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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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1月×日
新刊『奈良時代・吉備中之國の母夫人と富ひめ』は、著者の考古学者・間壁氏が西日本豪雨のあった1年半前、苦しい思いをされている被災者に読んでもらい、気を紛らわすことができればと書き始めたそうだ。古墳など考古学的な遺跡の多い真備地区に足を運んだ機会も多く、真備町を中心に矢掛町、総社市などの考古資料や遺跡について書かれ、今回の書き下ろしの原稿と未発表の原稿を基にした内容になっている。著者分としてお渡しする500冊のほとんどは、同地区住民の方々や考古学関係者に寄贈される。ご夫婦で約60年も研究活動をされ、3年前にご主人を亡くされての刊行となり、これまでの研究の集大成といえる内容になっている。
1月×日
この春、公開される日本遺産関係の案内ガイドや刊行物は日本語に加えて、英文のものが加えられる。日本語で制作されるものを、外部に依頼してした英訳し、英文のゲラができてきた。写真などのレイアウトは日本語のものと同じだが、英語になると印象がまるで違う。英字が読めないためか、味気ない印象になる。文化財を紹介する現地の看板や、インバウンド向けのパンフレットも英文のものを作成することになっている。外国人に岡山の歴史や文化を知ってもらうことはよいことだが、岡山の文化をどこまで理解してくれるのかとも思う。
1月×日
あるクライアントから依頼された、ある著名人を紹介する書籍の極秘刊行プロジェクトが進んだ。「これに関する情報を口外してはならぬ」という箝口令も敷かれた。出来上がった刊行物は門外不出。情報が漏れたり現物が流出したりしてしまうと、わが社に嫌疑をかけられてはいけない。制作中に出た見本などは、厳重に封印された。もし市中に出回ることになれば、とてつもないプレミア価格が付いて大騒ぎになるかも。このことを公言できる時効がくるのは3年後か、5年後か。それまでは何をつくったか、言えない。絶対に言えない。
1月×日
国宝の備前刀の太刀「無銘一文字・山鳥毛」の購入に向け、寄付を募っていた瀬戸内市が、目標金額に到達したと発表した。一時は新潟県上越市に売られる危機もあったが、県内に留まることになったことは喜ばしい。購入額は約5億円だが、集まったのは8億を超えている。オーバー分は返礼品費や展示ケースなどに使われるそうだ。企業も含むが1万5000件もの寄付があり、寄付文化が定着しつつある時代になったようだ。小社の書籍でも、今年になって、絵本や写真集など、クラウドファンディングで出版する例が増えている。
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ブログがダウンしてアクセスできす、更新できなくなっていた。ブログをスタートさせて6年以上になるが、こんなことは初めて。「ただいまメンテナンス中」と表示されて、いっこうに修復されない。これまで週刊のルーティンとしてきたので、気が抜けたような気分になっていた。と思っていたら、突然に復旧されたので、この「忍者ブログは大丈夫か」と不安になりつつ、再開。さかのぼってアップしていくことにする。

1月×日
「晴れの国おかやま検定」の受験申込者が昨年の申込者数を20%以上超え、850人を超えたそうだ。特に職場単位での受験者が増え、検定の名前を改定後の過去6年間のうち最高値という。試験主催者の商工会議所や県の広報活動などの効果が出たと言える。それに、今回から最高得点者を特別に表彰することにしたのもよかったのか。検定主催者の事務的な作業量も増え、ご苦労も多いと思う。地域の歴史や文化を学んでみようと方が増えることは、喜ばしいこと。公式参考書を利用してもらっていると思えばなお嬉しい。試験は来週2月2日。
1月×日
