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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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8月×日
吉備高原の地盤は約1億年前から安定して、地殻変動の影響をほとんど受けていないことを、岡山大学の研究チームが突き止めたという。約1億万年の間、内部でねじれたり、ゆがんだりせず、一枚岩のような安定した状態が続いてきたそうだ。吉備高原のある吉備中央町では、最近、玉野市出身の作家・高嶋哲夫氏が東京一極集中の是正や東京直下地震に備えて首都の吉備高原への移転を呼びかける『首都岡山』を刊行している。吉備中央町の役場も、それに乗じて首都の吉備高原都市への誘致を呼びかけながら町のPRに使っている。吉備高原都市は昭和時代に、当時の長野士郎岡山県知事が打ち出した構想で、開発に取りかかったものの途中で頓挫し何となく明るいイメージはない。そこに安定地盤を背景に首都をここに移転をとは大胆。首都とはいわず、一部省庁の、またはIT企業のサーバを置く場所として売り込んではどう。
9月×日
新刊『晴れの国おかやま検定公式参考書 2020─2021』を県南の主要店約10店舗に、3人で分担してチラシやポップと一緒に直納。2日間で約800冊。直接書店を訪れて書店員に本を渡し、平積みの交渉をする。ほとんどの書店は、配達品を気持ちよく受け取ってくれる。関東の書店の中には、コロナの感染防止対策で出版社の訪問の自粛を要請しているところがあるそうだ。岡山のイオンの中の書店では訪問に事前予約が必要で、搬入口から検温、消毒などをガードマンが厳しくチェックし入場のリストに記入する。特に駅周辺の施設などは県外からの人流が多く、格別の警戒も必要なのだろう。
9月×日
制作中の『三蟠軽便鉄道記録集』の編者「三蟠鉄道研究会」が、その制作費をクラウドファンディング(CF)で募るという。書籍の制作に限らず、クラウドファンディングが大流行のようだ。小社でもクラウドファンディング(CF)を活用して制作しているケースが2,3年前から増えてきている。絵本の『世界一やさしいレストラン』『そらまめかぞくのピクニック』『しろさんのレモネード』、そして『シネマ・クレール物語』などなどがそうだ。クラウドファンディングを使っての制作は、より多くの人に知ってもらうことに意義がある。三蟠軽便鉄は大正時代に15年間だけ走った「幻の鉄道」。三蟠軽便鉄があったことを、『三蟠軽便鉄道記録集』で多くの人に知ってほしいものだ。
9月×日
岡山県立図書館の2020年度の入館者数と個人貸出数が全国トップに返り咲いた。2019年度は高知市立図書館と県立図書館が統合して数字が合算されために抜かれていた。2020年度は高知県が市立図書館に情報提供して県立図書館のランキングから外れ、岡山県立図書館は再び1位となった。高知県の図書館のことはともかく、大阪の図書館や首都圏の図書館も抑えて、岡山県立図書館が首位になった。とはいえ、昨年は新型コロナウイルスの影響で入館者数が過去最低。反面、ネット予約は過去最高という。県立図書館は12日まで、新型コロナ緊急事態宣言の発令に伴って休館し、予約だけの貸出を受け付けている。「おかやまマラソン」もコロナ感染拡大の影響で2年連続中止の発表があった。
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8月×日
「真金吹く吉備の中山帯にせる細谷川の音のさやけさ」(「古今和歌集」)。「真金」は鉄(まがね)、「吹く」は製鉄のときに空気を送るために使う鞴(ふいご)の様子。「真金吹く」は吉備の枕言葉。製鉄遺跡というとき、「製鉄」と「鍛冶」を混同していた。鉄は、鉄素材を炉の中で熱して金槌で叩いて加工する「鍛冶」があり、この技術は弥生時代からある。鉄素材は、鉄鋌(てつてい)と呼ばれる短冊形の板を持ち込んでいた。「製鉄」は、砂鉄や鉄鉱石の不純物を取り除いて鉄だけを取り出す。この技術は、古墳時代後期、6世紀後半ぐらいから始まるとされる。総社市にある千引カナクロ谷遺跡は、6世紀中ごろとされる吉備最古の製鉄遺跡。この時代の鉄素材は鉄鋌か砂鉄か。まだまだ分からないことが多い。
8月×日
NHKで深夜に放送されていた「映像の世紀」。民主化を求める学生らを武力弾圧した天安門事件は、当時の最高指導者・鄧小平が指示を出したといわれている。淡々と時系列で流す映像を観ていて、劉少奇や鄧小平らが経済の立て直しを図っているとき、毛沢東が起こした「文化大革命」で若者たちが政府の幹部をつるし上げにしたことがあり、このときの恐怖が鄧小平の脳裏によみがえって、天安門に集まった若者に銃を向けて制圧したのだと勝手に納得できた。このシリーズ番組は、加古隆の音楽も素晴らしい。「英雄たちの選択」のレッド・ツェッペリンといい、「ヒューマニエンス」のキング・クリムゾンといい、凝った番組は音楽もいい。
8月×日
メルカリをやってみた。中古品をやりとりするのは、新聞や雑誌などの紙媒体で、「売ります、買います」的なコーナーがあった。以前に携わっていた生活情報誌もあり、掲載時には電話番号に気を遣ったものだ。メルカリのシステムは、スマホを使って物品の売り買いが簡単にでき、思ったより洗練されたシステムが整えられていた。発注の齟齬があって返品をした際にも、メルカリ事務局の提案などがあり、スムーズに処理できた。不要になった物を必要な人に使ってもらうことは、とてもサスティナブル。メルカリのシステムは使える。それ以上を望んではいけない。
8月×日
政府は、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言を、岡山県や広島県も加えて適用した。宣言は21都道府県、重点措置は12県となった。47都道府県のうち33都道府県が宣言か重点措置のいずれかの対象になった。政府トップが会見で「光が見えてきた」などとピント外れのことを言っていたが、秋になっても終息の気配はない。この宣言は、これまでやってきた感染対策と何がどう違うのか、発令者からのメッセージが伝わってこない。総理も都知事も気が抜けている。宣言の効き目の薄れれる中、手詰まり感がにじむ。事業所にテレワークによる出勤者数の7割削減を要請するなどと言っていたが、本気で言っているの?
