6月×日
毎日新聞の書評欄に、新刊『荘直温伝』が紹介された。小社の書籍を全国紙に、大手出版社の著名な著者の書籍と一緒に載ったのにビックリ。しかも評者は芥川賞作家の池澤夏樹氏だったのでさらに驚いた。本書の舞台は高梁市で、900年続いている庄屋・荘家の話。著者は東大名誉教授。巻末の「注」や年表、索引からも著者の緻密な仕事ぶりが伝わる370頁の大著。私が気になったのは、山田方谷の位置づけ。地域が苦境になると優秀な指導者が現れて改革を実行してきたという中に、方谷はその典型としている。どんな事象も、長い歴史の流れの中での位置づけを考えてみる必要がある。
6月×日
先週から今週にかけて、小社の書籍が新聞で紹介される機会が多い。毎日新聞の書評欄に載った『荘直温伝』(荘芳枝・松原隆一郎 著)をはじめ、6月になって山陽新聞に写真集『オレが覗いて来た介護最前線』(野田明宏・写真)が、同じ日の日曜日の山陽新聞に、『慈愛と福祉 岡山の先駆者たち2』(山陽放送学術文化財団 編)と『荘直温伝』が取り上げられた。これに掲載予定だった山陽新聞1面に全三段の広告が載った。「ぎょうさん出しとるなあ」とよく言われる。自社ホームページで新刊・近刊の表紙15冊を掲載しているが、この前につくった3月刊行の表紙がもう入れ替わって消えている。確かに最近はぎょうさん出しとる。
6月×日
近所に弁当屋ができて、ポストにチラシが投げ込まれていた。価格も安く、みんなで頼んでみようということになり、前日に予約して取りに行ったら、「注文を受けていない」と言われて弁当が購入できず。この弁当屋の印象は最悪。仕方はないので、近くの食堂に出かけて「豪華な定食」をいただいた。午後、この弁当屋の店員が、「受けていた注文のメモが出てきた」「明日の弁当つくらせてほしい」と来社したが、お断りした。人にミスは付きものだが、この出来事を教訓とすることは多い。我が娘にもアルバイトをするときの注意点として話しておいた。
6月×日
紀伊國屋岡山店が、クレドビル5階から2階に移転した。20年前、市内中心部の高層ビル・NTTクレドビルにオープンし、一時はDVD・CDも含めた2フロアの店舗だった。それが1フロアになり、今回2階に移動。近年はクレドビルに空き店舗が多く、上階は貸し会議室と化していた。岡山駅南にイオン岡山店ができて以来、表町周辺への人の流れが減っている。2階に移ったとはいえ、周辺の状況に大きな変化はない。地元本のコーナーをのぞいてみると、以前より縮小されたうえ、文芸社の書籍と混在して厳しい状況。現在、行政が人の流れを変えようと県庁通りの1車線化に取り組んでいるが、この影響がどう出るのか…。
毎日新聞の書評欄に、新刊『荘直温伝』が紹介された。小社の書籍を全国紙に、大手出版社の著名な著者の書籍と一緒に載ったのにビックリ。しかも評者は芥川賞作家の池澤夏樹氏だったのでさらに驚いた。本書の舞台は高梁市で、900年続いている庄屋・荘家の話。著者は東大名誉教授。巻末の「注」や年表、索引からも著者の緻密な仕事ぶりが伝わる370頁の大著。私が気になったのは、山田方谷の位置づけ。地域が苦境になると優秀な指導者が現れて改革を実行してきたという中に、方谷はその典型としている。どんな事象も、長い歴史の流れの中での位置づけを考えてみる必要がある。
6月×日
先週から今週にかけて、小社の書籍が新聞で紹介される機会が多い。毎日新聞の書評欄に載った『荘直温伝』(荘芳枝・松原隆一郎 著)をはじめ、6月になって山陽新聞に写真集『オレが覗いて来た介護最前線』(野田明宏・写真)が、同じ日の日曜日の山陽新聞に、『慈愛と福祉 岡山の先駆者たち2』(山陽放送学術文化財団 編)と『荘直温伝』が取り上げられた。これに掲載予定だった山陽新聞1面に全三段の広告が載った。「ぎょうさん出しとるなあ」とよく言われる。自社ホームページで新刊・近刊の表紙15冊を掲載しているが、この前につくった3月刊行の表紙がもう入れ替わって消えている。確かに最近はぎょうさん出しとる。
