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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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11月×日
イオン岡山の1階ホールで、「あさのあつこ短編集完成記念スペシャルトークイベント」があった。トークショーは大森市長とあさのあつこさんの公開対談。用意されていた150人の席は満席だった。短編集は、あさのさんが地元の歴史を題材に執筆していたもの。岡山藩主の池田光政と綱政親子や、桃太郎伝説の温羅を題材にしたものなど6話を収録している。作品集の制作を手伝ったので、お披露目会を見学した。会場のスクリーンで、鬼ノ城や吉備津神社を紹介する動画を上映した。ドローンを使った空撮の映像がとても新鮮。地方の観光地紹介の映像も、こんな空撮が増えていきそうだ。
11月×日
来年使う手帳を買った。スマホやパソコン上で使うgoogleカレンダーが便利で、手帳は今や私にとってメモ用紙でしかない。が、外出中にスマホで電話中に日程の話になると、手元にカレンダーがないので困ることがある。カレンダー付きのメモ用紙を探していたところ、岡山県民手帳に。大きさも手ごろ、カレンダー部分はオーソドックス。やはり、巻末の岡山県内の官公庁や観光情報、統計数値、日常生活に必要な諸情報が多く、岡山県関係の情報に特化しているのが決め手。ダイアリーとして書かなくても、この情報の多さを評価した。これまでなんで使わなかったのだろう。
11月×日
夜、旧知の友人と再会し居酒屋へ。クレドで待ち合わせ、相手方が行こうかと入ったのが県産業会館1階の飲み屋。数日前に、耐震性能の不足が著しいと廃止方針が示されたと新聞に載っていたビルだ。25年ほど前まで、このビルの2階にあった会社に勤めていた。窓には社名を書いたオレンジのシールが貼ってあった。1階は県の特産品ショールームだった。地下1階には飲み屋があった。当時4階にあった県経営者協会は今もこのビルに入っている。トイレは男女共用だったしエレベーターは旧式で耐震不足となれば、取り壊されても仕方がない。時代は変わる。
11月×日
『トラクターの世界史 -人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』 (中公新書)を新聞広告で見つけた。「これはもしかして小社の本が……」と思い、書店で内容を確認すると、目次の5章に「日本のトラクター—後進国から先進国へ—」とあった。本文をめくってみると、「岡山からの挑戦」や「『幸運機』から『丈夫号』の誕生へ」などの小見出しがあり、戦前の農業機械化の中心は北海道ではなく岡山だったと記されていたので、即購入。巻末の参考文献には、小社の『農業機械の先駆者たち—機械化農業王国・岡山の成立過程—』(南智)が。研究者にも参照されている。
12月×日
岡山県郷土文化財団主催の「近世の実象を求めて、史料の語る近世岡山」が県立美術館ホールであった。今年の同財団のシンポジウムはちゃんと企画され面白い。3人の研究者から発表があった。倉敷村に残る豪農商の大橋家が地域で有力商人になっていく過程を書いた古文書、子孫に残すために先祖の系図を調査して作成した大国家(大森家)の古文書、財政逼迫の藩運営をする津山藩とそこで働く武士の倹約ぶりうかがえる古文書。どれも参加者は興味津々。シンポジウム後の質問も多かった。古文書の世界もまだまだ解読されていないものが多いようだ。一次史料は面白い。
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11月×日
