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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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日本漢字能力検定協会が発表した「今年の漢字」は「金」。リオ五輪の金メダルラッシュや「政治とカネ」の問題、トランプ次期米大統領の「金髪」などの理由で、一般からの応募が多かったようだ。「金」は3回目だそうで、4年後の東京オリンピックの年も「金」が予想される。今後、回を重ねると「今年の漢字」の面白さは無くなってきそうだ。「今年の漢字」の意味のなさについでに考えてみるに、私の今年の漢字は「走」だ。「そうじゃマラソン」と「おかやまマラソン」に出場したし、仕事も走ったから。
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県北在住の某作家の原稿が届く。時代小説の作品は何本も発表している作家だが、歴史小説は初挑戦。「これまで県内の歴史に興味を持ったことはなかった。岡山は暮らしの場であって、書く対象にならなかった」と言う。史料の読み込みを初めて、やっと岡山の歴史の一端が見えてきたそうだ。今回のものは短編だけに難しそう。どの場面を切り取って、どう表現しているかが読みどころ。それにしても文章がさまになっていて、短文でも読ませる。さすがプロの小説家。
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『土が語る古代・中近世』が出来る。著者は考古学専攻の大学の先生。来年の退官を前に、これまで発表してきた論文を1冊にまとめられた。専門は土器成分の科学的分析から産地を選定する。これまでは土器の形式や文様、土の性質など考古学的な仮説を、科学的に想定する。例えば、鬼ノ城出土の須恵器が地元の窯で焼かれていることを検証し、鬼ノ城の人々を支えたのは地元の人たちだと考えることができるそうだ。販売は年明けに。12月に3冊刊行予定で、残りの1冊ができるのはギリギリの28日。
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県観光連盟を訪ねて「岡山弁トランプ」をPR。数日後、facebook「おかやま穴場ネット」(岡山県観光連盟)のサイトでこのトランプを紹介してもらうと、シェア37件、リーチ2000件。コメントも12件つく。小社のfacebookをはじめ、書店などでも独自にでアップしてくれた。この日は、アマゾンと取次店の地方小からの注文は、それぞれ18件と7件。ネット書店はリアル書店の倍以上。そして、『トゥイ・キォウ…』『石刻の…』などはコンスタントに注文が入る。リアル書店では皆無。アマゾン恐るべし。
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「岡山弁トランプ」販促のために岡山市観光コンベンション協会に。同協会では学会の研究会やスポーツ大会など、全国規模でのコンベンション誘致の活動をしている。大会や会合の記念品に使ってもらおうという魂胆だった。手短に要件を話して、土産のカタログの一つに加えてもらうことに。1つが数百円のものが多く使われるようだが、児島ジーンズのバックや予算があれば倉敷帆布の商品も採用されてきたそうだ。「岡山弁トランプ」がどう受け止められるか未知数だが、決まればまとまった数になるはず。
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夏に刊行した『絵図で歩く津山城下町』の本文で紹介している散策コースを、著者の案内で実際に歩くイベント「絵図で津山城下町を歩く会」が開催された。主催は津山観光ボランティアガイドの会、後援は津山市教育委員会と津山市観光協会、協力が吉備人出版という名義。定員40人だったが、51人で実施した。30歳代の若い方の参加もあった。コースは本書でも解説している「内山下から津山城跡を歩く」。城の周辺を南の城門から北側にも回り、本丸までを尾島津山郷土博物館館長の解説を聞きながら登城した。参加者の皆さんも熱心な方が多く話が長くなり、終了時間をオーバーするほどだった。次回は3月開催の予定。
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ノーベル文学賞受賞のボブ・ディラン。私はディランの熱心なファンではない。聴いていたのは「血の轍」「欲望」「スロー・トレイン …」などの70年代のアルバムまで。それ以降は、あのダミ声が歳をとるにつれてひどくなり、とても聴く気になれない。私が彼に一目置いているのは、『ロイヤル・アルバート・ホール』でのライブ。観客の一人が「ユダ(裏切り者)!」と叫ぶと、ディランは「お前は嘘つきだ!」と言い放ち、バンドメンバーに向かって「大きな音でやろうぜ」と声をかけ、「ライク・ア・ローリング・ストーン」の演奏を始める。その時のディランの態度だ。あの場面に、ディランの音楽に対する姿勢や覚悟がすべて出ている。
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岡山の難読地名。例えば、四御神しのごぜ、宍甘しじかい、草生くそう、美甘みかも、寒河そうご、垪和はがなど。昔、観光バスのガイドが国道53号の建部あたりを通過するとき、「備前市の「日生」は日に生まれると書いて「ひなせ」と読みます。ここの地名は草に生まれると書きます。なんと読むでしょう?」と言っていた。新見市の小阪部(おさかべ)という地名のエリアにあるJR駅は、刑部駅。川の名前は小坂部(おさかべ)川と、「坂」の字を使う。刑部(おさかべ)は上刑部という地名はあるが、「刑部」単体や「下刑部」の地名はない。地名の小阪部は「こさかべ」と地元では言うらしいが、郵便局の資料は「おさかべ」としている。複雑!
