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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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昨年発刊した『愛だ! 上山棚田団』(協創LLP出版プロジェクト・編)が、第25回「地方出版文化功労賞」奨励賞を受賞した。この作品は、吉備人出版の15周年記念事業として一般から作品募集し、30点前後の作品が集まった中で最優秀賞として選定したものだ。

このときの作品募集はオールジャンルだったので、エッセーや詩、紀行文、小説のようなものなど、様々な内容の作品が集まった。募集告知の宣伝には大きな費用をかけず、フライヤーを作成したりホームページで告知した程度。集まった全ての作品に目を通してみると、作品の完成度や面白さなどから2、3作品が際立っていた。その中で、この作品に決めたのは、当時「本づくりはまちづくり」を会社のテーマにしていたからだ。このテーマに照らし合わせると、『愛だ! 上山棚田団』が第一候補となる。社内でも大きな意見の違いはなく、最終的には代表が決めた。

「最優秀作品は本にします」ということにしていた。この作品には、関西の若い人たちが耕作放棄地となった美作市の集落に入り、棚田の復興をしている様子が荒削りな文章ながらも楽しげに描かれていた。この内容を本にすることは、地方の田舎で起こっている問題をなんとかしようと頑張っている人たちを応援することになるかもしれない。現地で彼らに会ってみようと、代表と2人で美作市上山の棚田地帯に出かけた。彼らに会って現地を案内してもらい話を聞いてみると、この集落での活動に夢を持ち、棚田の復活だけにとどまらず大きな可能性を感じることができた。それから約1年後、本の発刊となった。

今から思うと、我々の作品応募の情報を大阪でキャッチして応募してくれたのだから、縁があったわけだ。彼らは今も2年前以上にパワフルで、日本の中間山地の問題を解決してくれそうな勢いで活動し、情報発信している。農村問題に関心のある人には、目が離せない存在になっているようだ。

15周年記念事業で実施した作品募集に、自分たちが彼らの作品を最優秀賞として選んでほんとに良かった。それが「地方出版文化功労賞」奨励賞を受賞したのだから、なおのことうれしい。彼らにもますます活躍していってほしいと心から思う。

「地方出版文化功労賞」については一般への認知度が低いのか、山陽新聞でもこのニュースはほんの数行の短信扱い。少しでも宣伝になればと、自分の名刺にこの賞の受賞のことを記した。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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