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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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6月×日
「邪馬台国」という雑誌を刊行している梓書院から、小社刊行の『邪馬台国東遷説』の著者に寄稿してほしいと連絡があった。著者に取り次いだ後に、書評欄に何か書いてもらえないかと依頼があったので、『吉備の古代史事典』を書くことにした。本書は、考古学関係の遺跡や遺物、歴史の古い神社や寺院、古記録・古文献、イワクラ(磐座)、聖なる山など、「古代吉備」の歴史を知るうえで欠かせない言葉を抽出し、考古学や文献史学にとどまらず、地域の伝承や宗教観などを用いて解説したもの。しかも単なる事典でないのは、いくつかの言葉を調べているうちに、次々と指定される著者執筆の関連書籍に手を伸ばすことになり、それらを読んでいくうちに、著者の考える「吉備の古代史観」を体系的に修得できること。この書評は雑誌「邪馬台国」140号(7月1日発売)に。
6月×日
吉備人出版25周年記念で募集していた作品の最優秀賞が近く刊行となる。野鳥の紹介をテーマにしたフォトエッセー『鳥好きの独り言』(小林健三著・写真)。鳥と言えば、以前に野鳥の会の人に取材して連載をしたことのあり、ゲラを読んでいると、「そうだ、こんな習性の鳥がいた」と思い出す。例えば、ホトトギスやカッコウなどの「託卵」。託卵とは、鳥が種類の違う鳥の巣に産卵して、他の鳥に卵を抱かせひなを育てさせる習性。しかもこの習性は隔世し、ホトトギスの卵はその巣の親鳥の卵より早くふ化して、運んでくる餌を先取りし、そのうちに他の卵を蹴落として餌を独占するという、トンデモナイことをする。ほかにも一夫多妻や、オスに子育てをさせて、次のオスを探す習性のあるメスなど、人間社会の規範に照らすと問題の種も多い。だがしかし、鳥の生態について、人間がとやかく言うことではない。この習性は長い時間をかけて身につけた彼らの生存戦略なのだから。
6月×日
今年も2日に渡って新しく出来た「図書目録2021版」を梱包して、関係者の皆さんに発送をした。これまで制作してきたものに、新しい年に制作したものを加えて、新版と作成。これまで毎年同じ体裁で制作してきて、今年版は168ページ。昨年の2020年版は160ページ。10年前の2011年版は72ページ。10年でページ数は2倍以上になった。2011年版のものと比べると、10年前には電子書籍は掲載していない。無かったからだ。出版以外の業務の案内ページも増えている。図書目録は、市販本も私家本も電子書籍も網羅している。それぞれの書籍には著者がいて、関係する方々もいる。DMのタックシールを貼りながら名前を眺める作業は、その人を、過去を振り返るひととき。
6月×日
津山産の小豆であんをつくる。これまでコタンの北海道産の小豆を使うことが多かった。砂糖は奄美諸島のサトウキビからつくったもの。小豆の量に対して砂糖は半分というところを、数回の実験で3分の1にしても十分にうまいと分かり、さらに砂糖の少量化を試みる。津山産の小豆は250グラムだったので、今回は砂糖を70グラム。小豆を煎ることから始め、煎れたら水を入れて弱火で煮る。湯が少なくなりかけると砂糖を投入し、湯が無くなると同時に完成するように全体をかき混ぜながら進行させる。出来上がりを試食してみると、津山産の小豆は大粒で、北海道産に負けないうまさ。次回は、あんを使った「○○○」のつくり方。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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