6月×日
近所に弁当屋ができて、ポストにチラシが投げ込まれていた。価格も安く、みんなで頼んでみようということになり、前日に予約して取りに行ったら、「注文を受けていない」と言われて弁当が購入できず。この弁当屋の印象は最悪。仕方はないので、近くの食堂に出かけて「豪華な定食」をいただいた。午後、この弁当屋の店員が、「受けていた注文のメモが出てきた」「明日の弁当つくらせてほしい」と来社したが、お断りした。人にミスは付きものだが、この出来事を教訓とすることは多い。我が娘にもアルバイトをするときの注意点として話しておいた。
6月×日
紀伊國屋岡山店が、クレドビル5階から2階に移転した。20年前、市内中心部の高層ビル・NTTクレドビルにオープンし、一時はDVD・CDも含めた2フロアの店舗だった。それが1フロアになり、今回2階に移動。近年はクレドビルに空き店舗が多く、上階は貸し会議室と化していた。岡山駅南にイオン岡山店ができて以来、表町周辺への人の流れが減っている。2階に移ったとはいえ、周辺の状況に大きな変化はない。地元本のコーナーをのぞいてみると、以前より縮小されたうえ、文芸社の書籍と混在して厳しい状況。現在、行政が人の流れを変えようと県庁通りの1車線化に取り組んでいるが、この影響がどう出るのか…。
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6月×日
幕末の岡山でコレラが流行したことを伝える古文書が、岡山県立記録資料館で見つかったというニュース。感染者が増えて次々と患者が亡くなっていく状況が記され、大庄屋らは流行を鎮める祈祷の開催を藩に願い出るなど、疫病に立ち向かう姿がうかがえるという。安政年間の1958年から4年間のこと。長崎から一気に全国へ広がり、江戸だけで約10万人が、岡山では約200人が亡くなっている。今年の『山田方谷ゼミナール8』に、方谷が30歳代のときに江戸で大病を患って寝込んだことがあり、この病気は何だったのか、現役の医師に診断をお願いしていた。「ウイルス感染症と山田方谷」と題して報告される。さて、その病名は———。
6月×日
植物や鳥などの生き物のことを記したエッセイ集を納品した。私家本で50部だけ。作者は生まれつき発語と歩行が不自由な方。このエッセイ集の制作をサポートする方がいて、2年前から取り組んでいた。この著者との間に入って仲介役をして下さっていた方が病気をされ、一時進行がストップしていたが、なんとか完成することができた。納品したら制作費を支払うから、郵便局に連れて行ってほしいという。足が不自由だしお連れするのはいとわないが、郵便局で不審者と間違われ、通報されはしないかと不安になった。かつて高齢者を制作費の支払いに銀行へ同行し、ストップがかかったことがあるからだ。行ってみると郵便局員とその方が馴染みの中だったようで、私が振込用紙に記入して振り込みをすることができた。警察に通報されることもなく、著者の役にたててホッとする。
6月×日
梅雨入り。大雨の中を、ある建設会社の会長にインタビューするため津山へ行く。取材は今回が最初だったため、個人史の年表の作成や資料の提供をお願いする。約2時間、話をうかがった後、津山市内の主な書店を回り、25周年のチラシやポストカードを届け、作品募集の協力をお願いする。書店がテナントで入る中心部の商業施設には、コロナの影響もあってか、客が少ない。平日の雨ということもあるのか、店員の方が多い気がする。さらに、シリーズで本づくりをしているクライアントさんにも寄り情報交換。予定の津山滞在の時間をオーバーして帰路に。一日中、小雨が続き、県北の梅雨らしい天気だった。
6月×日
