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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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5月×日
『市町村史』を広げる機会が増えた。特に記念誌を制作や通史的な出来事や著者の引用箇所の確認のために借りてくる。図書館でコピーをすればよいものでも、借りてきてしまう。県立図書館が近所なので、2階の郷土コーナーにある書籍を気軽に借りてくるし、用事が済んだらすぐに返却する。近いところに必要な蔵書があるのはたいへん便利。そして市町村史を作ってくれているから利用できるわけで、このこともありがたい。そんな中で岡山市の昭和の出来事を確認したくて年表を探したら、適当なものがない。年表だけでなく、ちゃんと『岡山市町村史』を作ってもらいたいものだ。
5月×日
日大アメフト部の悪質タックル問題。危険なタックルをした学生が記者会見。どう見ても正直に話している。続いて、日大の監督とコーチが記者会見。何か言い逃れをしようと責任を認めようとしない。指示を曲解した学生が悪いという口ぶり。窮地に追い込まれた監督は入院。マスコミを逃れるために、追及される政治家がよく使う手。一方、ないと言ってきた文書が次々と出てきても、指示していないという総理。自分には関係なく、忖度した者の問題として逃げ切ろうとしている。二つがシンクロしてきたように見える。
毎日新聞の調査では、安倍首相が2015年2月に加計学園の理事長と面会して説明を受けていたという愛媛県文書の記載に対し、学園の構想を知ったのは2017年1月だったとする首相の説明は「信用できない」との回答が70%に上り、「信用できる」は14%。
日大アメフト部元監督とコーチ、首相と財務省幹部。みんな早く、全部しゃべって楽になれ!
5月×日
紙に記録してきた時代からデジタルデータで記録・保管。保存にはフロッピーやMO、CD、DVD、SDカード、USB、HDが使われてきた。これらの記録媒体には寿命がある。劣化もするし、データの読み書きが自由にできるハードがいつまでもあるとは限らない。現在の金属製や樹脂製の媒体の寿命は、たかだか数十年程度と追われている。現在の技術でデジタルデータを長期保存するには、記録媒体を新たなものに移し替えるデータ移行を繰り返すしかないそうだ。磁気に頼らない新しい方式の記録媒体を開発中とか。それができないとアーカイブスの将来に影響する。
5月×日
朝一で自分史を制作中の95歳の方から電話をいただく。現在制作中の方では最高齢。午後は自分史を制作中の93歳の方のご自宅にうかがう。到着すると、カバンを持って出てきて、「ちょっと銀行へ連れて言ってくれぇ」と。帰りには「ちょっとそこのホームセンターに寄ってくれぇ」。文房具など買って自宅へ。自動車免許を返納し、車に乗せてくれる人も公共交通もなし。中山間地の買い物難民。お年寄りの足など介護サービスもして、編集者の仕事の幅が広がっていく。
5月×日
総社で出版相談。書店の隣にあったカフェが閉店し、会場となっていた。このカフェは書店の向かいにあったパン屋と同じ経営者で、パンを買えばカフェの飲み物のサービスを受けることができ、流行っていた。しかし、そのパン屋が総社東駅の側に移転オープンした。このカフェの客は激減して閉店。パン屋の名前はインダストリー。地元テレビ番組で「パン屋さんが選ぶパン屋さん」で1位になり、以来、連日長蛇の列。連休までは1時間は当たり前、2、3時間も持つことも。今、総社の一番の話題は、このインダストリーだそうだ。
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5月×日
古文書の復刻をしている編者と会う。この編者が、「古文書を前にして座り、読み進めていると、目の前に本人がいるような気配がすることがある」と印象的なことを話していた。毛筆は本人の筆使いがそのまま筆跡として色濃く残る。江戸時代のものでも、座って机に置いて読めば、同じ姿勢で書いたもの。編者は、遺言として書かれたその古文書を偶然に入手してから、その筆者に導かれ、不遇な扱いを受けた自著を世に問うてくれと感じるとも。時代を超えて、不思議なことはあるものだ。
5月×日
卓球の男子プロクラブ「リベッツ」が岡山を拠点に始動、初戦は11月に岡山武道館で実施されるそうだ。学生時に卓球部に在籍していた身としては、気になるニュース。ホームの練習場が岡山武道館なら、これも近い。最近のオリンピックで活躍する若い選手のおかげで、盛り上がっているようだ。スポンサーはボブソンで、クラブ名の「リベッツ」はジーンズに使う金具「リベット」に由来するとか。サポーターになってもよいが、1度選手と対戦してお手並みを拝見したい。などと言ってみる。
5月×日
