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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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9月×日
夜は自宅の管理組合会合に出席。集合ポストへのチラシの投げ込みが多く、不必要なものは紙クズになるため、ポストへの投げ込みを禁止にしようという懸案事項。既に以前から、「○○新聞」という「新聞」の名前のついているフリーペーパー(無料紙)を除いて、チラシの投げ込みは禁止になっていると言う。それでも投げ込む業者があり、徹底するもはどうするかが問題に。単なるチラシと無料紙の違いということだが、チラシがマンションから敬遠され、配られないのは媒体としては致命的。以前、ある新聞媒体では、チラシの折り込みの枚数がかつてないほど増えていると言っていたのは、そううことが背景にあるのかと納得。
9月×日
昭和30年代の地域の子どもたちの様子や、田舎に道路や住宅地が開発されていく風景写真を集めた写真集の打ち合わせ。撮った写真をすべて時系列に並べて掲載したいというのが、著者の最初の意向。よい写真をセレクトして、テーマ毎に構成していった方がよい写真集ができるのではないか、というのがこちらの意見。話していくうちに、テーマ毎にして、巻末に写真を小さくして時系列に並べ、地域の出来事を年表にして入れることを提案し、そのようにしていくことに。実際に構成を変更したゲラを見てもらえば、いろんな意見が出てくるはず。少しずつ前進して、完成にこぎつけよう。
9月×日
元就実大学長の柴田一氏が死去(87歳)されたという地元紙の記事。この記事によると、亡くなったのは4日前で、近親者で葬儀は済ませたということだ。小社では、『吉備の歴史に輝く人々』『劇画・郷土の歴史 おかやまの交通 ・今昔物語』『昔は今の知恵袋』『沖新田・沖田神社と沖田姫』などでお世話になった。『沖新田・沖田神社と…』を制作しているのときに、幸島稲荷神社に一緒に行った。真夏だったこともあってか、倒れて救急車を呼んだことがある。6年前のことが、昨日のことのように思い出す。最後にお会いしたのは、1年前、入居されていた老人施設にうかがったときだ。ご冥福をお祈りします。
9月×日
戦後、地域の歴史や文化の研究を強力にリードした谷口澄夫氏や近藤義郎氏の第一世代が亡くなり、その第2世代の太田健一氏や柴田一氏も亡くなられた。県史や多数の自治体史編さんに携わり、各分野に執筆者を割り振り、その中で多くの記念誌や歴史書を刊行してこられた。ところが、今や自治体史の刊行がほとんどなくなり、執筆陣を取り仕切る学術的な権威を持つ人もいなくなってしまった。同時に、退職後に地域の歴史を発掘研究する郷土史家も世代交代してしまい、さらには市町村の合併で地域の歴史の細部の目が届かなくなった。地方の文化に関わる、由々しき問題。
9月×日
アメリカ国籍で、米国の官僚として日本や中国との通商政策を立案したり、日米経済の交流のなかで仕事をしてきたグレンSフクシマ氏。氏が講師なって、某大学と経済同友会が共催した「トランプ政権と日米関係」と題する講演会に、出席した。トランプ大統領は不動産取引で成功してきた人なので、外交で調整していく資質は持ち合わせていないとのこと。それにしても北朝鮮との舌戦は危険きわまりない。北朝鮮への経済制裁を強めていくと、暴発することを恐れる。かつて日本も、米国に石油を止められて、その数カ月後に真珠湾を攻撃している。この時期に乗じて、解散・総選挙だなんて…。
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9月×日