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『グローバル化時代の企業経営と人材育成』を刊行。就実大学経営学部の「グローカルフォーラム」シリーズの第4弾。このシリーズおなじみのビル・エモット氏をはじめ、船舶のプロペラで世界市場トップのナカシマプロペラ社長、グローバル化に対応できる人材育成のプログラムを進める早稲田大学教授の講演とシンポジウムの内容を収録する。海外に出る企業にとって、英語が話せる人材が必須。学生時代に海外経験をさせるため、外国留学をさせる大学も多い。海外で自己アピールしていくには、英語だけでなく、自国の文化や歴史を話せることが重要になるという。経済と文化はセットで考えるべきことで、経済だけでは頭でっかち。バランスがよくない。
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60歳代の執筆稿依頼をしている方から、原稿がメール添付で届いた。ソフトは一太郎。こちらでは開くことができないので、ワードへの変換をお願いしたら、「吉備人出版もマイクロソフト帝国主義に占拠されているのですね」の返事。仕方がないので、一太郎を持っている人に変換を依頼して解決した。「マイクロソフト帝国主義に占拠されている」というのは冗談のようだが、実際はマイクロソフトにもグーグルにもアマゾンに支配されている。小社だけでなく、日本がアメリカ巨大グローバル帝国主義的企業に首根っこを握られ、アメリカの従属国家になっている。承知のうえだが、当たり前になりすぎて、改めて言われるとハッとする。
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愛媛県松山市のお土産「労研饅頭(ろうけんまんとう)」をいただく。通称「ローマン」という。蒸しパンのような素朴な味のこの労研饅頭のルーツは、倉敷にある。「労研」とは、大原孫三郎が設立した「労働科学研究所」の略。この労研が、過酷な環境下で働く職工たちのために、昭和初期に開発したもの。中国の饅頭をベースに、黒豆を加えるなど味を日本人好みのものにアレンジしている。お茶にも味噌汁にも合って保存が利き、手軽に食べられる栄養食というわけだ。労研饅頭をつくっているのは、愛媛県松山市と備前市の菓子屋の2件のみという。備前市の菓子屋が高島屋に出店し売っているとか。絶滅危惧種的な昭和の味をあなたも!
