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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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今月いっぱいで閉店する書店へ。在庫の確認後、本を引き上げた。面出しの多い棚だったので、ガラリとした空間が寂しい。店長の話によると、雑誌や週刊誌、コミックを中心に売上げが落ちていったという。周辺に増えたコンビニに持って行かれたというわけだ。リアル書店が厳しくなってきたのは、読者の活字離れ、図書館の充実、アマゾンなどのネット書店の隆盛、そして身近なコンビニの存在。コンビニに寄ったついでに、雑誌も買って帰る、という人が多いのだろう。書店に行く回数が減り、購入金額も減っていく。書店の包囲網は、ますます狭まっていくのだろうか。
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山崎樹一郎監督の新作『新しき民』の映画を観た。その映画評。この映画がモチーフにしたのは江戸時代に津山藩で実際にあった「山中一揆」(1726年)。藩の圧政に苦しむ4000人以上の民が蜂起した大規模な百姓一揆だった。結末は首謀者が捕らえられ、50人以上が処刑された。理不尽な為政者の権力と戦うか、逃げるか、静観するか、それとも取り込まれるか — 奇しくも、これは非常に現代的なテーマである。年貢を取り立てる藩と、搾り取られる民。藩に楯突くと捕らえられ処罰される。強権的な政治家に対抗する術(すべ)はあるのか。監督はこの術をタイトルに込めている。
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映画評のつづき。私はこのタイトルから、キューバ革命(1958年)のゲバラが言った「新しい人間」を思い出した。ゲバラの「新しい人間」とは社会のために進んで貢献できる人の意味。監督は、無意識のうちに、300年ほど前に起こった一揆と、地球の裏側で50年程前に起きた革命をつなぎ、現代の岡山に登場させた。「新しき民」で、戦うか、逃げるか以外の新しい選択をできる人間の出現を暗示する。ここで県内の巡回上映は一段落するらしい。岡山生まれのこの映画が、全国で、そして海外でも評価されてほしい。危ない状況が少し好転するかもしれない。この映画は深読みするほど面白い。
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フランスの経済教授トマ・ピケティの『21世紀の資本』が15万部を超えたそうだ。日本だけでなく世界で売れている。富豪と貧乏の格差が広がり、不平等が社会の脅威なるというこの本は5500円。著者はさらに上の層に行く。このピケティが、フランスのレジオン・ドヌール勲章の授与を拒否したという。理由は、「誰が栄誉に欲するかを決定するのは政府の役割ではない。政府の仕事は経済成長を回復させること。専念してほしい」。大統領としてはリベラルの名士に勲章を与えて、政権に箔を付けるようとしていたが、その目論見を打ち砕いた。ピケティさん、なかなかの人物。
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福山の書店「啓文社」へ。福山では、鞆の浦でロケしたテレビドラマ「流星ワゴン」が放映され、重松清氏の原作本で盛り上げていた。ドラマは福山弁全開で、地元の皆さんが1000人規模のエキストラとして出演し、盛り上がっているらしい。同店の系列6店で『流星ワゴン』の本を買うとスタンプラリーカードがもらえ、それを持って店を回るとTBSの公式「流星ワゴン」グッズなどが当たるというもの(3/16まで)。店頭では、重松清氏の小説を集めて「『流星ワゴン』を読んだら、次はこの文庫!」フェアも同時開催していた。今度、この番組を観てみよう。
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岡山では全編岡山ロケの映画「でーれーガールズ」の公開を記念し、中心部の書店4店がスタンプラリーを開催している(2/28まで)。参加者には抽選で映画のチケットなどがプレゼントされるほか、クリアファイルやパンフレットなどが当たるそうだ。3店以上のスタンプを集めるだけで、作中に登場する「城下カフェ」の割引券がもらえるという(先着)。時流をとらえた企画で、小規模でも店頭で展開し、地元を盛り上げて販売に結びつけるーこの積み重ねが大事のよう。それにしても、「でーれーガールズ」の本は読んだが、映画は観に行きにくい。娘を誘ったら拒否された。嫁は行くかな?
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修理の完了した車が戻ってきた。ボコボコになっていた右の前輪周辺もスッキリ。ライトのカバーが新品のよう。前方からよく見ると反対の左のライトカバーが濁っている。10年以上乗っているから経年変化で変色しており、比べると一目瞭然。例えるなら、左のレンズだけが湯気で曇ったメガネのよう。というか、左目だけが白内障のよう。ディーラーの担当者から、ラジエターのすき間に冷却水がにじみ、エンジンオイルが漏れていることを指摘される。車も老朽化が著しい。
