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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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小社の『岡山戦国物語』の著者・市川俊介氏が、昨年9月に亡くなっておられた。所用で連絡をとったところ、「葬儀は身内だけで」が遺言だったそうだ。氏とは30年来のお付き合いだった。私がリビング新聞社在籍時に、新聞の連載記事の原稿取りを担当していた。『岡山戦国物語』は新聞に連載していた「岡山城物語」を新書にしたもの。氏は背が高く顔は面長で眉が太く、武者の風貌。自宅の居間には鎧兜を飾っていたし、今も私にとっての氏のイメージは鎧を着けた武士のイメージだ。合掌。
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故市川氏について。私が最初に書籍をつくったのは、リビング新聞社時代に氏の連載をまとめた『岡山桃太郎』だった。氏は、桃太郎の家来に猿と鳥(雉)がいることを、十二支の鬼門にあたる丑虎(うしとら)の真反対側に申(猿)と酉(鳥)がいるからとし、その説を広めていた。今でこそ知る人は多いが、当時は目から鱗だった。ご自分を「研究者と一般の人の仲介する役」と言っておられ、歴史講座の講師なども積極的にされていた。講座はもう聴けないが、著書は後世に残る。
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就実大学が開催した講演を収録した『文化発信基地としての瀬戸内文化圏の未来』を発刊。登壇者だった瀬戸内国際芸術祭総合プロデューサーの福武總一郎氏、大原美術館理事長の大原謙一郎氏、元金沢21世紀美術館館長の蓑 豊氏は〝アンチ東京論者〟。特に福武氏は「瀬戸芸」を「東京に対するレジスタンス」という考えを持っておられるようで、じっくり読んでいただければ共感できる地方在住の文化人も多いのでは。また氏の「なぜ瀬戸内の島か」、「建築家の安藤氏と組むのか」の話も興味深い。
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山陽新聞に新刊『「正太」の誕生‒坪田譲治文学の原風景をさぐる‒』(劉 迎著)が、毎日新聞に新刊『創業100年企業の経営理念 2』(入野和生著)が紹介された。『「正太」の誕生』は著者が来日の際に取材してから、1カ月以上が経っている。同じ日に2紙で紹介されるとはまったくの偶然。劉氏は中国在住なので、誌面のスキャンデータをメール添付で送信。喜んでおられた。メールの最後に「近く項羽の故郷に行くので、連絡する」とあった。これも楽しみ。
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視聴覚障害のある子どものための教材絵本中。絵で説明するため、絵画のページが多い本になる。夕方、執筆者と作画者、印刷所のスタッフとでなどと絵を1枚ずつチェックしていく。1時間以上かけて一通り終えて、刊行までのスケジュールの確認。待っている子どもたちのために発刊を急ぎたいという著者の意見で、「絵は説明できればそれでよし。色校の修正はなし、文字修正のみ」として進めることに。作画者も納得されて、「今日のことは次作に活かそう」ということで終了。
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倉敷で出版相談会。帰りに書店2軒に寄る。1軒目は、電話で「棚の書籍を返品する」と連絡のあった書店。この店は数年前から単行本の棚をコミックに変えていき、小社の棚はかろうじて1段分のみになっていた。これで小社の棚の書籍はなくなり、登山関係のマップのみとなった。もう1軒は、倉敷駅北にあるアリオ2階に開店した書店。本社は広島県で、倉敷は18店舗目。女性店長と聞いていたので、年配の方のイメージで訪問したら若い方。昨年1階にあった書店が撤退しただけに、期待したい。
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東京の新橋駅前にある鳥取県と岡山県の共同アンテナショップ「とっとり・おかやま 新橋館」に、小社の書籍が並んだ。1階に特産品を販売するショップ、2階に両県の食材を使ったカフェが入る。昨年9月の開店以来、食品が販売のメーン。店の運営は、県が委託した民間業者が行っている。今回の書籍の販売は店のバイヤーにとって様子見といったところのはず。販売効率だけを追究すると、書籍は分が悪いが、そこは県のアンテナショップ。食べるものだけではなく、岡山県をPRする文化的なものも置いて行くという観点が必要だと思う。業者がどこで線を引くかが見どころ。

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新刊をS大学に納品。納品場所が、完成したばかりの新学部棟だった。担当の研究室に納めた後、館内を案内してもらった。6階建ての建物はガラス面を広くとっているので、室内が明るい。上階は市街地が見渡せ遠望がたいへんよい。教室には全席に最新のパソコンを備え、教諭はマイクと手元のパソコンを操作しながら授業をするのだろう。プレゼン設備のある小部屋やミーテリング用のルームなど、学生にとって使いやすい工夫がされていた。授業の出席率の悪かった者としては、こんな環境なら学生時代にもどりたいとは思わないが、民間企業の仕事場にしたい最高の環境だ。

