『遙かなレクイエム−赤い勲章・鈴の音−』
著者 磨家信一
津山が舞台の私小説
太平洋戦争から66年。戦争を体験した世代は高齢化して、まさに風化していこうとしています。本書に収録されている「赤い勲章」「鈴の音」の2編は、70年ほど前の戦争へ向かおうとする時代、津山市の津山商業学校(現・津山商業高校)を舞台に、次第に軍国主義の色合いが深まっていく学生生活を基にした自伝的小説。現在は倉敷市に在住する85歳の著者は、「こういう時代があったことを書き残しておきたかった」という強い想いで書き上げたそうです。
中でも注目したいのは、1993年、第2回「吉備の国文学賞」で最優秀賞を受賞した「赤い勲章」。戦死した級友に語りかける手法で綴られています。当時、選考委員を務めていた小川洋子氏は、「戦争という非常事態によって映し出された人間の奥底を物語の形で見事に描いている」と評しています。本作は、岡山市東区西大寺の古い商店街通りで過ごした少年期を描いた私小説『祝祭の町』の続編ともなっています。
●四六判、246頁、上製本、定価1680円(本体価格1600円+税)
(上記の記事は、岡山日日新聞の書籍紹介コーナーに掲載した原稿に加筆したものです)
著者 磨家信一
津山が舞台の私小説
太平洋戦争から66年。戦争を体験した世代は高齢化して、まさに風化していこうとしています。本書に収録されている「赤い勲章」「鈴の音」の2編は、70年ほど前の戦争へ向かおうとする時代、津山市の津山商業学校(現・津山商業高校)を舞台に、次第に軍国主義の色合いが深まっていく学生生活を基にした自伝的小説。現在は倉敷市に在住する85歳の著者は、「こういう時代があったことを書き残しておきたかった」という強い想いで書き上げたそうです。
中でも注目したいのは、1993年、第2回「吉備の国文学賞」で最優秀賞を受賞した「赤い勲章」。戦死した級友に語りかける手法で綴られています。当時、選考委員を務めていた小川洋子氏は、「戦争という非常事態によって映し出された人間の奥底を物語の形で見事に描いている」と評しています。本作は、岡山市東区西大寺の古い商店街通りで過ごした少年期を描いた私小説『祝祭の町』の続編ともなっています。
●四六判、246頁、上製本、定価1680円(本体価格1600円+税)
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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