2009年前後にブームのピークになり、その5年後には半減したご当地検定。岡山ではブームの先駆け2005年に岡山商工会議所主催でスタートし、『岡山文化観光検定試験 公式参考書要点整理』を発刊した。以来12年の間に、主催者の意向や岡山県の共催となり、名称が変更され、4年前から現在の「晴れの国おかやま検定」となった。次回の検定試験日は、来年の2月4日(日)。受験申込みは平成29年11月13日(月)~12月15日(金)。現在、『晴れの国おかやま検定参考書』のリニューアル版を制作中。
9月×日
国立新美術館で開催されていたジャコメッティ展。マスコミでもジャコメッティの作品をよく紹介されていた。彼の作品は、針金のように極端に細く、天地に長く引き伸ばされた人物彫刻が特徴。岡山でこのジャコメッティの影響を受けていると思われる彫刻の写真集を制作している。材質がコンクリート。作品が野外に展示され、風化が進むため、写真集に留めるという意味もある。作者は数年前に亡くなり、その奥様が生誕80周年で制作を思い立ったそうだ。作品の画像データを受け取った。
9月×日
この日は岡山県中部の著者宅へ往復約80キロ。クルマで往復50キロや100キロの移動は日常的だ。寝不足で運転すると睡魔に襲われることがある。走行中に一瞬、意識がなくなる経験をすると、運転するのが怖くなる。最近のクルマの話題は、電気自動車と自動運転。電気自動車は既に現実のものになっているが、自動運転車も進化しているらしい。早く自動運転のクルマに乗リタイ。起きたら目的地5分前、といきたいものだ。とりあえず、テスラに乗ってみたい。
9月×日
震災で原発事故の放射能を逃れて、瀬戸内市牛窓に移住された著者宅にうかがった。6年前、乳飲み子の子育て中だったこともあり、牛窓にいた友人を頼って下見もせず、湘南から移動してきたそうだ。現在は、目の前がすぐ海の海岸べりの住居で暮らしている。その住居に着いて、あまりにも海に接近しているので驚いた。そして、魅せられたという雄大な景色にも納得できた。多くの人々の生活を一変させた、原発事故の罪深いこと。岡山での生活を楽しんでほしい。
9月×日
事務所のネット環境が、なんの前兆もなく急にダウン。どのプラウザも表示できず、eメールも使えない。Dropbox にもアクセスできない。しかも、プリンターの接続も切れて、ゲラのプリントもできない。こうなると、できる仕事が限られてくる。ゲラの付き合わせ、ワードやエクセルを使うぐらいだ。週末と連休に遅れていた仕事を挽回しようと思っていたのに、お手あげ。業者に来てもらわなくてはならないので、復旧予定は連休明け。なんとぜい弱なインフラの上に成立している仕事環境であることか。
9月×日
事務所から歩いてすぐのところ、県庁通りから1本南の通り、内山下2丁目あたりで、県が発掘調査をしている。その前を歩いていたら、知っている方がいたので尋ねてみると、岡山城の二の丸にあり、岡山藩の支藩になる生坂藩の屋敷跡を発掘しているという。支藩とはいえ、西は電車通りまである屋敷というからかなり広い。南に門があり、庭も広かったようである。生坂藩の屋敷の門といえば、林原美術館の入り口にある長屋門はこの生坂藩の屋敷あった門を移築したといわれる(『絵図で歩く岡山城下町』より)。発掘は来月まで続くという。またビルが建つのだろう。ここ数年、市街地の中心部にマンションが増えている。
9月×日
「おかやま検定」と「宇喜多フェス」2種類のポスターの色校正紙を、クライアントに持参する。写真集や画集の場合には、作者から微妙な色合いの修正を指摘されることはある。書籍のカバーも著者に見てもらっているが、通用はコピー機でカラープリントしたものや、PDFデータをメール添付などで確認してもらっているので、色校で問題になることは少ない。が、今年、同じ著者の絵本シリーズ本で、たまたま仕事が重なり著者に届けずに進めたものが、版がずれていたことがあった。何が起こるか分からない。色ものは、色校正紙を必ず届けるが原則と、自分に言い聞かせる。
9月×日