テレビ局の取材同行で、香川県高松市のJR四国旅客鉄道高松運転所と呼ばれる車両基地へ。JR四国は「アンパンマン列車」をはじめ、「四国まんなか千年ものがたり」「志国高知 幕末維新博号」などの観光列車を持つ。車両基地に停車しているアンパンマン列車の中で社長に取材しようというわけだ。車両にアンパンマンを描いた列車は数種類あるようで、取材に使ったのは窓の上が空いているトロッコ型のもの。この時期の外気は寒く、すぐそばを国道が走り、車の騒音が入るたびに中断。何度も取り直すが、結局、音声だけを室内で録理、一部分を画像と音声を編集でつないでいくのだそうだ。映像の編集も楽しそう。
11月×日
岡山県立博物館所蔵の備前刀「山鳥毛」。『岡山の文化財』(臼井洋輔)でも紹介されているが、1年ほど前に新潟県上越市に売却される見通しと話題になった。この刀は戦国武将上杉謙信・景勝の愛刀として知られ、国宝に指定されている。岡山県内在住の個人が所有し、博物館に寄託されている。評価額は約3億2千万円とかそれ以上とか……。今年、『晴れの国おかやま検定』の改定版を作成するときに削除すべきか県文化財課に打診したら、「現時点では売られていないし、そのままにそておいたら」ということだった。先日のニュースで、岡山の所有者と金額が折り合わず、上越市が購入を断念したという。よかった、よかった。
11月×日
写真集『森陶岳大窯の引き寄せたもの』(森陶岳)を刊行して2年近くなる。この写真集は全長85m、幅6m、高さ3mの、陶芸史上最も大きな登り窯で焼いた備前焼を収録している。巨大窯で焼いた作品は今までの備前焼とは違った窯変をしていた。熱量のかけ方が桁外れに大きいからだ。作家はこの巨大窯の可能性を、さらに追求しようとしている。今度は、備前焼だけでなく、六古窯と呼ばれる瀬戸焼や常滑焼、越前焼、信楽焼、丹波焼の土で焼いても、大きな成果が出るという壮大な実験、国家プロジェクトのようなことを始めている。ただ、これから小規模な窯で1年ごとに焼きながらデータを積み、約10年をかけて大窯に挑むそうだ。
11月×日
NPOが主催で、岡山県立博物館の内池英樹氏と写真家のトークイベントがあるというので、旧内山下小学校の体育館に出かけた。内池氏は、戦国時代の文書群「石谷家文書」を訳し、岡山市文化奨励賞を受賞した方。ゲラを渡す便があったので、この機会にと日が暮れて向かった。岡山城西の丸のある小学校の跡地で、「人物」「歴史」「文化」「芸術」というキーワードで紐解いていこうということらしい。タイトルは「西の丸デェ−ドリーム」で、アート作品の展示や池田家関連グッズ販売、ワークショップなどもあり、若い人向けのイベントだった。おじさんにはよく分からない。暖房のない体育館の寒さに冷え切ってしまい、イベントの途中、退散してしまった。
11月×日
仕事のBGMに使っているiTuneに、最近、ECMレコードが加わった。ECMはドイツでアイヒャーという人によって1969年に設立されたレコード会社。「ケルンコンサート」などキース・ジャレットの一連の作品をはじめ、パット・メセニーの初期の作品、ラルフ・タウナーやチック・コリア、ジョン・アバークロンビー、チャールズ・ロイドなどの音源がある。全体にアイヒャーの音の好みが反映され、環境音楽的で心地いい。「ケルンコンサート」や「パット・メセニー」は当時レコードでよく聴いた。当分このECMで楽しめそう。仕事をしながらの音楽として最適だ。こういう独特の個性を持ったシリーズが、本のラインアップにもほしいものだ。
11月×日
岡山駅地下のイベント広場「ハレチカ広場」に、本の森セルバ‏が、11月9日から1週間の予定でブックフェアを開催している。小社のコーナーも設けられている。県外者のお土産にもなる「岡山弁トランプ」をはじめ、普段は書店にも置いていない『魚水実録』や『野﨑台湾塩行の研究』などの大型本も置かれている。この日は、補充注文のあった商品を納品のため訪問。取次店の担当者もいて、棚の整理をしていた。おかやまマラソン開催日を挟み、「県外からの来岡者なども見込んでいるが、売上げはいまひとつ伸びていない」そうだ。ただ、こうした書店の小さな積み重ねが大切だと思う。
11月×日