若い女子プロレスラーへのSNSによる誹謗中傷の問題。ネット上でも、リアルニュースでも話題だ。ネット上では、誹謗中傷をSNSに書き込んだ人を探す「犯人探し」もしているという。子どものいじめをはじめ、ネットを使った誹謗中傷は後を絶たない。匿名で度を超えて攻撃するSNSの書き込みに、法規制を求める動きもあるとか。最近、数人から、岡山県内のコロナ感染者の自宅に、石が投げ込まれたり中傷する張り紙をされたりして引越しを余儀なくされたという話を聞いた。異質な人を見つけて攻撃し排除しようとするのは、ネット上だけでなくリアル社会でも同じだ。県内の身近なところでこんな現実があるとは、やるせない思いがする。
幕末の岡山でコレラが流行したことを伝える古文書が、岡山県立記録資料館で見つかったというニュース。感染者が増えて次々と患者が亡くなっていく状況が記され、大庄屋らは流行を鎮める祈祷の開催を藩に願い出るなど、疫病に立ち向かう姿がうかがえるという。安政年間の1958年から4年間のこと。長崎から一気に全国へ広がり、江戸だけで約10万人が、岡山では約200人が亡くなっている。今年の『山田方谷ゼミナール8』に、方谷が30歳代のときに江戸で大病を患って寝込んだことがあり、この病気は何だったのか、現役の医師に診断をお願いしていた。「ウイルス感染症と山田方谷」と題して報告される。さて、その病名は———。
6月×日
植物や鳥などの生き物のことを記したエッセイ集を納品した。私家本で50部だけ。作者は生まれつき発語と歩行が不自由な方。このエッセイ集の制作をサポートする方がいて、2年前から取り組んでいた。この著者との間に入って仲介役をして下さっていた方が病気をされ、一時進行がストップしていたが、なんとか完成することができた。納品したら制作費を支払うから、郵便局に連れて行ってほしいという。足が不自由だしお連れするのはいとわないが、郵便局で不審者と間違われ、通報されはしないかと不安になった。かつて高齢者を制作費の支払いに銀行へ同行し、ストップがかかったことがあるからだ。行ってみると郵便局員とその方が馴染みの中だったようで、私が振込用紙に記入して振り込みをすることができた。警察に通報されることもなく、著者の役にたててホッとする。
6月×日
梅雨入り。大雨の中を、ある建設会社の会長にインタビューするため津山へ行く。取材は今回が最初だったため、個人史の年表の作成や資料の提供をお願いする。約2時間、話をうかがった後、津山市内の主な書店を回り、25周年のチラシやポストカードを届け、作品募集の協力をお願いする。書店がテナントで入る中心部の商業施設には、コロナの影響もあってか、客が少ない。平日の雨ということもあるのか、店員の方が多い気がする。さらに、シリーズで本づくりをしているクライアントさんにも寄り情報交換。予定の津山滞在の時間をオーバーして帰路に。一日中、小雨が続き、県北の梅雨らしい天気だった。
6月×日
若い女子プロレスラーへのSNSによる誹謗中傷の問題。ネット上でも、リアルニュースでも話題だ。ネット上では、誹謗中傷をSNSに書き込んだ人を探す「犯人探し」もしているという。子どものいじめをはじめ、ネットを使った誹謗中傷は後を絶たない。匿名で度を超えて攻撃するSNSの書き込みに、法規制を求める動きもあるとか。最近、数人から、岡山県内のコロナ感染者の自宅に、石が投げ込まれたり中傷する張り紙をされたりして引越しを余儀なくされたという話を聞いた。異質な人を見つけて攻撃し排除しようとするのは、ネット上だけでなくリアル社会でも同じだ。県内の身近なところでこんな現実があるとは、やるせない思いがする。
6月×日
全国で緊急事態宣言が解除された。国内の感染者は約17000人、死者は約900人。世界では約660万人、死者は39万人。アメリカやブラジルでの勢いは衰える気配はないようだ。日本は緊急事態宣言が解除されても、都市部では新たな感染者が出ている。岡山県の感染者数は25人のままで、5月11日以降に患者は発生していない。県内は収束しているように見えるが、県外からいつ入ってくるか分からない。わが社では来社氏名を記録し、接客にはマスクをして対応。外から帰ってくるときには手洗いをしている。暑くなってきたのでクーラーをするときは、窓を少し開けて風を入れ換気をしている。勤務は通常になっているが、コロナ対策は続く。
