忍者ブログ
吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
<< 01  2025/02  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28    03 >>
[46]  [47]  [48]  [49]  [50]  [51]  [52]  [53]  [54]  [55]  [56
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

アマゾンの注文に従って商品を発送すると、時々、未受領(箱の中に入っていなかった)の連絡が入ることがある。発送の担当者の提案で、商品の写真を撮っている。未受領通知があるとその証拠写真を送って反論している。すると効果てきめん。ちゃんと調べてくれる。これまでは千葉県の倉庫だったが、最近設置された大阪の倉庫からも未受領の連絡があった。即、写真添付で抗議したら、再調査でも発見できなかったが、受領したことにするとのこと。さらに「ご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。その他にもご不明な点がありましたら、ご遠慮なくご依頼ください」と低姿勢。アマゾンって優しい一面があるのね。
『絵図で歩く津山城下町』に掲載の「出雲街道と職人町を歩く」コースを3月12日に歩く。津山の歩く会は2回目になる。案内人は著者尾島津山郷土博物館館長。最近読んだ『歴史の楽しみ方』(磯田道史著)にこんなことが書かれていた。「古戦場の現場を実地調査されたり、実際に、城郭を訪ねられたり、古文書の解読に挑まれたりしてくだされば…(中略)…そのような実体験に基づく、自分で考えて得られた『歴史像』というものは、歴史小説を読むだけで得られる歴史知識よりは、数段、上等なものに違いなく、『歴史の楽しみ方』としては、明らかに上等である。最近、注目度アップの磯田氏。この正月に、岡山の実家付近で車を脱輪させていたのも見られている。
県内の「日本遺産」は、国特別史跡・旧閑谷学校(備前市閑谷)が認定されている。先月、造山古墳(岡山市)、作山古墳(総社市)、両宮山古墳(赤磐市)といった大型古墳を中心とした古代吉備の遺跡群が、「日本遺産」への認定を目指していることが分かった。そしてなんと、わが地元の「古代米・赤米」を、伝統文化として「日本遺産」認定に向けて準備を進めているとのこと。総社市と長崎県対馬市、鹿児島県南種子町の3自治体が共同で文化庁に申請書を提出するという。相川七瀬の活動があったとはいえ、あのマイナーだった村の赤米が……。もし2つとも認定にでもなれば、地元が「日本遺産」に囲まれることに……どうしましょう!
社内回覧された「地方・小出版流通センター通信」に、昨年11月、富山での文芸シンポジウムでの磯田道史氏の発言が書かれていた。本を買わない学生に対して、『勉強を「費用」と考えるようになったら人間終わりだぞ。そういう考えは、本当は罠なんだ。勉強は「費用」じゃなくて「資産」なんだ。人類は他の動物と違って「知」という道具を手に入れ、環境の中で闘う武器が一つ増えたと考えるべきだ。勉強すること自体が自分の財産になっていくことに気がつかない人間は、何をやってもダメだ。人間はそうやって自分を作り上げていくんだ』と。司会の関川夏央氏は「我々世代には身にしみる言葉だけど、若い人にはなかなか伝わらない」と。磯田氏発言、しみる。
「おかやま検定」の主催者から公式参考書の内容について、真庭市のぶり市は「旧正月直前の日曜日に開催」とあるが、現在は「毎年2月の第1日曜日に開催」になっている、と指摘があった。少し前は、読者から管理者が変わったとかで「龍ノ口グリーンシャワー公園」は「龍ノ口グリーンシャワーの森」が正しいと連絡をいただいた。昨日は、作山古墳を総社市教委が実施した墳丘測量調査の結果、墳長286mより4メートル短い282mだったことが判明したと。『岡山県史考古資料』(1986年)に墳長は286mとあり、現在に至っていたわけだ。墳長順位が全国9位から10位になってしまった。公式テキストは、指摘される前に訂正記録をしておく。
「総社にアマゾン物流拠点。5月以降、中四国に初整備」の新聞見出しにビックリ。「総社市に中四国初となる大型物流拠点の開設を検討していることが20日、分かった。既存の大型倉庫に入居する形で整備。通販事業の拡大を受け、商品配送の効率化につなげる狙いとみられる」とのことで、稼働時期などは未定らしい。場所は、中四国のクロスポイントに当たる、岡山総社インターチェンジの隣にある流通センターの大型倉庫「GLP岡山総社」。国道180号からも見える。書籍や家電、日用品などを保管し、注文に応じて仕分け、発送を行う拠点だ。国内8都府県に13カ所あるが、中四国では初めてらしい。なぜかアマゾンが身近になった感じ。
PR


