忍者ブログ
吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
<< 11  2018/12  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31    01 >>
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6
工事中
12月×日
TV局と同行しての企業トップの取材が、この日でシリーズ100回目。インタビューしたのは2代目社長。初代社長が築いた板金技術を応用し、建築申請のいらない10平方メートル以下の小屋を考案し、従来の業務と合わせて、急速に業績を伸ばしている。この小屋の事業が建築家・隈研吾氏の目にとまり、コラボして隈研吾建築都市設計事務所デザインの小屋を売り出している。隈研吾氏といえば、東京五輪の会場になる新国立競技場「杜のスタジアム」を手がけている有名建築家。コンクリートから木や布を建築素材に使い、循環型社会を見据えた建築を構想し、支持する人も多い。100回目にふさわしい企業。
12月×日
方谷研究会の役員会に参加。10月の発表会の反省、来年の発表者の検討、会報誌「山田方谷ゼミナール」7に記載する執筆者の検討などを話し合う。発表者は開催日に発表できる人でなければならない。10月は都合がつかないという候補者がいたため、来年は11月や12月の開催も考慮する。会場の予約が半年前にしかできないので、発表候補者の意向を聞きながら日程を決めていくことになった。1年ごと乗り越えてきており、今回の役員会の様子なら、来年も研究発表と機関紙の発行は実施可能となりそうだ。
12月×日
クライアントの機関紙制作を、Dropboxを使うように設定して開始した。これまでゲラのやりとりをメール添付でやっていたが、メール送信の手間が省け、スムーズなやり取りができている。作成したPDFデータのゲラをDropboxに入れ、クライアント側でプリントして修正文字を書き込んでファックスしてくると思っていたら、Dropbox内のPDFデータに、直接マウスで修正を書き込んで指示をしてくる。ネットはなんと便利かと思ったら、この日、ソフトバンクの通信サービスが約4時間半にわたり全国的な通信障害。便利だけれど脆弱で、油断のできないネット社会。
12月×日
倉敷市児島の野﨑家旧宅を訪問する。太田先生が存命の時には何度か伺っていたが、久しぶりだった。野﨑家は瀬戸内塩業の実力者として「塩田王」と称されたほど。江戸時代には武左衛門が岡山藩に、明治時代以降の岡山県政には武吉郎が大きな影響力を持った。これらの活動記録ともいうべき約10万点の史料群が現存する。これらの史料がどんなものがあるか分かれば、塩業史はもちろん、近世・近代の経済史、思想史、地域史、東アジア史などが明らかになるかもしれない。個人的には、山田方谷が野崎家に数日泊まっているというから、その文献が興味深い。
12月×日
社内の年末大掃除は毎年しておらず、個人の裁量で周辺の片付けをとしている。これまでは個人の裁量で普段のままを通してきた。が、今年は違う。断捨離とまではいかないが、周辺から物を減らして、最終的には机の上にはパソコンだけにしようと、少しずつ周辺の整理を開始。というのは、月に3、4社の会社を取材で訪問するようになって、伸びている会社は社員が元気で、社内が整理整頓されている傾向がある。トップが推奨しているのだろうが、訪問者は気持ちがいい。12月は物減らしの片付け月間。
PR
11月×日
就実大学グローカルブックのシリーズ8作目は『ハプスブルク家の歴史と人生の出会い』。同大学の客員教授になっているハプスブルク家の末裔であるハプスブルク大公のビデオ講演と、彼を招へいした杉山教授の講演を収録。来校して講演する予定が、台風接近で中止になっていた。このハプスブルク家は13~20世紀初頭までの約650年間もヨーロッパで皇帝として繁栄し、15~16世紀の最盛期にはヨーロッパのほとんどを統治していた名門家。とりかかる前に、世界史の教科書を開かなければならなかった。
11月×日
オリーブ園の取材のため、小豆島へフェリーで渡る。小豆島といえば、数年前に移住した文筆家でイラストレーターの内澤旬子氏を連想してしまう。屠畜場を取材して『世界屠畜紀行』を、豚を飼育して食べて『飼い喰い―三匹の豚とわたし』を執筆した後、小豆島に移住して山羊を飼い、わな猟免許と銃猟免許を取得して獣肉加工処理施設をつくるなどするので、ずっとファンだったのに…。「週刊文春」に移住後の体験談「ストーカーと七百日戦争」を数カ月も連載し、いつまでもドロドロ劇が続く。瀬戸内の陽光降り注ぐ島のイメージが揺らぐ。
11月×日
「書籍・雑誌は軽減税率の対象外にする」-。消費税率10%への引き上げに伴って導入される軽減税率に、政府・与党は、有害図書を排除する仕組みがまとまっていないことを理由に、8%としない方向で調整に入ったそうだ。出版業界が、有害図書がどうかの線引きをするのは困難。対象外にするのは結構だが、米国のご機嫌とりに最新鋭ステルス戦闘機F35を大量購入などということはやめてくれ!