高松市の百貨店へ。最近転勤してきた支配人を取材するテレビ局スタッフに同行し、インタビューを収録する。本番前に、大手広告代理店の担当者とその上司二人が突然に部屋に入ってきて、支配人と談笑。インタビュー直前の支配人を、冷やかし半分に盛り上げる。取材開始の直前に部屋から出ていったが、単ににぎやかし部隊だった。昔ながらの代理店営業を見るようだった。帰りに高松商店街を通る。ただ今編集中の「表町商店街物語」(仮題)に高松商店街のことが書いてあったと思い出し、撮影して帰路につく。
5月×日
「岡山学」研究会で、これまで「吉井川」「旭川」「高梁川」「瀬戸内海」などをテーマに、「科学する」を書名に付けて10冊ほど刊行してきた。ここ数年、刊行できないままになっていた。このまま消滅しては尻切れとんぼになると考え、岡山県全体を自然科学の視点で捉え直し、これまでのシリーズ「岡山学」の集大成になる書籍の刊行を提案。執筆者に承諾をもらえ、刊行は来年になりそう。成羽や奈義町の山奥で貝殻の化石が出たり、鉱物や地質にも岡山ならではの特色がある。これは自分でも読みたい本。
5月×日
株主総会。今年は委任状を出される方が多く、少人数で開催。昨年は前年に続き、わずかに黒字を確保できる。反省点は反省し、今年の進め方や次世代の体制などの話も出て、有意義な総会となる。そして、アーカイブ事業などこれまでにない目標も掲げ、不退転の決意を持って事業を進めることを誓い合ったと理解して終了。この日は、晴天ながらも暑すぎず、爽やかな五月晴れ。梅雨前の、最も気持ちのよい季節。自転車通勤も最適。明日も天気の予報、子どもの運動会の日だ。
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5月×日
郷里の総社市新本では、義民騒動が起きてから今年で300年になる。これPRするのぼり旗が立っていた。連休に帰ったとき、藩主に山の返還を求めて直訴して処刑された4人の墓を巡ってみた。毎年夏には「義民祭」が開催され、顕彰活動は今も続く。住民にとっては赤米より意味がある。この事件は、徳川吉宗の「享保の改革」直後に起きている。当時の岡田藩主は伊東という人物。財政難とはいえ、無理難題を村人に強いた背景を調べてみたくなった。史料があるのか分からないが、300年を契機に調べて見ることにする。
5月×日
神崎宣武氏が来社。講演集を制作しており、その打ち合わせのため寄って下さった。5回の講演を収録予定で、1回目の演題は「古代吉備の風景——遺跡・神話・文化地理——」。その最初に述べているのは、山陽新聞社が昭和52、53年に創立100年周年記念事業として実施した「古代吉備論争」ジンポジウムのこと。神崎氏はこのときの論争が面白く、刺激を受けたという。書籍『古代吉備論争』も刊行されている。このときに論者だった上田正昭、間壁忠彦、門脇禎二などほとんどの方が亡くなってる。
5月×日
写真集の校正のために、81歳の著者宅にうかがう。打ち合わせの途中、夜中に3回も4回も目が覚めて困る、という話になる。睡眠がこま切れになり、十分な睡眠時間が取れなくなって、昼に眠くなってしまうという。これはまさに自分も。最近特に顕著で、何度も目が覚めるうえに、朝が早く起きてしまう。昼に眠たくなり、帰宅すると食後にうたた寝をし、夜中に起きてしまうことの繰り返し。運動量を増やして肉体疲労をしたうえで、睡眠した方がよいのかもしれない。徒歩やジョギングで帰宅しようか…。
5月×日
テレビ局との取材。社名に電子工業の文字が入る会社。業務は耐雷関連製品(トランス装置・ブレーカーなど)や放送関連製品、医療用機器などの福祉機器を製造・販売する。インタビューでは空気中の酸素や窒素を濃縮して取り込む装置を開発したという話題が中心。一部の難解な理系の話はまったく理解不能。何のことかわからないまま聞いていると、同社が濃縮して取り出した窒素が、コイケヤのホテトチップスの袋に充填され、酸化防止に効果的で風味保持に役立っているという話だけが、印象に残っている。
5月×日
池田動物園の近くの山頂にある津倉古墳。周辺には墓地が広がり、この冬に亡くなった親戚の叔父の墓もこの中にある。数週間前に、妻と散歩を兼ねて、津倉古墳も訪ねた。発掘はしていると聞いていたが、発掘は終えて埋めもどされていた。この日に考古学研究会例会で、発掘報告があり出かけた。古墳時代初期の前方後方墳。周辺の山には七つぐろ古墳、都月坂古墳、青陵墓古墳など近い時期の古墳もあり、それらの首長との関係も気になるところ。報告書が出るのは2年後。歴史の解明には時間を要する。
1週刊分のほぼ140字日記・5月の1
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5月×日
愛媛県から脱走していた容疑者が潜伏していたしまなみ海道沿いの向島。連休の観光スポットの盲点と考え、しまなみに行った。向島でレンタサイクルを借り、次の約1.3kmの因島大橋を自転車で往復する。車で大三島へ移動し、生口島にかかる約1.5kmの多々羅大橋を歩いて往復。海面まで約200mの高さに私はビビるが、子どもらは平気。しまなみ自転車道は、高速道路の全線を並行してあるのかと思っていたら、橋の部分だけで島内では一般道を通る。どの橋も高い場所に設置している。このアップダウンが大変。これで、しまなみ全橋自転車走破の下見にはなった。この日、犯人は逮捕された。
