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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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1月×日
図書館と事務所が近いので、よく本を借りる。娘のカードも使って2人分のカードで借りると最大20冊の予約が可能。予約本は数カ月待ちの人気本もあるから、常時借りているのは5〜10冊ぐらい。タイトルやジャンル、著者など、気になる本を予約して借りる。すべての本を最初から最後まで読むことはできないから置いておく。購入した本もある。すべての本を読めないから、まえがきや目次をチェックするだけの本もある。これではいけないと思っていたところに、『積読こそが完全な読書術である』(永田希著)を読んだ。著者は、積極的な「積読(つんどく)」を生物の生息空間を構築するように、積まれる本をちゃんと手入れしておけばよいと説く。その過程で積まれる本と積まれない本との線引きが行われ、自分のテーマや文脈が形成される。それそこが完全な読書術と言う。なるほど、もう積読に後ろめたさはない。
1月×日
最近、図書館で借りた新書版の小口に、ひどいシミが付いていた。本の小口の角にお茶かコーヒーか付いて、本の内部にそのシミが広がっていた。ページをめくるのも嫌な感じ。図書館でも、定期的にページを破られたり、行にマーカーや線を引かれたりした傷み本を展示して、大切に扱おうという啓発をしている。特に料理本に汚れが付いていると、まずい。料理本といえば、昨年末から続いているスープ弁当の本が役にたっている。この調子なら、冬の間は続けることができそうだ。最近借りた中で気分転換になったのが『出版翻訳家になんてなるんじゃなかった日記』(宮崎伸治著)。業界もので楽しめた。『交通誘導員ヨレヨレ日記』『マンション管理員オロオロ日記』などシリーズで刊行しているようなので借りることにしよう。
1月×日
芥川賞と直木賞が決まった。芥川賞は現役大学2年生の宇佐見りん氏。これまで同賞を受賞した綿矢りさ氏や金原ひとみ氏に続く若さとか。デビュー作『かか』は三島賞候補作で話題になっていたので図書館で借り、文体の新しさについていけなかった。今回の作品は、書店に寄ったときの立ち読みをしておこう。ストーリーや表現が面白いかどうかが、自分の基準。今回、直木賞候補になった『オルタネート』の著者・加藤シゲアキ氏は、同級生の子息ということだけで推していた。この賞は逃したが、「本屋大賞」にノミネートされたという。そして頑張ってほしいのが、芥川賞が近いとされる『タイガー理髪店心中』の小暮夕紀子氏。岡山在住の作家で、先日事務所によってくださった。小暮氏の本名・小田由紀子の名前で、小社から『蚕のおくりもの』を刊行していることもあり、特別に応援している。
1月×日
小社で刊行している『シネマ・クレール物語——小さな映画館が多くの人に愛されて支えられる理由—』。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国のミニシアターが危機的状況になっている。シネマ・クレールも例外ではなく、クラウドファンディングで支援が呼びかけられて1,000万円以上を集めたそうだ。岡山の映画ファンの文化度の高さを示したといえる。私も微力ながら支援になればと、ドキュメンタリー「ザ・バンド——かつて僕らは兄弟だった」の鑑賞にでかけた。ザ・バンドは、1970年前後に一時はボブ・ディランと活動を共にしたアメリカのミュージシャンたち。そのザ・バンドの解散までの足跡をたどったドキュメンタリー。昨年に上映のあったクラプトンもマイルスの映画も見逃していたので、ザ・バンドを鑑賞できて、満足、満足。
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1月×日
『駅から登る岡山の山100座』が昨年末に品切れとなり、増刷することに。著者が低山登山の魅力を話されたことが地元紙で紹介され、残部が急速になくなった。初版数千部が刊行から約1年で完売。近年、平野部を俯瞰できる近隣の山に登っている。本書にも載っている総社市の正木山に、年末、家族で登った。山頂付近の山道は岩が多く、トレイルラン大会のコースにもなっている。展望台からの見晴らしがよかった。新本川流域やをはじめ、児島方面なども一望できる。この正木山は小社刊行の「新ルート岡山の山百選」(今春増刷)や「登山詳細図」でも紹介している。次に登る山はどこにしようか。
1月×日
文章校正の段階で、著者から読点(「、」)はすべての主語の後に打つように統一すると言われた。短い文には読点を入れていなかったので、「統一しよう」ということだった。読点は主語の後、原則はその通り。読点を打つ位置は、いつも悩ましい。すべての主語の後に読点を打つと、読みにくいこともある。音読をして、読点の位置を決めていくのがよいともいわれる。書き替えはできるが、文章は書いた人のもの。その著者の書き方の癖もあるので、間違いでなければ、尊重することも大切。著者の指示なので、今回は割り切ってすべての主語の後に読点を入れた。
