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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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7月×日
『「晴れの国おかやま検定」公式参考書』が〔2022─2023〕版として2年ぶりにリニューアルして、9月上旬に刊行予定。統計データや一部の情報は最新情報に更新し、基本項目は旧版を踏襲するが、大きく変わるのが表紙のデザイン。これまでモモやマスカット、フルーツパフェのシリーズだったが、鬼の顔になる。装丁を担当してくれたのは、折り紙やパッケージなどで個性的なデザインをする地元のデザインユニット「コチャエ(COCHAE)」。表紙の帯にあたるコピーが「検定の鬼になる!」と決まっている。コチャエが最近担当して話題なのが、昨年末に発売された山方永寿堂の「きびだんご」パッケージ。カラフルでポップなパッケージになって売上げも伸びているそうで、五味太郎のものに負けていない。
7月×日
オリンピック競技の観戦は、ニュース番組のスポーツのコーナーがほとんど。無観客でも有観客でも、こちらはテレビ観戦に変わりはない。中継で観たのは、妻がファンのサッカーの予選や、学生時代にやっていた卓球の混合ダブルス決勝。中国の選手と対等に、それ以上に対戦していたのは見事。柔道もバトミントンも観た。水泳も体操も観た。フェンシングも。……結構観ているなぁ。柔道女子78キロ超級での金メダルを獲得した曽根選手は、岡山市の環太平洋大学に入学していた。そのまま在籍していたら岡山でも盛り上がっていたはず。
7月×日
『古事記』と『日本書紀』で、吉備について書かれている箇所の書き出しを依頼される。国生みの神話で記されている「吉備児島」「吉備子洲」、神武天皇の東遷のときに高島宮へ滞在する(「古事記」3年間、「日本書紀」8年間)。応神天皇と兄媛の話と仁徳天皇と黒媛の恋物語。いずれの話も天皇は吉備出身の妃を追って吉備に来る。そして、前津屋の闘鶏の話や田狭と稚媛の、いわゆる吉備の反乱の話──。40箇所以上もあるんだ。
7月×日
今年7月に発表になった昨年の観光客の動態調査。コロナ禍の影響で大幅に減少し、観光客が訪問する観光地に変化が出ている。例年、倉敷美観地区、玉野・渋川、後楽園・岡山城周辺、吉備路の順だが、玉野・渋川、蒜山高原、倉敷美観地区、笠岡・笠岡諸島、後楽園・岡山城周辺となった。インバウンドの落ち込みに加え、倉敷美観地区や後楽園・岡山城周辺の都市部で施設の閉鎖や人出の制限があり、人口密度の低い郊外に移動した格好だ。観光地の飲食店や土産見店、宿泊施設などで厳しい経営が続いている。しかしコロナ感染の第5波は、右肩上がりで急激に増えている。
7月×日
東京都のコロナ感染者は連日で過去最多となり、遂に4000人を超えて過去最多となった。1日の感染者数も過去最高。東京都の増加に伴って埼玉や千葉、神奈川の関東、関西などの都市部が増え、緊急事態宣言と蔓延防止等重点措置が6都道府県に発令されるという。全国の地方都市でも急増しており、コロナワクチンの接種がこのまま遅れると、岡山も何らかの措置が出されそうだ。オリンピックのメダル獲得数が過去最高となりそうで盛り上がっている。人々の自粛する気持ちは薄れて外出する人の数は減らず、感染者数も過去最高に。
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7月×日
昭和のアルバムのスキャニングが続く。ページをめくりながら、感慨深く見入ってしまう写真がある。肩を組んで「頑張ろう!」の拳を振り上げるモーレツ社員。社交の場となったゴルフ場で撮った集合写真。写っている政治家や経済界の方々が若い。もう亡くなった長野岡山県知事や岡山市長、商工会議所会頭など、見覚えのある方々が活躍していたイケイケドンドンの時代だ。「燃えろ岡山」のスローガンも見える……。当時は我々も若く、以前に在籍していた生活情報の新聞社では、帰りは深夜に及び、毎日タクシーチケットで帰宅していた。懐かしい時代だが、もどりたい時代ではない。
