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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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最近、岡山から千葉県の国立歴史民俗博物館で放射性炭素年代測定の研究者に会う機会があった人の話を聞いた。測定の精度は上がってきており、自信満々のようだったということだった。さてどうなるか。これからもまだまだ炭素年代の論争は続くのだろう。少し前に読んだ『日本の歴史 列島創世記』(小学館)でも、決着は少し先になりそうだと書いてあった。
この本の著者・松木氏は、岡山大学の先生。1年ほど前に倉敷市真備町で発掘中の勝負砂古墳の現地説明会で見かけたことがある。昼は未盗掘の石室が見つかった前方後円墳を発掘しながら、夜はこの本を執筆したそうだ。
本の内容は、旧石器から古墳時代までの4万年の歴史を、日本列島全体を見渡しながら概説的に紹介したもの。日本の歴史シリーズの第1巻。若い研究者らしく、当時の人の心をとらえようとする方法論(認知考古学)で歴史を見直そうという姿勢が新鮮。堅苦しい考古学のイメージとは少し違い、さわやかな読み心地がした。石器や土器に道具に実用を超えた美意識を「凝り」と呼んでキーワードにし、全編を貫いている。サントリー学芸賞受賞作品。
地域の歴史だけを見ていると偏狭になってしまうが、何万年という長い時間と地域を超えて俯瞰する視点も必要ということを教えてくれる。
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プロフィール
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執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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