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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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4月×日
昨日は県議と市議の統一地方選挙で。投票のために、桜が咲いていた小学校の体育館へ行く。開票結果は、2人とも投票した人が当選。私の選挙区は県議は9人が立候補し8人が当選、市議は22人が立候補し20人が当選。出ればまず当選という状況で、立候補者数は過去最低だった。投票率も過去最低。県議は約8000票、市議は約2000票もあれば当選。立候補者の少なさと投票率の低さは、関連性がある。議員のなり手が少ない中、議員の質の低下が懸念される。長期政権が続くて変化を期待できないうえ、政治不信につながる事件が多すぎることも影響しているはず。投票に行こう! 立候補しょう!
4月×日
書籍の文章という著作物を使用するには、著作権使用の許諾が必要である。岩波書店発行の書籍を転載するため、著作権使用の承諾の手続きをする。岩波書店はこの手の処理業務が多いようで、コンテンツライツ部という部署があり、テキバキと書類処理の指示があった。この書籍には2人の編者がおり、この2人にも承諾してもらわなければならない。その2人の編者は既に亡くなっており、著作権継承者に承諾書を送る。関係する方々への書類を作成し、署名と捺印さえすれば良い状態の書類にして、返信用の封筒も付けて申請書類一式を作成して投函。今後発刊の書籍でも人物の写真など、画像の借用・掲載の書類作成が控えている。結構な作業量で辟易するが、著作権の処理なので漏れのないように機械的に処理指定しかない。
4月×日
「既刊本をSNSでPRしよう」と社内会議で決まる。既刊本は書庫に置いたままになって動かない。存在していることを、情報発信していこうということだ。そこで、桜の季節は写真集の『岡山後楽園の春夏秋冬』と『千年桜とともに─醍醐桜と吉念寺集落─』をfacebookとtwitterにアップする。後楽園の桜も醍醐桜もこの季節、必ずマスコミが取り上げる。複数の媒体で話題なってる時期に、関連書籍の情報を出し、メディアミックス効果を狙う。発信後、書店から『千年桜とともに』の補充注文3冊があった。これはSNS効果なのか、偶然なのか……。
4月×日
11月実施の「おかやまマラソン」のフルマラソン県民優先枠に応募する。5・6キロのファンラン(1400人)に応募しようかとも考えたが、これはもはやプライドが許さないと思ってフルマラソンにした。マラソン実行員会によると、募集開始の1日目だけ定員(2000人)の約2・5倍no
応募があり、この応募数は過去最多とか。私は昨年、この県民枠では抽選漏れとなり、一般枠(1万3000人)で引っかかり参加できた。今年は海外枠(計300人)もあるそうだ。何でみんなそんなにも、あの苦しいフルマラソンを走りたがるのか。気が知れん。
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4月×日
企業トップのインタビュー番組を書籍にするシリーズ『夢紡いで』。第2巻の発刊前予約注文数は、第1巻並み。発刊前にある程度の販売部数が見込めているのは理想的。大きな書店販売が見込めない状況下では、発売前に販売部数が分かっているか、制作費を確保しておくと、安心して刊行できる。現在、取材は第3巻目に突入している。第3巻はこれまで校正に苦労した教訓から、取材を終えた原稿は早めに組版に回し、予定人数の51人の取材が終わるころには、発刊できる状態にしておきたい。
4月×日
3月受診の予定を延期していた歯医者に行く。ドアを開けると、昨年刊行した書籍の著者の方が、待合室で順番を待っていたのでビックリ。「どうしてここにいるの?」という感じ。著者の自宅からこの歯医者は遠い距離のところにあり、歯医者のことは話にもならなかった。それなのにバッタリ。出会いは、時間軸とエリア軸が交わることで、ある意味では奇跡的。この著者と知り合ったのは35年ほど前になる。よほど縁があり、こうしたよい出会いは続けたいもの。
4月×日
