『県庁おもてなし課』(角川書店)を読んだ。高知県出身の著者・有川浩が、実際にある高知県観光部おもてなし課から「観光特使」の依頼を受けたことが小説を書くきっかけだったそうだ。
民間人が行政の人に対して、「お役所仕事だな」などと批判することがある。前例を重視し新しいことをやらないとか、スピード感がなく融通がきかないとか、 著者も公務員と接して痛感したようだ。こうした「お役所仕事」がどういうものか、物語を通して民間の意識とかけ離れた公務員の皆さんにも分かりやすく解説 し、観光行政への提言も散りばめられている。
例えば、どこの観光課でも大量に作成する観光パンフレットの無意味さを説く。無料で配布する観光パンフをどこに配って誰が読んでいるのか、登場人物が鋭く 指摘する。また、観光とは外貨を稼ぐことで、民間の経済を活性化させ役所は税収で回収すればいい、などと痛快な台詞がいっぱい。
この本の印税はすべて東日本大震災の被災地に寄付するそうだ(印税を寄付する理由は5月11日山陽新聞などに著者自身が書いている)。安定した立場の公務 員の方々は積極的にこの本を買って、日本経済を回してほしい。読めば「公務員意識」が民間人の意識に近づいて、行政施策が変わるかも。
民間人が行政の人に対して、「お役所仕事だな」などと批判することがある。前例を重視し新しいことをやらないとか、スピード感がなく融通がきかないとか、 著者も公務員と接して痛感したようだ。こうした「お役所仕事」がどういうものか、物語を通して民間の意識とかけ離れた公務員の皆さんにも分かりやすく解説 し、観光行政への提言も散りばめられている。
例えば、どこの観光課でも大量に作成する観光パンフレットの無意味さを説く。無料で配布する観光パンフをどこに配って誰が読んでいるのか、登場人物が鋭く 指摘する。また、観光とは外貨を稼ぐことで、民間の経済を活性化させ役所は税収で回収すればいい、などと痛快な台詞がいっぱい。
この本の印税はすべて東日本大震災の被災地に寄付するそうだ(印税を寄付する理由は5月11日山陽新聞などに著者自身が書いている)。安定した立場の公務 員の方々は積極的にこの本を買って、日本経済を回してほしい。読めば「公務員意識」が民間人の意識に近づいて、行政施策が変わるかも。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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