ファジアーノのサッカー観戦のある日、周辺の国道が渋滞する。対戦相手がセレッソ大阪など人気チームの日などは、渋滞距離が通常の2倍以上になるそうだ。付近の住人としても憂慮している。今から約30年前、当時の岡山市長が岡山操車場跡にチボリ公園の誘致を推進していた。それに反対した市長選の立候補者が勝って市長になったた。そこで推進派の長野県知事は、今からちょうど20年前に倉敷駅北に開園した。その倉敷チボリ公園は10年ほどで閉園。あの時、岡山操車場跡にサッカー場や野球場を作っていれば、時間もお金も無駄がなく、JR北長瀬駅から歩いてすぐに行けるので、道路の渋滞はなかったはず。当時、賢明な政治家はいなかったのか。
9月×日
楯築遺跡の近くにある収蔵庫を、数人を見学させてもらった。その収蔵庫は、楯築遺跡を発掘するときに出土物を収容するために建てられたもの。この遺跡を発掘したのは大学の研究室で、出土物はすべて大学に持ち帰られてしまい、返って来なかった。そのため、この収蔵庫には、昭和の古い農具や民具などが納められた。この収蔵庫の広い1室に、岡山民族学会会長だった故・佐藤米司氏の蔵書がすべて収蔵されていた。三十数年前、私は毎週、岡山市内の佐藤氏宅に通い、玄関で連載原稿を受け取っていた。先生の肩越しに書棚に、家の中に本があふれていた。あの家の中にあった蔵書がすべてここに来ていたとは…。
9月×日
娘の高校の文化祭に出かける。この高校には20年ぐらい前、郷土史家(古代祭祀研究家)と一緒に行ったことがあるので、今回は2回目。車でこの高校の近くを走っているとき、その郷土史家は「玄関に娘の絵が掛けてあるそうなので寄ってくれ」と言われ、その絵を見るためだけに寄った。その絵は、今も同じ場所に掛けられて、作者の名前もそのままあった。そもそも文化祭に出かけたのは、保護者のコーラスの会に参加している妻の合唱のお披露目会があるからだった。吹奏楽部の指導者のはからいで、希望する保護者にも月1回、合唱を指導しているそうだ。体育館のステージで、数十年前の高校生らが美声を響かせていた。

8月×日
5年ほど前にゲラになって、そのまま氷漬けになっていた企画の著者が来社。体調を壊され、介護付き老人ホームに入居されていた。調子がよくなったからと、施設から自転車で寄ってくださった。複数の方が共著で出すことになっていたので、原稿を出された方のことが気になっていた。企画をして著者のとりまとめをしていた方なので、そのままになっていたというわけだ。岡山市内の施設で場所を確認したので、こちらからの出張打ち合わせもやぶさかではない。

8月×日
委託販売する書籍の著者ご夫婦が来社。話をうかがうと、著者のイラスト画を展示していたところ、ある女性の目にとまり、たいそう気に入られたそうだ。「これは本にしなさい。お金は出すから」ということで、原画がデザイナーに渡り、そのデザイナーの知り合いだった印刷所に渡って、トントン拍子で書籍化が進んでいったという。印刷所の担当者が販売をしたらと、小社を紹介してくださった。スポンサーが付いての出版はこれまでもなくはないが、世の中には素晴らしい方がいるものだ。

8月×日
90歳を超える方の本づくりは、ご家族の方の理解が必要。息子さんとは以前、お目にかかって現状の原稿の進ちょく状況などの話をしていた。息子さんとアポイントをとったら、娘さんともお会いできることに。娘さんとは初対面だったが、以前に記念誌を作った学校にお勤めだったとかで、奇遇に驚いた。これまでの経過説明と今後の制作方針を話して、一定のご理解はいただいたように思う。今後、80歳代、70歳代でも、ご家族の方のご理解が必要な場合もあるだろう。

9月×日
「1枚足りない〜」と恨めしそうに言う怪談話がある。最近、数百数十万円の集金をした。支払いは現金主義とのことで、高額の現金を受け取った。それを銀行に入れたら、1枚(1万円)多かった。そこで、「先日集金したお金は1万円多かったので、お返しします」と届けたら、「そうか。1枚多く入れた」と。1枚足りないより、1枚多い方が怖いときがある。「なんですか、それは」と口から出かけたが、「次の100年史の仕事は任せるから…」と言われたので、何とか抑えた。今時の現金払いは、要注意!

