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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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行替えがなく段落の区切りがない本は文字に圧倒され、取り付く場所がなく、読む気がしなくなる。短い段落が連なり、一定の間隔で小見出しがつき、強弱ある方が読みやすい。文字の大きさや、文字間、行間も、読む人のことを考え、本文はデザインより読みやすさを優先する。カバーは内容が表現されるように、そして著者の好みも取り入れて地味にでも派手にでも。

表紙をめくったら見返しの紙。扉があって「はじめに」がある。目次があって、章の扉。1章が終わって一区切り。2章の扉。2章が終わって一区切り。休んで気分転換。そして3章…。本文の最後はひと呼吸してあとがき。それから最後の最後に奥付を。本の戸籍を明記する。

人生もずっと走りっぱなしは疲れる。時々小さな休憩を入れながらメリハリをつける。強弱をつけて歩んでいくのがいい。入学や卒業、就職や転勤、結婚や出産、転勤や退職、病気など、節々に区切りを付ける。制服や住む場所、名前が変わることもあり、環境が変わる。そんなときも一呼吸が大事。気分を変えて進んでいけばいい。最後は慌ただしくせず、静かに、墓標を建てる。

本をつくる最初は、全体の構成を考える。特に内容が評伝や自分史などのものの場合、人生を本に凝縮する作業になる。それに、本の構成やつくりも人生そのものものだなあ、と最近思う。だから大事につくりたい。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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