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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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3月×日
岡山市へ本部を置くNGO・国際医療ボランティア組織のAMDAに、書籍の打ち合わせで訪問。受付でアルコール消毒とマスクの着用を求められる。来客用のマスクは、受付カウンターに常備してあった。自然災害や戦争などで苦しんでいる人たちへの医療救援など緊急人道支援活動をしているAMDAは、コロナウイルス感染が拡大する中でも医療支援に奔走している。こうした国内外で人道支援を続けている団体が岡山にあることを、誇りに思う。後方支援をする事務系の人たちに感染しては活動に支障が出る。マスクをせずに訪問したことを反省し、必要事項を打ち合わせして速やかに引き上げた。
3月×日
造山古墳の駐車場に、日本遺産「桃太郎伝説」に認定されたことで、造山古墳についての解説物を展示したビジターセンターが建つ。もう建物は出来ているようで、その中の展示パネルや看板の制作を下請け業務として手伝っている。造山古墳は墳丘に立ち入ることができる古墳としては最も大きく、近隣の小学生は学校行事として見学に行っている。展示パネルの小さなコーナーで、「桃太郎伝説」と絡めて、桃太郎は誰かとの設問と短い答えが採用されている。子どもたちにぜひ読んでほしい部分だ。センターのオープンは4月。
3月×日
森友学園への国有地売却に関する決裁文書の改ざん問題で、自殺した財務省職員の遺族が、国と元理財局長を提訴した。全文公開された遺書は衝撃的だった。亡くなった財務局職員は、岡山県出身という。遺書の文面から、公文書の改ざんを上司から強要されて苦しんだ、真面目な人柄がうかがえる。桜を見る会問題でも、招待客名簿がシュレッダーにかけられ廃棄されている。公文書の改ざんや名簿の破棄や桜問題は、誰が現場に指示したのか、誰が誰を忖度してやったのか、多くの国民には透けて見えている。自らの命を絶った財務局職員の遺族の訴えに誠実に対応しようとしない姿勢は、真実を隠し通して政権に居座ろうとしているとしか見えない。為政者は、方谷のいう「至誠」を尽くす人であってほしい。
3月×日
仕事を終えると、その日の夜出発の高速バスで関東へ。二十数年ぶりの夜行バス。コロナウイルスの影響なのか、乗客はまばらで10人もおらず、誰かが咳をすると警戒してしまう。早朝に到着して街歩きをして、進学の準備で一足早く到着していた娘らと合流。途中、開店前のドラッグストアには、マスクを求めての長い行列ができていた。訪れた家電屋や家具店なども、混雑とはいえないまでも賑わっていた。マスクをする、トイレに行くと石鹸で手洗いする、を原則にして過ごす。どこへ行ってもできる範囲で、コロナウイルスの触手にふれない対策が必要。
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3月×日
文藝春秋の書籍に掲載している図版の転載許可をもらうため、著作権のライツ管理室に連絡をとっていた。数日後に電話すると、担当者が不在。テレワークになったという。コロナウイルスの感染対策の影響で、在宅勤務になっていた。eメールでやりとりをして、著作権使用の了承手続きは終了した。東京などで大手の社員はテレワークに切り替えている会社が多いと、ニュースで言っていた。在宅ワークや時差出勤で対応できるなら、社員にテレワーク業務を取り入れる会社が、今後は増えてきそうだ。
3月×日
書店販売の書籍の校了は2月でピークを越えたが、3月になって非売品の冊子や看板・展示パネルなどの制作締切りに追われる。官公庁関係のクライアントも年度末納品は分かっているのだが、なぜか間際までの校正作業になってしまう。納品が3月31日のギリギリになるもののも数本。締切り日が過ぎれば、以降は楽になれると思いきや、締め切りを延ばすというものもある。せわしない日々が続くが、間違いがなく校了して、一段落したいものだ。
3月×日