6月×日
外出の自粛が広がる中で、図書館からオンラインで朗読をするために許諾の問い合わせがあった。全国的にも、各地の図書館から出版社に問い合わせが殺到しているという。図書館内での読み聞かせに許諾は不要だが、オンラインでの朗読となると、著作者の了解が必要となる。配信されると無制限に拡散するリスクもある。著者の意向を確認するため、絵本の著者に連絡をしていった。ほとんどの方が、自分の作品が多くの方に知ってもらえるならと、快く承諾してくださっている。
6月×日
小社から刊行している書籍『笑顔の教育学』。著者の通夜にうかがった。享年90歳。このマンガ本は全編が4コマ・マンガ」と短いエッセイで構成され、70編の「4コマ・マンガ」だけを読んで子育てのエッセンスを会得できるという内容だ。この「4コマ・マンガ」は前の新聞社で連載をお願いしていたもので、著者とは30年以上の親交がある。本書の刊行時に巻末に「ハッピー7カード」を加え、吉備人設立後の早い段階で刊行し、著者が教育講演会に招かれて公演後に販売して版を重ねてきた。ここ数年は施設に入居されてお目にかかる機会はなかった。帰りに参列者に配られた袋には、会葬御礼と『笑顔の教育学』上下巻の2冊が入っていた。嬉しいやら悲しいやらで泣けてきた。
6月×日
昭和10年代、林源十郎商店がコレラのワクチンを売っていた。新刊『林源十郎商店物語』の巻末資料にその新聞広告が載っている。広告コピーは「悪疫予防は内服ワクチン」「チブス(原文のママ)、赤痢、疫痢等の恐るべき悪疫も内服ワクチン服用で簡易に予防出来ます」「奉仕的廉価」「毎朝一回、三日間服用スルノミテ迅速ニ免疫成立ス」。林源十郎商店は戦前、薬品の製造もしていた。林源十郎商店は現在の薬品の卸業・株式会社エバルスに引き継がれている。『林源十郎商店物語』の編集委員会の方は、「もし戦争がなければ今頃は大手の製薬会社になっていたはず」という。もし、あの戦争をしていなければ、今回の新型コロナウイルスのワクチン製造に一番乗りをしていたかもしれない。
全国で緊急事態宣言が解除された。国内の感染者は約17000人、死者は約900人。世界では約660万人、死者は39万人。アメリカやブラジルでの勢いは衰える気配はないようだ。日本は緊急事態宣言が解除されても、都市部では新たな感染者が出ている。岡山県の感染者数は25人のままで、5月11日以降に患者は発生していない。県内は収束しているように見えるが、県外からいつ入ってくるか分からない。わが社では来社氏名を記録し、接客にはマスクをして対応。外から帰ってくるときには手洗いをしている。暑くなってきたのでクーラーをするときは、窓を少し開けて風を入れ換気をしている。勤務は通常になっているが、コロナ対策は続く。
6月×日
外出の自粛が広がる中で、図書館からオンラインで朗読をするために許諾の問い合わせがあった。全国的にも、各地の図書館から出版社に問い合わせが殺到しているという。図書館内での読み聞かせに許諾は不要だが、オンラインでの朗読となると、著作者の了解が必要となる。配信されると無制限に拡散するリスクもある。著者の意向を確認するため、絵本の著者に連絡をしていった。ほとんどの方が、自分の作品が多くの方に知ってもらえるならと、快く承諾してくださっている。
6月×日
小社から刊行している書籍『笑顔の教育学』。著者の通夜にうかがった。享年90歳。このマンガ本は全編が4コマ・マンガ」と短いエッセイで構成され、70編の「4コマ・マンガ」だけを読んで子育てのエッセンスを会得できるという内容だ。この「4コマ・マンガ」は前の新聞社で連載をお願いしていたもので、著者とは30年以上の親交がある。本書の刊行時に巻末に「ハッピー7カード」を加え、吉備人設立後の早い段階で刊行し、著者が教育講演会に招かれて公演後に販売して版を重ねてきた。ここ数年は施設に入居されてお目にかかる機会はなかった。帰りに参列者に配られた袋には、会葬御礼と『笑顔の教育学』上下巻の2冊が入っていた。嬉しいやら悲しいやらで泣けてきた。
