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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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『門田朴齋「朴齋先生詩鈔」詳解 初編・二編』
著者:門田朴齋・著 門田正義・注釈

武士の心情描く一代記
 門田朴齋は江戸時代、福山藩に儒官として仕えた人物。「福山藩三儒」の一人とされています。12歳で菅茶山(福山藩の文人)の廉塾に入ってから一時期は菅茶山の養子になり、その後に頼山陽(広島藩の文人)の薫陶も受け、儒者・漢詩人として育ちます。藩の儒官として採用されてからは、幼少の藩主にも学問を講義しています。
 本書の「初編」には12歳から35歳までの371首を、「二編」では36歳から46歳までの漢詩368首を収録。計739首すべてに現代語訳付き。朴齋から5、6代目のご子孫が連携して編さんされました。当時の生活や風物、文人同士の交流や妻子への想いも描かれ、武士であり文人であった朴齋の漢詩でつづる一代記となっています。「菅茶山」や「頼山陽」との交流の様子は、研究者の資料としても貴重です。

●定価3,990円(本体価格3,800円+税)
●B5判、各590ページ、並製本
● ISBN978-4-86069-288-9、ISBN978-4-86069-289-6
(上記の記事は、岡山日日新聞の書籍紹介コーナーに掲載した原稿です)
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街は10年もすると、大きく変わります。50年も経過すると違う街になってしまいます。昭和の高度成長期を経てからの街の変貌ぶりはすごいです。岡山市内もちょっと郊外へ出ると田んぼだらけでした。例えば30年前、岡山市内でも野田や下中野などは主要な道はあったけれど、田園地帯でした。街の中心部の空き地には、建物が次々と建ってきました。
東京や大阪などの都会はそれが極端に急速に、広域に進み、広大な土地に建物がびっしりと埋め尽くされています。約400年前、徳川家康が江戸に幕府を開くころは、農家がまばらにあるぐらいだったそうです。それが高層建築物や、鉄道と地下鉄網…。田舎者の私などは、とても住もうとは思いません。出張でも1泊がやっとで、それ以上は帰りたくなります。自分が住んでいる背後に山が見えないと不安になります。何かに遭ったときに逃げ込む山でしょうか(猿ですね)。
新刊『絵図で歩く倉敷のまち』には、古地図や古写真をたくさん載せています。写真と地図を見ているだけでも、街の変化が分かります。現在の姿を撮った写真には、執筆者の一人の提案で、キャプションに撮影年を記載しています。去年あった建物が無くなってしまうことがあるからです。数年前にあったチボリ公園はすぐに更地になり、今はその跡地に大型商業施設ができています。どんどん変化していきます。その意味では、街並保存地区になっている美観地区は貴重です。観光客で賑わい、映画やテレビのロケにも使われ、保存価値は十分にあります。
この本は持っておくと将来、値が上がるかもしれません。これからもずいぶんと街が変わっていき、この写真の建物はもうなくなっているとか、この工場ができる前は大型商業施設があったんだよねとか、史料価値が出るかもしれないからです。そう思うと、制作にも力が入りました。
20年後や30年後に『絵図で歩く倉敷のまち』をもう一度読んで、その時の街と比べてみたいものです。50年後に、この本の続編を発刊したいと思います。もっとも自分は生きていないですね。
地元新聞社の朝刊香川版を廃止することが、囲み記事で小さく載っていた。この香川版は100年も続いていたそうだ。新聞をとる人が、私の周辺でも減っている。若い人はネットなどを見て、新聞紙はほとんど読まないようだ。紙の活字を商売にしている同業者としても、寂しいかぎりだ。
私などは、習慣なのか、新聞を見ないとちょっと不安になってしまう。自宅でも事務所でも購読している。また、仕事のうえでも新聞社を頼りにしている。発刊した本の紹介を新聞社にお願いをしている。著者の都合がつけば、一緒に訪問してお願いもする。ほとんどの社で気持ちよく取材してくださるので、感謝している。
ところが、新聞社にも個性があり、対応はいろいろ。特にA社は冷たい。デスクらしき人が、「対応できる者がいないので、資料だけ置いておいてくだされば」と受付の人に伝言する。社内には数人の人影は見えるのだが…。もちろん話を聞いてくれることもある、低い確率で。でもまたお願いにいこう、購読もしている贔屓の社だし。
人の振り見て我が身を直せ−。お客さんには気持ちよく対応しよう。(それにしても、あの社の建物は有名建築家の設計で立派なのだがなぁ…。)
Facebookやtwitterを使う人が増えてきた。1年前はFacebookのことなんか知らなかったのではないかなぁ。
最近、ある100人程度の会に出席した。私の座った丸テーブルに9人いて、5人はスマートフォン。そのうち4人はFacebookをしていた。初対面なのだけれどその場でFacebookの「友達承認」をし合っている。そもそもこの会の案内と出欠をFacebookでしており、Facebookをやっていない人への呼びかけはどうしたのだろうか。
会の進行中も写真を撮って、会の状況をFacebookで発信している人が複数いる。USTなどで動画を配信している人がいたのかもしれない。100人もいると誰が何をしているのか把握しきれない。
少し前、関西の会合で、スマートフォンで会議中に写真を撮っている人がいると思ったら、twitterで発信していた。「twitterの写真に私が映っているよ」と、会社からメールで知らせてもらったことがあった。
ソーシャメディア時代なんだなぁ。twitterやFacebook、mixi、ブログで個人が情報を発信すると、人とつながれる。それは楽しい。仕事にも役に立つかもしれない。
そのうちに、結婚式や記念式、同窓会の案内、年賀状もすべて、Facebookやeメールでするようになるのかもしれない。それが良いとか悪いとかというより、そういう時代になっているということなんだなぁ。
そんな時代に、手紙やハガキが届くと、新鮮で気持ちも伝わりやすいのだろう。手書きでハガキを出すことを信条にした「ハガキ道」というものがあり、その「道」を説く伝道師も活躍されているそうだ。
デジタルと紙。ここでも2極。電子書籍と紙の本。デジタルが隆盛になってくると、アナログはますます重要になってくる。
私はスマートフォンを使っているが、ソーシャルメディアは使いかけている段階。ソーシャルメディアを駆使して使いまくっているより、このくらいがいいのかもしれない。デジタルに傾きすぎてはいけないから、絵手紙でも始めようかなぁ。

絵本『すいんきょ』
著者 作・三九里うみ、絵・岡本希根

倉敷の伝統文化を絵本に
「すいんきょ」は、岡山県倉敷市にある阿智神社のお祭の御神幸に登場する、老人の面をかぶった人のことです。江戸時代、高齢で同神社の祭に参加できなくなった老夫婦が、店の若者に面をかぶらせて代わりを務めさせたのが始まりといわれています。
 祭の当日、「すいんきょ」が持っている渋うちわで頭を叩かれると、「賢くなる」「健康になる」などの御利益があるといわれています。絵本の内容も「すいんきょ」に叩かれた子どもが難を逃れる話です。
 倉敷在住の著者が、地元のことをテーマにした絵本をと創作しました。木の板に描いた「すいんきょ」の絵が印象的です。
 「すいんきょ」の文化が地元の若者に受け継がれ、御利益が子どもたちに伝わることを願った倉敷発の絵本です。

●定価1050円(本体価格1000円+税)
●B5判、34ページ、上製本
● ISBN 978-4-86069-291-9
(上記の記事は、岡山日日新聞の書籍紹介コーナーに掲載した原稿です)
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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