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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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昨年、『命を守るための土砂災害読本』を刊行した著者が、2作目を著すというので打ち合わせ。1作目は、広島で発生した大規模な土砂災害は岡山でも起きる可能性は十分あると、過去20年間の岡山県の降雨量の傾向を分析し、避難のタイミングなどの情報を提供した。それに続いて、子ども向けの防災絵本を作りたいと言う。東日本の津波災害で多くの子どもたちが犠牲になった。そこで防災の意識を子どもたちに持ってもらえるような絵本を目指す。版元としては、発刊前のPRに力を入れて工夫してみよう。
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一人勝ちの状況が続くアマゾン。最近では、「米国ワシントン州シアトルのショッピングセンター内にオープンしたリアル書店に続き、今年夏に2号店をオープンさせる予定」「日本国内で直接取引をする出版社を増やし、値引きのキャンペーンセールで成果を上げている」「サイト内に新しく新聞や雑誌の書評をアーカイブする日本独自の書評ページを設ける」などが話題になっている。小社でもアマゾンで販売を始めた年は雀の涙ほどだった売り上げは年々増え、昨年度は年間売上げが初めて300万円を超える。
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昨年ネット利用状況を分析したレポートを、ジャストシステムが公表していた。電子書籍の利用率は、1月の調査で18.5%だったのに対し、12月では19.0%とほぼ横ばいで推移していた。一方、「電子書籍を利用するつもりはない」人が1月の調査では36.4%だったが、12月の調査では43.3%へ上昇。「電子書籍にあまり関心がない」の12月の調査23.4%と合わせて、7割近くのユーザーが電子書籍に関心がないという。利用率が上昇するには、まだ数年かかりそう。昨年の電子書籍の年間売り上げは7万円ほど。
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最近、「ファシリテーショングラフィッカー」という肩書きがあるのを知った。近刊の著者から略歴を取り寄せて一瞬、何のことか分からなかった。ファシリテーションとは、会議やプロジェクトなどの集団活動がスムーズに進むように支援すること。 会議だと、質問によって参加者の意見を引き出したり合意に向けて論点を整理する。そうした進行役をファシリテーターというのだそうだ。その会議の参加者から出ている意見をまとめてイラスト化していくのが、ファシリテーショングラフィッカーということらしい。
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著者から頼まれていた美作町横川にある樹齢1000年というムクノキを撮影に出かけた。道路沿いの広い平地にあり、すぐに見つけることができた。高さ約30m、枝張りも左右約30mで、ムクノキとしては県下最大級で全国でも5指に入るそうだ。岡山県指定の天然記念物になっている。5月頃に新緑が出るのだろうが、今は葉もない状態。高い幹は苔でおおわれ、太い根元には祠が置かれ、野花が供えられていた。1000年を生きてきたのは、地元の人たちの信仰になっているからだろう。立派な巨樹を拝ませてもらった。
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高梁方谷会が設立90周年の事業として復刻する『水魚実録』。刊行は6月予定、現在は予約を受け付けている。明治44年に発行された同書の復刻は、105年ぶりということになる。中古書店でも入手困難で、市場に出ると6万円ほどの価格が付くという。この古文書には、幕末前後の備中松山藩の書簡が収められて、『山田方谷全集』と並んで貴重なもの。ちなみに書名の「水魚(ぎょすい)」とは、水が藩主・板倉勝静で、魚が山田方谷のこと。藩主の勝静のもと、方谷がのびのびと施策を行った、的な意味とか。
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西粟倉村の職員の方が講演する、取次店Nの研修会に参加。同取次店は県北の西粟倉村に本を贈る事業を展開するという。系列の書店に協力してもらい、書店で書籍を販売したお客さんに読んだ後その本を寄付してもらい、それを集めて同村に寄贈するのだそうだ。それにしても、人口1500人の西粟倉村だけに寄贈するというのはもったいない。県内の3分の1の市町村には書店がないそうだから、どうせ寄贈するなら書店のないすべての市町村に届けたらもっと喜ばれるのではないか。
