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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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3月×日
新型コロナウイルスの感染拡大で、学校の休校やイベントの中止が続く。午前中、娘の卒業式に参列。在校生はおらず、卒業生はもちろん、教員も父母など参列者全員がマスクを着用していた。ちょっと異様とも思える式だった。演壇に上がる校長もマスクをしていたので、そのままで話をするのかと思ったが、さすがにしゃべる前にはずした。在校生代表の送辞や卒業生代表の答辞のすばらしさに感動し、自分の娘の成長を思うと涙腺が緩んでしまう。が、マスクが隠してくれた。親にとっては、慎ましく厳粛な卒業式であった。
3月×日
吉備路文学館に『第29回少年少女の詩』を納品。例年なら表彰式を開催するのだが、これもコロナウイルスの感染拡大に警戒して中止にしたそうだ。館内には、来館した優秀作品受賞者の家族に、受賞の記念写真を撮ってもらえる場所を用意していた。「受賞式の中止はやむをえないので、このようなかたちにした」と館長。どこもイベント中止の裏では苦労があるようだ。本書に掲載している作品で、私にとっての最も優秀作品と思うのは、小学2年生の男の子が書いた「七月三十日」。泣かされてしまう。
3月×日
年度末に納品する書籍の校了間際。日本語で作成していた書籍を、英語版でも制作するため、英語が堪能のライターさんに来社してもらい、イギリス在住の英国人翻訳家とやりとりしてながら最終の校正していた。ゲラの修正は、社内で守安君が編集ソフトで英字の訂正をしていく。日本時間は夜7時、英国時間は朝の9時ごろ。この作業は日本時間の午後から初めているから、英国在住の翻訳家はかなり早朝から取りかかっているはず。日本時間夜8時ごろに校了となる。グローバルな社会になっていることを実感した日であった。日本人も英国人も、お疲れ様。
3月×日
連日、コロナウイルスの感染拡ニュース。自粛ムードで客足が遠のき、宿泊や飲食のキャンセルが相次いているようだ。岡山県内でも観光地を直撃している。倉敷市美観地区でも人出がまばらとか。先日、後楽園に写真集の納品に行ったら、「観光バスが着かない。行事はすべて中止。どうなるのかしら」と、嘆いていた。これから桜の咲く観光シーズンになるが、後楽園周辺の河川敷で開催する「岡山さくらカーニバル」は中止となった。景気の減退は避けられず、出版業界へも波及してくるだろう。
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2月×日
政府は新型コロナウイルス感染症対策として、イベントの中止、延期または規模縮小などの対応を要請したことに続き、私立を含め全国全ての小中学校や高校、特別支援学校に、3月から春休みに入るまで臨時休校とするよう呼びかけた。唐突な要請は、学校現場や家庭で混乱が起きるのは目に見ている。わが家でも、家に居続ける子どもをどうするか問題になる。上の娘の卒業式は実施するようだが、在校生のいない式になるそうだ。
2月×日
市役所で打ち合わせ。ミーティングに同席した七人のうち、マスクをしていなかったのは私だけ。ドラッグストアやコンビニではマスクは売り切れていた。マスクなしで咳をしてしまうとひんしゅくをかきそうで、緊張してしまう。マスクをしている人のうち、1人は黒いマスク。白いマスクは売り切れていて、黒いマスクしかなかったという。幸い、咳をすることもなく、会議を終えることができた。今回の新型コロナウイルスは、これまでのインフルエンザとは違う重苦しい雰囲気がある。
2月×日
T取次店の岡山支店が、四国支店と合併するため春からなくなる、という連絡が入る。これまで新刊は、主要店分のみを支社に納品し、それ以外の店は東京の取次店経由で配本していた。岡山支店がなくなるとすべての店が東京の経由となる。既にN取次店では数年前からその体制になっていた。東京経由で配送すると、書店に届くまで10日〜2週間がかかる。書店にとっても読者にとっても、よいことではない。読者は、ますますアマゾンなどのネット系のサービスに頼ることになる。