11月×日
川上健一著『トッピング~愛とウズラの卵とで~れえピザ~』(集英社)の広告が、山陽新聞に全4段で載る。奉還町商店街を舞台に繰り広げられる小説で、同紙に連載していた。副題に「で~れえ」の岡山弁も入れている。西大寺や倉敷美観地区など岡山のさまざまなスポットが登場するらしい。この新聞広告に地元書店の書店員・セルバ岡山店の横田さんと西口店の森田さんのコメントが添えられ、「岡山書店員さん公認」とある。それはともかくこの本、読んでおくことにしよう。
11月×日
『玄々斎随筆』刊行後、著者の元に書道家や歴史関係の知人からいろんな反響があるそうだ。その一つに、奈良の墨屋・古梅園に残る古文書の研究者から、分厚い研究報告書が届いた。『玄々斎随筆』の中で、玄々斎(松井元泰)が長崎に行って外国人から墨の作り方を調査する話が出てくる。その長崎に行ったとき、玄々斎が書いた日記「崎陽日記」が残っていて、この日記の研究書が届いた。先行の研究者がいたのだ。情報発信すれば、発信元に情報が集まる─。
工事中
11月×日
「カルロス・ゴーン会長が逮捕!」の衝撃的なニュース。「何で?」という疑問が湧き、記事を読んで「そういうこともあるのか…」と半信半疑。このニュースに対し、出版業界的に負けず劣らずだったのが、「トーハンと日販が協業。物流拠点の相互活用、統廃合も視野に」という業界新聞の記事。だた、驚き半分だが、一方で「やっぱりか〜」という納得半分。出版の流通網は、いずれほころんでくるとみていた。返品率が下がらずに書店が少なくなり、取次店の支店統合が進む中で、同じ作業をしている両者に統合話が出るのも必然かもしれない。しかし、もし統合となったとしても、それで問題は終わらない。その後が問題。
11月×日
プロ卓球の「Tプレミアリーグ」に岡山県から「岡山リベッツ」が参加している。その「岡山リベッツ」の社長を取材。総社市出身の若い社長は、自身が立ち上げたIT企業を売却し、卓球のプロチーム運営に乗り出したという。彼は、「10年以内に岡山から五輪メダリストを輩出するのが目標。ジュニア層の競技普及、強化にも力を入れていく」と意気込んでいた。私も総社市で、中学3年間を卓球をして過ごした身。彼にシンパシーが湧き、密かに応援していきたい。岡山に練習場があれば、参加したい。
11月×日
年に1度の健診日。今年から病院を変えて、新しく出来た岡山市北区中山下の川崎医科大学総合医療センターで受診。病院内は清潔で、ゆったりしている。いつもの検診メニューで順番に受診していく。最後は麻酔による鎮静をしての胃カメラ。昨年はこの胃カメラで、鎮静を拒否された。理由は鎮静中に暴れたということらしい。今回の医師には、「鎮静の最中に動くことがあるらしい」ということを伝えておいた。個室で横になり、腕の血管に点滴の針を刺され、それから数分で何も覚えていない。気がつけば2時間も経っていた。この胃カメラは2、3年に1回にしようか。
11月×日
『玄々斎随筆-墨匠・松井元泰の遺書-』(竹林榮一編)が、この日の山陽新聞に大きく掲載された。古文書の解読をしたグループを紹介し、随筆の内容が詳しく書かれ、墨職人の玄々斎についても「ドラマチックな生涯に光」の見出しを付けていた。確かに玄々斎の一生も、この随筆の内容もドラマチックな展開だ。7年前に編者が偶然にインターネットで見つけ、落札したというのもドラマチックだ。私と編者との出会いもドラマチック。玄々斎本人も江戸時代に自分が遺書として残したものが、子孫の家から出て、平成時代になって出版されて多くの人の目に触れるようになるのもドラマチック。
明日から3連休。
11月×日
前日のマラソンのせいで足が痛い。足の筋肉と足の裏、足の指にダメージが残る。足の指が痛くなったのは、30キロを過ぎてから。靴紐を締めすぎていたのか、靴の大きさが合っていなかったのかかもしれない。20キロの練習ではなんともなかったが、長距離を走ることで痛みが出てくる。これがフルマラソンの恐いところだ。足裏の痛み対策はソールを変えたにもかかわらず、昨年と同様の痛みになった。アスファルトの劣化によるガタガタやタイヤの轍が、足裏の痛みを刺激した。今日は階段の上り下り、椅子から立ち上がるりなどがぎこちない。痛みは2、3日で治まるはず何で、動作は緩やかにすることに。
11月×日
雑誌『一度は読んでほしい 小さな出版社のおもしろい本』(男の隠れ家教養シリーズ)で、吉備人出版も紹介される。4年ほど前に同じシリーズで小出版社特集があり、掲載してもらっていた。今回は「全国の個性的な出版社55社と注目の550冊」と題して、中小出版社の特集になっている。ページをめくりながら、知っている出版社は「元気にやっているようだなぁ」とか「社長がやせてたかな」などと思いながら読み進めていくと楽しい。数年後、次回にこの特集があるなら、ぜひ掲載してもらいたいもの。そのためには、「元気な出版社」でいなければ。
11月×日
