正月明けの連休に、子どもの嘔吐下痢症がうつり、熱が出た。食べるのをやめて薬を飲み、寝て耐えた。結局、夕食から翌日の朝食、昼食の3食を抜いた。病み上がりの成人の日、空腹に栄養ドリンク剤を飲んで文化講演会に出かけた。
この講演会のテーマは『地域は「文化」を求めているか』。このテーマを「地域が文化や芸術をやっている人たちを経済的に支えられるか」という意味に解釈して参加した。会場はいっぱいだった。たぶん芸術活動や文化活動をしている人や、それらの方々周辺の関係者が多かったのだったのだろう。ステージには鳥取と岡山でそれぞれ活動をする演劇人と、吉備人代表の出版人、計3人。
司会役の代表がテーマの沿って切り込もうとするが、論議の全体の雰囲気は「やりたいことをやってるのだからいいんだ」という現状の肯定にとどまっていたように思う。文化を経済の話にするのはやりにくい面もあるのだろう。本当は苦労しながらも頑張っているのだから、台所事情やどんな工夫をして厳しい現実を乗り越えているか話をもっと聴きたかったし、「地域」はどうあるべきかの課題も提示してほしかったと思う。会場には若い人も多く、彼らが文化や芸術をやっていこうと思えば「文化・芸術で飯は喰えるのか」という壁に突き当ることもあるだろう。
とはいいながらも、よくある東京から呼んでくる有名文化人の単独講演会より、格段に聴きごたえがあった。地域にとって大切なテーマで講演会を開催した主催者にも感謝である。
シンポジウムに参加して「文化・芸術」の話を聴いたせいか、私の体調は回復していった。「文化・芸術は空腹を満たす栄養ドリンク剤となることができる」のかもしれない。
この講演会のテーマは『地域は「文化」を求めているか』。このテーマを「地域が文化や芸術をやっている人たちを経済的に支えられるか」という意味に解釈して参加した。会場はいっぱいだった。たぶん芸術活動や文化活動をしている人や、それらの方々周辺の関係者が多かったのだったのだろう。ステージには鳥取と岡山でそれぞれ活動をする演劇人と、吉備人代表の出版人、計3人。
司会役の代表がテーマの沿って切り込もうとするが、論議の全体の雰囲気は「やりたいことをやってるのだからいいんだ」という現状の肯定にとどまっていたように思う。文化を経済の話にするのはやりにくい面もあるのだろう。本当は苦労しながらも頑張っているのだから、台所事情やどんな工夫をして厳しい現実を乗り越えているか話をもっと聴きたかったし、「地域」はどうあるべきかの課題も提示してほしかったと思う。会場には若い人も多く、彼らが文化や芸術をやっていこうと思えば「文化・芸術で飯は喰えるのか」という壁に突き当ることもあるだろう。
とはいいながらも、よくある東京から呼んでくる有名文化人の単独講演会より、格段に聴きごたえがあった。地域にとって大切なテーマで講演会を開催した主催者にも感謝である。
シンポジウムに参加して「文化・芸術」の話を聴いたせいか、私の体調は回復していった。「文化・芸術は空腹を満たす栄養ドリンク剤となることができる」のかもしれない。
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昨年から「I love you & I need you ふくしま」をよく耳にする。箭内道彦氏ら福島県出身のアーティストらで結成したという「猪苗代湖ズ」の福島復興支援曲。地震と津波災害、原発被害と、福島をはじめ東北はほんとにたいへんだ。
原発事故の放射能被害で多くの福島県民が住んでいた土地に住めない。自分のふるさとに、いつ帰ることができるか分からない。福島県出身者としてはいたたまれないだろう。まったく不条理だ。早い復興を望むばかりだ。
そんな福島の厳しい状況の中で、口ずさんでいるとなんとなく元気にしてくれる「I love you & I need you ふくしま」。そのうちに「ふくしま」を「おかやま」に置き換えてみる。自分たちが育った土地、知り合いが多くて住んでいる地域−その大切さやすばらしさを思い直してみよう。「I love you & I need you おかやま」♪
遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。
原発事故の放射能被害で多くの福島県民が住んでいた土地に住めない。自分のふるさとに、いつ帰ることができるか分からない。福島県出身者としてはいたたまれないだろう。まったく不条理だ。早い復興を望むばかりだ。
そんな福島の厳しい状況の中で、口ずさんでいるとなんとなく元気にしてくれる「I love you & I need you ふくしま」。そのうちに「ふくしま」を「おかやま」に置き換えてみる。自分たちが育った土地、知り合いが多くて住んでいる地域−その大切さやすばらしさを思い直してみよう。「I love you & I need you おかやま」♪
遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。
新刊『劇画・戦国武将宇喜多四代 −岡山城築城物語−』は、岡山城でも販売している。先日、納品に行った事務所の女性から「これ小学校のときに読みました。懐かしい!」と言われ、驚いた。20代と思われるその方は、「小学校3年のころでした。なんかお福さんの顔が印象的でよく憶えています」と嬉しそうに話してくれた。
この劇画本は15年前、「岡山城築城400年」の年に岡山県内の小学校への寄贈本として制作したものだ。広告代理店が企画して地元放送局が発行元になり、巻末には広告ページのある非売品の本だった。A5判で上下巻の2冊で発刊した。今回のものはそれを合本し、新書判に縮小したリニューアル版なのだ。
この本は、脚本を自分で書いたので思い入れがある。何冊か宇喜多に関する本を読んで、資料にした分厚い本はエピソードをできるだけ拾い出そうと赤と青の線を引きまくった。本に書き込みをすることはないのだが、このときばかりは思い切り汚していった。また、当時は写植文字を切り貼りする版下だったし、漫画家は全て手書きしてスクリーントーンを使っていた。東京在住の漫画家さんにお願いしたので、版下制作も東京の写植屋に発注した。終盤は例のごとく締切りに間に合わなくなり、最後は自分で東京まで出向き、写植屋で最後の版下が出来上がるのを待って最終の夜行バスに飛び乗り、朝方に岡山に着いてよれよれになって印刷所に届けて完成させた。15年も前のことなのだ。
若い人が自分のつくった地域の歴史の本を読んでくれ、数年、数十年経っても憶えていてくれる─。地方で本づくりをしている者にとって本望なことだ。この日は一人で静かに感動し、本をつくる力が湧いてきたのだった。
この劇画本は15年前、「岡山城築城400年」の年に岡山県内の小学校への寄贈本として制作したものだ。広告代理店が企画して地元放送局が発行元になり、巻末には広告ページのある非売品の本だった。A5判で上下巻の2冊で発刊した。今回のものはそれを合本し、新書判に縮小したリニューアル版なのだ。
この本は、脚本を自分で書いたので思い入れがある。何冊か宇喜多に関する本を読んで、資料にした分厚い本はエピソードをできるだけ拾い出そうと赤と青の線を引きまくった。本に書き込みをすることはないのだが、このときばかりは思い切り汚していった。また、当時は写植文字を切り貼りする版下だったし、漫画家は全て手書きしてスクリーントーンを使っていた。東京在住の漫画家さんにお願いしたので、版下制作も東京の写植屋に発注した。終盤は例のごとく締切りに間に合わなくなり、最後は自分で東京まで出向き、写植屋で最後の版下が出来上がるのを待って最終の夜行バスに飛び乗り、朝方に岡山に着いてよれよれになって印刷所に届けて完成させた。15年も前のことなのだ。
若い人が自分のつくった地域の歴史の本を読んでくれ、数年、数十年経っても憶えていてくれる─。地方で本づくりをしている者にとって本望なことだ。この日は一人で静かに感動し、本をつくる力が湧いてきたのだった。
岡山市消防局の救急車の年間出動回数が12月中旬で2万7000件を超え、過去最多となったそうだ。そのうちの2件は、私が呼んだのだ。
