工事中
4月×日
4月×日
新年度になって部署や担当が代わった方々に、4月も半ばになって会う。官公庁の方々の異動は容赦ないほど数年ごとにある。異動をさせられるのは、新しい仕事や人間関係に慣れるまで大変そうだが、それも慣れなのだろうか。人の異動もたいへんだが、窓口だった部署が部署ごと1階から3階に移動したところもある。荷物の移動は大変だったようだが、仕事の環境が変わって新鮮な気持ちで仕事に臨めるのかもしれない。わが社では人の変化はない。社内レイアウトの計画は持ち上がってはいるが、このままでいる間は、ひっ迫している仕事に集中しよう。
4月×日
今朝の新聞に、高橋源一郎が旧理化学研究所の仁科芳雄の執務室を訪ねた寄稿が載っていた。戦中、仁科は軍部の要請で、国産の原爆開発を進めていたという。この記事に、軽い衝撃を受ける。仁科は岡山県里庄町出身で、原子物理学の先駆者として知られる。地元には、生家が一般公開されている。「おかやま検定」公式テキストでも紹介しているが、原爆を開発していたことには触れていない。まさかという気もするが、「日本の原爆」計画の中心だったとは驚き。当時の技術と国力では無理だったのか、わざと開発を送らせていたのか分からないが、結局できなかった。できなくてよかった。
4月×日
書籍の巻末に索引を掲載するため、索引の載せる言葉を五十音にするため、エクセルに用語と読み仮名を入力し、五十音順に並べ替える。書籍の本文をPDF化したデータとエクセルの2つの画面をディスペレイに並べ、用語をコピーして、PDFの検索画面にペーストしてページを検索し、表示したページのノンブルをエクセルに記入していく。検索用語が多く、検索用語が多くのページにあると、延々同じ作業を延々と繰り返すことに。ゲラの校正時にも、索引の用語をコピペして掲載ページを黙々と確認していく。索引を自動で作成してくれる索引作成ソフトはないものか。
4月×日
印刷所から届いた写真集を著者に届ける。20年前に亡くなった彫刻家でもあるご主人の追悼作品集。書籍を包んだクラフト紙を目の前で開け、1冊を手渡す。「やぁ〜、出来た〜、きれいな本ができた〜」。社内コピー機で出力した色で見てもらっていたので、印刷の色はきれい。カバーにはPPツヤあり加工をしているので特に発色よく見える。「ありがとう」と言われ恐縮する。「主人が生きていたらどう言うかな〜」と聞かれたので、「目を凝らして隅々まで読むと思いますよ」と伝えて帰る。夜、スマホに「じわっと喜びが込み上げて来ました……」とメールが届く。
4月×日
浅口市鴨方町にある 京都大付属岡山天文台にアジア最大級の口径を持つ光学赤外線反射望遠鏡が設置され、愛称が「せいめい」に決まったという。なぜ、あの安倍晴明か……。天文台近くの山中で天体観測をしたとの伝承が残る平安時代の陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明にちなんて決めたそうだ。かなりマイナーな伝説を知っていたものだ。10年前、『図説井原・笠岡・浅口の歴史』に掲載するため、どういう経緯でこの場所に来他のか不思議に思いながら、鴨方の山中にある安倍晴明の石碑を探して撮影したことがある。望遠鏡に粋な名称をつけたものだ。
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4月×日
朝からパソコンの調子がおかしい。つながりにくく、しばらく待たないと表示せず、動きが遅い。事務所内の全てのバソコンの動きがいつもと違う。機器をリセットしたりするなどしても、回復せず、結局、業者に来てもらう。診断の結果、ネットセキュリティ機器の故障と判定され、交換することに。この機器は設置して5年ほど。ハードの耐久性といい、ソフトのバージョンアップといい、ネットものは4、5年を過ぎると古くなる。人間の寿命は長くなっているが、家電の寿命は短くなり、電子機器はさらに短くなっているような気がする。
工事中
4月×日
4月×日
10日は瀬戸大橋が開通して30年になる日。今では年間2,350万人超が、一日平均2万2000台以上の車と約150本の列車が往来しているそうだ。本四3ルートの中で最多を誇る。30年前、開通行事の一つ、自転車で瀬戸大橋を渡るイベントの抽選に当選した。開通前の日曜日に自転車に乗って四国に渡りもどって来た。海風を受けて気持ち良いサイクリングだったが、橋の端に風通しの穴があり、止まって海面をのぞいてゾッとしたことを覚えている。もう、あれから30年か〜。
4月×日
先月受診していた健康診断の結果が届く。コレステロール値が比較的高い。特にLDL(悪玉)コレステロールの数値が高く、脂質異常症と判定。冬の間、ジョギングや通勤サイクリングをサボっていたので、その結果が数値に出た格好だ。LDLコレステロール値を下げるには、運動と食生活の改善とのこと。効果的な食材は野菜、魚、大豆…、運動は1日30分以上とパンフレットに書いてある。さて、対策が必要だ。
4月×日
公益財団法人の助成金を受けて文化活動をする団体は多い。ある団体から活動成果を出版物にするということで相談を受けていた。原稿が遅れていると連絡は受けていたが、遅過ぎるという段階になったので電話をして会うことにした。しかし、やはり原稿はまだ先になるという。助成金をもらったら、申請時の年度内のスケジュールで報告書と活動成果となる成果物を付けて提出することになっている。益財団法人に問い合わせてもらい、返金することになった。もっとナイナイが、お金をもらって活動するということは、そういうこと。
4月×日
おかやまマラソンの岡山市民県民優先枠の募集が始まっている。フルマラソンの苦しさは知っているので、応募はパスすることにしていた。ファンランも、去年は参加費の振込期限を過ぎていたし、今年は募集1日目に定員を突破したというし、今年は走らないと決めていた。しかし、健康診断での悪玉コレステロールの数値を下げるには、運動が一番。そこで急きょ、エントリーすることに。フルマラソンを走ることにして、11月まで運動量を増やし、当日は走らないというのが最も体に良いと気づく。
工事中
4月×日
先週、作家の夢枕獏氏が朝日新聞に全ページカラー広告を掲載していた。紙面上には自身の全身と自作3冊。この広告は作家自身が私費で広告料を持ったらしい。作家が出版社にプロモーション企画を提案しても受け入れてもらえず、自分で出稿することにしたらしい。だが、「元が取れるとは考えていない。だがやっておかなければ」ともいう。製作中の書籍の著者が山陽新聞にデカい広告をしたいという。書籍の存在を知ってもらうために、やらずにおれないようだ。著者が広告——、そういう時代?