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新聞によると、市議会で「歴史文化を掘り起こし、地域のアイデンティティーを高めて行く取り組みが必要だ」という議員の質問に、市長は「大賛成だ。地域の歴史資源を収集し、地域からの提案で事業を動かしていく」と述べたという。そして、「広域観光ルート形成を目指す事業では、歴史をテーマに活動する地域団体から、伝承などを収集してストーリーを組み立て、観光資源として活用していく」という。すばらしい活動と思うが、現在進行している事業の主旨と、答弁している事業の方向が少し変化していっている。
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近刊『岡山の蘭学者・島村鼎甫と石井信義』の著者・津下健哉氏は、広島市在住の方。直接お会いしないまま、電話のやり取りだけで進めてきた。略歴によると現在95歳。ネットにも出るほど高名な整形外科医で、手術用の特殊な糸を開発し、医療現場で広く使われているそうだ。著者は岡山市東区沼の出身で、幕末から蘭学を学び明治にかけて医学会に貢献された先祖のことを調べてまとめられた。岡山の出版社にと、声をかけていただいた。これを機会に、あまり知られていなかった岡山の蘭学者がもっと知られるといい。
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子どもの言語教育用絵本教材『6歳児のことば』を制作中。これまで『3歳児のことば』『4歳児の…』『5歳児…』を刊行しており、その続編ということになる。昨年は『5歳児…』を発行した。刊行を急いだために、色校正の時間を短縮した。そのせいもあって、今回は色校正を慎重に進めている。イラストレーターと印刷所の技術者が同席してもらい調整の機会を設けたが、原画との色を印刷で忠実に出すのは難しい。蛍光色や淡い色も出しにくい。2者の折り合いをつけながら、着地点を探っていく。
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帰りに岡山市の貸し自転車「ももちゃり」を利用した。先日、マイ自転車で帰宅し、次の日が雨だったので、バスか徒歩かで帰らなければならなかったからだ。最近、貸し借りのポートが3カ所新設され、その中に岡山県総合グラウンドが加わったのは聞いていた。この機会に使ってみることにした。サドルを上げて乗れば、4キロほどの距離でも問題なく使える。前日に飲酒したときなどには使えるゾ。このももちゃりのポートは、2013年にスタートして現在のポート数は35カ所。自転車は332台に増えている。

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練習不足のため距離を10キロに落として出場した「そうじゃ吉備路マラソン」の結果は51分。10キロでは自己新記録。大会翌日の地元紙には、各部門の上位入賞者の氏名を掲載していた。10キロ一般男子の部門(50歳以上)には70位までの氏名を公表(デジタル版には完走者全員を掲載)。その70位のタイムは49分07秒。私のタイムは51分37秒。2分半の差しかない。来年のそうじゃ吉備路マラソンは3分を短縮させて70位に入ることを目標にし、所属は「吉備人ラニングクラブ」でエントリーしようと思う。
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ニューヨークからメールで『森陶岳大窯の引き寄せたもの』の注文があった。名前からするとNY在住の日本人のようで、陶芸に関心のあり、商売をしている方かもしれない。Facebookに書いている英文を翻訳ソフトで訳すと、今回の森陶岳作品を高く評価しているようだ。小社運営のサイト「森陶岳の世界」もリンクしている。クールジャパンブームの中で、シリコンバレーにある大手ITベンチャー企業の社長が備前焼に注目して、森陶岳作品も作品集も買い付けオファーが来て……と妄想するのであった。
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クライアントの要望で、美咲町の桃太郎を調べることになった。美咲町は中央町・柵原町・旭町が一緒になって誕生し、町史のなかった中央町が町史を編纂することになり、その過程で最近、発見されていた。中央町ができる前の村史『御大典三保村』に載っていたのだ。ここでも地名を絡めた桃太郎話にしている。この『三保村史』の発刊が昭和3年。三大桃太郎伝説地がいずれも昭和5年のため、もっとも早い桃太郎伝承地として地域住民らが紙芝居をつくり売り出していた。