事務所で飲むコーヒーはハンドドリップで。とはいかないが、コーヒーメーカーで淹れる。機械で落としたといえども、挽いたコーヒー豆の上から湯を注ぐので立派なドリップコーヒー。現在の豆は足守の焙煎所「小屋コーヒー」から直仕入れしたもの。午前と午後のコーヒーは欠かせない。そこらのカフェのものよりうまい。学生時代に喫茶店でアルバイトをしていたとき、大量につくって客が来るたびに鍋で沸かして出していたコーヒーはまずかった。コーヒーは根を詰めたデスクワークの後に、ひと時の開放感。バリスタは今日もコーヒーを淹れる。
1月×日
「吉備の中山」山頂にある中山茶臼山古墳の墳長が変わっていた。というか、変わっていたことを知った。小社の書籍にも、中山茶臼山古墳の墳長は120mと記しているが、最近の宮内庁発表は105mになっているそうだ。15mも縮んでいた。宮内庁管轄で立ち入ることができないから、計測時に端を見極められなかったのかもしれない。比翼入母屋造りは吉備津神社のみではなく、宗像神社もだった。また、小社の書籍で「吉備の中山」が『枕草子』に名山の一つとして取り上げられていると書いているが、これは間違いだった。歴史情報もバージョンアップが必要。
1月×日
調べる事をしていると、ネットの検索だけでは不安になる。やはりリアル書籍で周辺情報を見ておきたい。県立図書館が近いものだから、気軽に次々と借りる。貸し出し上限は10冊までだが、まだ借りておきたいものがある。手元に置いて、いつでも開ける状態にしておきたいのだ。しかし、さらに借りたい本がある。そんな時、妻のカードを利用して借りる。返却期限を確認しながら、返していく。必要なものは購入しておけばよいが、品切れのものが多く、古書店で巡り会うのを待つしかない。
1月×日
ほぼ4年がかりで制作しいている社史の編集会議で、刊行の目処が立った。会社OBで組織された編集委員の中に、監修者と一緒に制作で加わって2年後、監修者が亡くなられた。外部に原稿依頼していた2人の方に監修を引き受けてもらいここまできた。当初、なくなったOBの方が書いた原稿をベースにしていたので、引用をどこからしているのか、書かれている根拠になる出典が不明などのことがあり、著作権の違反になってはいけないと、慎重に進めてきた経緯もある。見通しが立つとほっとする。
1月×日
岡山の大学関係者の会の記念誌を納品。120頁ほどの書籍で、入稿からほぼ3カ月。15人の執筆者への校正も窓口の先生が担当してくださり、スムーズに進んだ。窓口の先生とは。最初の打ち合わせと一度ゲラを届けただけで、あとはeメールと携帯電話だけ。数回会っだけだが、スポーツ愛好家のようで、そのさわやかな人柄に感心した。最近は、こんな清々しい人と会ったことがないと感じさせるほど。ロートルの私にはとても真似はできないが、人との接し方を顧みる機会になった。
1月×日
ある展示室のパネル原稿を書くことに。そこには小学生の訪問が多いというので、子どもが質問してそれに答える形式を提案していたら、それが通った。関係書籍を集める中で思い出したのが、福武書店の『博学紀行岡山県』(1983年)。福武書店は、今はない。この書籍を手にしたときにはインパクトがあった。「後楽園の水はどこからくる」「消滅した東高梁川」「岡山は海だった」「千足古墳の石材─そのルーツを探る」「桃太郎伝説を探る」など、本文の項目が興味深い。刊行から40年近く経つが、これらのテーマは周期的にいろんな本づくりで扱っている。今も請負の仕事で「桃太郎伝説を探る」に取り組んでいる。
1月×日
事務所の廊下に「ぶら下がり健康器」が置かれて2カ月ほど。1日に1、2回はぶら下がってけん垂と腹筋運動をしている。最初はけん垂は1回がやっとだったが、無理をしない程度に続けていると、次第に体力が付いてきた。けん垂10回、腹筋15回ぐらいができるようになると、胸周りの筋肉量が増えてきたような気がする。NHK「みんなで筋肉体操」の筋トレ指導者の決めセリフ通り、「筋肉は裏切らない!」。
1月×日