4月×日
書店で流通させる書籍もつくるし、私家本もつくる。就実大学「ビジネス叢書」第3号もその一つ。今回のテーマは「インバウンドと地域振興」。岡山でも外国人観光客の数は増えており、タイムリーなテーマ。内容は、増え続けるインバウンドへの対応を同数か——日本の研究者、韓国と台湾の研究者、岡山県庁の行政マンや奥津温泉の旅館の経営者らの研究や実践的な活動報告。こういう情報こそ学外の観光関係者にも役に立ち、大学のPRにもなるのだが、いろんな事情があるようで、販売できない。もったいないね〜。
4月×日
4月×日
後楽園外苑の桜など、岡山市内では先週の土曜・日曜が満開だった。日曜に家族で、旭川の河川敷に出向いた。日曜の夕方だったせいか、屋台の前を闊歩する若者はヤンキーばっかり。岡山はヤンキーが多いち言われているが、目の当たりにする。咲き誇っていた桜も3日後には、ほとんど散っている。この日は岡山県の真ん中あたりの吉備中央町に行く。ここでは桜はまだ満開。山にはヤマザクラが咲き競っていた。県北の新庄村のがいせんの開花は、まだ数日後らしい。岡山県も南北に距離がある。春は桜が一番。
4月×日
書籍の刊行を記念して、著者が親族や知人を招待して出版会を開く。出版会の案内状に入れる書籍のチラシや返信用ハガキなどを作成し、発送の業務の依頼を受ける。著者から受け取った名簿を整理してタックシール化し、封入作業をする。60通ぐらいならばと軽く引き受けたら、郵便局で料金別納のスタンプを押して投函するまで約5時間を要する。土曜日中にということになっていたので、とにかく出せてホッとする。編集出版以外の業務も書籍関連なら、できる事はなんでも引き受けますよ。
3月×日
日曜日は岡山市民会館であった山陽放送主催の「磯田道史と聞く『岡山桃太郎と吉備とヤマト政権』」に参加。考古学者と、古代が専門ではない人気作家とのトークが中心だった。廣榮堂がスポンサーのためか、きびだんごの話が取って付けた印象があった。テレビでの歴史番組の司会をしていたり、新書の販売も好調のためか、磯田氏は歴史ファンの人気が高い。今回は「磯田道史と聞く」とタイトルに名前を使ったのが良かったのか、会場は満席。磯田氏は開演前や休憩時間に会場を回って、サインに応じていた。読者と会うリアルの機会を大切に考え、自著の売り方も知っているとみた。
3月×日
市民会館の楽屋で、磯田氏に古文書に関する書籍の帯文をお願いした。古文書に目を通してくれさえすればと思い、ダメ元で見てもらった。内容の貴重さはすぐに理解されたが、しばらく考えて「やっぱ断っておくわぁ」と言われた。ちょっと落ち込んだが、「1つ帯の推薦文を書くと、いろんな出版社から頼まれることになるだろうからな」と自分を納得させた。翌日、渡したゲラと共に帯文が届いた。「……これほど興奮する一次資料はない」と。氏が「古文書がネイティブの人」と言われるだけあって歴史資料を見る目は確かだし、歴史から学び取ろうとする姿勢は高く評価している。
3月×日
健康診断の日。前日の夕食を9時直前に腹いっぱいにして済ませ、胃カメラ検査に臨んだ。「鎮静」という眠った状態でカメラを口から通す方法を希望していた。以前の鼻から通して入れたことがあり、あまりにも苦しかったからだ。諸検査を済ませて、胃カメラ室の前で名前を言うと、医者と看護師が出てきて「昨年の鎮静で暴れたので、鼻からにさせてくれ」という。暴れると胃カメラの先端で胃壁を突いて傷つけることがあるから、と。仕方なく応じる。看護師が背中をさすってくれたので、やっとのことで終えることができた。あの看護士がいなかったら、暴れていたかも。看護師さん、ありがとう。
健康診断の日。前日の夕食を9時直前に腹いっぱいにして済ませ、胃カメラ検査に臨んだ。「鎮静」という眠った状態でカメラを口から通す方法を希望していた。以前の鼻から通して入れたことがあり、あまりにも苦しかったからだ。諸検査を済ませて、胃カメラ室の前で名前を言うと、医者と看護師が出てきて「昨年の鎮静で暴れたので、鼻からにさせてくれ」という。暴れると胃カメラの先端で胃壁を突いて傷つけることがあるから、と。仕方なく応じる。看護師が背中をさすってくれたので、やっとのことで終えることができた。あの看護士がいなかったら、暴れていたかも。看護師さん、ありがとう。
3月×日