9月×日
高校生の娘とアニメーション映画「この世界の片隅に」を観る。昭和20年と21年の広島県呉に嫁いだ女性が主人公。米軍の空襲で家族が被災し、自分も爆弾で右手を失う。地方の田舎で暮らす一人の女性を通して、人々の大切なものを失っていく戦争の悲惨を描く。戦後72年。高校生が女性の平均年齢を生きるとして、これから約70年。140年間、日本が一度も戦争をしない可能性は少ない。「戦争はこりごり」「戦争はしてはいけない」というのが、先の戦争の教訓。高校生は、この映画に何を感じ取ったのだろう。

8月×日
小社が製作していない書籍を、販売してほしいとの依頼があった。この書籍を委託で預かって販売だけするのは、原則お断りしている。書店などで販売するためには、奥付やカバーに印刷する決まり事がある。制作からなら、こちらの指示でできる。出来上がったものはどうしようもない。もちろん、内容が小社にふさわしくなければ検討の余地もない。今回はストーリーのあるイラストレーション画集で、制作途中のものだった。70年代のサブカル、岡崎京子あたりを連想する画風。著者は若い世代のようなので、オリジナルで描かれているのだろう。小社から販売することに。
8月×日
集合住宅に住んでいると、自治組織の運営のための管理組合の理事会役員が順番に回ってくる。今年はその役員になり、月1回開催の理事会に参加している。この理事会でメインの問題になっているのが防犯対策。防犯カメラの設置や施錠の取り替え、インターフォンのリニューアル、そして新聞の各戸配布による正面玄関ドアの開閉など。これらの問題は数年前から継続審議になっており、なぜか、毎年先送りされていたもの。今年は継続審議を安易に先送りしない、決められる理事会にしようと提案。2、3の問題は片付けたい。さて、どうなることやら。
8月×日
小社の『岡山後楽園の春夏秋冬』の著者でカメラマンの難波氏のお誘いで、県立図書館の視聴覚室へ。写真集の刊行後、オランダやアメリカなど海外でも後楽園の写真展を開いてきた。岡山大学病院や昭和大学病院(東京都)の手術室の四方の壁面に、後楽園の巨大パノラマ写真がディスプレイされている。緊張の続く執刀医や看護師らがやすらぐようにと各病院の依頼があり、提供している。現在は動画で昆虫の撮影やクモの糸に反射するプリズムをとらえた映像などで、独自の世界を表現している。これまでの仕事を映像でまとめ、今新しい追求している映像を疲労していた。
8月×日
 書店が地域に1店舗もない「書店ゼロ自治体」が増えているとの新聞記事。出版取り次ぎ大手によると、書店ゼロ自治体は全国46都道府県で420の自治体・行政区にのぼり、全国の自治体・行政区の2割強を占めるという。岡山県でも2年前の書店データがある。この書店データを10年前の平成の大合併前の旧市町村の地図に当てはめてみると、78市町村のうち43市町村(55%)は書店0。この書店データを大合併後の市町村数でみると、30%が書店0。県下の市町村では全国平均より少ない。実際はこの2年で、さらに書店の減少が続いている。
8月×日
この日、弁当はあっても昼には帰社できないので、10時30分に早弁にする。これほど早い早弁は初めて。11時に出発して製本所により、書庫に少なくなった書籍を受け取る。備前市で、放送局が醤油屋さんを撮影する現場に立会った後に取材。3時半に出て、倉敷市へ移動してある高校の学内でで出版相談。その後、書店の在庫確認をして帰社。途中、バイパスの渋滞で、思いのほかのタイムロスをする。百貨店屋上のビアガーデンで開催する誕生会に間に合わず、30分ほど遅刻。少々疲れ気味だが、「ウコン○○」をいただき飲んだせいなのか、翌日はスッキリ。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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