12月×日
『「鉄気籠山」―山田方谷「改革」の地を歩く』の英語への翻訳者を探していたが、断念した。何人かの方に検討してもらったが、漢詩もある本文を「日本的なニュアンスを外国人に伝える自信がない」とのことだった。漢詩を日本語に読み下すだけでも難しい。それを文化的な背景の異なる外国人に伝えるのはなおのこと難しい。時代ものの翻訳は限界があるのだろう。それはさておき、山田方谷を紹介する英語のパンフレットは、既に高梁市が作成していた。
12月×日
「無断転載」していた書籍を回収─。版元の勁草書房によると、書籍のほぼ1章分に相当する範囲で別の著者の論文から許可なく引き写したとみられる表現が見つかったため、回収し絶版にするという。引用の範囲を超えており、著作権法違反との判断なのだろう。大学に所属する著者の博士論文を書籍にしたもので、大学では調査委員会を立ち上げたようだ。著者はブログで「出版社側との編集過程における齟齬により、一部に無断転載と受け取られる記述が存在していた」などとしているらしい。何とも不可解な言い訳。
12月×日
12月になって寒い日が続く。最低気温が2、3度以下になると、事務所に座っているだけでも足が冷たくなってくる。足元に暖房機器はないので、今日からパッチ(ステテコ)を装着。これで少しは暖かくなる。わが家の小学生と高校生は素足で通学している。マフラーや手袋をしても、無謀にも冬中を生足で通す。大人が半ズボンで会社へは絶対に行けない。震え上がって途中で卒倒するだろう。子供たちは今日も素足で出かけて行った
12月×日
アーキビストの定義を引用しようと、新版「広辞苑」を引いたが載っていない。図書館で「カタカナ辞典」などで確認してみたが載っていない。何種類かの辞書を確認してみたところ、1つにあった。ただし「公文書を管理する人……」と、公文書だけを対象にしている。これでは引用ができない。ウキペディアには「永久保存価値のある情報を査定、収集、整理、保存、管理し、閲覧できるよう整える専門職を指す」とかなり的確。ネット上の情報は不正確とはいえ、新語、特にデジタルに関する用語の説明は紙の本より、数カ月、数年は早く、進んでいるようだ。
12月×日
日本遺産認定を記念してのシンポジウム「造山古墳と作山古墳を比較する」の音声データを録るため、会場の高松公民館に出かける。造山古墳と作山古墳は同系列の首長という見方が一般的だが、違いもかなりあるという。古墳の設計原理や、周辺の渡来係の遺物が出土した遺跡や首長墓の系譜から見ていくと、違いも大きいということだ。170人の定員に210人が参加し、会場はびっしり。日本遺産に認定されたことで、JR桃太郎線のLRT化など、吉備路エリア周辺は盛り上がっていきそうだ。
PR
この記事にコメントする
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
最新コメント
[09/02 おおもりひろみ]
[02/26 岡山商科大学はあなたの夢を叶えます!]
[09/04 r1pb1jm142]
[05/20 omachi]
[12/23 やぶひび]
最新記事
(01/07)
(01/05)
(01/05)
(12/13)
(12/04)
最新トラックバック
ブログ内検索