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1年前、就実大学の経営学部創設を機に、地域デザイン研究会の中国地域部会が同大学内にできた。発足時に「地域ブランド構築と観光岡山の可能性」と題して、同地域部会の第1回研究会が開催された。その日の講演とパネルディス カッションを収録した冊子を作成した。内容は、岡山の観光地をtwitterで発したビックデータの解析や歴史遺産の活用など、興味深いテーマもある。研究会内の事情で書店販売ができなかったが、市販していれば地域に役立つことも多く、研究会のPRにもなったはず。
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建国記念日。東京の出版社「第三書館」が、フランスでテロ事件となった週刊紙の風刺画を出版するとニュースが流れた。この出版社の社長とは、10年以上前に東京で出版社の集まりで壇上であいさつする姿を拝見したことがある。反権力で、反骨心の旺盛な方という印象だった。少し前は、皇太子徳仁親王妃雅子の苦悩を描いたとされる『プリンセス・マサコ』を出版していた。今回の書籍は現物を見ていないので何もいえないが、発刊のタイミングは一考の余地があるのでは。
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電子書籍を配信する会社から、アマゾン(キンドル)から料率(卸値)を下げないと、配信しないと連絡があったという。ついては、出版社にも料率を低減をするか、配信を停止するか、選択してほしいとのことだった。アマゾンは日本でシェア拡大を背景に、取引先に強硬な条件を突きつけているとは聞いていたが、小社にもその影響が及んできたわけだ。アマゾンは便利だから利用される。アマゾンのシェアは拡大し横暴になる。アマゾンを批判するなら、利用しないことだが、そうはいかないところが難しい。
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2月は小社の決算月。棚卸しや直取引の店との精算など、決算ごとが立て込んでくる。この日から書店の在庫確認を始め、3店を済ませる。以前は、店内ですべて本をカウントしていたので、長時間になって腰の負担がひどかった。平積みの書籍と地図などの小物は現地で記録し、棚の書籍は撮影して帰って机上で確認することにしたので、店内の滞在時間がかなり違う。社内でのデスクワークは増えるが。さて、2月はもう半月を経過。早くしないと、2月がにげる〜。
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マラソン大会まであと1週間なので、走行距離を延ばす。この時期は体も出来ているので、苦しくもなく低速ならいくらでも走れる。ラニングハイというのか。土曜日なので、ピーターバカランのラジオ番組「ウイークエンドサンシャイン」をイヤフォンで聞きながら走る。このラジオで音楽評論家の中山康樹氏が亡くなったのを知った。それを聞いて足が止まってしまった。初期の『スイングジャーナル青春録』は面白かったし、ジャズからロックまでの幅広い評論は私の音楽趣味と重なり、気になる人だった。残念。
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昨年秋、初めて「In Design」データ(版組ソフト)で入稿された執筆者があった。「In Design」は印刷データにできるソフト。今年になって、別の著者から校正をするために、「ゲラ一式をPDFデータで送って」と要望があった。理由を、「出張があるので、移動中に見ておくから」と。タブレットにデータを入れて、新幹線の中で校正すると言う。確かに、紙のゲラ校正は場所をとるし、紙だから重い。タブレット入れると持ち運びに便利。潜行して電子化が進んでいる。
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『「正太」の誕生-坪田譲治文学の原風景をさぐる-』を発刊。それに合わせて、著者の劉氏が中国から来岡。劉氏は現在、中国の江蘇省徐州市の大学で日本文学を教えている。徐州市は、昨年マイブームだった『項羽と劉邦の「劉邦」の出身地。劉邦は2000年ほど前の「漢」の創始者。著者の劉氏は、自分を「劉邦の子孫」と話す。18年前に来岡して岡山出身の坪田譲治を研究し、日本に研究者がいないので坪田文学研究の第一人者となっている。古代から大陸と「吉備」がつながってきたように、現代でもご縁がある〜。
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立春。早朝6時台に、ジョギングをするために外に出るとまだ暗い。ジョギングの途中に、時にはストレッチを兼ねてラジオ体操をする集団に混じることもある。体操が始まる6時半から終わる10分の間に、次第に明るくなるのが分かる。少しずつ朝日が昇ってくる。平安時代の清少納言さんも、春はこの日の出の時間帯がよいといっている。「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際は、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」。確かにこの時期、朝は「いとをかし」。
