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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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2月×日
墓石の拓本を採った文字と過去帳の文字を再確認するために、再度、お寺を訪問。1時間ほどかけて、墓石の名前と過去帳の江戸時代の名前とを照合したところ、一致できた名前とできない名前があった。名前以外には何も書かれておらず、その家に口伝などでも伝わっていなければ、過去帳にない理由は分からない。さらに拓本は採った字が「富」か「当」の旧字の「當」か、判読不明の文字があったので、念のために再度、墓石の拓本を採った。入念に墨を付けてはがし、角度を変えて見えてきたのは「留」。留之丞と判明する。1文字を見極めるのもたいへん。役所をとって戸籍からたどるのと、戸籍のない江戸時代へさかのぼるのはハードルが高い。「タイムスクープハンター」や「タイムトンネル」のように、タイムスリップできればよいのだが…。
2月×日
方谷研究会が、啓文社岡山本店の協力を得て「山田方谷フェア」を実施している。棚のコーナーに方谷関連の本を並べたミニフェアの体裁になっていた。書店流通をしていない書籍の販売や、方谷の書のパネル展示などもしている。山田方谷関連の本は明徳出版のものが多い。中国の史書関連や朱子学や陽明学などの思想関連の出版が多く、それがこの出版社の特徴となっている。地域出版の小社は、ジャンルを限定ぜずにオールジャンルを扱う。このフェアの宣伝用のチラシを作成した。裏には方谷関連のお勧め本6冊の記事を載せている。私も方谷研究会の会長から割り振りのあった童門冬二の小説の紹介文を書いている。フェアは2月末まで。
2月×日
世界の歴史的な病院を紹介する書籍を編集中。著者が取材したのは23の国、80施設を超える。紀元前のギリシャやトルコに神殿の遺跡、フランスやドイツ、イタリアのヨーロッパの修道院にあった病院をはじめ、オセアニアやアジアの医療施設を紹介している。中世の欧州には感染症の施設が多くあった。ペストの感染者を隔離するための施設、オランダのペスト・ハウスも取材している。本書には日本の歴史ある6つの病院が掲載され、そのうち岡山県から津山市の中島病院と倉敷市の中央病院が紹介されている。
2月×日
天武天皇が編さんを命じた『古事記』と『日本書紀』。『古事記』は天皇の支配や皇位継承の正当性を国内に示す目的で、『日本書紀』は中国の唐や朝鮮半島の新羅などの東アジアに通用する正史を編さんする目的があったとされる。このことを漫画家の里中満智子氏は、現代の会社で例えれば、『古事記』は「創業者の物語」、『日本書紀』は「社史」にあたるという。まさに言い得て妙。『日本書紀』の制作は、日本が外国に文明国であることを示すには歴史書が必要だとして、12人のプロジェクトチームをつくって国家事業とした。完成した『日本書紀』は国の公的な歴史書となり、外国と対等に渡りあえる国になったのである。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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