『野﨑台湾塩行の研究−近代日本塩業・台湾塩業−』
著者 太田健一
一級価値の経済史書
倉敷市児島の旧野﨑家は、江戸時代からわが国屈指の「塩田王」として知られています。その野﨑家が、明治から昭和にかけて旧植民地だった台湾で塩田を開発し約40年間経営をしていたことは、あまり知られていません。本書は、台湾進出から事業の経緯を読み解いた本論と、児島と台湾との間で交わされた約650通の書簡類などの資料編で構成されています。
台湾での事業は、日本とは気象条件の異なる中で塩田の開発に苦労し、莫大な資金を投入し試行錯誤しながら生産性を高めていきます。資料からは、開発許可や 補助金を巡る台湾総督府との駆け引き、現地従業員の統率などに奔走する経営陣の姿が浮かび上がります。昭和に入って軍国化が進み、野﨑家は台湾の塩田を売 却して撤退。敗戦によって、海外に進出していた企業の資料はほとんど残っていない中、本書は旧植民地での企業活動を克明に知ることのできる貴重な経済史研究書です。
菊判、上製本、上巻(口絵16頁+本文1294頁)下巻(本文1342頁)、函入り(上下巻分冊)
定価17850円(本体価格17100円+税)
(上記の記事は、岡山日日新聞の書籍紹介コーナーに掲載されたものです)
著者 太田健一
一級価値の経済史書
倉敷市児島の旧野﨑家は、江戸時代からわが国屈指の「塩田王」として知られています。その野﨑家が、明治から昭和にかけて旧植民地だった台湾で塩田を開発し約40年間経営をしていたことは、あまり知られていません。本書は、台湾進出から事業の経緯を読み解いた本論と、児島と台湾との間で交わされた約650通の書簡類などの資料編で構成されています。
台湾での事業は、日本とは気象条件の異なる中で塩田の開発に苦労し、莫大な資金を投入し試行錯誤しながら生産性を高めていきます。資料からは、開発許可や 補助金を巡る台湾総督府との駆け引き、現地従業員の統率などに奔走する経営陣の姿が浮かび上がります。昭和に入って軍国化が進み、野﨑家は台湾の塩田を売 却して撤退。敗戦によって、海外に進出していた企業の資料はほとんど残っていない中、本書は旧植民地での企業活動を克明に知ることのできる貴重な経済史研究書です。
菊判、上製本、上巻(口絵16頁+本文1294頁)下巻(本文1342頁)、函入り(上下巻分冊)
定価17850円(本体価格17100円+税)
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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