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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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12月×日
岡山放送の新本社に打ち合わせに行く。同社はイトーヨーカ堂岡山店の跡地にできた両備の「杜の街グレース」へ、この秋、本社機能を移転した。周辺は来年夏に開業予定の商業ビルや、市内で最も高いビルになる地上37階でのマンション棟(360戸)が工事中だった。田町の県産業会館は平地になってマンションの工事が進み、絵図町のロイヤルホテルや学南町の旧岡山放送のビルは解体されている。昨年にも増して市内ビルのスクラップ&ビルドが進行している。現在も幸町や昭和町、西古松など市内各地でマンションが建設されている。ここ数年、分譲されたマンションは年間約600戸前後で、ほとんどが完売しているという。しかし、今後これだけマンションが増えると、需給のバランスが崩れるのでは。
12月×日
5年前に発売し品切れになっていた「岡山弁トランプ」(青山融著)を増刷。岡山を舞台に主人公たちが岡山弁を連発する連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に便乗して岡山弁を普及したい。絵柄に岡山弁を解説しただけでなく、トランプとしても本格的なもの。トランプをしながら岡山弁を使ってほしいし、岡山弁を思い出してほしい、そして岡山弁をトランプで楽しんでほしい。同時期に岡山県が、読み札で県内の名所や名産品を紹介する「岡山発見かるた」を発売した。絵札を担当しているのは、「おかやま検定」公式参考書の表紙デザインを担当してもらった「COCHAE」。県内の主要書店の店頭では、「岡山弁トランプ」と「岡山発見かるた」が並べてディスプレイされている。
12月×日
児島湾干拓を推進した藤田伝三郎をマンガで描いた『近代の岡山を拓いた男─藤田伝三郎物語』を小社ウェブサイトにアップ。藤田伝三郎が干拓事業を引き受けたことが原動力になって海が広大な耕地になった。この人がいなければ、今のような干拓地の姿になっていない。製作中に干拓の遺跡を巡って、「よくもこんな広い土地を干拓しようと考えたものだ」と改めてその広さに驚いた。残念なのは、妹尾川のレンガ造りの三連樋門が普通の橋になるなど、干拓の関連遺跡が失われていたこと。干拓地だったことを知らない世代が増え、歴史遺産の価値が失われようとしている。このマンガが児島湾干拓の歴史を知る入り口になってほしい。小社ウェブサイトのみで無料閲覧が可能。https://www.kibito.co.jp/fujitadenzaburo/ 
12月×日
児島湾の干拓地のことを調べていると、干拓地に供給される灌漑用水が気になり、妹尾川をさかのぼっていくと総社平野を流れている十二ヵ郷用水にたどり着く。妹尾川の水を藤田農場に引くために、妹尾北部にある丘陵を掘り下げる大工事を行っていた。重機のない時代に、3キロを超える岩盤を砕く難工事の当時の様子を写した写真が残っていた。労働者の汗が土に染み込んでいると、ここは「汗入」地名が残っている。現地を歩くと、工事区間の長さと水路の深さを体感できる。その川の水は、干拓地の農地を潤す網の目のような水路に続く。すべて人海戦術。現代の生活は、先人の労働と思いの上に成り立っている。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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