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今日も書店に寄ると、移転縮小の話。場所はいいが、高い家賃が負担になり、移転を模索しているという。小さくても店舗を持ちながら、外商に力を入れていきたいそうだ。話をしていると、他店のどこそこは店舗を売りたがっているとか、あそこの書店は撤退したがっているとか、景気の悪い話が多い。「賃貸の店舗なら狭くなっても移転したい」「自社物件ならどこかに貸したい」というのが、中堅書店の本音のようだ。200坪前後、20年ほど経過した店が苦戦しはじめたということか。今年になって、状況が急速に悪化している印象だ。出版社にもいずれ波及してくることになるのか。
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この日は、カメラマンに人物の撮影を依頼していたので同行。戸外で特殊な自動車と一緒に撮影したり室内で撮影したりと、午前に1人、午後に2人を撮り終える。ほぼ一日仕事。重い撮影機材の持参だったが、この日は天候もよく、インドアでも照明機材は使わず。カメラマンは東京で雑誌の仕事をして岡山に戻った方。カメラとノートパソコンをつないで、モニターで画像をチェックしながら撮影。画像データのバックアップも兼ねている。最近の撮影スタイルはこうなんだと、地方の編集者は思ったのであった。写真の仕上がりが楽しみ。
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中国に滞在し、帰国したばかりの方と会う。用件の話の後、中国の出版事情を聞いてみた。中国では、図書館が少なく多くの人が本を書店で読むので、書店にはいつも人が多いという。長時間、床に座り込んで読んでいる人もいるとか。本の値段は日本の3分の1ぐらい。出版の点数が多く、今は政治問題を扱うのもよい。ただ、政府が内容をチェックし、共産党批判は絶対にダメ。10年ほど前までは、本の扉に毛沢東の言葉を載せていたらしい。特定機密保護法が成立し、集団的自衛権の行使容認を決定した日本でも、数年後、内容を検閲されないともかぎらない。聞きながら、不安を感じてきた。
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夕方、自転車屋に点検と保険加入のために自転車を持ち込んだ。店内では、細く赤いフレームの自転車を組み立てていた。最近のカーボン製の太めのフレームとは違い、シルエットが美しく芸術的。あまりのきれいさに店の人に聞くと、イタリア製のチネリ社のものということだ。フレームの材質はクロモリ鋼。私の自転車のアルミとは違い、独特のしなりがあるという。値段はフレームだけで28万円。乗れるように組み立てると約50万円。注文してから半年待ちらしい。自転車界のフェラーリだ。買い物で使って、ちょっと置いておけるような値段ではないなあ。
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課外授業「ようこそ先輩」に、岡山市出身の歴史家・磯田道史氏が登場。卒業した岡北中学校の先生になっていた。磯田氏は、少年時代から歴史が好きで、石仏の拓本を取ったり古文書解読などを趣味としていたらしい。番組では豊臣秀吉が学区にやって来た事を古文書で確認し、備中高松城水攻めのために築いた堤防跡・蛙が鼻築堤跡に同行。岡山市の発掘調査で分かった幅24m、高さ7mを再現する。子どもらにもよい授業になったと思うが、それ以上に磯野氏が満足したことだろう。NHK大河ドラマ「黒田勘兵衛」の高松城水攻めは今週放映。放送のタイミングもドンピシャ。
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事務所に行く前に自転車で、駅西の「岡山戦災の記録と写真展」に行く。木造の家が密集する市街地と焼け野原になった写真が目につく。米軍が上空から爆撃前と爆撃後に撮影した写真も展示されていた。この空襲で岡山市民約2000人が死亡。会場で老女2人が椅子にかけて、当時の話をしていた。「このへんにゃあ、くろーこげたようになった人が並べられとった。トラックで旭川に運んで焼いたらしいけど、知っとる人はそこを今でも嫌うけどなあ」。主要都市が爆撃に遭った。死者が転がっていた土地の記憶や犠牲になった人の苦しみを、好戦的な政治家は知っているのか。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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