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鳥取県・岡山県共同アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」がオープンしたのは昨年9月。先般、施設の運営状況などについて報告会が県庁内であった。岡山県をアピールしようと後楽園の写真集をエントリーしたが、何も反応がなく、どうなっているのかとクレームを言うつもりで出席。ショップでの取扱商品はほとんど食品の加工品、非食品は20%程度。食品を中心に売れるので、書籍は後回しだったのか。複数の商品の登録してくれということだったので、今日も少しずつ登録。
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午後から『「正太」の誕生』の著者・劉氏と新聞社回り。先日、第30回「坪田譲治文学賞」に長崎夏海氏の「クリオネのしっぽ」が決まった。坪田譲治文学賞の年間予算は2千万円。前年に刊行された文学作品の中からを1点を選考する。授賞の副賞は100万円。五木寛之氏などの選考委員に謝礼も必要だろうが、選考から発表まで丸投げ。この30年間に坪田文学の研究に進展はなく、岡山市民も文学賞があることを知っている程度。岡山は文学に冷たい!?  内田百閒でさえ資料館もないのだから。
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岡山市埋蔵文化財センターで、国史跡・千足古墳(岡山市北区新庄下)の石室の復元レプリカを展示した。「直弧文」が刻まれた石障(石材)や石室を原寸大で再現。繊維強化プラスチックでつくっているが、綱が引かれているので触ることもできない。FRPなのだから、横たわってもOKにしたらいいのに。天神山文化プラザでは「千足直弧文とアート」展を開催中。直弧文を再現した西平孝史氏は楯築遺跡の弧帯文と千足古墳の直弧文、そして北九州の石人山古墳などの直弧文の関係を、彫刻家の視点で解明していた。
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雨の日。夕暮れ時に停めていた駐車場から車を出発させたら、いきなり樹木にぶつけた。一瞬何が起きたか分からなかった。外に出ると木の枝が散らばり、前右のタイヤ周辺を損傷。車を動かすとタイヤと車体が擦る音。カーデイーラーを呼んで見てもらうと、「これはタイヤが後ろにズレている」と。運転ミスによる自損事故。構内の中庭に設けた駐車場にあった植木が、見えていなかった。不覚。でも、木でよかった。
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出版科学研究所が、2014年の書籍と雑誌の推定販売額を新聞に発表していた。前年比4.5%減、過去最大の落ち込みだったそうだ。雑誌、特に週刊誌の落ち込みが激しく、若者向けのファッション誌が苦戦しているとも。昨年4月の消費税8%になったことが最大の要因という。出版物の販売金額は1996年をピークに連続して減少し、昨年はピーク時の6割までになった。今年以降も減少傾向は続きそう。
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毎年恒例の新しい図書目録の発送作業。昨日に続き、2日目で1000通弱を封入した。年賀状を出していないので、新年の挨拶代わりという意味もある。前年同様に4人がかりだが、昨年より短時間で完了したように思う。新しく発刊した1年分の書籍はこの目録に追加されている。既刊本の著者は、電子書籍になっていることを知るかもしれない。送った先で、開封後にどんな感想を持たれるか聞いてみたいところ。
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健康診断の結果が届く。胃カメラ検査の時に、細胞を採取されていたので心配していた。開封して見ると、総合判定は「異常を認めます。経過観察を必要とします」と書かれていた。ドキリとしたが、結果は、「脂質、つまりコレステロール値が高く、胃が荒れている」ということだった。脂質値が高いことがここ数年続いていて、昨年は薬を勧められたが、そのままにしていた。医師の個別結果説明を受けてみることにしよう。
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「新潮45」2月号の特集は、『「出版文化」こそ国の根幹である』。「国家の品格」の藤原正彦氏や作家の林真理子氏、歴史家の磯田道史氏、アレックス・カー氏らが寄稿している。皆さんがが、出版文化が衰えていくと日本文化の消滅につながりかねないという危機感を持っているよう。指摘されている図書館やアマゾン、新古書店、スマホやネット依存などの問題は根深い。なんとかしていくには、書籍業界以外の人にも知ってもらうことからか。
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出版相談会のため倉敷へ。来客があった。各地の名所などを描いた古い絵はがきのコレクターの方だった。こういうものを書籍にすることに、社会貢献的な意味があると思う。収集したものは次の世代になると、その価値まで伝わるとは限らない。散逸したり捨てられたりすることもあるかもしれない。本にして残すと、購入した人が引き継ぎ、複数の図書館でも所蔵してくれる。一番良いまとめ方ともいえる。