NHK「歴史秘話ヒストリア」で「将軍吉宗のわがまま 江戸1300キロ象の旅」が放映された。8代将軍徳川吉宗の時代に、長崎に到着した象が陸路を岡山藩内も通過して、江戸まで移動する話。将軍吉宗にも謁見し、やがてこのは寿命が尽きて死んでしまう。このの皮の膠(にかわ)を素材にして墨をつくるため、奈良にある老舗墨屋にこのの皮が渡り、今も大切に残されていることが紹介されていた。この話の発端になったのが、新刊『玄々斎随筆-墨匠・松井元泰の遺書-』(竹林榮一氏編)に掲載されている古文書。江戸で死んだ象の皮が、奈良の墨屋が入手した経緯が書かれている。これらが「これほど興奮する一次資料はない」(磯田道史氏)ということだ。
11月×日
「企業アーカイブセミナー」を、岡山県立図書館のサークル活動室で開催。最初の講演は「先進企業に学ぶ企業アーカイブの取り組み」のテーマで小西産業考古学会理事(Business Archives Lab.主任研究員)が、続く講演は「社史編纂と企業アーカイブ」のテーマで山川吉備人出版代表が、その次の講演は「印刷会社が取組むデジタルアーカイブ――事例の紹介」のテーマで橋本研精堂印刷株式会社常務取締役が担当。私は短時間で「デジタル・アーキビスト」資格の紹介だけだったので、少し物足りず。セミナーの回を重ねることで、「企業アーカイブ」の必要性が広まってほしいもの。
11月×日(土)
久々の出版相談会。倉敷市内の大型ショッピングセンター内にある書店に出向いた。制作中のゲラに目を通すなどしているうちに終了時間。結局、相談者はなし。「おかやま検定」のチラシとポスターを届けただけになった。それにしても、土曜午後ということもあり、書店内に人が多い。岡山市内にある同系列の大型ショッピングセンター内の書店とともに、県内における東西の書店の横綱だ。帰りに倉敷駅周辺の書店にも、「おかやま検定」のチラシとポスターを配布する。
工事中
11月×日
書籍を刊行すると、プレスリリースを作成して複数のマスコミに送っていた。新聞社には地元紙をはじめ全国紙の岡山支社、中央の業界紙に数社送っていた。最近は地元紙と共同通信社、業界紙の「出版ニュース」は来年3月で休刊ということを聞いて出していない。地元紙は著者と記者のつながりが強いと掲載の確率が高い。むやみにマスコミに送り付けても書籍が無駄になる。送られるマスコミの迷惑なだけだ。マスコミが取り上げずにはおれない内容の書籍を発刊すれなよいがそれも難しい。
11月×日
株を売って出版の資金にするという方がいたことがある。「高く売れたなぁ」「様子をみて株価が上がったら……」と話していた人がいた。「株価が下がったので支払いを少し先に」という人もいた。10月の株暴落は序の口、次の「第2波」があるという予測もあるし、世界金融市場の終わりを告げる明確なサインという予測もあった。日本にいる個人も世界経済の影響を受ける。「風が吹けば桶屋が儲かる」というが、これからは「風が吹けば桶屋が損をする」時代ということか。
11月×日
『玄々斎随筆-墨匠・松井元泰の遺書-』を著者らの古文書を読む会に届ける。最近はどこの古文書教室も参加者が増えて、人気だそうだ。江戸時代と中世の文書は微妙に違う。原文は無理でも活字にしたものは読めるようになろうと、勉強してみるがなかなか身につかない。江戸時代には寺子屋で子どもらに教えていたことだから、続けていれば次第に読めるようになるのだろう。最近、自分が書くメモが漢字だけになりつつある。
11月×日
ファッションや言葉、音楽などその時代の流行がある。『昭和のことば』 (文春新書)のように、昭和の言葉がある。その時代の言葉がある。「インド人もびっくり」「アベック」「アッシー」「ナウい」「チョベリバ」なんていう言葉もあったし、使っていた気がする。今でもひょいと言うことある。「読書人」や「活字中毒」という言葉も、昭和時代の言葉なのかもしれない。来年からの新時代には、死語になっているもしれない。
11月×日
「おかやまマラソン」に参加。前回2016年に走った記録を40分短縮してゴール。気温が高く水分補給がポイントだった。前半は快調にマイペースに進めたが、後半は靴紐の締め方が悪かったのか、足に痛みが出てペースダウン。3分の2地点のラーメン店に寄る気がせずに通過。これがよかったのか昨年タイムを大幅に改善できた。ゴールはできたが、足を引きずるようにして帰宅。風呂に入ってひと眠りするが、足の痛みがひどく動けない。マラソン大会に向けて長期のトレーニングをするのは健康に良いが、大会当日の走りが最も体に悪い。
次のページ   ≫
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
最新コメント
[09/04 r1pb1jm142]
[05/20 omachi]
[12/23 やぶひび]
[07/01 和]
[07/01 和]
最新トラックバック
ブログ内検索
最古記事
(09/15)
(04/01)
(04/08)
(04/15)
(04/24)

Copyright (c)ほぼ週刊 編集日和 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Material by Pearl Box  Template by tsukika


忍者ブログ [PR]