今週月曜から、「おかやま検定」の受験申込みが始まった。参考書についてお問い合わせがあった。蒜山を説明した見出しに「国立公園蒜山」とあり、問い合わせは「蒜山はいつから国立公園になったのか?」というもの。蒜山は大山隠岐国立公園になっているが、真庭市が蒜山地域をアピールするために環境省と交渉し、「国立公園 蒜山」と呼称することにしている。受験者が細部のこだわりるのは分からないでもない。しかし、テキストを2回通りやったら、時事的なニュースを年末の「今年の1年」などの事項をおさえておいた方がよいとアドバイスしたい。
11月×日
総社高校が今年創立100周年を迎えたことを、地元紙の見開き広告特集で知った。この高校は四十数年前に在学していた母校。新聞広告に付いている記事によると、校祖とされる創設者の板野不着(ふちゃく)という人は、山田方谷の弟子であった三島中洲が創った漢学塾・二松学舎の塾頭だった人物。現在の校長がこの地元紙に寄稿し、この板野不着氏の教育理念には、その師である三島中洲を通じて山田方谷の「至誠惻怛」の精神が宿っていると述べている。総社高校の教育理念に「至誠惻怛」があるとは、在学当時はもちろん、今まで知らなかった。
11月×日
NPO法人日本アーカイブ協会主催の「準デジタル・アーキビスト資格取得講座」を受講するため上京。講座の後には試験がある。テキストはあるが、試験問題は選択式か記述式か、どんな形式なのか分からない。過去問題も公表されていない。60分の試験時間で、100点満点で70点以上が合格。10時から「デジタル化についての知識と技能を持ち合わせ、文化活動の基礎としての著作権・プライバシーを理解し、総合的な文化情報の収集・管理・保護・活用・創造を担当できるようになるため」の講座を、撮影などの実習を含めて夕方まで勉強し、最後に資格認定試験。試験なんて何十年ぶり? 
11月×日
朝の移動で山手線の通勤ラッシュに遭う。満員の列車に詰め込まれるのは苦痛。東京は人が多すぎる。試験会場は大手印刷会社の本社ビル。東京のビジネスマンはかっこよくみえる。講座の講師は大学の教授が担当。大手印刷会社で開催ということで、この印刷会社が取り組むアーカイブ担当者の事業紹介のような講義も加わり、朝から夕方までビッシリ。今後、国の内閣府なども観光や教育、学術や防災などの分野で関係省庁がアーカイブ連絡会や実務者協議会を立ち上げ、アーカイブ社会を構築していこうとしているとか。このビルには印刷博物館が併設してあった。昼食の休憩時間に、早足で見るのがやっとだった。
11月×日
『広辞苑』が10年ぶり改訂し、第7版として来年1月に発売するという。この時期、購読申込書が岩波書店から小社にファックスで届いた。さすがに販促が早い。ただ個人的には購入する気に慣れない。最近は『広辞苑』はもちろん、国語辞典も開くこともほとんどなくなっている。PCの検索で調べてしまう。重量があるし、机周りに置くと場所を取る。PCで文書を書いたり読んだりするときに調べたい用語があると、手軽だし早いのでネット検察を使ってしまう。もはや習慣化している。
11月×日
クライアントがエリアを限定してチラシ配布を希望していると、媒体から連絡があった。クライアントの窓口担当者が辞めたため、機関紙の制作と広告代理店を兼ねている小社が、クライアントからチラシを受け取り、配送業者に届けることになった。クライアントが広告掲載を希望すると、広告代理店として媒体の広告スペースを確保し、広告原稿を作成する。他媒体への掲載があれば手配するので、他の広告代理店とのお付き合いもある。広告代理業務をしているのは、我々が媒体出身だから。
11月×日
数日前、金沢市の老舗高級和菓子店の桐箱入りの高級羊かんをいただいた。上品で漆黒の羊かんだった。桐箱のふたには、墨で商品名の「玄」と書かれていた。最近、出版相談で渡された原稿を読んでいると、玄の字について書いてあった。書家の榊莫山の言葉の引用で、「玄というのは、黒い色のことである。天の色のことともいう。清く静かなのも玄、微妙な深遠さも玄であり、かがやくことも玄である」と。持ち込まれた原稿は、江戸時代に奈良あった老舗・墨屋の当主が書いたもの。その人の名前は「玄々斎」。
11月×日