90歳を超える方の自分史づくりを継続している。これまで自宅にいて、デイサービスに行かれていた。最近、1週間程度の宿泊を伴う福祉施設に通うようになった。医者から「読んだり書いたりすることは良いこと」とお墨付きをもらって、福祉施設の職員にも家族にも原稿執筆を認められているという。この日は、2カ月ぶりにお会いし、短いものも含めて5本の原稿を受け取った。執筆は脳トレであり、生きがいにもなっているようだ。
4月×日
伝統美観保存条例が倉敷市美観地区に制定されて50周年になるそうだ。この日は美観地区にオープンしたカフェの取材で訪れる。旧家を改装し、アンティークの家具を置いている。岡山のフルーツなど特産品を、ゆったりとした雰囲気の中で楽しんでほしいというコンセプトのようである。倉敷美観地区は、地元の我々が来ても和むよい街だ。特に、桜が咲く季節は美しい。最近はここでも外国人が多いようで、白人の団体客も歩いている。古い街並みに欧米人が歩く姿は似合う。
4月×日
花見のため定時で帰宅。働き方改革で「金曜日には早く帰ろうという」という「プレミアムフライデー」のキャンペーンがあった。あれはもうなくなったのか、今では全然聞かない。調べてみると、経団連と経済産業省の旗ふりで始まり、月末最終金曜日の午後3時の早帰りを促していたようだ。ところが、実施する企業は少なく、どうやら失敗ということだったらしい。政府の旗振りごとには、眉唾物であることの心構えも必要。プレミアムフライデーは死語になった。
3月×日
岡山市市民会館で開催された磯田道史歴史トーク「山田方谷」(山陽放送主催)に参加した。平日にも関わらず満席。山陽放送がシリーズで開催している磯田氏の講演会は、毎回、申し込みが定員オーバーで断っているという。磯田氏の人気は、地元だから絶大だ。山田方谷の話題も、最近は多い。高梁市内に「山田方谷記念館」が開館した。山田方谷NHK大河ドラマ放送実現を求める署名運動は、あと2万人で100万人に達する。秋には「山田方谷」をテーマにした演劇が上演されるそうだ。
3月×日
山陽放送テレビ番組「夢紡いで」の第2弾の書籍『夢紡いで2』を刊行。『夢紡いで2』に掲載の企業・団体のトップを招待して出版記念会が、岡山駅西口のANAクラウンプラザホテルで開催された。今回はeメールを使って校正をしたので顔写真と名前を把握していたが、皆さんとは話をすることができなかった。だが、何を考えているかは、ゲラに目を通してきたから知っている。企業のトップは自社の業績のことはもちろんだが、地域貢献を考えている社長が多いのが特徴ではないか。また、紹介している51人中、女性が2人。女性をもっと紹介すべきとも思った。
3月×日
真備町に行く。昨年7月の豪雨災害に遭って8カ月。幹線道路沿いの店舗は再開しているが、井笠鉄道沿いの住宅は2階まで水没したせいで、割れた窓のままの空き家が目立つ。これらの家を見るとまだ当時のままだ。人手不足で修復できないとも聞くし、帰宅ができずに避難所暮らしを余儀なくされていることを思うと、早い復興を願わずにはいられない。自宅も水没し、工場や事務所が水に浸かり被災した会社社長を訪ねた。真備町の中心部を外れた会社まで行くと、小田川の支流域に当たる場所に位置し、ここでも浸かったのかと驚かされた。5月に被災の体験を話してもらうお願いをした。
3月×日
2月に直書店を回り、在庫調査を終え、ここにきて2書店が閉店するとの連絡があった。1店は直書店の中でも売り上げがよかった有力書店の一つだった。ここ数年間に店内の書籍スペースが減り、コミックと雑貨のスペースが増えて嫌な傾向を示していた。店長も辞めて交代していた。書店の危機は進行しており、出版社の売り上げも閉店する店の売上分は確実に落ちる。書店、取次、出版社の将来は、さらなる厳しさが予測される。岡山市街地の書店でも、雑貨とコミックが幅を利かし始めているのが気になる。
3月×日
リアル書店が減っていけば、アマゾンなどネット書店への依存率は上がっていく。アマゾンは独占的にシェアを広げていくと、強権的になるのがこれまでの例でもある。『出版ニュース』3月下旬号で「アマゾンは、買い切りを理由に現在の出版卸正味を大幅に切り下げてくるのは必至である。おそらく五掛け以上を要求してこよう。再版を廃止した英国では四掛けという」とある。なるほど、十分に考えられる。そうなると、出版社連合を作っても対抗するしかない。が、出版ニュース社でさえ、『出版ニュース』をこの3月で廃刊にする状況である。
工事中
3月×日
