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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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6月×日
『晴れの国おかやま検定』公式参考書は改訂作業中。前回の改定は2年前。その間の新しい話題を盛り込むことにしている。先週の打ち合わせで、「削除しては」という項目の提案も受けた。削除対象は「大廻小廻山城跡」「四つ塚古墳群」「BIZEN中南米美術館」「総社市埋蔵文化財学習の館」「倉敷考古館」「倉敷民芸館」「桃太郎のからくり博物館」「むかし下津井回船問屋」「京橋朝市」「藤戸饅頭」「薄田泣菫」「永瀬清子」「平松伸二」「岸田敏志」……。30歳代の方の提案だった。知らない項目が削除候補になっているようだが、世代差を感じてしまう。ここで年寄り世代は安易に譲歩せず、説明して残すようにしたい。
6月×日
近年、日本刀がブーム。関連雑誌も多く出版され、県内の美術館や博物館でも日本刀をテーマにした企画展が多い。備前長船刀剣博物館では、鍛刀場を設けて刀の製作過程を見せ、塗りや彫金、鞘や柄などの工程をそれぞれの工房を設けて、職人の作業を見学できるようにしている。交通の便は決してよくないと思うが、外国人も多い。そんな中、「備前刀の歴史」を解説する書籍を制作することに。刀をカタログ的に紹介する雑誌や書籍は、正面から歴史を紹介するものは少ないようだ。
6月×日
岡山市南区の干拓地に広大な農地が広がっている。近年、後継者がおらず農業をやめる農家が増え、そうした農家の農地を預かって法人経営をしている会社がある。そうした会社の社長の取材。話には聞いていたが、ロボット技術やICT(情報通信技術)という最先端技術を活用して、ナビゲーションシステムが組み込まれたトラクターやコンバインを無人で動かし、農薬散布はドローンを使っているという。人手不足の折りに、「農業先進地」にふさわしく現在も最先端の農業をしている。
6月×日
日本遺産についての調べことが増えた。岡山県内で認定されているのは6ストーリー(ストーリーを単位にするところに複雑さがある)。「一輪の綿花から始まる倉敷物語~和と洋が織りなす繊維のまち~」(倉敷市、構成文化財31)。「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~」(岡山市, 倉敷市, 総社市, 赤磐市、構成文化財28)。「近世日本の教育遺産群 ——学ぶ心・礼節の本源——(岡山県 構成文化財5、茨城県と大分県にも)。「きっと恋する六古窯——日本生まれ日本育ちのやきもの産地——」(備前市、構成文化財9、福井県・愛知県・滋賀県・兵庫県にも)。「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落。「知ってる!? 悠久の時が流れる石の島~海を越え,日本の礎を築いたせとうち備讃諸島~」(笠岡市(高島・白石島・北木島・大飛島・真鍋島、香川県も)。これにユネスコ世界記憶遺産「朝鮮通信使に関する記録」が登録され、牛窓が関係する。「きっと恋する」とか「知ってる!?」などのタイトルが何ともいえないし、「悠久の時が流れる石の島」に犬島がなぜ入っていないのか素朴な疑問。
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6月×日
朝一で全国紙朝刊を見ると、「太田胃散創業140周年」の見開きカラー広告が。現在、薬品関係の会社の記念誌を制作中なので、2頁分の原稿に興味深く目を通す。同社は、創業者が胃腸が弱く、岡山市出身の緒方洪庵の娘婿・緒方拙齋に処方してもらった薬を飲んで回復し、美咲町出身の岸田吟香に相談して薬の販売に乗り出したそうだ。岡山ゆかりの太田胃散だったとは知らなかった。この新聞広告を見ていると、過去の資料を整理できている会社というのが分かる。ちなみに社史を編纂中の薬品関係の会社は、創業360年を超えている。
6月×日