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岡山の「桃太郎伝説」は、難波金之助氏が伝説と史跡を結びつけながら創作して昭和5年に書物にした。これを元に全国的にPRして、「桃太郎伝説といえば岡山県」にまでになってきた。ところが岡山県の桃太郎観光には古代史と温羅伝説が透けて見えるが、実態がない。土産のきびだんごを買うぐらいで、お金を落とすところがない。おとぎ話の桃太郎を求めてやって来ても桃を拾った川もない。桃太郎を観光にするなら、実態がないのだから、ファンタジーに徹して桃太郎のテーマパークでもつくった方がよいかも。
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前日と今日の2日間は毎年恒例の棚卸し。全ての在庫の数を調べる。1日目の私は、半日かけて製本会社で在庫調査。印刷所からこの製本所に印刷物が届き、製本後にそのまま好意で置いてもらっている。工場内の隅にある棚に置いてもらっているが、棚がいっぱいにで最近ではパレット単位で置いてもらっている。賞味期限を過ぎた過去問題集なども多く残っており、処分を考える時期にきている。年度末のこの時期は学校や官公庁の物などが増えて1年で最も忙しく、残業続きだそうだ。外国人労働者も働いていた。
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この日、新車が届く。ハイブリットの車に乗るのは初めて。エコ志向なのでコンセプトは合っている。音は静かでよいが、デジタル機器が組み込まれ、操作のスオッチ類に慣れるまで時間がかかりそうだ。無線でスマホと連動させることができ、音楽や通話が連携できる。デジタル化は、こんなところにも生かされている。前の車より一回り小さくなり、ドライビングポジションが低くなったせいで、運転の感覚がスポーツカーっぽくなったようだ。とはいえ、エコカーらしくエコ運転でいこう。
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県内の書店の多くには郷土本のコーナーがある。そこに並ぶのは岡山文庫シリーズと小社の書籍をメーンに、他社の書籍と私家本が加わる。どこも棚のスペースがほぼ決まっていて、新刊が入るとはみ出るので売れない本は、担当者の判断で返品用の引出しに入れられる。中規模書店の郷土本コーナーにでは、各1冊というところが多い。3分の2は動かないまま、狭いながらもスペースが確保されているので何年も置かれている。それはありがたいことだが、売れる本を入れて動く棚にしないと書店も出版社も厳しさは続く。
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昨年は、プロが使う組版ソフト「indesign」で入稿する著者がいた。今年になって、facebook上のクローズドの「秘密グループ」という機能を使って、イラストレーターと編集者が意見交換しながら進めようという著者が登場。執筆中の原稿は、ホームページ上にアップして原稿の進み具合や内容を見せてくれる。新しいことは好きだが、慣れるまで戸惑うことが多い。この著者の原稿の最後は「・・と切に願いながら、PCを閉じます」と、結びの言葉。一昔前は「筆を置く」だった。すべてが現代的〜。
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2月2日から始まっていた「森陶岳大窯展」の最終日。入場者は予想を上回り、主催者も喜んでいた。この展示会は、会場の岡山シティミュージアムが主催ではなく、同ミュージアムが貸しホールとして貸し出している催し。岡山市の催事ではないため、エスカレーター前の入り口付近にポスターや看板を貼ってはダメ、ホームページにも載せない、会場の受付に通じるエレバータは開館の10時にならないと動かさない。駅近くの一等地だから借り手が多いのだろうが、民間の感覚ではこの行き届かないサービスはちょっと。
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岡山文庫の新刊『吹屋ベンガラ』(臼井洋輔著)と『岡山の銀行』(猪木正実著)が出た。『吹屋ベンガラ』はちょうど300号で、それを記念してカラー版になっている。岡山文庫は「一冊一冊が百科事典の一項目になるように」とのコンセプトで企画され、1964年の刊行。半世紀を超える。会員制に支えられて、年に4〜6冊を出し続けている。テーマは、岡山に関する自然や歴史、人物紹介、路上観察、観光案内など岡山に関することなら何でも。これを機会に、岡山文庫のバックナンバーを読んでみることにしよう。
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午後から後楽園の園内にある土産物店に納品。園内の梅がきれいに咲いているらしいが、梅林を遠目に眺めただけで退出。書店に在庫確認のため、総社方面に向かう。2つの書店を回って、もう1件の書店を訪問するつもりが、すでに夕方。少し予定より遅れると電話を入れると、今日は営業が6時までという。日を改めて翌日の土曜日にうかがうと伝えると、土日は休みという。「え〜」と思ったが、旧街道沿いににあるこの店は老夫婦でされているから、自分たちのペースで店を続けているのだろうと思い直す。