1月×日
スマートフォンでPayPayアプリを入れ、お金をチャージしておくと、現金を持たなくても支払いができる。PayPayアプリを開いたスマホをコンビニで提示するだけで支払い完了。なんとも不思議。PayPayアプリの入ったスマホ同士だと、お金の送金もできる。まったく不思議。岡山市が12月と1月にPayPayで支払うと25%のボーナスポイントが付くキャンペーンをしているから、支払いはほとんどスマホ。1年前は、こんなふうにスマホを使うようになるとは思いもしなかった。
1月×日
クライアントさんが、書籍で使う写真や原稿をUSBで写真データ持参された。この日は先客があって接客テーブルがふさがっていたので、私のデスクの隣に座って、画面を見ながら説明を受けた。隣に座ると、私の机の上はもちろん、机の周辺が丸見え。すぐに説明に入ったので、片付ける時間もなく、雑然としたデスクを間近で見ていただいた。あまりにも小汚い机で恥ずかしくなったが、どうしようもない。こんなこともあるから、デスク周辺は普段からきれいにしておかなければ。
1月×日
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
初詣は近所の氏神様へ。参拝者は、いつもの年より少ない。実家に向かうときに通った国道180号の交通量も少なかった。例年なら吉備津神社、吉備津彦神社、高松稲荷への参拝者で渋滞して動かないのだが…。新型コロナの自粛ムードが広がっているのだろう。コロナは新年になっても昨年以上に猛威を振るいそうだが、これ以上の感染拡大は死者を増やしてしまいそうで脅威だ。国際連携で早く収束させてほしいと願うばかり。今年中にコロナ禍を乗り越えて、個人も家族も会社も地域も日本も世界も、良い方向に向かってほしいものだ。
1月×日
今年の宝島社の新年の全ページ広告は、「言われなくても、やってます。」。昭和時代の学校の教室で、机の上を拭く女の子たちの姿の写真とともに「感染拡大は、個人の責任だそうです。」という一文が付く。他社の新聞では、「君たちは腹が立たないのか。」というヘッドコピーに、「今年こそ、正しく怒ろう日本人。」のサブコピー。政府のコロナ対策に対する出版社の態度を示しているようでもある。感染が拡大すれば、人々の不安や不満が広がってくることは必須。首相の言動を疑問視する人も増えているようだ。この政権、いつまで持つかなぁ…と、心配していまう。
1月×日
昨年の後半から、早朝のジョギングはほとんどしなくなっている。マラソン大会もなくなって運動量が減って、夜のウォーキング程度にとどまっている。久しぶりに体を動かそうと、早朝にグラウンドへラジオ体操に出かける。外は暗いが、テニスコートでは早朝テニスを楽しんでいる高齢者のグループがいた。池には氷がはっている。スタジアム前にはラジオ体操する年寄りが集まっている。若者はいない。朝早く目覚めるし、健康維持のため運動しようと集まっているのだろう。テニスをしていた人たちもラジオ体操に来ていた人たちも、まさに自分の世代だ。
1月×日
年明けから連日、最低気温はマイナス。事務所はコロナ感染防止のために、窓とドアを開けているので寒い。暖房はしていても、換気のために窓を開けているから、入ってくる冷気がしみる。室内でも重ね着したうえにコートもネックウォーマーもしたままま。出社の服装で、終日過ごす。2階にある事務所の下は駐車場なので床が冷え、足首から下が冷たい。足下にダンボールを敷いて対応。あまりの寒さに、公園に机を置いて仕事しているのと変わりないのではと思えるほど。コロナウイルス、早期撃退したし!
12月×日
「晴れの国おかやま検定」の受験の申込み締め切り(12/7)は過ぎてから、社員が団体で受験することになったと、有る企業の人事担当者から100冊を越える「おかやま検定公式参考書」の購入申込みがあった。来年に増刷する予定でいたところに、このタイミングで100冊が必要になるとは。在庫が足りない。市中の書店には70冊ぐらいはあるという情報もあった。人事担当者に書店で買うか、こちらでゲラを出力してクリップで綴じた物なら実費で提供できると提案していたら、社員に同じものを平等に提供できるからと、すべてコピーしたものでの購入申込みがあった。1部110枚のコピー用紙に出力して納品。試験日は2月7日で、1カ月と少し。最初から勉強するには時間が足りないはず。でも、受験するからには頑張ってほしい。
12月×日
第3回選考会で、設立25周年を記念して募集していた「ほんとまち大賞」の受賞作品が決まった。野鳥の紹介をテーマにしたフォトエッセー「鳥好きの独り言」(小林健三氏)だ。応募作品は自分史、小説、詩集、写真集、絵本、評伝、事典など33作品の応募があった。その中には、応募資格や応募規定に逸脱する作品を外し、吉備人出版の刊行物としてふさわしさを検討する中で「鳥好きの独り言」となった。30年ほど前、生活情報誌に週間で、鳥を紹介するコラムを連載していたことがある。野鳥の会の方に写真を提供してもらい、毎回1種類の鳥の話を聴いてまとめるというもの。半年ほど続けたように思う。野鳥の会の方は独自のこだわりを持ち、鳥の細部への観察眼を持っていたのが面白かった。どんな書籍に仕上がるか、楽しみ。この「鳥好きの独り言」(仮題)は、小社から来年6月に出版する予定。