市内の大型店書店から、東京経由で届いたダンボール返品6箱の整理作業。この店の開店時は大型店のために、選書した大量の書籍を納めた。ここにきて棚の移転・縮小のために大量返品ということだが、再販制度の原則ではしかたがない。こちらとしては「そりゃ〜ないだろう」の気分。取次店や書店、出版社が再販制度の上に安住していたところに、アマゾンなが登場して、書店の減少や取次店の業務縮小につながっているともいえる。紀伊國屋書店クレド岡山店は、6月に5階から2階に移転リニューアルするらしい。まだまだ書店さんに頑張ってほしい。
3月×日
新聞広告に載っていた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ)。広告紙面の片隅にQRコード。本文の一部が読めるというので、スマホで読み取ると、本文の2章分の本文が表示された。立ち読みをスマホで実現でき、スマホでは多くを読めないから興味があれば買って読みたくなる。QRコードを使っての誘導は、やり方によっては購買につなげるかも知れない。自社のホームページに誘導するなど、PRに使えそうな手法。
3月×日
新型コロナウイルスの感染拡大で、学校の休校やイベントの中止が続く。午前中、娘の卒業式に参列。在校生はおらず、卒業生はもちろん、教員も父母など参列者全員がマスクを着用していた。ちょっと異様とも思える式だった。演壇に上がる校長もマスクをしていたので、そのままで話をするのかと思ったが、さすがにしゃべる前にはずした。在校生代表の送辞や卒業生代表の答辞のすばらしさに感動し、自分の娘の成長を思うと涙腺が緩んでしまう。が、マスクが隠してくれた。親にとっては、慎ましく厳粛な卒業式であった。
3月×日
吉備路文学館に『第29回少年少女の詩』を納品。例年なら表彰式を開催するのだが、これもコロナウイルスの感染拡大に警戒して中止にしたそうだ。館内には、来館した優秀作品受賞者の家族に、受賞の記念写真を撮ってもらえる場所を用意していた。「受賞式の中止はやむをえないので、このようなかたちにした」と館長。どこもイベント中止の裏では苦労があるようだ。本書に掲載している作品で、私にとっての最も優秀作品と思うのは、小学2年生の男の子が書いた「七月三十日」。泣かされてしまう。
3月×日
年度末に納品する書籍の校了間際。日本語で作成していた書籍を、英語版でも制作するため、英語が堪能のライターさんに来社してもらい、イギリス在住の英国人翻訳家とやりとりしてながら最終の校正していた。ゲラの修正は、社内で守安君が編集ソフトで英字の訂正をしていく。日本時間は夜7時、英国時間は朝の9時ごろ。この作業は日本時間の午後から初めているから、英国在住の翻訳家はかなり早朝から取りかかっているはず。日本時間夜8時ごろに校了となる。グローバルな社会になっていることを実感した日であった。日本人も英国人も、お疲れ様。
3月×日
連日、コロナウイルスの感染拡ニュース。自粛ムードで客足が遠のき、宿泊や飲食のキャンセルが相次いているようだ。岡山県内でも観光地を直撃している。倉敷市美観地区でも人出がまばらとか。先日、後楽園に写真集の納品に行ったら、「観光バスが着かない。行事はすべて中止。どうなるのかしら」と、嘆いていた。これから桜の咲く観光シーズンになるが、後楽園周辺の河川敷で開催する「岡山さくらカーニバル」は中止となった。景気の減退は避けられず、出版業界へも波及してくるだろう。
2月×日
政府は新型コロナウイルス感染症対策として、イベントの中止、延期または規模縮小などの対応を要請したことに続き、私立を含め全国全ての小中学校や高校、特別支援学校に、3月から春休みに入るまで臨時休校とするよう呼びかけた。唐突な要請は、学校現場や家庭で混乱が起きるのは目に見ている。わが家でも、家に居続ける子どもをどうするか問題になる。上の娘の卒業式は実施するようだが、在校生のいない式になるそうだ。
2月×日
市役所で打ち合わせ。ミーティングに同席した七人のうち、マスクをしていなかったのは私だけ。ドラッグストアやコンビニではマスクは売り切れていた。マスクなしで咳をしてしまうとひんしゅくをかきそうで、緊張してしまう。マスクをしている人のうち、1人は黒いマスク。白いマスクは売り切れていて、黒いマスクしかなかったという。幸い、咳をすることもなく、会議を終えることができた。今回の新型コロナウイルスは、これまでのインフルエンザとは違う重苦しい雰囲気がある。
