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秋はスポーツや文化イベントが目白押し。講演会だけでも多い。今週の土曜日17日は方谷研究会の発表会があるので、事務局はこれに行く。同じ日に、岡山市埋蔵文化財センターの定期講座「弥生墳丘墓の世界」「南方遺跡・上伊福遺跡」や、倉敷埋蔵文化財センター主催の講座「吉備青銅器とマツリ」。県立博物館では特別展「破格—桃山備前—」も開催中。次の土日は県郷土文化財団の講演会「中世仏教とその信仰」、就実大学のグローカル・フォーラム「大学はグローバル化に如何に対応すべきか」、県立記録資料館の「日本遺産じゃけーのー~閑谷学校」など。重なりすぎて行けないのが残念。
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今月発売の音楽アルバムをapple musuicから入手。キース・リチャーズの23年ぶりとなるソロ新作『Crosseyed Heart』。発売日が同日のデヴィッド・ギルモアの『Rattle That Lock』。9年振りの新作だ。そしてドン・ヘンリー。15年振り5作目のアルバム『Cass County』。いずれも久々のソロ作品で、奇しくも同時期の発売。ダウンロードなのでお金を払う感覚はない。キース(72歳)もギルモア(69歳)もドン・ヘンリー(68歳)も、10代からそれぞれピンクフロイド、ローリングストーンズ、イーグルスで聞き込んできた。シブすぎる~。それにしてもどんどんネット化していく。
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横浜市のマンションで、基礎工事の手抜きで建物が傾いているニュース。杭70本が地下の強固な地盤まで達しておらず、データを偽装しているらしい。土の中だから見えないし担当者しか分からない。岡山の文化財に長年携わってきた臼井氏(『岡山の文化財』著者)は、「工芸品でも建築でも、現在まで評価されている文化財は見えないところに、手を抜いていない。優れたものは、むしろ見えないところに手間と時間をかけ工夫している」という。例えば閑谷学校は、天井の上や床の下などに英知を注いでいる。これが岡山文化の特徴という見解。軽薄な文化と文明にしないために、必要なこと。
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方谷研究会に保守系政党の国会議員2人から祝電が届いた。I氏からは「多くの皆様方がご出席のもとに盛大に開催されますこと、お慶び申し上げます…」、Y氏からは「山田方谷の偉業を称え、功績を広めるべく、弛まぬご尽力を賜っております皆様に…地域経済の発展につながりますように、ご期待いたします」。I氏は慣用句的、Y氏は大河ドラマ実現に向けた署名運動の団体と勘違いしている。「山田方谷の志に学ぶ全国議員連盟」の一人だったはずのH氏は、政党の移籍に伴い多忙のようで届いていない。とにかく、方谷の名前を知っている先生方に、謹んで御礼申し上げる。
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2012~2013年にかけて6万冊の電子書籍を制作した「経産省コンテンツ緊急電子化事業」(通称「緊デジ」)。小社にも声がかかり、底本を提供した。最近、会計検査院のメスが入り、ネット上でもセンセーションな見出しが付いていた。震災後、東北の情報発信などにつなげようと国の復興予算を使って書籍を電子化した事業。当時、設立間もない出版デジタル機構が初めて取り組んだプロジェクトで、同機構の設立意義を確立するために企画されたプロジェクトだったフシがあるという。そのほかにも指摘されていることは、当時から噂されていた。なんとも後味が悪い。
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方谷研究会を開催。マスコミ各社でも告知をしてくれたせいか、会場いっぱいの参加者だった。会場を駅近くにしたのもよかったのかもしれない。4人の発表者の4時間近い講演にかかわらず、皆さんが最後まで熱心に耳を傾けられ、方谷への関心の高さかがうかがえた。講演者らの話で分かったのは、書や書簡など方谷に関する未発見の史料はまだまだあるということと、史料などからうかがえる方谷の誠実な人柄に惚れ込む人が多いということだ。史料が出てくる度に研究は深まりそうだが、旧家の世代交代で史料が紛失しないように願うばかり。
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お彼岸の墓参り。この季節、山際にある墓への道中には、決まって彼岸花が咲く。同じ道中には、大きな栗の木があり、毎年食べごろに実る。季節をよく知っている植物は、じっとしていてもすごい。植物がすごいのは、最近『植物はすごい』 (中公新書)で知った。それはともかく、ブドウや柿、梨など秋の収穫物はうまく、つい食べ過ぎてしまう。この夏は、暑さと雨の多さで自転車に乗る機会が減っていたし、ジョギングの出動回数も少なくなっている。秋は運度量を増やして体力づくり。11月には身体検査が控えている。
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春分の日。全国的に少子高齢化で、墓を守る後継ぎの都合で、墓を移す改葬が増えていそうだ。岡山県内でも昨年は1000件を超え、10年で1.6倍になったとか。高齢化が進み若者が都会へ流入していったことで、墓の継承できなくなってきたということだ。さらには無縁墓も増えているという。田舎の墓は祖先が選んだ場所で仕方がないとはいえ、山の近くや山の中にあることが多く、参るのはたいへん。子どもたちは墓参りの出来る場所に住むのか、家族の将来に思いをはせる日であった。
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新刊『地方から「かえ〜る人」』の手持ちの在庫がなくなった。初版分がなくなると品切れになる。その場合、1つには書店の在庫分を回収する方法がある。『ごんごの思い出』はそうした。二つには増刷する方法がある。『疎開生活絵巻』は著者にも相談して増刷した。そして『地方から「かえ〜る人」』は、三つめの著者の持ち分を買い取ることにした。品切れになると書店や取次店に、品切れ情報を流す。物さえあれば売り続けたい。この夏は品切れになる書籍が多かった。
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出版の相談の中では、制作費をお伝えする。これまでの経験で概算は出せるが、特殊なケースは再度、印刷所などから数字をとって見積書を作成する。今回は、1000ページを超える書籍の見積もり依頼があった。上巻は1000ページで下巻は700ページというもの。製本は同じページ数なら2倍かかる。合本にすれば安くつくが、1700ページの製本は可能かどうかが問題。これまで刊行した『野崎台湾塩行の研究』は上下巻それぞれ1300ページで刊行した。できないことはないだろうが、足の上に落とせばケガをするかも。
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新しい仕事の打ち合わせで、郊外にある印刷所を初めて訪問した。これまで印刷をお願いしている印刷所には制作室なども見せてもらっている。美術印刷を得意分野としている印刷所なので、印刷機も見たかったが今回はあいさつだけ。30年近く前に現在の場所に移転したそうで、周囲の植樹した木も立派で、緑が多い。今回、冬までに仕上げる仕事は、カメラマンも扱う素材も新しい。緊張もするが、わくわく感も大きい。どんな成果物にしていこうか、気を締めていこう!
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新聞の土曜日掲載のコラムで、食のエッセイを書いていた、『謎解きはディナーのあとで』の著者・東川篤哉氏。岡山での学生時代に食べた恐ろしくまずいカレーの話。この作家は大学卒業後、就職して数年で退職しアルバイト生活をし、300万部以上を売るベストセラー作家になる前は、「一寸先はホームレスかという生活」だったらしい。原稿の入稿はフロッピーという変わり者。まずい店は時々あるが、普通の作家には書けない。東川氏は違った。小説家の真価はエッセイで評価する。この人のエッセイ集が読みたい。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。