6月×日
昭和10年代、林源十郎商店がコレラのワクチンを売っていた。新刊『林源十郎商店物語』の巻末資料にその新聞広告が載っている。広告コピーは「悪疫予防は内服ワクチン」「チブス(原文のママ)、赤痢、疫痢等の恐るべき悪疫も内服ワクチン服用で簡易に予防出来ます」「奉仕的廉価」「毎朝一回、三日間服用スルノミテ迅速ニ免疫成立ス」。林源十郎商店は戦前、薬品の製造もしていた。林源十郎商店は現在の薬品の卸業・株式会社エバルスに引き継がれている。『林源十郎商店物語』の編集委員会の方は、「もし戦争がなければ今頃は大手の製薬会社になっていたはず」という。もし、あの戦争をしていなければ、今回の新型コロナウイルスのワクチン製造に一番乗りをしていたかもしれない。
5月×日
県立美術館へ打ち合わせに行く。ここでもコロナの感染拡大防止策で、岡山出身の「高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの」は「当面延期」になっていて、開催日の目処がたっていない。ほかの展示企画も、延期になったり中止になったりしている。また、来館しなくて美術館に親しんでもらおうと、「おうちでミュージアム」というネットでの企画で情報発信をしていた。「国吉康雄が描いた絵をペーパークラフトでつくってみよう!」と、自宅で国吉の絵に登場する描いた虎や牛を紙で作る作り方を解説したサイトも設けている。県内の美術館や博物館など、どこも休館中の企画に苦労しているようだ。
5月×日
校正といえば、文字の校正やカラー写真の色の校正がある。書籍制作の過程で、著者との間で必須のことで、修正個所は解決し、お互いに納得したうえで校了とする。ゲラのやり取りが、2、3回の場合もあるし、いつまで続くのかという場合もある。この日は文字の校正は1回で終え、著者の顔写真の修正が出た。シミのようなちょっとした汚れが気になるようで、消す指示をいただいた。こうした要望にも確実に消して再度確認してもらい、校了とした。著者が気になるところはすべて解消し、スッキリとして校了としたい。
5月×日
出来上がった書籍を著者宅に納品。納品するだけが、話が長くなる。著者は県の教育関係の要職を歴任されてきた方。県立高校で教員や校長もされているので、県内には教え子も多く、各界で活躍されている。議員や会社社長など名の知れた方々の名前が出てくる。作家の原田宗典も教え子という。今も交流している教え子の方も多いそうで、私も知っている新聞社の方の名前が出る。その方に本を送っておくので、1本書籍を出したことを電話してもらうようにお願いした。地元紙での書籍紹介は読者に本の存在を知ってもらうには重要。ぜひとも取り上げていただきたいもの。
5月×日
世の中の流れはキャッシュレス時代。コロナの影響で現金の受け渡しをしないで済む、というのもあるらしい。そこで私も「PayPay」を始めてみた。財布にカードが増えて分厚くなり、コンビニなどにちょっと寄るのに“重荷”に感じていた。お釣りに小銭をもらうと、財布はさらに膨らむ。そこでキャッシュレスに。まずスマホにアプリを入れて、コンビニでお金のチャージの仕方を聞いて2000円分をセット。レジで、アプリ画面を提示すると、難なく購入できた。クレジットや銀行口座を使うまではデジタルを信用していないが、少しだけ便利になるところでとどめる。
県立美術館へ打ち合わせに行く。ここでもコロナの感染拡大防止策で、岡山出身の「高畑勲展―日本のアニメーションに遺したもの」は「当面延期」になっていて、開催日の目処がたっていない。ほかの展示企画も、延期になったり中止になったりしている。また、来館しなくて美術館に親しんでもらおうと、「おうちでミュージアム」というネットでの企画で情報発信をしていた。「国吉康雄が描いた絵をペーパークラフトでつくってみよう!」と、自宅で国吉の絵に登場する描いた虎や牛を紙で作る作り方を解説したサイトも設けている。県内の美術館や博物館など、どこも休館中の企画に苦労しているようだ。
