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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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NHK大河ドラマ「平清盛」のタイトル文字を書いた女流書家・金澤翔子さん。テレビで彼女が書を描く姿は見ていたし、同姓ということもあって気になっていた。瀬戸内市立美術館で開催された「ダウン症の女流書家 金澤翔子展-魂の世界-」に行きたかったが、結局行けなかった。

彼女の書は個性的で力強い。まさに威風堂々。障がいがあっても、特別な才能を発揮している。書家の母親の影響が大きいようだが、家族や周りの方が支えたのだろう。それに応えて壁を乗り越えてきた本人の努力も大きいに違いない。「元気をもらう」などと言うのも月並みすぎるが、こちらが励まされる。視覚障害者のピアニスト辻井伸行さんもそうだが、自分の生き方を反省させられる。

オリンピック選手やプロのスポーツ選手も素晴らしい。彼らの努力も並大抵のものではないだろう。その競技の派手さや美しさ、勝敗に目を奪われて感動する。エンターテイメントとして楽しんでしまう。それらとは違って障がい者の生き方を見ていくことは、日常的なことで学ぶことが多い。

母親の泰子さんが金澤翔子さんを生んだのは40歳を過ぎていた。わが家でも次女を出産した妻は、それとほぼ同じ年齢だった。出産にリスクがあることは承知していた。妻も必要以上の検査はせず、生まれた子どもを育てることにしていた。リスクの確率を医者から言われても、それが100%でなければ検討のしようがない。病気になる確率が100人に1人とか、1000人に1人とか言われても、どうしようもないのだ。自分かもしれないし、誰かかもしれない。だからこそ病気なった人がいたら、その社会が温かく受け入れ支えることだ。

金澤泰子さんは娘を生んだ後、「希望がないから育てられない。絶望の淵にいる」と思っていたそうが、「時を経て多くの経験をした今は、あれはおかしな思い込みであったと思う」と言う。この辺りの母親の心境は『天使の正体』(かまくら春秋社)など、泰子さんの著書に詳しい。

些細な事で恐縮だが、私は字が下手なせいで人前で文字を書くのが嫌いだ。ペン習字や毛筆を習うなどして克服すればよかったが、それをしなかった。できるだけワープロで書いて、手書きを避けてきた。反省してしまう。私には反省すべきことも、努力すべきことも多すぎる。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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