最近の新聞記事によると、就職先で人気のあった出版業界を志望する学生が減っているそうだ。大手出版社などでは、ピーク時に比べて、入社試験にエントリーする学生が半減しているとか。出版不況に加え、仕事の拘束時間が長いというイメージがあり、今どきの学生さんには敬遠されているようだ。このような状況をなんとかしようと、出版社や書店などでつくる財団法人が、ヒットを飛ばした書籍の担当編集者が講師にして、学生を呼び込むセミナーを開催しているという。成果が上がるのかどうか知らないが、とにかく斜陽産業に変革をもたらす、人材が求められている。


取次店から、ある書店の棚をみて欲しいという要望があり、取次担当者とその書店で待ち合わせ。郷土本の棚を見ると、あ然。ほとんど手を入れていないままで、日焼けした本だけが並ぶ。取次店担当者も手の付けようもなく、出版社を呼んだというわけだ。郷土本コーナーには小社の本が多いとはいえ、地元の他社の本も少しではあるが並んでいる。書店の担当者もいたのだが、ほったらかしにしていたようだ。たぶん店長も見て見ぬふりをしていたのだろう。そうとしか思えない。仕方がないので、日焼けした本はすべて引き上げることにして、返品伝票を書いたのであった。その伝票の数、20枚。


健康診断の日。この1週間は食べ過ぎしないようにし、甘いものは控えて、運動もほどよくしたつもり。一通りの検査で、特に指摘されたことはいが、胃カメラ検査で組織を取られたようだ。麻酔で眠らされていたので、検査結果が届くまでは分からない。届いたら、胃と血液成分を注視したい。ちょっとショックだったのは、背丈が縮んだこと。昨年は170センチあったのに、2ミリ低くなった。これを境に体が縮んでいくのだろう。身長だけということはないだろうから、それぞれのパーツも小さくなりなってくのだろう。脳も縮み始めている…。おお恐っ。


年末に刊行した『「鉄気籠山」山田方谷「改革」の地を歩く』を配本する。著者は静岡県在住の元企業経営者。山田方谷についての本を読んで方谷にほれ込み、高梁市や新見市の方谷関連の史跡も巡り、原稿を執筆された。方谷のことなら地元の出版社にと、小社へ連絡をくださった。昨年の末に知人へ配布されたそうで、今年になって礼状などが届いているそうだ。「改革に苦しんでいる人にとって共感や癒しがあるようです。企業家にとっては切実な問題だけに、まとめ買いして配ってくれる人もいて、静岡の地に方谷が広まってゆくようです」と。岡山の方谷が静岡の地で、と思うと感無量。


年明けの新刊ラッシュや岡山弁トランプの注文、高梁市の新設図書館への納品分の出庫などで、社内はてんやわんやが続く。出庫用のダンボール箱が社内のいたるところにあり、それは廊下にも。新設の図書館は小社の本を一通りということでかなりの冊数になる。本の売り上げは、出庫があって成り立つもの。年中この状態が続くと状況は変わるのだが。この図書館は、話題の多いTSUTAYA(「CCC」)が指定管理者として運営する。オープンは2月4日(土)。JR備中高梁駅隣接する複合施設内にあるため観光案内所が入るほか、スターバックスもあるらしい。高梁市民は歓迎しているはずだ。


TSUTAYA(「CCC」)が指定管理者になった図書館といえば、4年前の佐賀県武雄市図書館が話題になった。開館後、図書館にふさわしくない書籍があったなどと問題になり、市民グループが業務委託は違法だとして提訴したほどだ。その後、神奈川県や宮城県でも「CCC」が運営する図書館ができている。高梁市の問題は、図書館の館長として名前が挙がったのが高梁市教育委員会委員長だったこと。指定管理者を決めた市教委の委員長が、指定管理者となった会社に就職して館長に、そんな天下りが許されるのかー。結局どうなったのだろう。オープンしたら現地へ行ってみたい。