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「内田百閒文学賞」の表彰式があった。主催者の方から誘いを受けていたので、審査員と受賞者が舞台の上で1時間ほど座談会をするというので参加。文学賞でこういう座談会をするとのは、珍しいのではないか。審査員は小川洋子、平松洋子、奥泉光の3人。小川氏と平松氏は岡山県出身で最近『洋子の本棚』を共著して刊行している。受賞者は4人。小社の『蚕のおくりもの』の著書もある小田由紀子さんも授賞。受賞者が自分の作品を書いた背景や工夫した点についての語るのは、作品の魅力を伝えるには最適だ。私も読んでみようと思った。

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社史の編集会議。6人の編集委員のうちの一人は社長経験者。社是の「同心戮力(どうしんりくりょく)」について強い関心をお持ちだった。同心戮力とは、「目的を達成するために、皆が心を一つにして、お互いに力を合わせて協力していこう」という意味。この社是は倉敷紡績所(現クラボウ)と同じ社是。初代社長・大原孫三郎が決めた。この2つの会社の強い関係を示している。この社是は紀元前の中国、春秋時代に由来する難しい言葉。同じ中国の古い時代の言葉を社是にしているのが両備グループ。「忠恕(ちゅうじょ)=真心からの思いやり」。100年を超える企業の社是は難しい。

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著者宅で、書籍に掲載する写真の整理を手伝う。アナログ時代の写真整理はたいへん。ネガやポジ、プリントなど膨大な数を撮りためていても、いざ使おうと思ったときにどこにあるか分からない。よくある話だ。保存の状態が悪ければ色がとび、カビが生えることもある。数時間かけても目的の写真が選び出せない。「いつかは使うから」と保存しておく価値はあると考えてコレクションしてきても、その価値観を次の世代に伝えられない。著者も「いつか捨てられるだろう」と寂しそうに話していた。ダンボールに入れて実家に運んだ私の本やCDも、いつかは捨てられるのか。

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春分の日。実家の墓参りを済ませて、岡山にもどって「ファジアーノ岡山vsセレッソ大阪」を観戦する予定だった。朝のジョギングでスタジアム前のスタッフにたずねたら、当日券は完売ということが判明。チケットの発売日は、試合の1カ月前の土曜日からと。にわかサッカーファンは調べることからだ。Jリーグがスタートして20年を超え、J2に元日本代表の選手が加入するようになった。かつての有名選手がいるとチームは人気も高く、観客動員にも貢献する。やはり地元のスタジアムに来るなら見てみたい。次回行けるのはいつになるのか。

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新刊が出たら、媒体にプレスリリースを送付して掲載依頼する。今回の新刊『創業100年の経営理念2』の著者はマスコミ出身で同業者に顔が広い。そこで新聞社や経済誌を中心に、一緒に数社を訪問。その場で記者が著者を取材し、写真撮影もしてくれる。若い記者はきちっと取材して、記事を書いてくれそうな感じ。ある熟練記者は地元のことに情報通で、取材の後の政財界話に花が咲いた。伊原木知事の評判、春の統一地方選挙の下馬評、有名社長の動向、企業や大学の人事など…。面白いが書けない。
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この日、ある研修会に参加。講師は東京の通信社の編集長。テーマは「書籍市場の変調と書店、第三商材とデジタル対応」。昨年、書店市場に変調があったことを指摘。1つ目は、市場規模の縮小傾向が続いている中で4月の消費税8%導入以来、特に売上げが減少していること。2つ目は、雑誌に比べ堅調だった書籍の販売部数も減少しはじめたこと。これは日本だけではなく、欧州なども同傾向でという。スマホやパソコンを見る機会が増え、読書時間が奪われているのは先進国では同じようだ。
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研修会のつづき。書籍売上の減少をカバーするために、取次店が食品加工品やオリジナル商品など第三商材の販売に取り組んでいるという。また、書店店頭で、電子書籍を売る実験的な事業「BooKa」の紹介があった。書店には電子書籍の購買層が集まりコミックより活字書籍が売れ、しかも書店店頭で買った方はリピーターになるなどの成果があったとか。これに似たことをドイツの書店も実施し、kindleを超えた実績が上がったらしい。「BooKa」の事業は、楽天が継続することになったというから、この動きに注目だ。