1回目は8月。百間川河口の小山の上にある神社に、高齢の方と写真撮影に行ったときのこと。真夏日の猛烈に暑い日、同行の方が日射病のような症状になった。過去に軽い脳梗塞をされたことがあると聞いていたので、慌てて救急車を呼んだのだ。病院に運ばれてからすぐに回復されたので事なきを得た。ほんとによかった。もしも救急車が来てくれなくて万が一のことがあったと思うと、ゾッとする。山の上では二人だけだったし、パトカーが来て私は警察の事情聴取を受けていたかもしれない。
2回目は11月。後楽園近くの旭川河川敷だった。足を滑らせて、倒れて動けなくなった女性を救うため。その女性の夫からの電話を受けて自転車で現場に急行し、少しも動けなくなっていた状況から即、救急車を呼んだ。駆けつけた救急隊員は3人。「男性の方は手伝って」とか言われてタンカーの一隅は私が持ち、土手の上の救急車まで運び上げた。民間のレスキュー隊員になった気分だった。2週間の入院の後、順調に回復されているようなのでなによりだ。
市消防局は「本当に必要な人のために、適正な利用を」と呼びかけているが、この2件は「こんなときに呼ばなければいつ呼ぶんだ」というほど適正なものであった。
1回目は8月。百間川河口の小山の上にある神社に、高齢の方と写真撮影に行ったときのこと。真夏日の猛烈に暑い日、同行の方が日射病のような症状になった。過去に軽い脳梗塞をされたことがあると聞いていたので、慌てて救急車を呼んだのだ。病院に運ばれてからすぐに回復されたので事なきを得た。ほんとによかった。もしも救急車が来てくれなくて万が一のことがあったと思うと、ゾッとする。山の上では二人だけだったし、パトカーが来て私は警察の事情聴取を受けていたかもしれない。
2回目は11月。後楽園近くの旭川河川敷だった。足を滑らせて、倒れて動けなくなった女性を救うため。その女性の夫からの電話を受けて自転車で現場に急行し、少しも動けなくなっていた状況から即、救急車を呼んだ。駆けつけた救急隊員は3人。「男性の方は手伝って」とか言われてタンカーの一隅は私が持ち、土手の上の救急車まで運び上げた。民間のレスキュー隊員になった気分だった。2週間の入院の後、順調に回復されているようなのでなによりだ。
市消防局は「本当に必要な人のために、適正な利用を」と呼びかけているが、この2件は「こんなときに呼ばなければいつ呼ぶんだ」というほど適正なものであった。
「続きはコマーシャルの後でね」というのを、民間テレビではよくやる。これをやられると、私は即、チャンネルと変えることにしている。その続きに多少興味があっても、そこまでされてコマーシャルは観ない。こういう舐めたやり方は、はねつけることにしている。と、思っていても、子どもと一緒に観ているとそうはいかないこともある。必ずとはいかないが、できるだけそのようにしている。視聴者は、舐められてはいけない。
「答えはコマーシャルの後でね」と言われたら、思い切って消すか、他局にしよう。どうせ観たところで、記憶には残らない。マスコミにされるままにならい、報道を鵜呑みにしない。
政府が都合の悪い情報を隠すのはみんな知ってるが、マスコミもそれに乗じて流していないと、最近、特に感じてしまう。そう感じているときに、「コマーシャルの後でね」とか言われるともうそれ以上は観たくなってしまう。もっともテレビはあまり観ないんだけども。
「答えはコマーシャルの後でね」と言われたら、思い切って消すか、他局にしよう。どうせ観たところで、記憶には残らない。マスコミにされるままにならい、報道を鵜呑みにしない。
政府が都合の悪い情報を隠すのはみんな知ってるが、マスコミもそれに乗じて流していないと、最近、特に感じてしまう。そう感じているときに、「コマーシャルの後でね」とか言われるともうそれ以上は観たくなってしまう。もっともテレビはあまり観ないんだけども。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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