8月×日
お盆から雨天が続く。九州や中国、四国を中心に東西に細長い線状降水帯が発生して雨量が増え、土砂災害などの被害も出ている。年毎に状況は悪化し、災害リスクが高まるっていく。これも人類が大量の二酸化炭素を排出し続けてきたせいなのか。コロナ禍で飛行機のフライトが減り、国内の移動も自粛気味で、二酸化炭素の排出を抑えることができるので、地球環境的にはよいこと。雨天のせいで、私の朝晩のジョギングとウオーキングの機会が減る。スマートウォッチで記録を付けている専用アプリのカレンダーに、空白の日が続く。暑くて自転車にも乗らないので、ちょっと運動不足気味。
8月×日
書籍のシリーズ「近代岡山殖産に挑んだ人々」に収録のために、近藤廉平と坂本金弥をテーマにしたシンポジウムに参加。近藤廉平は高梁市にあった吉岡銅山の掘削技術の近代化を図った人、坂本金弥は倉敷市の帯江銅山を日本有数の銅山に育て上げた人物。日本と岡山の近代化に挑んだ先人の足跡をたどろうというもの。会場の建物に近づくと、いつもの看板が出ておらず、コロナで急きょ中止になったのか思ったら無観客の開催になっていた。会場に受講者はおらず、動画配信のためのスタッフや主催者関係の方だけの少人数がいるだけだった。質疑応答はメールとファックスで受け付けていた。後日にはYouTubeで講演を動画配信するという。コロナ対応も慣れてきたもの。
8月×日
2年前の「晴れの国おかやま検定」で「100点合格」した方にインタビューした。過去問題だけを使って1回目の問題から順番に解いていき、分からない事柄があればスマホで検索して調べることを繰り返したという。勉強時間は1日10時間以上。それを約1カ月続けたそうだ。これだけ聞くとガリ勉の大学受験者のようだが、この方には岡山県についての知識を持っていた過去があった。まず山陽新聞社が制作した「鬼詣」という鬼を捕まえながら県内を移動するアプリを使って県内27市町村を巡っていた。4、5年前から観光地に行くと、案内所などでその地区のパンフレットを集めて読み、行った場所は地図に記録していた。現地に行くと記憶が定着しやすい。「『おかやま検定公式参考書』を使うのは近道になる」と言ってくれたが、参考書はパンフレットの代わりになるが、やはり記憶に残すには現地に行くのが一番。
8月×日
 新型コロナウイルスに感染した妊婦が、入院先が見つからないまま自宅で早産をし、その男児が亡くなったというショッキングなニュース。自宅療養中に亡くなるケースが増えている。完全な医療崩壊。岡山県は、この週末からまん延防止等重点措置が適用される。県などの公共施設は、9月12日まで閉館となったり利用が制限されたりする。東京など6都府県に発令中の緊急事態宣言が、兵庫や福岡など7府県にも追加された。全国の感染者数は2万人を突破したという。爆発的な感染拡大に歯止めがかからない状況が続く。絶好調なのは、エンジェルスの大谷だけだ。
8月×日
FMラジオでピーターバカランが進行役の番組「ウイークエンドサンシャイン」。前週土曜はサマースペシャルで、4時間30分ぶっ続けで1971年の洋楽を流していた。とても全編を生放送では聞けないので、聞きのがしアプリでこま切れに聞いた。マーヴィン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイン・オン」を全曲かけるなど、ピーターバカランの番組じゃないとやらないだろう。50年前の曲だが、よく聞いてきたなじみの曲。70年代の洋楽は作る側も聴く側も熱量が違っていた。部屋を移して、ほったらかしておいたプレーヤー機器をアンプに接続し、再びアナログのレコードが聞けるようにした。
8月×日
企業の古い資料をアーカイブするために預かった古い新聞をめくっていたら、昭和60年3月16日の新聞に、岡山駅前にあるピーコック噴水が「午前9時、管理している市公園課の職員がスイッチを入れると、531本の円形ノズル、90本のアーチ形ノズルから青空に向かってサーツと水しぶきが……」と写真付きの記事が載っていた。冬の間は休んでいた噴水の噴射を始めるという記事だった。この噴水は、吹き出す水の様子は羽を広げたクジャクのようでピーコック噴水と呼ばれる。昭和50年に設置されたが、岡山駅前に路面電車を乗り入れることが決まっており、撤去が決まっている。古い資料は、当時と今をタイムトリップさせてくれる。
8月×日