gooleの検索画面に、点字ブロックのイラスト。調べたら、この日が点字ブロックの日だった。発明者の三宅精一氏が岡山県立岡山盲学校近くの横断歩道の前に点字ブロックを設置したのが3月18日。今や岡山発祥の点字ブロックは世界に普及している。この三宅氏の青年時代のエピソードが、昨年制作した私家本『思い出すままに 第1集』(芝村哲三著)に載っている。それによると、三宅氏は高校時代は素行が悪く、転校させられて高梁の高校に汽車で通っていたというのだ。同級生の証言である。善行者の三宅氏は、若い頃はやんちゃだったらしい。
3月×日
論文を書きつけている人と論文を書いていない人と論文の書き方には、違いがある。論文には、全体の構成、引用や参考文献の書き方に独特のルールがある。引用は原文を変えない。引用の分量には制限があり、引用によって何が言えるか持論を書く必要がある。引用文献にはページ数まで入れる等々。普段から論文を書いている研究者には当たり前のことが、一般の人は知られていない。両者の共著の書籍を編集するとき、書式を統一する必要がある。研究者と一般の人の共著の書籍を制作したら、論文の書き方が身についた。
3月×日
『昭和天皇実録』は本文18冊と索引1冊で全19冊。明治34年の誕生から昭和64年の崩御までの89年間が記述されている。宮内庁が24年をかけて編集したものだという。この19冊に誤りが5000カ所以上あり、さらに敬語表現や送り仮名表記の統一などが1万数千カ所も見つかったと、新聞記事になっていた。宮内庁だけで制作し、出版社の校閲部を通していなかったのか……。なぜそんな数になったのか分からないが、編集者の心情を慮ってしまう。宮内庁は確認を終え次第、正誤表を公表する方針だそうだ。
3月×日
年度末、官公庁関係の成果物を納品する。印刷所の担当者と待ち合わせて、指定の倉庫に集合。車から書籍をパレットに降ろし、フォークリストで移動して2階へ。でかい倉庫の一角の棚は役所関係の置き場。5人で棚の上部に2000部を置いていく。一時保管だと思うが、早めに目的のためにつかてほしいものだ。お彼岸も過ぎ、作業のせいで汗ばむ。この日からバッチ(ステテコ、ズボン下)をやめてよかった。
3月×日
地元地方紙の1面トップに、「新刊発売 中国5県さらに1日遅れ 物流機器が波及」の見出しが付いた記事。取次の日販が、人手不足とコストの上昇で配本の遅れを発表したという。今、岡山市内の書店に注文して、店内在庫がない場合、1週間から10日がかかると言われる。もはや1日遅れるとしても、たいして変わらないとも言える。一方、アマゾンは出版社や取次から直接、本を仕入れて自社の流通網で宅配する。ますますアマゾンの有利になるばかり。
3月×日
1冊の書籍の制作にあたり、校正先が約50件もあった。その校正のやり取りを、すべてeメールにした。書籍の内容は、50人ほどのインタビュー記事の文字もの。実際に話したことよりも正確に、より伝わりやすくために多くの修正が入る。話し言葉は、そのまま読む文章にならない。50件の中にはブランドイメージを考え、文章が差し替え依頼でもどってくることもあった。この1カ月ほどの間に、約600通のeメールを送っていた。1日平日は20〜30通を送っていることになる。窓口の担当者と何回かeメールのやり取りをしているうちに、親近感も湧いてきた。書籍の購読も、eメールでお願いしてみよう。
3月×日
『いま「出版」に言いたいこと』と題して、佐野眞一氏が「出版ニュース」に寄稿していた。サブタイトルは『だれが「本」を殺すのか』から18年。ここ20年間のさらに悲惨になった出版業界の状況を、出版の現場で見てきたエピソードを混じえて語る内容は、救いようのない状況にきているようだ。光を見出せそうにない。やはり「本」を殺してきたのは、出版社か? 取次店か? それとも書店? 読者? 編集者? もう誰かのせいにしている時間はない。
3月×日
岡山後楽園の売店に2店に、写真集『岡山後楽園の春夏秋冬』などを納品。後楽園内に入ると、地面が黒色で覆われていた。この時期は枯れた芝を焼いた後で、梅が終わって桜が咲く前でもあり、花の色がない「ブラック後楽園」になっている。それでも観光客はいて、海外の団体ツアーのグループが歩いていた。店の人に言わせると、この時期は外国人で持っている、ということだ。今年は桜の開花も早そうだし、例年、桜が咲けば来園客で周辺の道路は渋滞し、園内は混雑する。それでも一目見たくなるのが後楽園の桜だ。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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