史跡を紹介する原稿書きが追い込み。夏頃に締め切りだったが、延期になっていた。写真はそろえていた。文字数が決まっていたので、テキストも用意していた。文字数に合わせてテキストを整えればいいのだが、作業をもう1週間早くすべきだった。その関連で書いたナレーションの動画映像の試作品が届いた。鬼ノ城や吉備津神社をドローンで上空から撮り、上空からの映像をふんだんに使っていた。難しいのだろうが、自分でドローンを操縦したい気持ちになった。
11月×日
おかやまマラソンの前日。この時期、余裕で短い距離を時々ジョギングしているが、昨年はおかやまマラソンの出場が決まっていたので、緊迫感を持ってトレーニングをしていた。目標がないと朝のジョギングに踏み出せない。でも、今年は出場しなくてよかった。原稿書きが切羽詰まっていたし、何かと忙しい時期になっていたので、仕事に支障が出ていた可能性もある。そうじゃ吉備路マラソンの参加者募集が始まっている。エントリーして、これを目標にトレーニングを始めることにしよう。来週ぐらいから。
工事中
10月×日
週末に台風が来て、10月後半は雨が多かった。今週は気温も高めで小春日和が続く。後楽園の売店から後楽園写真集の納品依頼が来たので、後楽園内を横切って届ける。観光シーズンで、外国人の団体が多く訪れている。フランス人は半袖ポロシャツだ。日本人は少なく、「外国人に救われている。これで北朝鮮が何かしでかして外国人が来なくなると大変なことになる」と、あの国のミサイル発射を恐れていた。地方にとってもインバウンドの恩恵は大きく、外国人様様といった感じ。青空とポカポカ陽気、そして平和が一番。
10月×日
小社から写真集を観光しているカメラマン氏から、「瀬戸内国際芸術祭への参加募集は、いつからじゃろうか?」と尋ねられた。調べてみると、次回の「瀬戸芸」は2年後の2019年。作品の公募期間は、2018年1月16日~31日。福武總一郎総合プロデューサー及び北川フラム総合ディレクターが選考するそうだ。そのカメラマン氏はここ数年、写真だけでなく、芸術性の高い動画の撮影に凝っていた。見せ方に工夫のできるアーティストなどとコラボすると、注目されそうなが映像だった。作品を選考する二人がちゃんと見れば、選ばれるに違いない。
11月×日
出版相談で、東京の大手自費出版専門出版社・文芸社の営業を受けている話を聞く。とにかく何度も電話をかけてくるそうだ。担当者は女性。作品の出来をほめちぎり、東京にも出てくるようにも誘う。東京ブランドを最大限に活用し、東京から出版を勧める。契約書店での作品の配本や、全国紙への広告をすると言う。制作費は小社の約2倍。女性の勧誘で落とせないようなら、年輩の男性に代わり、大幅値引きを条件に契約を迫る。この手口を話したら、その通りだったようで、翌日、相談者から電話があり、文芸社はハッキリと断りました、とのこと。
11月×日
2週間後の東京出張のため、宿泊の予約を取りに旅行会社へ行く。出張先の用事のある街の周辺には宿がなく満室という。乗り換えのない鉄道の沿線で探しもどこも満室。乗り換えのある遠方でやっと1室を見つけてもらえた。2週間後だからトランプは帰った後だし、何がある訳でもない。外国人の旅行客で、ホテルが満室なのだろうか。オリンピック本番では、民泊を推進しないと対応できないというのもわかる。2週間後の東京は1日中缶詰になって、夜には新幹線で帰るだけ。東京の人混みは、今回は人ゴミ思える。
11月×日
夕方の帰宅途中、岡山駅東の跨線橋を車で渡っていると、消防車のサイレンが聞こえ、ノートルダム清心女子大方面には煙が立ちのぼっていた。家事だ、どこだろうと探したが、現場は見えない。翌日、清心町の銭湯「清心温泉」からの出火だった。この温泉は、廃業していたが、サッカーJ2・ファジアーノ岡山のホーム戦のある日を中心に週2回ほど営業していた。12日の「おかやまマラソン」でも、走り終わったランナーらに同銭湯で食べ物を提供しようと、常連客が話し合いを重ねていたという。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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