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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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街は10年もすると、大きく変わります。50年も経過すると違う街になってしまいます。昭和の高度成長期を経てからの街の変貌ぶりはすごいです。岡山市内もちょっと郊外へ出ると田んぼだらけでした。例えば30年前、岡山市内でも野田や下中野などは主要な道はあったけれど、田園地帯でした。街の中心部の空き地には、建物が次々と建ってきました。
東京や大阪などの都会はそれが極端に急速に、広域に進み、広大な土地に建物がびっしりと埋め尽くされています。約400年前、徳川家康が江戸に幕府を開くころは、農家がまばらにあるぐらいだったそうです。それが高層建築物や、鉄道と地下鉄網…。田舎者の私などは、とても住もうとは思いません。出張でも1泊がやっとで、それ以上は帰りたくなります。自分が住んでいる背後に山が見えないと不安になります。何かに遭ったときに逃げ込む山でしょうか(猿ですね)。
新刊『絵図で歩く倉敷のまち』には、古地図や古写真をたくさん載せています。写真と地図を見ているだけでも、街の変化が分かります。現在の姿を撮った写真には、執筆者の一人の提案で、キャプションに撮影年を記載しています。去年あった建物が無くなってしまうことがあるからです。数年前にあったチボリ公園はすぐに更地になり、今はその跡地に大型商業施設ができています。どんどん変化していきます。その意味では、街並保存地区になっている美観地区は貴重です。観光客で賑わい、映画やテレビのロケにも使われ、保存価値は十分にあります。
この本は持っておくと将来、値が上がるかもしれません。これからもずいぶんと街が変わっていき、この写真の建物はもうなくなっているとか、この工場ができる前は大型商業施設があったんだよねとか、史料価値が出るかもしれないからです。そう思うと、制作にも力が入りました。
20年後や30年後に『絵図で歩く倉敷のまち』をもう一度読んで、その時の街と比べてみたいものです。50年後に、この本の続編を発刊したいと思います。もっとも自分は生きていないですね。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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