『「備中神楽」衣装の色彩』
著者 坪井有希
衣装の色で読み解く
「備中神楽」(国指定重要無形民俗文化財)は備中地方に伝わる民俗芸能。江戸時代後期、高梁出身の神官・西林国橋が民衆の信仰心を高めようと、従来の神楽に神話劇を取り入れて創案したものです。明治以降は神職ではない「神楽大夫」が演じるようになり、昭和から平成にかけては国内各地でのイベント出演や海外公演をするほどに発展していきました。
著者は、このような発展を経てきた備中神楽の衣装の色彩に着目。太夫や衣装の縫い手を訪ねて130点もの衣装を色の計測器を用いて調査し、客観的なアプローチを重ねました。その結果、時代の波を受けて「観光化」「華美化」の道を歩む備中神楽の衣装の本質が、色彩によって明かされます。調査の過程で、備中神楽の変遷や関係者の想いも浮かび上がっています。
カラー写真満載で、研究者から一般の方まで興味深く読める一冊です。巻末の「神楽師系譜図」も貴重です。
●定価1680円(本体価格1600円+税)
●四六判、並製本、170ページ(オールカラー)
● ISBN 978-4-86069-294-0
(上記の記事は、岡山日日新聞の書籍紹介コーナーに掲載した原稿です)
著者 坪井有希
衣装の色で読み解く
「備中神楽」(国指定重要無形民俗文化財)は備中地方に伝わる民俗芸能。江戸時代後期、高梁出身の神官・西林国橋が民衆の信仰心を高めようと、従来の神楽に神話劇を取り入れて創案したものです。明治以降は神職ではない「神楽大夫」が演じるようになり、昭和から平成にかけては国内各地でのイベント出演や海外公演をするほどに発展していきました。
著者は、このような発展を経てきた備中神楽の衣装の色彩に着目。太夫や衣装の縫い手を訪ねて130点もの衣装を色の計測器を用いて調査し、客観的なアプローチを重ねました。その結果、時代の波を受けて「観光化」「華美化」の道を歩む備中神楽の衣装の本質が、色彩によって明かされます。調査の過程で、備中神楽の変遷や関係者の想いも浮かび上がっています。
カラー写真満載で、研究者から一般の方まで興味深く読める一冊です。巻末の「神楽師系譜図」も貴重です。
●定価1680円(本体価格1600円+税)
●四六判、並製本、170ページ(オールカラー)
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(上記の記事は、岡山日日新聞の書籍紹介コーナーに掲載した原稿です)
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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