忍者ブログ
吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
<< 12  2025/01  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31    02 >>
[40]  [41]  [42]  [43]  [44]  [45]  [46]  [47]  [48]  [49]  [50
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

8月×日
(11日の「山の日」から16日までが盆休み)
8月×日
おかやまマラソンに出場できなくなって、ジョギングに身が入らず、走る距離は伸ばせないまま。時折、ラジオ体操に参加して、軽く走って帰る程度。最近は、週末、夕食の後にウォーキングをする。以前からウォーキングしていた妻と一緒に出かける。最初は物足らない感じがしたが、これがなかなかよい。『病気の9割は歩くだけで治る! 』の影響もなくはない。歩きながらできる話もできるのも良い。夜のウォーキングでは道端の草むらにいる鈴虫の鳴き声を聞くことができる。秋はすぐそこに。
8月×日
録画していた『NHKスペシャル』と『ETV特集』を、数日かけて観る。「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」「原爆と沈黙~長崎浦上の受難~」「樺太地上戦 終戦後7日間の悲劇」「戦慄の記録・インパール」「告白~満蒙開拓団の女たち~」「本土空襲 全記録」。終戦(敗戦)記念関連のテーマのものばかりだが、アメリカやロシアなどで公開された新発見の資料や、高齢になって体験したことを話はじめた人の証言で構成された内容は非常に重く、見応え充分。制作スタッフを称賛したい。
8月×日
『映像の世紀プレミアム』の「アジア 自由への戦い」も面白かった。20世紀はじめにフランスの実業家アルバールカーンが世界各地にカメラマンを派遣して撮影したという映像で構成。インドのガンジーとチャンドラ・ボース。北朝鮮のキムイ・ルソン、サウジアラビアの石油王・サウード、中国最後の皇帝・溥儀、そしてブルースリー。「グレートファミリー 巨大財閥の100年」も素晴らしかった。ロックフェラー、モルガン、デュポン、ヒルトン。動く「世界史の教科書」だ。おかげでお盆は、読書がほとんどできず。
PR
8月×日
また、市内の書店の閉店情報が届く。この書店は郊外型店だったが、2年ほど前に売り場面席を縮小してスーパーマーケットのテナントとして移転していた。1階の食料品売り場のレジ前で、場所は悪くはない。スーパーの客層には、書籍や雑誌を買う書店は必要ないということなのか? また、別の書店員が来社して、「返品はしたいが、返してしまったら棚がスカスカになって書店ではなくなるので、置いている」などと言っていた。もはや本はディスプレイ商品か…。本は、書店にとって何?
8月×日
全国的に書籍販売の売上げは、減少の一途。小社も例外でなく、それに伴って印刷部数を絞りこんできた。売れるだろうと思って刊行した書籍が売れない。それが何度も続くと、学習性無力感により「売れない」ものと思い込んでいる。確かに、企画出版で制作して、書店販売だけで採算を取るのは難しい情勢ではある。書籍販売だけに頼らない売上げの柱も必要だし、企画出版の追求も必要。売れる本はあるはずだが、ひらめきだけではやれない。書籍販売についての話は、寂しくになってしまう。
8月×日
新刊書籍を取次納品のために車に積み込んで、出かけようとしたらタイヤのパンクに気づく。車のトランクには軽量化のためか、予備タイヤは積まれておらず、パンク修理キットしか装備されていない。使い方が分からないので、そのままデーラーに行く。ねじ釘を踏んでいたため、応急処置で穴を塞いでもらった。パンク状態で走ったタイヤは側面に傷が入っており、タイヤ交換が必要。パンク修理キットで液体を注入してたら、そのタイヤは交換が必要。パンクしたらレッカー車を呼べということだそうだ。
8月×日
教科書販売の取次店に行く。注文用紙などを貼る壁面を見ると、「デジタル教科書」の文字。デジタル教科書が流通しているのかと、スタッフの方にたずねると、「まだ種類も少ないし、出ませんね。学校にハードが普及していないし…」とのこと。県内では数校が子どもにタブレットを持たせているそうだ。教室の前にあるテレビで映して、授業を進めることができるデジタル教科書もあるようだ。我が家の小学生もタブレットが大好き。デジタルネイティブ世代は紙の本を必要としないだろうか?
