せていただいた。この賞があることを知らなかったが、良寛ゆかりの円通寺(倉敷市玉島)が昭和57年から実施しているという。良寛の150回忌に、歌碑を建立したことを記念して始まったそうだ。臼井氏の著者は、『岡山の文化財』や県内学校に寄贈もしている『おかやまの文化財』などがある。
2月×日
辺野古の海の埋め立ての是非を問う沖縄県民投票。新聞紙上で沖縄の出版社ボーダーインクの編集者・新城氏がコメントしていた。県民投票について、「意思を示さず基地が造られてしまえば、沖縄が自らの意思で新しい基地を受け入れたという歴史になりかねない……」という。もっともだ。別の記事で元米国国務長官主席補佐官は、米国本土に基地を移転させるより、米軍駐留経費を日本が負担しているので負担が少なくて済み、沖縄駐留を続けているという。政府は「基地反対」の意思にちゃんと応えるべきでは。
2月×日
総社の書店で、開店と同時に在庫調査を済ませ、「そうじゃ吉備路マラソン」の前日受付をして、午後からの津山での出版相談へ。今年のそうじゃマラソンは「復興支援」という文字がポスターやのぼりに書かれ、参加者も例年以上に多いという。大会前日で街は県外ナンバーも車も多く、マラソンムードが盛り上がっている様子。津山ではお一人の出版相談。書店の人がまばらで、静かに時間が過ぎた。
2月×日
最近、タウン誌のスタッフと仕事をしている。タウン誌では、掲載する情報の校正をクライアントにする。前に在籍していた会社の情報紙でも、必ずクライアントの校正をしていた。広告原稿だったから、それは必須だった。広告原稿以外でも、掲載している電話番号はすべて電話をして確認していた。タウン誌の編集部と同じだ。昨年から一緒に仕事をしているテレビ局は、編集権を主張してか、取材先に校正はしない。新聞社もしない。相手先に校正をした方が間違いが少なくなく、安心できるだろうと思うが、しない。媒体の編集方針はさまざま。
2月×日
吉備津彦神社の紹介文に、吉備津彦神社から修正が入ってきた。「金川城主の松田元成による焼き討ちに遭い社殿を焼失」の文は削除となった。境内にある子安神社についての説明に追加文が入った。「子宝に恵まれなかった岡山藩主・池田利隆公に祈願後たちまち名君と仰がれた光政公が誕生し、社殿が再建された」。光政は、吉備津彦神社で親の祈願によって産まれたのか。また、祀っているのは吉備津彦命ではなく、大吉備津彦命と「大」が付くのだそうだ。これまで認識していなかった情報も出てくる。
2月×日
『VUCA世界における日本の選択就実』を刊行した。2015年に就実大学グローカルブックとしてスタートして9巻目。就実大学経営学部のS教授の案と人脈で、国際的な経済人などを招いてシンポジウムを学内で開催し、その内容を収録した書籍をシリーズで刊行してきた。第1巻『文化発信基地としての瀬戸内文化圏の未来』を刊行してから4年間で9冊。同じデザイナーが装丁を担当してくれ、並べてみると美しい。S教授は今年度で退官。このシリーズも終了する。
2月×日
1年前に11刷の増刷をした『子どもの自己実現とその支援』。初版は2000年。毎年、著者に学校のテキストに採用してもらい、11刷をすることができた。複数の学校に招かれて講師をされていたので、多数の採用数があった。著者は今年で84歳。近年は1校で講師をされている。「あと何年できるかなぁ」と言われているので、一度にたくさんの部数の増刷はできず、ここ数年は小刻みで増刷するようになっている。
2月×日
文化財として、行政から指定されている指定名称がある。この指定名称が、通称で呼ばれている名称と違うものがある。例えば、楯築遺跡の「亀石」。伝世弧帯文石(こたいもんせき)とも言われる。弧帯文石の名は、発掘した大学教授もそのように呼んでいた。ところが、文化庁の指定名称は「施帯文石(せたいもんせき)」となっているようだ。市から県へ、県から国への申請が上がっていくようだが、申請するときにふったルビで登録されているのか、申請があって国が名付けるのか。詳細は分からないが、地元で違和感ない名称にしてほしい。
2月×日
工事中
山田方谷は、50歳代の時に病気をする。この症状について医師の見解を聞きに行った。応接の部屋には南洲翁(西郷隆盛)「敬天愛人」の書が懸けられていたので、歴史の好きな医師なのだろうと推察した。話の最後に、山田方谷の晩年の症状を伝え、病状診断をお願いしら、快く引き受けてくださった。『山田方谷全集第一冊』に、「腫疾ニ罹リ、手足梢腫ル」、「病勢頗る進ム」と記述されており、翌年に73歳で亡くなっている。さて、「腫疾ニ罹リ」を何の病気と診断するのか、楽しみ。
2月×日
吉備路文学館に立ち寄る。2月10日(日)~6月2日に開催される「生誕130年記念 内田百閒―古里岡山を訪ねて―」の準備で忙しそうだった。内田百閒の直筆原稿や書軸、初版本や資料や遺品など、ほとんどのものは岡山県郷土文化財団が所蔵するので、同財団のスタッフも加わって展示をしていた。展示は百閒が特に好んだ乗り物にも焦点を当てるようで、個人所有のミニ列車「百間阿阿房列車」も展示出され、実際に走らせて楽しませてくれるそうだ。今回初公開となるものも多いとか。期間中に私も足を運んでみよう。
2月×日
小社から2000年に刊行した『吉備の古墳』下巻には、造山古墳の墳長を360メートルとしている。岡山県古代吉備文化財センターの所長だった葛原氏の『吉備考古論考集』では約360メートルとある。改定した『新版晴れの国おかやま検定公式参考書』には、造山古墳の墳長は350〜360メートルとした。現在、岡山県観光連盟のホームページには360メートルとしている。測量結果で360メートルより小さいと出たが、どこが端になるか確定できなかったのだろう。今年、岡山市文化財課に確認したら、350メートという。造山古墳が縮んだ?
2月×日
所用のため吉備津神社の社務所を訪ねた。通されたのは応接の座敷の間。壁に飾られた絵を見て驚いた。高さ2メートルはある大きさの猿田彦の絵が掛けられていた。よく見ると左下に「天然」の銘。これは吉備中央町出身の妹尾天然。昨年、妹尾天然を顕彰する地元の方からの依頼で、天然の生涯を描いたマンガ本を納品していた。地元の生家跡には、石碑が建立されている。天然の作品は、足守の龍泉寺や後楽園外苑荒手茶屋にあると聞いている。それにしても、威風堂々とした立派な猿田彦だった。
2月×日
県立図書館で、昭和14年の岡山市内で起こった火災の日付を確認するため、マイクロフィルムを見る。山陽新聞の前進である合同新聞と大阪朝日新聞で確認。マイクロフィルムは大阪朝日新聞のものを確認した。専用の器械にフィルムを設置し回転させて見る。山陽新聞はプリントした綴りがあったので、紙で確認。しかし、いくら見ても見つからない。何度も確認しているうちに、検索ができたら簡単に見つけ出せるのにと、じれったくなってくる。マイクロフィルムはアナログフィルム。早くデジタル化してほしいものだ。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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