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
正月の三が日は、近所の神社や吉備津彦神社、吉備津神社の初詣、実家やイオンなどに出かけて家族と過ごす。雑煮やおせちなど普段より食事の量が増えて、3〜5日で体重が3キロ近く増えていた。運動量が減り、カロリー摂取量が増えた当然の結果。ここでも「入(いり)を量(はか)り出(いずる)を為(なる)す」ことが重要だ。藩の財政も家計も、そして個人のカロリーも、入を量り出を制していこう。
1月×日
「ハンマーを持て。バカがまた壁をつくっている。」。朝日新聞に掲載された宝島社の見開き広告。なんとも時代の感覚を捉えて問題提起するキャッチコピー。思わず新聞広告に拍手した。確かにベルリンの壁が壊されて30年経ってみると、壁をつくりたがる人があちこちから出ている。毎年掲載される広告だが、今年がもっとも時代にマッチしているように思う。宝島社のこういう企業姿勢が面白い。
1月×日
奈良時代の中央官僚で政権中枢にいた、吉備出身の吉備真備、2度も遣唐使として唐に渡っている。その真備が筆をとったとされる墓誌が中国国内で見つかり、真備の筆跡が中国に残っていると話題になっている。新聞では、真備の書とすれば国内外で初めて確認されたことになるという。しかし、吉備真備の筆跡ではないかという墓誌が、奈良県五條市から江戸時代に出土している。それは真備の母である楊貴氏とされる「楊貴氏墓誌」。この真偽について、間壁葭子氏が1月末刊行予定の近刊の中で述べている。ご注目を。
1月×日
年が明けて通常業務。やたらとせわしい。年度末に向けて、小さな締め切りや大きな締め切りが次々とある。小さな波も大きな波も元気に乗り越えて、今年も無事に過ごしていこう!
12月×日
前日日曜の朝日新聞全国版に小社の新刊『そらまめかぞくのピクニック』が紹介される。全4段カラーで、電話番号も書いてくれていたので、朝から電話が鳴りっぱなし。日常業務が滞るほど。九州や北海道から講読の申込みが続く。なじみのない住所に漢字を尋ねるのに時間を要するため、郵便番号から住所を表示するサイトを開いて対応する。この方が早くてメモがきれい。書籍『ありがとう』が読売新聞の全国版で紹介されたときもすごかった。全国紙の全国版の反響はスゴイ。
12月×日
水島臨海鉄道が来年に50周年を迎えるにあたり、鉄道沿線の高等学校で「50周年事業」についてのワークショップがあり取材で参加。水島臨鉄は、倉敷市駅と水島工業地帯の入口の三菱自工前駅の約10㎞を運行。戦前に酒津から東西の2本に分流していた東高梁川が改修されて廃川になり、河口地帯に建設された工場に物資や完成品を運ぶ流通路として建設された。戦後になって第三セクターとなり、地域の人の足となっている。地域の若者と一緒に、将来を考えていく企業姿勢がすばらしい。
12月×日
年の瀬は年の瀬戸際。12月がもう一カ月あったらと思うが、仕事は強制終了。最終土曜は、ずっと延期していた鬼ノ城の近くにあり、鬼の住処だったと伝わる鬼の差し上げ岩の撮影に行く。鬼が巨岩を持ち上げたときについた、鬼の手形がその岩に残っているという。登山をして訪れたのに、手ぶらで帰るのもよくないので、巨岩の上や下を探してやっと「これでは」という窪みを見つける。この史跡は「桃太郎伝説」のストーリーを深めてくれる。構成文化財から外れたのは残念。午後は印刷会社の年末行に参加し、「温羅太鼓」の演奏を鑑賞する。この日は、鬼ノ城と温羅の一日だった。

今年も各方面の皆様にたいへんお世話になりました。皆様なくして今年一年を無事に過ごすことはできませんでした。ありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願い致します。2020年が、皆様にとってよい年でありますように。


プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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