8月×日
高齢者のお客さんと一緒に銀行へ行く。成果物の支払いをお願いしたら、足がないのでと、クルマでお連れした。田舎の銀行の行員は、地域の人は皆知っているようだ。振り込みの金額が大きいので、支店長も出てきて対応。本人は軽い脳梗塞をされているので、震える手で時間をかけて必要事項を書き込んだ。久しぶりの外出で、カメラ屋やホームセンターにも寄る。途中の話の中で、「書くのは生き甲斐。これを取り上げたら生きている意味がない」という言葉に、行けるとことまで伴走をしようと思ったのであった。

8月×日
テレビ局が、運送会社の社長を取材する現場に立ち会う。インタビューに答える社長の話に、「3PL」とか「特積み」などの業界用語がひんぱんに飛び出すが、アナウンサーは知っているのか、質問しない。後で調べてみると、「特積み」とは、特別積み合わせ貨物運送の略。1台のトラックにいろんな物を積んで運ぶことらしい。「3PL」(サード・パーティー・ロジスティクス)とは、荷主の荷物の輸送だけでなく、保管や流通加工、情報管理、受発注の代行など、荷主から一括した業務を受託することらしい。そういえば、東京の出版社は、アマゾンに対応できるように、注文による出荷や返品の対応、在庫管理を一括して請け負う倉庫会社が忙しいらしい。
8月×日
最近、寺社の御朱印収集がブームらしい。御朱印帳を持って神社や寺院を訪れ、御朱印を押してもらうことで、ご利益にあやかろうということらしい。御朱印帳はアマゾンでも販売しており、売れているようだ。このブームに倉敷市にある由加神社では、ジーンズに使うデニム生地と、帆布を表紙に使った御朱印帳を作ったとか。この御朱印収集のブームは江戸時代にもあった。知り合いの家の仏壇の奧を調べていたところ、関東や東方、北陸を含む全国の有名寺社の納め札が出てきたという。寛政年間から享和年間(1789~1804)にかけてのもので、200枚を超えていた。その人はレンタカーを借りて、先祖がたどった寺社をすべて回ったという。ブームは繰り返す。
8月×日
ある団体が公立美術館に寄贈している、江戸時代の人物の肖像画を、書籍掲載するために使用申請をした。この肖像画は毎年申請しているものだが、今年は担当者が変わったのか対応が違った。使用料2,000円が必要という。昨年までは無料だったので問い合わせてみると、調べて回答するという。数日後に連絡があり、「これまで無料だったようなので、今年も無料でよい」という。そもそも江戸時代のものなら、パブリックドメインにしてもよいぐらいなもの。しかもケースによって、無料と有料になというのは如何なもの? 公立の美術館や博物館の所蔵品は、この著作権保護期間が切れているものの扱いについて、公的機関が調べて指導した方がよいのでは。
8月×日
原稿執筆するときに、他の文献などから引用することがある。文化庁はこの引用について、「例えば自説を補強するために、自分の論文の中に他人の文章を掲載しそれを解説する場合のこと」と規定する。著作権法ではこの引用を、3点の基準があれば引用が認められているという。1.引用する側とされる側は、質的・量的に主従の関係であること。2引用する側とされる側が明確に区分されていること。3.それを引用しなければならない理由があること。その上で、引用文献の表記方法も規定され、文献のページ数まで明記する必要があるという。文献のページ数までが…。どこか、著作権についての勉強会をやっていない?