2月×日
T取次店の岡山支店が、四国支店と合併するため春からなくなる、という連絡が入る。これまで新刊は、主要店分のみを支社に納品し、それ以外の店は東京の取次店経由で配本していた。岡山支店がなくなるとすべての店が東京の経由となる。既にN取次店では数年前からその体制になっていた。東京経由で配送すると、書店に届くまで10日〜2週間がかかる。書店にとっても読者にとっても、よいことではない。読者は、ますますアマゾンなどのネット系のサービスに頼ることになる。
2月×日
棚卸し1日目。私と守安君は、製本所に直行。書籍を預かってもらっている御礼とお詫びをして、作業に取りかかる。製本所では、部数が多いものは一時的に置いてもらうことにしている。その一時的が、一年を超えて数年になるものがある。紙を扱う工場内ではホコリが舞うため、長年置いているとホコリが積もって黒くなり、梱包用紙に書いてある書名が読めなくなっている。そのホコリを払って書名を確認しながらカウントしていく。マスクをしているとはいえ、払ったホコリをいくらか吸い込んでいるはず。体調が悪くなりそうと思いながら、なんとか予定の作業を終える。
2月×日
棚卸し2日目。社内書庫での作業。この1年間の新刊分が増えて、棚の前にあふれている書籍もある。それらを整理し、シリーズ本などは順番に並べ直して数える。昨年までのものは整えてあるのでカウントしやすい。1年の間にまったく動かず、数がそのままのものもある。作業は進むが、これではいけないと思いつつ、淡々と作業を進める。夕方までに大方の作業を終えることができたが、棚の書籍が動いていない現状にどうもすっきりしない。棚卸し作業を終えると、2月も小社の会計年度も終わる。
2月×日
昨年11月に刊行した『備前刀の歴史』が地元紙の書籍欄に載る。すぐにfacebookで紹介する。刊行後3カ月だが、社内の在庫は既に品切れ状態なので、facebookでは書店の棚にあるものを案内するしかない。著者に連絡をとるが、手元のものも少なくなっているという。瀬戸内市は国宝の備前刀「太刀 無銘一文字・山鳥毛」の購入する資金を集め、備前長船刀剣博物館に収蔵・展示して「日本刀の聖地・備前長船」の情報発信をしていくことだろう。もう少し印刷部数を増やしておけばよかったが、この判断が難しい。
2月×日
年度末になり、直取り引きしている書店在庫の確認に出向く。直書店も閉店が続き、今回から私の担当は3店になった。頑張っている書店が残っているともいえるが、年々売上げは落ちている。原因は本を読む人が減っているのか、売り方がよくないのか、売れる商品を供給できていないからなのか、それとも構造的な問題なのか。直接、店の棚の本を数えていると、書店や版元、業界の状況の厳しさがリアルに感じられる。
2月×日
今週は校了・入稿が続く。私だけでも『林源十郎商店物語』『少年少女の詩』を入稿し、日本遺産の仕事1本が校了した。印刷所に入稿してからも、使用する紙が生産されていないとか、本文の紙によって背表紙の幅を調整するなど、詰めの作業も発生する。まだまだ年度末の納品が残っているので、気が抜けない。年度末、決算期末の時期は、毎年のことながらあわただしい。来週は決算期末の最大の行事、棚卸しが2日間予定されている。
2月×日
「そうじゃ吉備路マラソン」が、午後になって急きょ、新型肺炎の拡大を受けて中止となった。娘が出場予定だったので、LINEで連絡。厚生労働省が、イベント主催者に開催の必要性を再検討するよう文書で通達したようだ。この文書は、すぐに各市町村の行事に影響を及ぼしている。私の関係する日本遺産のイベントも、風邪の症状の方の参加自粛やマスク着用の啓発、アルコール除菌スプレー設置、マスクの配付、感染予防啓発チラシの配布などの対応を迫ってきた。イベントの自粛ムードが広がりそうだ。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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