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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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ついでに、各時代が何年間ぐらいか−。縄文時代は5000年以上、8000年ぐらい。弥生時代は大ざっぱに700年ほど。古墳時代は300年ぐらい、飛鳥時代は120年ほど。奈良時代は80年ほど、平安時代は400年ほど。鎌倉時代は110年ほど。室町時代は130年ほど。戦国時代は120年ほど。江戸時代は260年ほど。明治15年、大正15年、昭和63年、平成…。そうしてみると、縄文・弥生時代ならともかく、100年も経てば暮らしは大きく変わっている。江戸時代はむしろ鎖国できた特異な時代。
近年では10年単位、いや5年単位ぐらい。デジタル化とかグローバル化とか言い出してからは、家電製品も輸入される商品も激変。これからの暮らしは、さらに変化は加速するだろうが、この変化のスピードはどこかで失速して昔に回帰するのではと思うのは私だけ? 今こそ、変わらないものも大切にしていかなければ。「不易」というやつだ。
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人類が猿と分かれたのは700万年前だそうだ。新人・ホモサピエンスは15万年前にアフリカで誕生、10万年前にアフリカ中央部から北上してユーラシア大陸を東に移動し、日本列島にたどり着いたのは4、5万年ほど前といわれる。
石製の道具で動物を狩猟していた旧石器時代は2〜3万年ほど前、縄文時代の遺跡・青森県の山内丸山遺跡は5000〜4000年ほど前、稲作が本格的に始めたのが弥生時代の約2000年前、巨大な前方後円墳が造られるのが1600年ほど前、奈良時代に吉備真備が活躍したのは約1200年前、鎌倉幕府に栄西が建仁寺を建て臨済宗の基礎を築いたのが800年ほど前。
豊臣秀吉が岡山の水攻めにきたのが430年ほど前、池田光政が岡山藩主になったのが380年ほど前、明治になったのが140年ほど年前、岡山が空襲に遭ったのが63年ほど前、私が生まれて数十年か…。
7月下旬から県立博物館で50年前の「昭和のくらし」という企画展をするそうだ。子どもを連れて行ってみようか。
現代人の先祖・クロマニヨン人が動物の骨でつくった「フルート」が、ドイツの3万5千年前の洞窟遺跡で発掘されたという。この新聞記事を読んで、思い出したのが、小社刊の『楯築遺跡と卑弥呼の鬼道』の序文。
本書は15年前に吉備人出版が発刊した第1号だった。考古学者の近藤義郎氏が、著者の薬師寺真一氏にエールを贈った文章だ。二人は学生時代に机を並べた旧知の間柄。
「…(略)……。彼はなぜかフランス上部旧石器時代の一文化名オーリニャックをしばしば口にしたので、僕はひそかに彼をオーリニャックとあだ名して呼んでいた。オーリニャック文化は最古のホモ・サピエンス・サピエンスが担ったナイフ形石器文化であるが、彼はその容姿といい話法といいまことに初期のホモ・サピエンスを彷彿させる。ナイフ形石器が鋭い切れ味をもって停滞のネアンデルタール人の文化を滅ぼしたように、君がその独自な舌法と筆法をもって警世の鐘を打ち続けられることを読者とともに念じたい」。
当時、担当者としてこの序文を受け取ったとき、「オーリニャック文化」の意味が分からなかった。
最近読んだ本で、オーリニャック文化というのは有名な「ラスコーの壁画」を描いた人たちの文化であることを知る。旧人のネアンデルタール人に対して、新人(ホモ・サピエンス)のクロマニヨン人という関係だ。
15年ぶりに解明し、すっきりする。
前回紹介の臼井氏の著書に『謎を秘めた古代ビーズ再現』(小社刊)がある。この本は、日本の古代につくられたビーズ玉の製法が現代のアフリカでつくられているビーズの製法と同じであることを知り、現地に出かけてその製法を学び、岡山に帰ってその製法でビーズを完成させたことを記録したもの。
このほかにも臼井氏は、直弧紋のルーツや巨石の切り出し法などもついても疑問を持って研究テーマにし、問題解決のために何度も海外まで調査に行くそうだ。とにかく現地に出かけて、とことん追求していかなければ気が修まらないのだろう。
本のテーマの「ビーズ製法のルーツ探し」よりも、そこまで人を動かす好奇心の旺盛さに驚く。この本は氏の好奇心の結晶の一つ。
『岡山の文化財』の著者・臼井洋輔氏が、「おかやま歴史塾」(山陽新聞社主催)で講演した内容が山陽新聞に載っていた。中世の時代に栄えた商都・備前の福岡(現瀬戸内市)を描いた国宝「一遍上人絵図」1枚を使い、その細部をスクリーンいっぱいに拡大して見せながら、この絵から何が読み取れるかを解説している(講演当日、私もロビーにいた。モニターでチラリ)。
臼井氏は、博物館などに勤務するなど長年にわり文化財行政に携わり、多くの文化財に触れてきた。この講演や『岡山の文化財』の中でも一貫している視点は、文化財から現代人が学べるものは何かということ。甲冑や陶器、刀剣などの工芸品、閑谷学校や吉備津神社などの建築物をはじめとした文化財は、その時代の最高の技術の粋を集めた総合芸術。当時の作者がその「もの」にどんなメッセージを込めているかをくみ取っていくのが、文化財を学び歴史を学ぶことだと、臼井氏は言う。

プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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