8月×日
旭川河川敷で打ち上げられる恒例の納涼花火大会。今年も家族で参加。子供たちはそろそろ友達と行く頃かとも思ったが、親について行くという。相生橋の上で、6部構成(約5000発)の花火をみんなで氷を食べながら、最後まで楽しめた。今年は台風の影響で風があり、過ごしやすかった。火大会の会場まで、事務所からすぐということもあり、これまで毎年参加。来年はどうかな。

7月×日
武道館で記念誌の打ち合わせ。その前の会議が長引いたので、遅くなる電話をして向かう。武道館の中では、高校生の予選試合の最中。地下の廊下の片隅で、座り込んで泣いている選手が見えた。悔し涙のように見えたが、どうすることもできずそのまま通り過ぎ、事務所へ。30分の遅れを詫びると、「試合中に選手がケガをして、救急車を呼んでバタバタいていたので…」とのこと。スポーツといえども、危険とは背中合わせ柔道。実践を前提に鍛えているスポーツならではか。卓球をしていた自分には想像できない勝負のこだわりがあるのかもしれない。とにかく、1試合の積み重ねが、1大会の積み重ねが、柔道の歴史を積み上げる。
7月×日
テレビ番組「世界ふしぎ発見」を制作する会社の連絡があった。リサーチャーという肩書きの人が、下調べをしているようだった。井原市ゆかりの池田長発(ながおき)について調べており、池田長発を検索して紀要「井原の歴史」創刊号(平成13年発刊)に「「池田長発の未発表書簡について」という論文が載っていたことを突き止めたようだ。そこでその論文の著者の名前が、方谷研究会の役員として名を連ねていたため、方谷研究会事務局のある小社に連絡してきたようだ。ネットの「検索」を使えば、東京からかなりの情報を入手できるようだ。ただ、ここから先のもっと詳しい情報を入手するのは、難しいはずだと私は思うのだった。
7月×日
ある企画のために、県下の「ゆるキャラ」を調べてみた。まず県の広聴広報課でも市町村のキャラクター」は把握していないという。そこで「検索」で調べてみると…。総社市の「チュッピー」、新庄村「ひめっ子」、井原市「でんちゅうくん」、玉野市「ののちゃん」、里庄町「里ちゃん」、備前市「びぜこちゃん」、真庭市「まにぞう」、勝央町「きんとくん」、吉備中央町「へそっぴー」、倉敷市「くらいふ」、久米南町「カッピー」、矢掛町「やかっぴー」、津山市「かたみくん」、瀬戸内市「セットちゃん」、高梁市「ヤマジーロ」、奈義町「さと丸くん」、美咲町「みさっきー」、鏡野町「みずりん」、和気町「わけまろくん」、赤磐市「あかいわモモちゃん」、早島町「うっきー」など、いるいる。
7月×日
(ご当地キャラクターのつづき)。キャラクターを1つだけでなく、2つを持つところも。美作市の「みまちゃん」と「むさっち」、岡山市の「ミコロ」と「ハコロ」など。岡山県の「ももっち」と「うらっち」もそうだ。それらのキャラクターには、各市町村など製作者の思い入れが強いようだ。新見市の「にーみん」は、「ピオーネから誕生した千屋牛の赤ちゃんという設定」とか。奈義町の「さと丸くん」は、「本体は里芋、右手に白ネギ、左手にアスパラガスを持ち、その姿はまさにスーパーヤサイ人」とのこと。説明されないと分かりませんね。それに、キャラクターはその画像がないとピンときません。画像があると、見たことがあるという人もいるかも。認知してもらうには、時間と労力、そしてお金がかかりそう。
7月×日
(ご当地キャラクターのつづき)。県下27市町村のうち、見つけられなかったのは粟倉村だけだった。ただ、浅口市は市ではなく、金光まんじゅう団が「金光メイカ」を制作しているようだし、「シラカベーノ」は倉敷市の非公認のご当地キャラのようだ。そういえば「ふなっしー」も行政とは関係のない「ゆるキャラ」だ。市町村キャラクターの誕生は、職員らの考案や、一般からのデザイン募集など様々のよう。選考段階で協議は楽しそうと想像できる。ただ、ざっと見て、市町村名のイメージアップにつながるキャラだけでなく、イメージダウンになるようなキャラもあるように思うのは私だけ? 今回は短時間のネット調査をしただけなので、漏れがあるかはず。岡山県内のご当地キャラクターに関する情報やお気付きのことがあれば、お知らせください。
7月×日
(ご当地キャラクターのつづき)。市町村名だけでなく、企業やいろんな団体がゆるキャラを作っている。例えば、BIZEN中南米美術館の「ペッカリー」、岡山大学埋蔵文化財調査研究センターの「しかたん」、マモちゃん基金の「マモちゃん」、伊里漁業協同組合の「まなっち&み~ちゃん」、公益財団法人邑久光明園友愛会「こみょたん」、倉敷平成病院「ぜっとくん」、浅野産業株式会社「がっぴー」、株式会社トンボ「トンボ学」、ネッツトヨタ岡山「おかパンダ&メカニカルDOG」、デイサービスセンター「あおいろのそら」、もも太の夢研究所「ゆめラボ」もも太など、なんぼでもある。「好きにやってくれ〜い」という感じ。吉備人出版にも「きびとん」などがいたら楽しいかも。