2月×日
棚卸し1日目。私と守安君は、製本所に直行。書籍を預かってもらっている御礼とお詫びをして、作業に取りかかる。製本所では、部数が多いものは一時的に置いてもらうことにしている。その一時的が、一年を超えて数年になるものがある。紙を扱う工場内ではホコリが舞うため、長年置いているとホコリが積もって黒くなり、梱包用紙に書いてある書名が読めなくなっている。そのホコリを払って書名を確認しながらカウントしていく。マスクをしているとはいえ、払ったホコリをいくらか吸い込んでいるはず。体調が悪くなりそうと思いながら、なんとか予定の作業を終える。
2月×日
棚卸し2日目。社内書庫での作業。この1年間の新刊分が増えて、棚の前にあふれている書籍もある。それらを整理し、シリーズ本などは順番に並べ直して数える。昨年までのものは整えてあるのでカウントしやすい。1年の間にまったく動かず、数がそのままのものもある。作業は進むが、これではいけないと思いつつ、淡々と作業を進める。夕方までに大方の作業を終えることができたが、棚の書籍が動いていない現状にどうもすっきりしない。棚卸し作業を終えると、2月も小社の会計年度も終わる。
2月×日
昨年11月に刊行した『備前刀の歴史』が地元紙の書籍欄に載る。すぐにfacebookで紹介する。刊行後3カ月だが、社内の在庫は既に品切れ状態なので、facebookでは書店の棚にあるものを案内するしかない。著者に連絡をとるが、手元のものも少なくなっているという。瀬戸内市は国宝の備前刀「太刀 無銘一文字・山鳥毛」の購入する資金を集め、備前長船刀剣博物館に収蔵・展示して「日本刀の聖地・備前長船」の情報発信をしていくことだろう。もう少し印刷部数を増やしておけばよかったが、この判断が難しい。
2月×日
年度末になり、直取り引きしている書店在庫の確認に出向く。直書店も閉店が続き、今回から私の担当は3店になった。頑張っている書店が残っているともいえるが、年々売上げは落ちている。原因は本を読む人が減っているのか、売り方がよくないのか、売れる商品を供給できていないからなのか、それとも構造的な問題なのか。直接、店の棚の本を数えていると、書店や版元、業界の状況の厳しさがリアルに感じられる。
2月×日
今週は校了・入稿が続く。私だけでも『林源十郎商店物語』『少年少女の詩』を入稿し、日本遺産の仕事1本が校了した。印刷所に入稿してからも、使用する紙が生産されていないとか、本文の紙によって背表紙の幅を調整するなど、詰めの作業も発生する。まだまだ年度末の納品が残っているので、気が抜けない。年度末、決算期末の時期は、毎年のことながらあわただしい。来週は決算期末の最大の行事、棚卸しが2日間予定されている。
2月×日
「そうじゃ吉備路マラソン」が、午後になって急きょ、新型肺炎の拡大を受けて中止となった。娘が出場予定だったので、LINEで連絡。厚生労働省が、イベント主催者に開催の必要性を再検討するよう文書で通達したようだ。この文書は、すぐに各市町村の行事に影響を及ぼしている。私の関係する日本遺産のイベントも、風邪の症状の方の参加自粛やマスク着用の啓発、アルコール除菌スプレー設置、マスクの配付、感染予防啓発チラシの配布などの対応を迫ってきた。イベントの自粛ムードが広がりそうだ。
2月×日
岡山駅内にある書店が、3月に閉店するという。これで岡山駅と駅地下一番街の書店はなくなる。駅周辺の書店はイコットニコット内のTSUTAYA、奉還町商店街のセルバ西口店、イオンモール岡山内の未来屋書店のみとなる。未来屋書店の吉備人出版の棚は、開店時と比べると大幅に縮小されている。さらに、津山でもTSUTAYAが閉店する。書籍の売上げが心配される中、小社で今期後半に健闘したのは、『晴れの国おかやま検定公式参考書 2020-2021』と『駅から登る岡山の山100座』、そして登山詳細図の各種。
2月×日
アマゾンが書店向けに出版物を卸販売するという。人手不足などに伴って、大手取次店を通じた出版物流では、小売店の希望通りに届かないケースも増えているようで、書店が求める事業を展開するということらしい。取次店からの仕入れが遅れる場合などのときに、補完するサービスとしての利用も見込んでいるそうだ。マージンが少しは減っても、このサービスを希望する地方の書店は増えていくのではないか。アマゾンは機敏に新事業を展開し、ますますがシェアを広げていくようだ。