5月×日
校正といえば、文字の校正やカラー写真の色の校正がある。書籍制作の過程で、著者との間で必須のことで、修正個所は解決し、お互いに納得したうえで校了とする。ゲラのやり取りが、2、3回の場合もあるし、いつまで続くのかという場合もある。この日は文字の校正は1回で終え、著者の顔写真の修正が出た。シミのようなちょっとした汚れが気になるようで、消す指示をいただいた。こうした要望にも確実に消して再度確認してもらい、校了とした。著者が気になるところはすべて解消し、スッキリとして校了としたい。
5月×日
出来上がった書籍を著者宅に納品。納品するだけが、話が長くなる。著者は県の教育関係の要職を歴任されてきた方。県立高校で教員や校長もされているので、県内には教え子も多く、各界で活躍されている。議員や会社社長など名の知れた方々の名前が出てくる。作家の原田宗典も教え子という。今も交流している教え子の方も多いそうで、私も知っている新聞社の方の名前が出る。その方に本を送っておくので、1本書籍を出したことを電話してもらうようにお願いした。地元紙での書籍紹介は読者に本の存在を知ってもらうには重要。ぜひとも取り上げていただきたいもの。
5月×日
世の中の流れはキャッシュレス時代。コロナの影響で現金の受け渡しをしないで済む、というのもあるらしい。そこで私も「PayPay」を始めてみた。財布にカードが増えて分厚くなり、コンビニなどにちょっと寄るのに“重荷”に感じていた。お釣りに小銭をもらうと、財布はさらに膨らむ。そこでキャッシュレスに。まずスマホにアプリを入れて、コンビニでお金のチャージの仕方を聞いて2000円分をセット。レジで、アプリ画面を提示すると、難なく購入できた。クレジットや銀行口座を使うまではデジタルを信用していないが、少しだけ便利になるところでとどめる。
5月×日
小社のウェブサイトに、既刊本を紹介する「推薦本」コーナーがあり、担当した『門田界隈の道─もうひとつの岡山文化─』の紹介原稿を書いた。明治初期、岡山市中区門田屋敷・門田文化町(門田界隈)に、3組の宣教師夫婦の異人館が建つ外国人居留地ができ、キリスト教の影響を受けた日本人が、福祉の波紋として広がっていく。今風な書き方をすれば、門田地区にクラスターが発生し、県下各地でオーバーシュートして波及し、倉敷市や高梁市にまた大きなクラスターが発生していく。影響を受けたのは石井十次、上代淑、岡留幸助、山室軍平、大原孫三郎、林源十郎などで、福祉や教育の分野で活躍する。この書籍のことは、「レコメンドコーナー」で。 https://www.kibito.co.jp/recommend/
5月×日
夏の甲子園の中止、11月開催の「おかやまマラソン」も中止の報道。夏までだけでなく、11月まで自粛するということらしい。全国に発令していた緊急事態宣言がほとんどの市町村で解除され、収束に向かっているようにも見えるが、第2波を警戒してのことか。景気の後退は必至と予測する人もいて、先行きは不安だらけ。そんな閉塞した息苦しい社会の中で、「週間文春」の報道を契機に「黒川検事長辞任」という痛快なニュース。もし政府与党が強行採決をしていたら、政権のダメージは数倍になったと思うが、していなかったのが総理の救い。
5月×日
東備地区の市長から直接、電話があった。市長が市議会議員だったころ、『里村欣三の眼差し』という書籍をつくった。このとき、数回ご自宅で、著者と一緒に打ち合わせをしたこともある。里村欣三は同市出身の戦前の文筆家。地元出身の里村欣三の顕彰の次は、作曲家の岡千秋と言っていた。当時、地元愛あふれる方だな、と思った記憶がある。今回は江戸時代の歴史人物をクローズアップしたいとのことだった。お会いしてみると、まだ全国的に知名度の低い人物を顕彰したいという趣旨。ところが予算が少なくて、とても全国規模にはならないと直感した。とはいえ、やり方はあるはずだが…。