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産経新聞(3月10日)中国・四国版の「語り継ぐ戦争の記憶」第1部「水島空襲」の記事に、『アジア・太平洋戦争下水島軍事機密史料集』が紹介された。本書は、水島航空機製作所で働いていた編者が、京都の古書店で見つけたもの。戦後、焼却指令の出ていた極秘史料が流れたのだろう。戦後70年、今年は各紙で戦争を振り返る特集が組まれるのだろう。気になったのは若い記者が著者の連絡先を尋ねてきたとき、「左系は取材できない」と言っていたことだ。社内にそんな空気がまん延しているのだろう。
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岡山理科大学の記念誌を制作中。校正ために学内に入ると、学部担当者や関係部署など数カ所を訪ねる。山の中に校舎が建ち、谷にある建物の7階から山の中腹部にある建物の6階に行くこともある。移動の高低差が激しい。学内を数カ所回ると、かなりの距離になっているはずだ。この移動をエレベーターや、建物の上部から架けられた橋脚を使えるようになっている。しかし、トレーニングを兼ねてなるべくエレベーターは使わないようにしている。が、一通り回るとグッタリ。
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最近、金沢、金沢と世間がうるさい。マスコミがこぞって金沢。東京から金沢まで北陸新幹線が開通し、2時間半で行けるようになったからだ。金沢には数年前に訪れたことがある。空襲に遭っていないので城下町の風情が残る。『武士の家計簿』(磯田道史)は加賀藩の下級藩士の話だったこともあり、親しみがある。興味深いのは、兼六園の曲水となる辰巳用水。上流から導水管を用いて外堀をくぐらせ金沢城内にサイフォン原理で配水している。岡山の後楽園と同じなのよ。また行ってみたい街だ。
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先月は直取引の書店を在庫調査のために10店ほど回った。年に数回、同じ書店を訪問するので特定の店の棚を定点観測することになる。今回は閉店する店や移転縮小した店、雑貨の売り場面積を増やし店内のレイアウトを変更した店があり、書店業界の厳しさを感じる機会でもあった。ある店主からは〝焦り〟にも似た話も聞かせてもらった。書店の現状は、机上で想像する以上の困難さがあるようだ。版元として書店にできるのは、少しでも売れ情報と売れる商品を提供すること。
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毎年この時期、春から採用される教科書の注文が入り始める。毎年のことながら、まとまった数の注文書に、もうすぐ新学期が始まるのだと、春の到来を感じる。教科書として採用されている書籍の中には10年以上前に初版発行し、改定しながら10刷を超えているものもある。夏期講座でも採用されることもある。定期的にまとまった数が、長期に出るのはありがたい。ただ返品も増えているようで、採用はされても学生が買わないという実情もあるようだ。
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『創業100年企業の経営理念2』を刊行。今回は、掲載企業への予約販売のとりまとめを、業者にお願いしていた。そのため、発刊直後に発行部数の大半をその業者に納品。前作の1では、販促活動を自社でしたので複数社に届けたが、今回は1個所納品で完了。刊行後に、ある書店からこの書籍を掲載企業に売りたいとの申し出をいただいた。会社や店舗、施設の紹介ものなど、内容によっては書店もしくは取次店で予約段階から取り組んでもらえる企画があるのかもしれない。
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事務所の隣にある書庫は、棚卸しをしたばかりでスッキリ整理整頓されている。この日は、返品処理の日。届いていたダンボール箱の本を、棚にもどしていく。整然と並べている本の上に重ねていくのは、清浄になった場所を穢していくよう。ところが、しばらくやっていると、抵抗感もなくなり機械的に棚に置いていく。こうして少しずつ乱れていくのか。返品を抑えるには、配本した本を売り切ってもらうか、配本数をセーブして独自に売り切るか。また来週には返品箱が届く…。
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夜、「心田を耕す」というテーマで曹源寺住職の講話を聴く。曹源寺といえば、池田藩歴代藩主の菩提寺。座禅の寺、外国人僧のいる寺としても知られる。海外にも寺を持つそうだ。ドイツに北欧山曹源寺、インドに印度山曹源寺、アメリカに多法摩山曹源寺。岡山市の曹源寺には、外国人修行僧が20数名。日本人は住職を入れて2、3人。住職の話は心が洗われるようだったが、最後、迎えの車の運転手は白人系の女性修行僧だったという主催者の情報が、俗人には妙に印象的であった。
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今朝のジョギングは軽く流す程度。陸上競技場の正面玄関には「シティライトスタジアム」のロゴタイプは掲げられていた。県がネーミングライツを導入して、名前がコロコロと変わる。今回の契約期間は5年間だそうだ。それはそれとして、今季の「ファジアーノ」は新監督の下で、元日本代表の岩政、加地選手らの新戦力が加わった。期待している。8日からシーズンの開幕戦。今年は「カンコースタジアム」、いや「シティライトスタジアム」に応援に行く機会をつくるぞ!