仕事始め。たくさんの年賀状をいただいた。前年より幾分減っているようでもある。スマホの普及で年賀状の利用者が減っていると聞くが、いただくと嬉しいものです。小社では、年初めに新しい図書目録を送付するDMを年賀状替わり出しているので、年賀状は失礼しています。年々正月気分は薄れて行くが、Eメールのやり取りや電話では、要件を伝える前に新年のあいさつがしてしまう。数年で新年のあいさつをしなくなるようになるのかもしれない。さて、今年も前年並みには頑張って行けるように、体力と気力を保持していきたい。
昨年末に『土が語る古代・中近世 』『写真集 水島の記録1968-2016』『「鉄気籠山」ー山田方谷「改革」の地を歩くー』などを刊行したので、年が開けると取次店への配本などで社内はドタバタ。「岡山弁トランプ」も地元の新聞社で紹介されたこともあり、書店やアマゾンで追加注文が相次いで好調。年末年始はアマゾンも休みだったようで、12/27〜1/4の注文が止まっていた。最近は朝はアマゾンの注文リストを見るようになった。それだけ存在感が増してきたということだ。どこからでもよいのだが、今年は書籍の注文が増えて欲しいもの。
年末年始はカロリー摂取がふだんより増える一方で、運動量が減る。なんだか体が重い。今年は受験生がいるので、3日には腹ごなしを兼ねてカミさんと自転車で、遠方の神社にも初詣。正月は比較的に暖かくサイクリング日和。2つの神社を回って帰宅。来週は健診で血液検査があるし、2月には「そうじゃ吉備路マラソン」。放っておいても歳のせいで体力が衰えてくるので、体力維持のためにもトレーニングを本格化させてことにしよう。朝のジョギングは寒く出かけるのが億劫になるが仕方がない。明日から3連休だが、やり残した年越しの仕事をこなさなければと思うのであった。
新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。
12×
読んだ本の「今年の3冊」。「戦争の社会学」(橋爪大三郎、光文社新書)。遠くではなくなってきた戦争をとらえ直す。「前方後円墳出現と日本国家の起源」(古代史シンポジウム「発見検証日本の古代編集委員会、KADOKAWA」。最新古代史の状況を知る。「路上のジャズ」(中上健次、中公文庫)。中上の青春ジャズ没頭期の随筆集再編集版。多くの本は読めない中で、読み飛ばす本も多かった。最後まで読み切れずにそのままになっている本もある。世間で売れているという本に、触手が伸びなかった。来年はもう少し読書時間を確保したい。
12×
今年に刊行した書籍のうち、私が製作担当した「今年の3冊」。まず『森陶岳大窯の引き寄せたもの』(森 陶岳、A4判、上製本、134頁カラー)。備前陶芸界の巨匠の最新作品集で、日本陶芸史上最大という85メートルの巨大窯で焼成した作品集。撮影が大変だった。2冊目は『絵図で歩く津山城下町』(尾島治、A5判、並製本、170頁)は『絵図で歩く岡山城下町』『絵図で歩く倉敷のまち』に続く3部作の完成。3冊目が難しい。『農業機械の先駆者たち−機械化農業王国・岡山の成立過程−』(南 智、A5判、 並製本、196頁)と学校記念誌が同点の3位。
12×
マスコミで、今年のニュースが発表されている。私にとっての吉備人の3大ニュース。まず、太田健一先生の逝去。地域出版にご理解があり、これまで何かと目をかけていただきながら、多くの仕事をご一緒してきた。悲しい出来事だった。2番目は、内山下に書庫開設したこと。I事務所の閉鎖の話が持ち上がり、探した在庫は一般の住居としても使用可能。この機会に、N製本所に預けていた本をここに移した。3番目は、将来売上アップが見込めるネット書店Aのマージンを5%アップできたこと。参加したセミナーを契機に交渉を重ねて勝ち取る。来年はもっと良いニュースを挙げられますように。

今年も暮れようとしています。
仕事の一部は、区切りをつけることができないまま強制終了して、来年に持ち越すものもあります。また来年、後世に残せる本づくりを目指して励みます。そのことがまちづくりにも貢献できると信じています。そして、紙の本だけでなくデジタル本も含めた本づくりと、新しい販売方法にも挑戦していきたいと思います。
2017年が皆様にとって、良い年になることをお祈りいたします。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
最新コメント
[09/02 おおもりひろみ]
[02/26 岡山商科大学はあなたの夢を叶えます!]
[09/04 r1pb1jm142]
[05/20 omachi]
[12/23 やぶひび]
最新トラックバック
ブログ内検索
最古記事
(09/15)
(04/01)
(04/08)
(04/15)
(04/24)

Copyright (c)ほぼ週刊 編集日和 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Material by Pearl Box  Template by tsukika


忍者ブログ [PR]