文化庁が、ローマ字表記で名前を「性・名」の順でと呼びかけているらしい。ローマ字表記では外国の例に倣って名を先にしていた。ローマ字表記のとき、「ち」や「つ」を「ti」「tu」としていたが、「chi」「tsu」とヘボン式を学校教育で教えている。中学生が学校から持って帰るプリントにヘボン式の書き方練習のものがあった。出版物の奥付に著者(コピーライト、著作権者の表記)の氏名をローマ字表記する。姓から名の順で、姓は大文字、名の頭文字は大文字、以下小文字としている。
6月×日
方谷研究会の役員会。10月の研究発表会の3人の講師を決める。『山田方谷ゼミナール7』の原稿の集まり状況などを確認する。当初は原稿の執筆者が少なく、研究会事務局の私にも何か書くように依頼されていたが、現時点では昨年のページ数を上回る予定なので、今年は提出しなくてもよさそう。話し合いに時間を要したのは、新企画の方谷の漢詩を勉強する会と方谷ゆかりの地を訪ねるツアーのこと。最終結論に至らなかったので、保留のまま終了し、情報収集しながら検討していくことに。いろんな意見が出ることは良いことだが、新しいことをするのは時間と労力がかかる。
6月×日
製作中の登山本に、歩くルートを表記するために国土地理院に地図の利用申請をする。書籍全体の1割以下のスペースの使用なら申請は不要だが、今回は地図がほぼ50%を占める。地図の販売は国土地理院とは別の会社がしており、今回はデジタルデータを購入する。数年前まで岡山の書店でも紙の地図を売っていた。2500分の1の地図を紀伊国屋岡山店でよく買っていっていたが、もう販売はしていない。東京の通販センターでは、紙でもデジタルでも注文すれば送ってくれる。地図の世界もデジタル化して、販売店は東京の1カ所に集約されている。更新する地図情報は、デジタルならその都度に対応できるメリットが大きい。
5月×日
出版の取次大手である日販が19年ぶり赤字というニュース。雑誌の販売不振に加えて、配送コストの増大などが響いたということだ。書店での出版販売の金額はピーク時の半分なっているようだが、この書店の売り上げ不振は改善するとは思えない。もう1社の取次店も、傾向としては同じなのだろうか。運送ドライバーの人手不足で賃金が上がり、コストが増えたことも追い打ちをかけているそうだ。業績の改善策として、今後、出版社に対して輸送費の負担を求めるそうだ。これも焼け石に水になるのでは。
5月×日
小社の株主総会。売り上げは過去最高を達成するが、利益は前年を下回る。書籍の書店販売が失速している。書店の閉店と縮小は、昨年に続き今年度も続きそうだ。書籍販売の落ち込みを補う収益構造の転換が急務。書店で販売しない書籍の受注も欠かせない。前年度の業務の流れを、永続可能なシステムにしていくことも必要。また、小さなことでも、将来の売上げが期待できる業務の芽を育んでいくことも。秋の消費税など日本経済の不安定さもあり、先行き不透明な中で前に進む。
5月×日
某新聞に毎週掲載される「福岡伸一の動的平衡」。日替わりで違った人が書いているこのコラムは、たいてい読む。中でも「福岡伸一の…」はエッセイのうまさに感心することが度々。理系の話題が多くて新鮮なうえ、最後のまとめ方がうまい。今朝は忙しくて読まずに出社したら、社内で話題に。コラムの内容は、「種の起源」の初版部数の話から、書籍は「人々の精神から精神へと旅をしながら進化を続ける思想の媒体となる」とで終わる。共感、納得、ガッテン、いいね。
5月×日
昨年、刊行した『瀬戸内海流域の水環境』。在庫がなくなり、著者の持ち分が預かって販売していた。著者の依頼があり、電子書籍にした。読者に大学の先生が多いようで、電子書籍でも読めるようにしたいということだった。紙の本の制作過程で作るデジタルデータを加工して電子書籍にするので、比較的安価でできる。アマゾンで検索すると、紙本と電子書籍版(Kindle版)が同時に並ぶ。その他の、Appleや楽天kobo、honto、どこでも読書、やまだ書店など、ほとんどの電子書籍購の販売店で購入できる。
5月×日
80歳代後半の著者と新規の出版契約。6年前〜10年ほど前に数冊の書籍をつくらせていただいた著者から、90歳を前に2、3年前から始めた短歌を1冊にまとめたいと、連絡があった。お元気そうだが、数年前に奥様を亡くして一人暮らしをされている。書籍の見積書を提出して、支払いの話に。全額の前金をお願いしたら、快く応じてくださった。年齢相応に物忘れも多く、いつ、何が起こるかもしれないということも感じておられるようだ。どのようなスケジュールで進めるか、お金のことをどうするかはお互いに大事なこと。よく話し合って、「誠」を持って接することをモットーとする。