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翌日の「そうじゃ吉備路マラソン」に備えて、倉敷での出版相談に向かう途中、前日受付の会場となっている総社に寄る。今年は約2万人の参加者。これだけいると、当日のスタート時間前にスタートラインに並ぶのがたいへん。駐車場が遠方の学校や河川敷になるので、長距離を歩くことになる。下手をするとスタートラインまで走ることになる。そこで前日受付を済ませておくこくことが大事。吉備路マラソンの参加者数は、東京マラソンを筆頭に全国8位。県内のマラソン人口は確実に増えている。
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陶芸の雑誌『炎芸術』最新号の特集は「備前の新世紀」。50歳以下の若手備前焼作家の作品をたくさん紹介している。焼物のことなど何も知らなかったが、ここ数カ月、森陶岳作品を目にしてきた影響か、古陶を追求している作家の作品にひかれる。本誌によると、人間国宝の金重陶陽や藤原啓、山本陶秀らが近代備前焼の第一世代、それらの息子の世代になる藤原雄、金重道明、伊勢崎淳、森陶岳、隠﨑隆一らが第二世代、その第二世代に教えを受けた作家らが第三世代になるそうだ。備前焼にも注目していこう。
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『データでみる岡山』(岡山理大「岡山学」研究会」)が出来る。岡山理科大学『岡山学』研究会による13作目。これまで地域を対象にしたテーマを取り上げてきた。新しいテーマに変わるので、組版や装丁をマイナーチェンジしようと思っていたが、結局従来のままになってしまった。講演を実施して、その内容を1年後に書籍にしてきている。昨年の講演を休んだため、今年は書籍はなく、今年講演を開催すれば来年の刊行になる。これを一区切りにして、次の書籍で雰囲気を変えることにしよう。
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地元紙に森陶岳の作品について、人間国宝美術館館長で陶磁器研究家の矢部氏のインタビュー記事が載った。「膨大な熱量を受けた重厚な土味と結びつき、鑑賞者の心を揺さぶる力を放つ」と述べてあり、評価は高い。私のような素人目にも、巨大な窯で長時間かけ焚き上げた焼き物の表面が、これまでのものと違っているのは分かる。同業者の備前焼作家や、備前焼以外の焼き物作家がどう評価しているのか聞きたいところだ。この日、同じ新聞で奇しくも『森陶岳大窯の引き寄せいたもの』の三八広告と同時掲載になった。
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夕方、10人ほどが集まって方谷研究会の役員会を開催する。太田代表が亡くなって初めての会で、機関紙に掲載する追悼記事の依頼者を決めたり、公益法人財団の助成金に代わる活動費捻出の話などをしたりと、予定の時間をオーバーして終了。こうした会合の進行や年間の活動など、太田代表が仕切りっていた。代表が亡くなって会の雰囲気がどう変わるのか心配していたが、意欲的な方も多く、春の機関紙発行と秋の研究発表会の実施に向けて進んでいけそう。
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在庫調査のために、昼過ぎに出発して倉敷方面の書店を3軒回る。3軒目は文具と雑誌・書籍を販売する小さな本屋さん。60年近く営業しているという。在庫数の確認を終えると、店主のおばちゃまから「まぁ、休んでいかぇ〜」とお茶をいただく。「瀬戸大橋ができるころまでは、よかったんじゃがなぁ」と言うことだが、最近は周辺の街がさびれて寂しい様子。店主は「ぎょうさん売れんでごめんようぉ」「アベノミクスの恩恵は、ここまで届きゃぁせんがなぁ」と、あきらめ気味につぶやいていた。
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仕事の打ち合わせのために、高齢の著者を老人福祉施設に訪ねた。以前、ご自宅に電話をかけて仕事を引き受けてもらっていたのだが、その後に施設へ入居された。施設に入ると、広い部屋に全員が車椅子のお年寄りが集まって体操をしていた。個室に横になっている著者を訪ね、仕事の進め方を話し合う。ご本人は意欲を持っておられるので、そのままお願いすることにした。著者との打ち合わせに、こうした施設に来るのは初めてだ。著者と長い付き合いをしているからで、その分、こちらも歳を重ねているわけだ。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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