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「岡山弁トランプ」(青山融著)の販売を開始。アマゾンにも登録して、商品も送っているのに数日間、「在庫切れのため一時品切れ」と表示された。問い合わせして解除してもらう。その間に「人気」の表示。通常は新規登録すると「新着」表示になるが、なぜか「人気」に文字が。アクセス数に応じて、自動的に表示されているのだろう。アマゾンの「岡山弁トランプ」の下の画面には、『岡山弁JARO?』(青山融著)や『岡山弁JAGA!』(青山融著)、『岡山弁あれこれ』(虫明吉治郎著)がおすすめ本で並ぶ。その下には『トランプ大統領の衝撃』『トランプ自伝―不動産王にビジネスを学ぶ』などの本が。このトランプか〜。
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「岡山弁トランプ」人気を継続させるのは、このトランプを使った遊びを流行らせることが大事。そこで3人以上でする遊び方を考えた。。2人にトランプを配り、お互いに相手のトランプを取っていく。取ったトランプに書かれた岡山弁で二言以上のセリフを考えて発表する。一人が審査員となり、二人の発言を聞いて、岡山弁の理解度と岡山弁らしい発音を吟味して、優秀であった方にポイント1を入れる。最後までやって勝ち点の多い方が勝者とする。人数が多くなっても参加者と審査員を決めれば、実施できる。審査員に岡山弁を理解する岡山人がいることが条件。岡山県人は岡山弁トランプを常備し、数人集まれば「岡山弁ごっこしょうでぇ」と言って始める。
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新資料の解明で新説が出たりする。戦国時代の文書群「石谷(いしがい)家文書」(林原美術館)が、織田信長の四国遠征を目前に、明智光秀が「本能寺の変」の謀反を決意したとする「四国説」を補強した。最近、歴史の研究者から聞いた話によると、最新の研究で、極悪非道、梟雄、陰湿などの酷評の宇喜多直家が人物像が見直されつつあると言う。戦前まで直家は智勇知略に富み、岡山開府の英雄として評価されていたようだが、戦後、海音寺潮五郎などの小説によって最も陰湿で小悪人の典型とされ、悪者の人物像がドラマや小説によって再生産されていったよう。人の評価は難しい。ましてや会ったこともない昔の人の評価はなお難しい。
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岡山出身の坂手洋二氏率いる燐光群「天使も嘘をつく」に出かけた。主演は竹下景子。沖縄基地問題など現代的なテーマを扱う。最近の社会問題の言葉が連発され、観劇に慣れていない私は不消化気味。沖縄の基地や原発などへの関心の高い坂手氏は、ノンフィクション作家のように取材をしているようだ。パンフレットには「引用・参考文献」が載る。「日本の国境問題」(孫崎享)「ルポ労働と戦争」(島本慈子)「メガソーラー探訪」(日経テクノロジー)「「沖縄・高江で起きていること」(TBS報道特集)「南西諸島ピースネット資料」「国策の軍事化に揺れる奄美」(週刊金曜日)、活動家のfacebookなどもある。この劇作家は現場に足を運び、嘘をつかずに表現しているようだ。
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年内の発刊予定が数冊。今週は外出せず、デスクワークに専念しようと思っていたが、なかなか思うようにはいかない。普段でも、打ち合わせなどで外出すると、作業がピタリと止まってしまう。数日続くと、進んでいないことに焦りが出てくる。作業が遅れると、組版や校正などの後の工程にしわ寄せが行き、最後には著者にも迷惑をかけてしまうことになる。外部のスタッフにうまく渡してしのいでいきたいところだが、渡す段取りにも時間がかかる。うまいやり方があるのだろうが、それが見いだせない。年末までにどこまで作業が詰められるのか。余裕のない師走になりそう。
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日販とトーハンから今年のベストセラーの発表があった。1位と2位は日販とトーハンと同じで、『天才』(石原慎太郎著)、『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』。3位以降は順番の上下はあるものの、『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部』、『君の膵臓をたべたい』、『羊と鋼の森』、『コンビニ人間』などの文芸書も上位に入っている。実用書が昨年より少ないのことが特徴だそうだ。全体的にそんなに売れている印象はない。雑誌と比べて、書籍の販売は堅調だったとか。私が買った本は、20位ぐらいになっている新書本が1冊あるだけ。