2月×日
『里帰りした「玉野市電」』を発刊。編者の玉野市電保存会・垣内代表から地元紙の取材を受けたことは聞いていたが、載ったのは玉野圏版だった。鉄道ファンは広域にいるので、玉野市限定でなくてもよいのでは思うが、新聞社の電子版でも有料会員にならないと読めない。それはさておき、「玉野市電」の廃線跡は、宇野から玉まで3.5㎞。備前市片上から柵原までの片上鉄や岡山臨港鉄道の廃線跡は自転車で走ったことがある。玉野市電と下津井電鉄の廃線跡を、いつか走ってみいと思っていた。本書には廃線跡の地図も載っているので、今年中には実現したい。
2月×日
方谷研究会に、東京の全国学生連携機構から「山田方谷の財政論や教育論について学びたい」と連絡が入った。全国学生連携機構は、社会課題について大学生や若手社会人が「学び」を通じて交流する場づくりをしている会という。この日、大手シンクタンクのコンサルタントや大手証券のアナリスト、NPO のコーディネーター、財務省の事務官など、20代の6人が来岡した。こちらは、方谷に関心を持ってくれる若者が東京から来てくれるというので、会長や代表、顧問がそろって迎え、約2時間のミーティングとなった。それにしても、岡山にもいるであろう、そんな若者にまだで会っていない。
2月×日
岡山地方気象台の発表によると、岡山県内の1月の平均気温が、観測史上最高を更新したという。平年を3・4~2・2度上回り、3月並みの地点もあったそうだ。県北部では雪不足のために、一日も営業できていないスキー場も多いとか。2月も平年より暖かくなる見通しだという。そういえば、今年は県営グラウンドの池の氷をまだ見ていない。温暖化が進んでいるのを実感する。とにかく、1月があっという間に終わった。2月もすぐ終わりそうで、焦ってしまう。
2月×日
新型コロナウイルスによる肺炎拡大の影響が広がっている。感染者はアジア各地、アメリカやフランス、オーストラリアなどでも確認され、死者数が810人を超え、感染が報告された件数は2カ月で3万7000件に達したという。世界地図に描かれた感染者の分布をみると、人が国を超えて動いている様子が見て取れるようだ。マスコミもコロナウイルス一色で、インフルエンザは影を潜めてしまった。1つの話題が大勢を占めると、その他は何も無くなってしまう。「桜を見る会」話題が大きくなると、モリカケ問題は終わったことになる。IR事業の汚職事件の話題が大きくなると、「桜」も忘れられてしまうのか。
2月×日
「8年越しの花嫁」「ひるね姫」など、岡山県内で撮影する映画が増えている。岡山は、特徴のない街並みがロケ地向きという人もいる。そんな中、これから撮る映画の監督が撮影できる出版社を探しているとのことで、小社にその監督が視察にくることになった。この日、監督やプロデューサーなど5人もの映画関係者が来社して社内を見渡し、1分もしないで、「よしっ、もういい」の監督の一言で出て行った。あれは何だったのか。「もう見る必要もなく適さない」のか、「もう見なくても、これなら使える」ということなのか…。回答は後日あるとして、もしかすると撮影することになってその映画が大ヒットし、小社がロケ地巡礼のスポットになるかも。
2月×日
PCのバックアップ用に使っていた外付けハードディスク(HD)を交換した。制作中の仕事のバックアップ、これまでつくってきた制作物のアーカイブなどで、デジタルデータの複製保存は欠かせない。外付けHDは5年以上が経過し、故障して機能していなかった。HDを交換作業は、ITとPCのエキスパート・M氏にお願いした。PC内のHDもいっぱいで、機能低下することもあるため外付けHDに移しておくべき、ともいう。制作物をつくるごとにデータは溜まっていくので、この機会にHD内のデータも整理しておこう。機能しなくなった外付けHDは、神奈川県庁のHDから行政文書などの情報が流出したこともあるし、破壊しておく方が無難か。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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