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4月の統一地方選挙に向けて選挙活動する訪問者があり、「近親者が新人で立候補するのでよろしく」ということだった。教育や町づくりや安全安心などはごもっともな公約。お付き合いのある人なので、「分かりました」と後援会名簿に署名。こうして、政策も政党も公約も関係なく、地元の知人が推す人に投票という、旧態依然の選挙。一方で若い人は投票に行かないのだから、日本の政治はもう10年は変わらない。これでいいのか思いつつ、これが地方の選挙なのよ。

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小社の新しい『図書目録』を校正する。ISBN番号を付けた市販本は500タイトルを超え、私家本もすべて掲載している。2013年版から索引がついてグッと使いやすくなり、今年版から電子書籍にしている書籍にアイコンが加わった。校正をしながら気づいたのは、「地域の歴史」の項目に『山田方谷ゼミナールvol.2』の1タイトルしか増えていないこと。これはいけない。初心に返れば、郷土の歴史の本をつくりたくて独立したのに。来年度は、歴史本に力を入れることにしよう。

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県庁の職員さんとメールで連絡をとったら、2日間、笠岡の鳥インフルの現場へ応援に行ってきたとのことだった。防護服を着て、鶏の処分殺傷をしてきたという。報道によると、県職員や笠岡市や井原市の職員、自衛隊員、国や他府県の職員など延べ5,000人以上が、24時間態勢で作業を進めてきたそうだ。処分した鶏は20万羽。消却を終えるまで8日間。メールの最後には「しばらくは焼き鳥が食べられそうにありません」とあった。作業にあたった皆様、ほんとうにご苦労様。

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「第1回晴れの国おかやま検定」の合格発表があった。8年前に「岡山文化観光検定」としてスタートして5年実施し、4年前に「知で楽しむ岡山検定」と名称変更。昨年から、岡山商工会議所と岡山県が主催になって「第1回晴れの国おかやま検定」となった。知事の意向もあったとか。この紆余曲折に、これまでの合格者から苦情もあったという。ホームページから今回の問題をダウンロードしてやってみた。岡山県に時事に関しても敏感になっておくことが大事のよう。

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新聞広告で見つけた新刊『洋子さんの本棚』。早速、書店で購入。小川洋子氏と平松洋子氏の本についての対談集。まだ半分も読んでいないが、面白い。岡山出身のこの2人は、私も同世代。本の話もさることながら、子どものころの「岡山話」に引き込まれた。天満屋最上階の大食堂の話、家で祭り寿司をつくるときの母親の話など、「そうだった~」と共感することしきり。紹介している本は読んでいないものが多いが、引き続き楽しみながら最後まで読んでいこう。

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土曜日授業の参観に小学校に行く。前回に訪れたときにはプレバブ校舎だったが、今回は新築校舎で頑丈そうである。前の校舎は耐震基準を満たしておらず、見るからに危なっかしい建物だった。県内にある小中学校の校舎や体育館のうち、525棟が耐震化を完了していない。耐震化率は全国都道府県のうち42位。照明器具や強化ガラスへの交換など、対策は進んでいないそうだ。無用に広い土地を買収してパイパス道路を建設するより、こっちが先でしょ。

プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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