7月×日
倉敷からの帰り、空模様が急に怪しくなる。「降るかもしれない」と思いながら車を走らせていると、急にドシャ降り。すぐに道路に水が溜まり、徐行に。スマホの雨雲レーダーを見ると、やはり雨雲がかかっている。しかし、数分で雨が止み、しばらく走ると路面が濡れてもいない。局地的なゲリラ豪雨だ。九州や東北などでは、広範囲に大規模な災害が起こっている。規模の大小があるとはいえ、全国で起こっている豪雨現象なのだろう。それにしても雨雲の移動をスマホで見ることができることに感心する。テレビの天気予報にもとりいれるべきだ。減災に役立ててほしい。
7月×日
77種類の「カクテル」を紹介する書籍を制作中。私はそのほとんどを飲んだことがない。ジントニック、ソルティドック、スクリュードライバーなどを知っているぐらい。カクテルにそんなに種類があることを知らなかった。著者は60歳を過ぎてからカクテルの味を知り、カクテルの色や味、香り、グラス、そして演出の奥深さに魅せられてのめり込んで次々に飲んでいったという。本書ではそれぞれのカクテルに写真と、そのカクテルにまつわるエッセイを添えている。カクテル各種のうんちくを知ることもできるうえ、ページごとのカラフルな写も魅力。私家本にするのはもったいないくらい。
7月×日
制作中の原稿に、『「いつも何か 素敵なことが あなたを待つよ オー・シャンゼリゼ」と歌でお馴染みのフランスシャンゼリゼ通り』と記していた。念のためにと思って、音楽著作権を管理するJASRACに問いあわせてみると、「市販しない私家本でも使用料が必要」という。金額は5000円。知人から、営利目的ではない書籍掲載なら著作権料は不要と聞いていたという著者は納得できないと、自分でJASRAC問い合わせをされた。しかし、回答は同じ。著者は使用料を払うより、文章を削ることを選択。厳しい音楽著作権は、文章表現を萎縮させてしまう。
7月×日
県北在住の作家の原稿を見る機会があり、文学表現の難しさと豊かさに感心する。著者が使う難解な言葉を少し挙げてみると…。一己(いっこ=自分一人)、膝行(しっこう=ひざをついて進退すること)、玻璃(はり=水晶・ガラス)、瘧(おこり=多くはマラリアを指す)、裁付(たっつけ=労働用の山袴)、碧空(へきくう=青空)、縹(はなだ=薄青色)、和草(にこぐさ=葉や茎の柔らかい草、角髪(みずら=古代日本で結われた男性の髪型。古代の倭人の髪型)、瑪瑙(めのう)…。言葉を多様するから文学表現に広がりが出る。読者もその言葉の意味を知っておかないと。
7月×日
昭和の時代、カメラが普及し始めた頃にカメラを持って地域の子どもや催し、風景を撮っていた方が写真集を制作される。写真集の構成を考え、あれこれと順番を変えながら構想を練っているところ。時系列に並べるだけではもったないし、テーマで括って構成するか…。時間ばかり過ぎてしまって進まない。地域の人たちがこれらの写真を見たら、自分たちの住む土地がこんな姿だったのかと、その変貌ぶりに驚く人もいるだろう。地元で育ったお年寄りなら、当時を懐かしむはずだろう。ただ、どの写真も昔の写真というだけではなく、作品としても魅力ある画像なのだ。
7月×日
世界女子会の講演会に書籍販売の依頼をいただき、出かける。世界で闘うグローバル女子会(世界女子会)は土日の2日間の開催だが、土曜日の1時間のシンポジウムで、『日本ジーンズ物語』の著者の杉山氏とベティスミスの社長の対談があった。グローバル女子会とはGlobal Women’s Association(GWA)のこと。世界中の女性達が繋がるための出会いと情報交換の場を提供し、世界中に信頼のおける人財の輪を創る目的があるそうだ。「ジーンズの児島」の知名度は特に東南アジアでは高いようで、タイのバンコクで縫製工場を経営する女性が持参した書籍を購入して行かれた。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
最新コメント
[09/02 おおもりひろみ]
[02/26 岡山商科大学はあなたの夢を叶えます!]
[09/04 r1pb1jm142]
[05/20 omachi]
[12/23 やぶひび]
最新トラックバック
ブログ内検索
最古記事
(09/15)
(04/01)
(04/08)
(04/15)
(04/24)

Copyright (c)ほぼ週刊 編集日和 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Material by Pearl Box  Template by tsukika


忍者ブログ [PR]