10月×日
1カ月に3〜4人のインタビュー原稿をまとめる。いずれも組織のトップの方で、業種も様々。いろいろな業界を知ることができ、トップが語る言葉や話し方に個性があって面白い。現場の経験が長い方は、言葉に説得力を感じる。どんな質問にも言葉数が多く流ちょうに話される方は、文章に書き換えていくと内容が薄く伝わってこない方もいる。いけないのは常套句を多用する人。問題の本質を話すことを避けているよう。車での移動にラジオの国会中継を聞いていると、政治家トップのスピーチは何を言っても紋切り型の話し方に聞こえ、誠意が伝わってこない。真実を隠して逃げているようでもあり、どうも信頼できない。
10月×日
第5回「晴れの国おかやま検定」のチラシを納品する。このチラシには受験料の支払票もついている。試験日は来年2月3日(日)。受験の申込期間は11月12日(月)~12月21日(金)。受験料は1,000円。100点満点中90点以上は「達人」、60点~89点は「博士」と認定される。認定証カードやバッジ、ステッカーもらえる。受験勉強することで岡山の歴史や文化が身につく。私は昨年受験して「達人」と認定された。あるパーティーにこの検定の「達人バッジ」を背広の襟につけて出席したところ、話をした誰からも無視された。この検定合格者の社会的認知が低すぎるのが、この検定の課題だ。
10月×日
既刊の書籍の中で紹介した企業から、その書籍の表紙と本文をリニューアルしたホームページの中で紹介したいと連絡があった。この場合、執筆者の承諾が必要のため、著者に連絡をした。著者から快諾の返事が届き、別件で数日後に来社するということだった。来社は約1年半ぶり。その姿はかなり痩せられ、頭髪は白く少なくなっておられた。病気をされ、腹腔鏡手術で患部を切除され、薬の治療を続けられているという。快復に向かっているということで、なにより。高齢になると1年半のブランクは長いということか。1年に1回の誕生日を健康で迎えられることは、お祝いをするほどおめでたいということだ。
11月×日
2018年度就実グローカル・フォーラム。今回のテーマは「VUCA世界における日本の選択~EU、アメリカ、アジアの視点から~」。基調講演は、英国人のビル・エモット氏、アメリカ人のグレン・フクシマ氏、ソニー元CEOの出井伸之氏。まず演題の「VUCA」が分からない。解説によると、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字らしい。世界はいっそう混迷を深めており、こうした状況を「ブカ(VUCA)」というのだそうだ。70年年代の終わりに『不確実性の時代』がヒットし、みんな「不確実性の時代」という言葉を使っていた。経済用語にも新語がたびたび登場する。しかし、書籍のタイトルなどにならないと、流行らないだろう。
11月×日
2018年度就実グローカル・フォーラム。ソニー元CEOの出井伸之氏は講演者のうち、最年長者だが第一線で現場を歩き、今も現役で海外を現場に足を運んでいるので、現状認識が最も鋭敏。若者にベンチャーマインドを育てるように促し、ここは岡山なのでと、「桃太郎」になれという。桃太郎とはお爺さんお婆さんのスポンサーを持ち、キジは情報収集する人、サルは知恵を出す人、イヌは行動力のある人。そう考えていたら、似たようなことを松下幸之助が書いて痛そうだ。岡山市は桃太郎のPRに取り組んでいるが、岡山市長に桃太郎を打ち出すようにように提言したのは、この日の司会をしていた杉山副学長だそうだ。最近、岡山市では桃太郎で盛り上げようとする動きが顕著であるが、桃太郎ブームは定着するのか?
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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