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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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6月×日
「児島湾干拓」に関する仕事に縁があるようだ。昨年は「児島湾干拓の功労者・藤田伝三郎の講演などをまとめた書籍『殖産興業に挑んだ人々1』の刊行。その前には、明治期に児島湾を調査したムルデルなどをまとめた『治水工師ムルデルと共に』(2018年)や児島湾干拓を県知事に進言した人物の『生本伝九郎の生涯』(2020年)をまとめている。今年になって藤田伝三郎漫画のシナリオを書いたり、観光コンテンツとして取り上げることを提案したりした。最近も驚いたのは、あの地区が海だったことを知らない若い人が多いこと。このエリアの各所に残っている干拓関連の史跡や、干拓して農地になったことで収穫できる農作物のことをもっと知ってほしい。
6月×日
新聞連載「語る——人生の贈りもの——」で、岡山県旧美星町(笠岡市)出身の民俗学者・神崎宣武氏のことが紹介されていた。小社で『吉備の歴史と伝統文化―備中志塾講義録』(2018年)と『総社観光大学』(2020年)で監修をしていただいたこともあり、14回の連載を楽しみに拝読した。神埼先生は穏やかな人柄で、相手の立場を察しながらの言葉遣いをされる方。監修いただいた本が複数の著者がいても、それぞれ神埼先生に一目置かれておられたので、執筆から著者校正までスムーズに進行できた。最初の著書は吉備高原の祭礼と暮らしの本で、以来、著作は60冊を超えるそうだ。この春、旅の研究所を閉じられたという。郷里に帰って来られたら、再度、吉備のことを書いてほしいと思う。
6月×日
「おかやま検定公式参考書に、西粟倉村出身の障がい者ノルディックスキー選手・新田佳浩を追加した。2002年ソルトレイクシティで銅メダル。2006年トリノでは日本選手団の旗手を務め、4位。2010年バンクーバーでは金メダル2個。2014年ソチで4位。2018年平昌で金メダルと銀メダルを各1個を獲得。世界選手権では2003年ドイツ大会で金メダル、2005年アメリカ大会で銀メダルを獲得。ワールドカップでは2007年カナダ大会で優勝、2008年ドイツ大会で2位など。なにせ冬季パラリンピック5大会に連続出場。もっと注目されてもいい「レジェンド」だ。
6月×日

神崎宣武氏の著書に『「クセ」の日本文化』(1988年)がある。この「クセ」とは、その地域固有の生活文化の特徴。個人のクセはだだのクセだが、集団もクセを持つ。集団は国や民族、地域や職域などで、その集団が持つ「クセ」は「文化」という。クセが個性的であるほど、異彩を放つ。疎まれていたオタクがもてはやされたように、見向きもされなかった地域のクセ文化は、クセが強いほど注目される。まず地元の人がクセ文化を発見し、磨いて発信していくこと。どこの地域も金太郎飴ではつまらない。岡山出身の漫才コンビ・千鳥の代名詞となっている「クセがすごい」「クセが強い」のフレーズは、文化度が高い?!
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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