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先月末に津山観光センターで火災があり、建物の一部が焼けた。センターには書籍の販売をお願いしていた。消火のための放水で商品に水がかったそうで、現物を見るために内部に入った。消防は火を消すために、2階建ての天井と壁面を突き破って放水をしたようで、突き破った穴が空いたままになっていた。書籍などは置き場所がよかったのか、ビショ濡れはなっていなかったが、散った水がかかっているものは破棄しなければならない。センターが元通りになるのは春以降になるよう。津山城の前にあり津山観光の拠点になる場所だけに、早い再開を期待したい。
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「出版ニュース」よると、コンビニでの雑誌売上げがここ10年で半減しているという。コンビニには、コミックや文庫、新書も置いているが、やはり雑誌中心。販売効率のよい物だけを売っているが、それでも売上げが半減以上の落ち込みとは。出版物販売額の販売ルート別構成比のデータ(2015年)では、書店ルート65%、コンビニルート11%、インターネットルート10%、その他取次ルート4%、出版社直販ルート10%となっている。さらに言うなら、読まれいる本の入手ルートの別構成比を知りたい。新刊書店、インターネット、図書館、古書店など、どんな比率になるのか、特集をしてほしい。
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20〜30代の女性をダーゲットにしている会社の機関誌制作の編集会議に出席。代表は70歳代で、現役で現場を仕切る。幹部に若手がいない。「スマホでの情報収集」についての特集を組むことになった。顧客にスマホの使い方のアンケートをとって、その結果を誌面に反映させる。アンケートを若い世代の女性に送るのに、「往復ハガキを使いましょう」と代表が発言。「受付では氏名や住所を書いてもらうとき、メールアドレスは書いてもらっていませんか」とたずねると、「とっていない」という。20歳代の女性は、往復ハガキを使ったことがないのでは? 見たこともないかも。
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『重版出来!』『とと姉ちゃん』、そして放送中の『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』と、出版社が舞台のテレビドラマが続く。視聴率も高いらしい。主人公は大手出版社の校閲部員。放送前に書店で平積みの書籍を見たが、校閲者を主人公にTVドラマができるのか疑問だった。が、見てみると、なかなか面白い。主人公役の女優は「シン・ゴジラ」にも出演しており、唯一ミスキャストと思ったが、ここではピッタリのよう。校閲者は大手出版社や新聞社になくてはならない。小社ではフリーランスの方にお願いしている。校閲者の仕事は、日頃から実感しているが、確かに地味だがスゴイ。
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90歳代の方の自分史づくりのお手伝いで、ご自宅にうかがう。数年前から、原稿を少しずつ受け取り、この日は用意してもらった写真の一部を受け取った。著者は、手術をした目が疲れやすいうえに、漢字が思い出せないので電子辞書が離せず、悪いことに字を書こうにも手が震えて書けないという。耳も聞こえなくなり、私との意思疎通がとりにくくなっている。若いころのあだ名は「こうちょう」(校長)とか「じびき」(字引)だったとか。議員も経験されて優秀だった方。自分史をお考えなら、「いつかつくろう」ではなく、できるなら退職後に早めに取りかかった方がよいとアドバイスしたい。
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夜の講演会に出席。歴史の研究者が多い会で、年に数回、講師を呼んで勉強会をし、その後に交流会をしている。かつては地元では名の知れた方も多かったが、次第に参加者が減少し、私までも誘われて出席するようになって数年経つ。今回は、これまでで最も出席者が少なかったようだ。推測するに、その原因は会の高齢化では。参加者にも若い人がおらず、私はこの会では若手のうち。現在の会長も後期高齢者。会の運営の方々も高齢の方。会のサイトも無く、参加の案内はファックスで届く。講演会の実施前に、新聞社などマスコミに宣伝していない。まだできる対策はあるように思うのだが…。
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「出版ニュース」掲載の書店販売金額2015。昨年の全国書店の上位店をリストにしている。1位は紀伊国屋書店。続いて丸善ジュンク堂書店、未来屋書店と続く。岡山では87位にオサダ文昭堂、138位に泰山堂書店、139位の津山ブックセンター、152位に山田快進堂が見える。これらは前年比プラスまたは前年同額。それより下位にブックランドあきば、吉田書店、今城書店、booksビタゴラスなどがあるが、これらはいずれも前年比マイナス。上位6社以外は、ほとんどが前年比マイナス。しかもマイナス数十パーセントという書店もちらほら。このランキング表にも厳しい状況がにじみ出ている。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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