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最近の新聞記事によると、就職先で人気のあった出版業界を志望する学生が減っているそうだ。大手出版社などでは、ピーク時に比べて、入社試験にエントリーする学生が半減しているとか。出版不況に加え、仕事の拘束時間が長いというイメージがあり、今どきの学生さんには敬遠されているようだ。このような状況をなんとかしようと、出版社や書店などでつくる財団法人が、ヒットを飛ばした書籍の担当編集者が講師にして、学生を呼び込むセミナーを開催しているという。成果が上がるのかどうか知らないが、とにかく斜陽産業に変革をもたらす、人材が求められている。
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取次店から、ある書店の棚をみて欲しいという要望があり、取次担当者とその書店で待ち合わせ。郷土本の棚を見ると、あ然。ほとんど手を入れていないままで、日焼けした本だけが並ぶ。取次店担当者も手の付けようもなく、出版社を呼んだというわけだ。郷土本コーナーには小社の本が多いとはいえ、地元の他社の本も少しではあるが並んでいる。書店の担当者もいたのだが、ほったらかしにしていたようだ。たぶん店長も見て見ぬふりをしていたのだろう。そうとしか思えない。仕方がないので、日焼けした本はすべて引き上げることにして、返品伝票を書いたのであった。その伝票の数、20枚。
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健康診断の日。この1週間は食べ過ぎしないようにし、甘いものは控えて、運動もほどよくしたつもり。一通りの検査で、特に指摘されたことはいが、胃カメラ検査で組織を取られたようだ。麻酔で眠らされていたので、検査結果が届くまでは分からない。届いたら、胃と血液成分を注視したい。ちょっとショックだったのは、背丈が縮んだこと。昨年は170センチあったのに、2ミリ低くなった。これを境に体が縮んでいくのだろう。身長だけということはないだろうから、それぞれのパーツも小さくなりなってくのだろう。脳も縮み始めている…。おお恐っ。
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年末に刊行した『「鉄気籠山」山田方谷「改革」の地を歩く』を配本する。著者は静岡県在住の元企業経営者。山田方谷についての本を読んで方谷にほれ込み、高梁市や新見市の方谷関連の史跡も巡り、原稿を執筆された。方谷のことなら地元の出版社にと、小社へ連絡をくださった。昨年の末に知人へ配布されたそうで、今年になって礼状などが届いているそうだ。「改革に苦しんでいる人にとって共感や癒しがあるようです。企業家にとっては切実な問題だけに、まとめ買いして配ってくれる人もいて、静岡の地に方谷が広まってゆくようです」と。岡山の方谷が静岡の地で、と思うと感無量。
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年明けの新刊ラッシュや岡山弁トランプの注文、高梁市の新設図書館への納品分の出庫などで、社内はてんやわんやが続く。出庫用のダンボール箱が社内のいたるところにあり、それは廊下にも。新設の図書館は小社の本を一通りということでかなりの冊数になる。本の売り上げは、出庫があって成り立つもの。年中この状態が続くと状況は変わるのだが。この図書館は、話題の多いTSUTAYA(「CCC」)が指定管理者として運営する。オープンは2月4日(土)。JR備中高梁駅隣接する複合施設内にあるため観光案内所が入るほか、スターバックスもあるらしい。高梁市民は歓迎しているはずだ。
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TSUTAYA(「CCC」)が指定管理者になった図書館といえば、4年前の佐賀県武雄市図書館が話題になった。開館後、図書館にふさわしくない書籍があったなどと問題になり、市民グループが業務委託は違法だとして提訴したほどだ。その後、神奈川県や宮城県でも「CCC」が運営する図書館ができている。高梁市の問題は、図書館の館長として名前が挙がったのが高梁市教育委員会委員長だったこと。指定管理者を決めた市教委の委員長が、指定管理者となった会社に就職して館長に、そんな天下りが許されるのかー。結局どうなったのだろう。オープンしたら現地へ行ってみたい。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。