産婦人科主催の講演会を取材で聴講する。その医院では、出産してその子が17歳になると親子を招待して会を催して最後の送り出しをする。普通、出産後に退院したらそれっきりだろうが、面倒見がよい。高校生に話していた講演で印象に残った言葉がある。「食べ物は体をつくり、聞く言葉で心をつくり、話す言葉で人生を作っていく」、「頼まれごとは、試されごと」—。大人の社会に入ってどのように行動するか、どんな言葉を吐くかで、人生の展開がずいぶん変わってくるだろう。自分が若いころにこんな言葉に出会っていたら、違った人生になっていたかもと思ったのであった。
3月×日
津山で書籍の打ち合わせ。県外に出て津山に帰ってきた若い事業家を紹介する「地方にかえ〜る人」シリーズ。今回が第3弾になる。第1弾を刊行したのが3年前。当時この会社の社員は5人だったが、事業内容を少しずつ増やして現在は13人という。エリアも津山市だけだったが、市外にも展開を始めている。今年度から岡山市の問屋町に進出するのは、2020年から小学校にも導入されるPCのプログラミングを教える教室。ゲームにのめり込む子どもに参加を促し、パワポの作りかたや発表の技術も教えるという。できる事業を増やし、伸びる事業を伸ばすということのようだ。
3月×日
活字の印刷物をテキストデータにするには、OCRソフトを使いスキャナで読み取ってデジタル文字に変換するか、手打ちでキーボード入力をするしかないと思っていたら、googleがこのサービスを無料でしていると社内で守安君に教えてもらった。コピー機のスキャナでPDFかjpgデータとして読み込んで、googleドライブを利用すれば、あ〜ら不思議、活字がテキストデータに。Googleの無料サービスは、検索やマップ、カレンダー、ニュースなどを使っているが、こんな機能があったなんて知らなかった。
3月×日
彫刻写真集が最終段階に近づき、左頁の写真と右頁の文章とのバランスをモニターで確認したいと著者が来社。それまでは、紙にプリントして校正をしてもらってきたが、プリンターの都合で紙の端が印刷できないのと、色が濃くなってしまうなどがあり、モニター確認を希望された。モニターを見ながらの微調整で終えることが出来た。これからは文字校正や印刷所への入稿、色校正などの工程が残っている。色の修正などもあるかもしれないが、指定された納期があるので気が抜けない。
3月×日
『恕の人 犬養毅』の著者が、犬養毅についての講演があるというので出かけた。吉備の文化を楽しもうという会が主催で、月1回に例会を開催している会。著者は、本書に登場する人物らに焦点を当てながら犬養毅像を浮き彫りにしていき、持ち時間いっぱいに話された。50人ほどの参加者は年配の方が中心で、熱心に聞かれていた。この会の存在はいままで知らなかった。岡山の文化や歴史を勉強しながら参加者や講師が交流する会はほかにもあるようだが、こうした会は岡山文化の底上げをしているのだろう。
3月×日
年度末の3月の後半。役所の方と話していたら、事業を仕上げを3月に終えなければならなかったり議会があったりと、度末は忙しいということだった。役所用語で3月60日とか3月90日の言葉があるそうだ。年度を締めように締められず、年度が替わっても前年度として続けることらしい。気持ちは分かる。2月は30日まで、12月も35日まであってもほしいと思ったことがある。民間なら事業が年度をまたぐことはあるが、官公庁は年度を超えられないところが苦しいところ。が、編み出した方法はいろいろあるようだ。
3月×日
ようやく暖かくなった。今後1週間の天気予報は、最高気温が20度を超える日もあるようだ。すでに桜の蕾はほころびかけている。開花は、平年より3、4日も早くなるらしい。後楽園近くの旭川河川敷や倉敷の酒津公園では、桜まつりの提灯が飾られていた。コブシ(モクレンかもしれない。区別がつかない)の花も咲き始めていた。四季のうちで冬が一番苦手。春の到来を機に、来週から自転車通勤を再開しよう、ジョギングする日を増やそうと、いろいろと意欲も湧いてくる春先であった。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
方谷研究会。
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