5月×日
東日本大震災を契機に、地震や津波の災害状況を記録し公開している「災害アーカイブス」。国立国会図書館にポータルサイトがあり、地方自治体をはじめ、NPOや大学、企業が運営しする100件近いサイトがあるという。また、災害から文化財や史料を救出したり、災害に備えて史料をデータベース化したりする活動が広がっている。岡山には「岡山史料ネット」が早くから発足し、数年前には美術館や博物館や美術館、大学などを結びつける「岡山県文化財等救済ネットワーク」ができ、救済資料の保管場所などにも対応していくそうだ。企業のアーカイブの作成がこれらから漏れている。
5月×日
岡山藩政資料をまとめた池田家文庫資料叢書の最終巻「御留帳評定書(下巻)」が刊行された。岡山大学の倉地特任教授らが、数年前から岡大付属図書館に詰めて作業していたものが出来上がったようだ。図書館の作業部屋を訪ねたことがある。これまで「御留帳御船手」「朝鮮通信使饗応関係資料など6巻をまとめ、今回の刊行が最終巻。当初は全10巻の予定が、費用面のために今回で打ち止めという。残りの資料はメット上で公開を検討中とか。大学図書館の予算がないとは思えないし、1年に1冊の刊行でもよいではないか。文化系事業に予算がつきにくくなったということか。 
5月×日
『煉獄—森尚生誕80周年記念彫刻写真集—』の出版記念会に出席。会場は岡山プラザホテル。20年前に亡くなった森尚氏の彫刻作品集の出版と、彫刻を展示している彫刻公園の整備完了を兼ねての会だった。岡大特美の同級生をはじめ、教え子の方をはじめ、ご親族の方々など総勢50人ほどが集まった。この写真集は、主な作品を時系列で網羅して難解とされる作品が生まれる背景を知ることができる。そして森家の歴史を知ることができるファミリストーリーになっている。野外にあるセメント彫刻は風化が進むが、紙の写真集したことで、図書館にも入って半永久的に残ることになった。
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4月×日
山陽放送「夢紡いで」(毎週月曜23:07~23:10放送)のテレビ取材班に同行し、番宣用のホームページと書籍用の取材をしている。そうそうたる企業のトップに直接話を聞くことのできる貴重な経験をさせてもらっている。この日の取材は、三菱自動車やJFEスチール、JXTGエネルギーなどが周辺にある、水島臨海工業地帯の中枢地区にある企業。水島の工業地帯の中に立ち入ることはめったにない。貴重な機会をもらったので、周辺を巡ってみた。このエリアは、高梁川の廃川となった旧東高梁川の河口と、さらにその南の干拓地にあたる。そう考えると感慨深い。
4月×日
毎年この時期、前年度決算の審判を受けるため、鳥取市の会計事務所に向かう。あいにくの雨だが、山の新緑に趣があってよい。高速道路で大型車両の後尾を走ると水しぶきが激しく舞い、前方が見えなくなることがある。約3時間の走行で鳥取市内に。決算数字におほめのお言葉を、新事業にも推進のお言葉をいただく。新事業とは昨年度から打ち出しているアーカイブ事業。客観的な立場の意見に励まされる。昨年にアーカイブの資格を取得したが、もっと知識を得てみようという気持ちになる。さらに上の勉強をすることにしよう。
4月×日
書籍制作をさせてもらっている最高齢のS氏のお宅へ。今年になって原稿とゲラのやり取りのペースが落ちている。体調は悪くないと言われるが、さらにスローペースになっているようだ。この日は、学校の教師との交流を原稿にしているとのことだった。この先生が何年に亡くなったかを電話して尋ねたいが、耳が聞こえないので私に電話してほしいと言われる。代理で電話してみると、ご本も奥さんも亡くなられていた。ご本人の同級生もみんな亡くなっているそうだ。気がつくと知っている人はみんない亡くなっていたという、浦島太郎の話の最後の場面を思い出した。高齢を生きるということは、そういうことなのか。
4月×日
取材先が決まると、その企業をネットで軽く調べるようにしている。企業名を検索すると、その企業の評判や口コミの項目が並ぶ。クリックしてみると、いくつかの書き込みがあり、思わず見入ってしまった。リクルート業者が運営しているサイトのようだで、「評判・社風・社員 のクチコミ」「勤務時間、休日休暇の企業分析」「福利厚生全般の納得度」のほか、「給与・年収の企業分析・研究レポート」という立ち入った情報も提供している。優劣を点数にしたり、星マークの数で表現したりしている。ただ、登録しないとアクセスできない情報もあるが、企業が丸裸にされているようだ。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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