5月×日
ブルゾンちえみが雑誌「婦人公論」の表紙を飾った。正確には、現在はブルゾンではなく藤原史織。所属事務所をやめ、芸名を本名の藤原史織に改めて活動をしているという。『晴れの国おかやま検定公式参考書』新版のタレントコーナーに「ブルゾンちえみ」の名前を入れたばかり。勝手に名前を変えられては、困るんだよね〜。さて、AppleのiTuneの新着ミュージックに「岡山出身の気鋭のミュージシャン」として「藤井 風」の新譜があった。「岡山出身の…」に反応して聞いてみると、これがいい。ゼッタイ人気が出ると思われる。調べてみると岡山県の里庄町出身の23歳、身長181cm。岡山県出身なら、応援するしかないではないか。『おかやま検定』に載せなければならないほど、ビッグになってほしい。
小社のウェブサイトに、既刊本を紹介する「推薦本」コーナーがあり、担当した『門田界隈の道─もうひとつの岡山文化─』の紹介原稿を書いた。明治初期、岡山市中区門田屋敷・門田文化町(門田界隈)に、3組の宣教師夫婦の異人館が建つ外国人居留地ができ、キリスト教の影響を受けた日本人が、福祉の波紋として広がっていく。今風な書き方をすれば、門田地区にクラスターが発生し、県下各地でオーバーシュートして波及し、倉敷市や高梁市にまた大きなクラスターが発生していく。影響を受けたのは石井十次、上代淑、岡留幸助、山室軍平、大原孫三郎、林源十郎などで、福祉や教育の分野で活躍する。この書籍のことは、「レコメンドコーナー」で。 https://www.kibito.co.jp/recommend/
5月×日
夏の甲子園の中止、11月開催の「おかやまマラソン」も中止の報道。夏までだけでなく、11月まで自粛するということらしい。全国に発令していた緊急事態宣言がほとんどの市町村で解除され、収束に向かっているようにも見えるが、第2波を警戒してのことか。景気の後退は必至と予測する人もいて、先行きは不安だらけ。そんな閉塞した息苦しい社会の中で、「週間文春」の報道を契機に「黒川検事長辞任」という痛快なニュース。もし政府与党が強行採決をしていたら、政権のダメージは数倍になったと思うが、していなかったのが総理の救い。
5月×日
東備地区の市長から直接、電話があった。市長が市議会議員だったころ、『里村欣三の眼差し』という書籍をつくった。このとき、数回ご自宅で、著者と一緒に打ち合わせをしたこともある。里村欣三は同市出身の戦前の文筆家。地元出身の里村欣三の顕彰の次は、作曲家の岡千秋と言っていた。当時、地元愛あふれる方だな、と思った記憶がある。今回は江戸時代の歴史人物をクローズアップしたいとのことだった。お会いしてみると、まだ全国的に知名度の低い人物を顕彰したいという趣旨。ところが予算が少なくて、とても全国規模にはならないと直感した。とはいえ、やり方はあるはずだが…。
5月×日
ブルゾンちえみが雑誌「婦人公論」の表紙を飾った。正確には、現在はブルゾンではなく藤原史織。所属事務所をやめ、芸名を本名の藤原史織に改めて活動をしているという。『晴れの国おかやま検定公式参考書』新版のタレントコーナーに「ブルゾンちえみ」の名前を入れたばかり。勝手に名前を変えられては、困るんだよね〜。さて、AppleのiTuneの新着ミュージックに「岡山出身の気鋭のミュージシャン」として「藤井 風」の新譜があった。「岡山出身の…」に反応して聞いてみると、これがいい。ゼッタイ人気が出ると思われる。調べてみると岡山県の里庄町出身の23歳、身長181cm。岡山県出身なら、応援するしかないではないか。『おかやま検定』に載せなければならないほど、ビッグになってほしい。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
方谷研究会。
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