12月×日
総社市が毎年開催していた「総社観光大学」が10回を迎え、書籍化することになり、編集作業を進めていた。「古代吉備」の中枢地、「赤米」栽培の継承地、「雪舟」誕生の地、神楽の演目「吉備津宮」にもなっている伝説など、総社の魅力を各分野の専門家が解説する「総社観光大学」の10回目の講座を収録している。ただ、「序章」の総社市長の講演は、第2回のときの講演を掲載している。この序章は、「総社市民の一人ひとりがこの地域の観光資源を見直し、総社市の内外に情報発信をしていこう」という主旨だが、市長が最初の市長選挙に落選し浪人時代のエピソードが書かれており、面白い。講演原稿をリライトするときに「ここまで書くとまずいのでは」と忖度して調整し、市長の判断でまずいとカットするだろうと思っていたら、そのまま原稿が返ってきた。1月末の刊行予定。「序章」に注目。
12月×日
今年は新型コロナの1年だった。最初の感染者から1年近く経つが、終息するどころか増加傾向だ。東京都は1日の感染者数は1000人に迫る。岡山でも12月にクラスターが発生し、100人を越えた日も出た。国内の感染者は20万人を越え、死者は3500人に迫る。世界全体で8千万人を超え、死者は180万人。最近ではイギリスや南アフリカなどでコロナの変異種が感染拡大しているという。国内の医療崩壊は目前の「ようだが、政府の対応が鈍すぎておぼつかない。来年は、オリンピックどころではないように思うが、言い出しにくい雰囲気。オリンピックの予算もイージス艦の購入予算も、早くコロナ対策に回せばと思うのだが……。
さて、今年の出版点数は昨年並み。担当した書籍のうち特に印象的だった3作品を挙げるとすれば、『林源十郎商店物語』『高梁川東西用水組合100周年記念誌』『届け!この思い 西日本豪雨から2年 災害と─コミュニティFMラジオ─』。最初の2つの記念誌は数年かかって刊行でき、感慨深い。3つ目は高校の同級生との懐かしい再会があった。
今年も多くの方のお世話になり、出版活動ができたことに感謝しかない。ありがとうございました。来年も地域を見つめ、「残す本」づくりに邁進していきたい。
コロナの疫病が早く退散して、皆様にとって良い年になりますように。
12月×日
この程、メガネを新調した。最初にメガネが必要になったのは、中学生のとき。最初はプラスチックの黒縁メガネだった。それから金属フレームのメガネにしたり、丸や細長いデザインにしたりして、メガネを取り替えてきた。その間に視力は低下して老眼になるに伴い、レンズの形は変わり、遠近両用にもなった。最近は、紫外線カットやパソコン画面のブルーライトカットのレンズなどにしてきた。今回の変更は、フレームの劣化よる緩みとレンズの傷が多くなったため。金属フレームの前面に黒色の付いたものにした。メガネを変えて1週間になるが、「メガネを変えたね」と言われたのは一人だけ。新しくしたメガネに気づいていないのかも? そんなはずはない。
12月×日
岡山県人は交通マナーが悪いそうだ。日本自動車連盟によると、ウインカーを出さない車が最も多いのが、岡山県らしい。ウインカーを出すのが面倒なのか、交通規則に無頓着なのか…。合図を出すのに、どれほどの労力がいろうか。岡山県人は困ったものだ。県警は取り締まりを強化し、交通マナー向上を目指した取り組みをしている。この日、福山市から帰社中の高速道路上で、パトカーに呼び止められた。「何?」と減速をして話を聞くと、車線変更時にウインカーを出していなかったと。「合図不履行」で取り締まられる。道路交通法を遵守しよう。
12月×日
方谷研究会が制作していた「山田方谷すごろく」が完成する。方谷研究会の事務局を兼ね、会員でもあるので、制作を手伝っていた。研究会の代表らが現物を持ってマスコミを回ると、新聞やラジオなどマスコミの反応がよいらしい。早速この日、社内でテレビ取材を受け、代表が対応する。すごろくを広げるとB2の大きさで、イラストや写真を多用しているのでカラフルでカメラの写り映えがよい。家族の集まる正月を前に、新型コロナ禍による巣ごもりの遊びとして「すごろく」はタイムリーらしく、話題性があるようだ。
12月×日
『届け!この思い 西日本豪雨から2年 災害と─コミュニティFMラジオ─』の発刊から1カ月。この日、エフエムくらしきのスタジオへPRに出向く。前回、「晴れの国おかやま検定」の宣伝に訪問したときもそうだったが、打ち合わせ無しでスタジオに入りすぐに本番。一人のパーソナリティが進行する生放送の番組のため、ゲストが次々と訪れ10分程度で地域の話題を提供する。パーソナリティは、いずれの来局者にフレンドリーに会話をしていく。このコミュニティ放送局には、親しみを感じる。それはともかく、『届け!この思い』が残部僅少になってきた。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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