5月×日
TSUTAYAのT店から大量の返品が届く。JR備中T駅に隣接する複合施設内にTSUTAYA書店と、TSUTAYAが経営する『高梁市図書館』を併設し、店内にスタバがあることでも話題になった。オープン時は、小社の書籍も大量に搬入した。開店後しばらくたって現地視察をしてみると、小社の本が手も届かない高い棚に並べられて、直感でディスプレイ本にされていると思ったものだ。あれから2年。ほとんどが返品されてきた。これが書店の現状ということだ。この書店にもしものことがあれば、図書館の経営はどうなるのかと、余計な心配をしてしまう。
5月×日
今月末で閉店する書店に、直取引で置いてもらっていた書籍を全て引き上げに行く。長間、直取引をしてきた書店だったが、遂に店をたたむことにしたそうだ。岡山市と倉敷市に数店を経営していたが、次々と閉店し、来月の倉敷の書店を最後のリアル書店はすべて閉めるそうだ。その後は通販での書店は続けるそうだ。それにしても、今月は返品が異常に多い。納品を上回っている。書店の状況はますます悪化し、深刻だ。リアル書店がヤバい。
5月×日
鹿児島県・屋久島で大雨による土砂崩れがあって登山者が孤立したなど、早くも九州で豪雨のニュース。北海道では40度弱に達し、5月としては初の猛暑日を観測したニュース。今年も異常気象による豪雨を予感してしまい、怯えている。昨年、大きな豪雨災害が起こった7月までもうすぐ。去年の豪雨のとき、もう数日降り続いていたら決壊の恐れのあった河川堤防は数カ所あった。万が一、県南の大きな河川が氾濫すると、浸水被害が甚大になるのは分かっている。ハザードマップを見れば一目瞭然。杞憂に終わればよいのだが。
工事中
5月×日
倉敷市真備町の「真備」の読み方は「まび」。これは昭和27年に、薗村や二万村、箭田村など5村が合併してできた町名。吉備真備に由来する。「まび」となったのは、当時の合併促進委員が吉備真備を「きびのまきび」と読める人が一人しかおらず、その見識ある委員が最後の合併促進協議会に欠席して、吉備真備は「まきび」と読むと自信を持って主張する人がいなかったから、ということである。その後の昭和55年、町名を「まきび」と読ませようと署名運動が起こったが、収束し現在に至っている。(『倉敷の歴史』題29号より)
5月×日
美術品や肖像画の画像を書籍に掲載するため、所蔵者である美術館や博物館、市町村に連絡して借用や掲載の申請をする。所蔵者が別にいて寄託しているものは、所蔵者の許可も必要の場合がある。市町村の観光写真などは無料。公立の美術館や博物館もほとんど無料。私立の美術館や博物館の場合、特に美術品の場合に有料となるケースが多い。1枚3000円〜1万円。先日、35,000円の美術館があった。和泉市久保惣記念美術館の宮本武蔵筆「枯木鳴鵙図」。この値付けはどのようにして決めるのだろう。
5月×日
岡山県在住の作家の「桃源郷ラビリンス」という小説を舞台化したり、映画化したりする企画が進行しているそうだ。この作品の物語世界を再現する、カフェのオーナーのインタビュー記事をまとめていて、「展示の衣装はコスプレしてもらい、2.5次元の好きな方々に集まっていただきたい」とあった。「2.5次元」って何? 社内の若者に尋ね、ネットで調べてみるが、どうも年配者には分かりづらい。2次元と3次元の間の世界? リアルとバーチャルの間のこと? 新語のようだが、『広辞苑』に載るには数年かかりそう。
5月×日
第2回アーカイブセミナーを開催。今回は、昨年の7月に西日本豪雨で、会社もご自宅も被災された株式会社テオリの中山代表取締役。水没した悲惨な工場内の写真などを移しながら、お話いただいた。書類や工具、機械、パソコンなどはダメになったものが多い中で、早い事業再開ができたのは復興スケジュール表を掲げたこと、2階に置いていたサーバのデータがのこっていたこと、取引先などの方との応援や励ましがあったことなどを挙げられた。災害対応に、企業資料のデジタル化と保全は欠かせない。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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