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昨日、そうじゃ吉備路マラソンのハーフコースに参加。普段のペースで走ることができ、タイムは2時間8分。後半、ふくらはぎに痛みの前兆を感じ、ラストスパートができないままゴール。昨年より6分遅れる。吉備路にランナー17000人が参加したこの日、東京マラソンには36000人が走ったらしい。東京ではテロ対策のため昨年より警察官が増員され、手荷物検査の実施や防犯カメラも増設もされたうえ、走りながら警備する「ランニングポリス」が登場したという。物騒な東京に比べ、吉備路マラソンはのどかで、のんびり〜。
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県庁で、県のアンテナショップで販売する商品の商談会があり、参加した。アンテナショップとは東京・JR新橋駅前に昨年オープンした鳥取県と岡山県の共同ショップ「とっとり・おかやま新橋館」。県庁のサイトに商品をエントリーし、採用は民間の運営業者との商談会で決めるらしい。経営コンサルタントと見受けられる肩書きがアドバーザーの方と運営会社の方が対応。採用品になるといっても、一定期間を陳列し、売れ行きの様子を見てみるということ。結局、価格や内容から4タイトルが採用となり、陳列してもらえることになった。
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商談会のつづき。「とっとり・おかやま新橋館」について、イベント展開について質問した。その中で、フェアの回数は岡山県より鳥取県の方が格段に多いという。牛肉の生産者や農産物の生産者が東京に出向き、直接、店頭で販売をするらしい。その理由を、鳥取県は出張費の予算をとっているが、岡山県にその予算はないことという。鳥取県は5年前から新橋でアンテナショップを運営していたので、鳥取県はノウハウがある。岡山県は初の東京進出。岡山県産品の売り込みは、伊原木知事の腕のみせどころのはずだが、知事はこのことをご存知?
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決算期恒例の棚卸し。書庫の書籍をカウントを兼ねて、書店から返品でもどって来た書籍を本体に傷を負っていないか、汚れが付いていないかをチェックする。ダメージ本は廃棄する状況になってきた。例年以上に厳しい自己基準を設け「消極的廃棄主義」で臨んだ。傷んで返ってきた書籍を保管してきたが、書庫スペースが足りない。断腸の思いで処分しなければならなくないので、消極的にならざるを得ない。首相の「積極的平和主義」のようには突き進めない。
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棚卸しの二日目。なんとか夕方には一通りの書籍を整理して終了。夜は、前職場で退職する人の慰労会。60歳以降も嘱託で残れるところを、「謝る仕事だったから」という理由できっぱり辞めるという。当面は田舎で野菜づくりをして、半年後にはハローワークにでも行くということだった。小学生の子供が就職するまでは辞めように辞められない私としては、もし60や65歳で退職して生活の心配がなければ何をするだろう。旅行とか登山とか。趣味で本を作るかも…。
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津山市で出版相談会。会場に現在、絵本の制作をしている著者の方が、打合せを兼ねて寄ってくれた。やはり打合せは、顔をつき合わせてするのがいい。メールに電話、宅急便を使えば、東京とでもやり取りできる。しかし会って話すことが大事。東京とでは、扱う金額も大きく、お互い会わずに進められないのではと思う。津山から岡山市に戻り、夕方もう1件の打ち合せ。この著者も「会って打ち合わせができるのがいいから」と、遠方ではなく地元の小社に声をかけてくれたという。ありがたい。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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