岡山の古い特産品を探していたら、岡山藩の地誌『備陽記』に「備前国ヨリ出ル名物之事」として、白魚、鯉、くらげ、牛房、ハイ貝、どぜう(どじょう)、海老、イカ、茄子、人参、産物・初米、焼米、箕、芹などが書かれていた。ほとんど採れなくなっている。採れる場所も違う。芹は、岡山市の「雄町の冷泉」で知られる雄町で採れていたが、今は栽培する農家はなくなった。かつて備前地域で作られていたカボチャの在来種「備前黒皮南瓜」は、復活させる市民グループができて栽培を始め、レシピの紹介などをして消費拡大に乗り出しているそうだ。販売店を増やし、地元のホテルやカフェで天ぷらやパンにして提供しているそうだ。途絶えていた伝統野菜が見直して栽培する人がたちいる。すばらしい。
8月×日
山陽新聞の連載コラム「フィルムは語る~社史を彩る1枚」。1回目は天満屋では、昭和43年のバスステーション建設中の写真を掲載し、関係者の話を記事にしている。2回目は中国銀行。昭和9年に来襲した室戸台風で県庁通りに洪水が押し寄せ旧本店が浸水した写真を載せ、その後の関係者を取材している。古い写真を前に、当時を知る関係者は当時を思い出し、語ることは多いだろう。企業アーカイブで預かる古い写真や当時のカタログ、業界紙の記事などを見ていると、関係者に話を聴いてみたくなる。
8月×日
高齢の方の自分史。これまで5冊を制作してきた著者から、1年ほど前から6冊目の原稿を受け取ってやり取りをしてきた。コロナ禍で、高齢者福祉施設にいるため家族の面会も出来ない状況が続き、最新のゲラを渡して区切りをつけることになった。以前に歌集をつくった著者から続編を作りたいと電話があったが、しばらく連絡がなかったので連絡をしたところ、体調が悪く入院していたという。県北の80歳を過ぎた方からお父さんのことを書き残したいとのことで、数回ご自宅に出向いて携行用の酸素吸入器をつけたまま、話をうかがってきた。しばらくすると、「入院した」とご本人から連絡があった。高齢の著者の皆さんが心配。
8月×日
図書館で借りた本に、蛍光色のマーカーを各所に引いてあった。本を汚したこの人の無神経さは、絶望的だ。借りた本人には関心あるワードだったのだろうが、後に読む人には気になって仕方ない。読む気がなくなり、迷惑以外になにものでもない。図書館に所蔵している本は、同じ本を借りる人は無数にいることは分かっているはず。不注意でお茶が倒れて、本が濡れたという場合もあるかもしれないが、意図的、悪質な人には厳重注意するべきでは。図書館では、実際にあった切り取られたページの本、下線が引かれた本などを置いてマナーアップの啓発コーナーを設けてた。
8月×日
国内で新型コロナウイルスの感染者が100万人を超え、使者が15000人を超えたという。先月末からほぼ連日、感染者が1万人を超え、感染拡大のペースが急激に高まっている。医療状況がひっ迫する中、政府が重傷者以外は基本的に自宅療養せよなどと言いだし、批判を浴びた。患者が増えてくると、入院をさせずに自宅待機せよとは何事よ。感染力の強いデルタ株が広がると言われて3カ月以上、この間に何の対策をしていなかった末にこれかよ。楽観視して無策のままでいて、事態が悪くなれば国民を切り捨ているようなことをいう。この日、2回目のワクチン接種。妻の接種の予約もできた。岡山でも感染者100人前後となり、ひっ迫度を「ステージ3」に引き上げられ、後楽園などは休園になった。
8月×日
東京オリンピック女子マラソンに出場の前田穂南は、序盤をトップで走っていたので「もしや」と思ったが、33位のゴールだった。五輪が1年延期しての調整の難しく、故障もあったという。直前にスタート時間が1時間繰り上がるなどもあり、いくら実力があっても、本番は難しい。この結果を受けて、「おかやま検定」公式参考書に追加する。この大会で日本選手のトップは、一山選手の8位。女子マラソンで日本選手が入賞したのは、野口みずき選手が金メダルを獲得た2004年のアテネ大会以来、4大会ぶりだそうだ。このアテネ大会で天満屋陸上競技部の坂本直子は、7位入賞をしている。オリンピックに出場した天満屋陸上競技部の選手は、あと2人いる。その2人とは?(答えは「晴れの国おかやま検定」公式参考書で)
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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