7月×日
ここ数日、連日で午後になると雷雨。特に夕立は激しく、雷を伴う。雷が近くに落ちた音がすると、パソコンの電源を落とす。パソコンがつかえなくなると、空白の時間が広がる。手持ちぶさたになり、スマホの天気アプリで、雨雲の行方を見るぐらいしかない。無料の天気アプリといえども、情報配信している会社は世界最大の民間気象情報会社。最新の気象衛星とスーパーコンピュータを使っての予報を、個々人が手元の端末で見ることができるのが素晴らしい。30分先の上空の雨雲の動きを見ながら、パソコンのスイッチを入れて続きの仕事を始めた。
7月×日
1回目のワクチン接種をする。翌日に筋肉注射の痛みが腕に残るぐらいだった。ニュースで、ワクチンが足りなくなったなどと政府が言い出した。大企業への大規模接種を受け付け出したせいなのだろうが、足らなくなった理由の説明がない。再び感染者数が増加傾向で、5波の到来といわれる。デルタ株が拡大を加速させているらしい。東京都などは、また緊急事態宣言を発令。国内の感染者数80万人を超え、死亡者数は15000人に迫ろうとしている。世界では、新型コロナウイルスの累計感染者は世界で1億8000万人を超えた。死者は400万人を上回った。今年中に収束するのか、来年も続くのでは。
7月×日
感染拡大のタイミングに合わせるように、オリンピックの開催となった。2021年に、1年延期となって開催することになった「2020年東京オリ・パラリンピック競技大会」。森会長が性差別発言で辞任、開会式と閉会式のクリエーティブディレクターが女性タレントを卑下する発言で辞任。継いだ音楽制作担当のコーネリアス氏がいじめ問題で辞任。さらにショーディレクターを務めていた元タレントが解任された。このあまりにものゴタゴタに、コマーシャル放送を中止する大手スポンサーも。コロナ感染拡大、熱中症に加え、台風や地震に襲われるのではないかと心配になってくる。出場選手の皆さんが、無事に活躍して競技を終えることを祈るばかりだ。
7月×日
古い資料のスキャニングに精を出す。そんな資料の中には、写真を綴じたアルバムがある。アルバムの外側は、当時みんな写真を整理するのに使っていた「ふえるアルバム」だ。会社の行事や宴会などの写真が整然と並べられている。「そういえば、似たようなことをしていたなあ」と、自分たちが過ごしてきた「昭和」時代を思い出す。なんでも大量生産して大量消費。消費は美徳だった。温室効果ガスの大量排出をしたのはこの時代だ。地球の各地で異常気候になり、温室効果ガスの排出をゼロにする脱炭素社会の実現を目指さなければならなくなった。SDGsに真剣に取り組む子どもたちが知ったらどう思うだろう。
7月×日
新型コロナのワクチン接種。かかりつけの医院で予約を受け付けてもらったという同年代の人がいて、慌ててスマホで予約を試みるが何度やってもできない。資料をよく見ると受付期間の前だった。個人医院は公式の受付日より前に受けていたのか…。受付日にパソコンで近所の病院に予約をすると、1回目ができたが、2回目ができない。1回目ができればよいと、予約票をプリントするとなぜか、予約日が「2回目」と表示されている。市のセンターに電話すると、キャンセルして再度予約してくれと言う。しかたなく近所の個人医院に変えて、電話で予約。やっと接種日を決めることができた。同世代の人たちは、スムーズに予約できたのだろうか。
7月×日
大雨特別警報級の豪雨がここ数年、7月上旬に連続して起きているという。2018年の真備町を襲った西日本豪雨もこの時期だ。2019年九州南部の大雨、2020年の熊本県などの大雨。そして今年の静岡県熱海市での土石流。いずれも積乱雲が次々とできて帯状に連なり大雨をもたらす「線状降水帯」のせいという。今後もこの時期に大雨の危険性は高まると警告する気象の専門家もいる。豪雨による災害関連について小社から出ている書籍は、『土砂災害に備える─命を守るために知ってほしいこと』『見放さない、その命!AMDA魂の連携 総社市から全国へ!』『届け!この思い 西日本豪雨から2年 災害と─コミュニティFMラジオ─』などがある。毎年どこかで発生するのなら、読んでおいて備えとし、教訓としてほしい。
7月×日
国会内において超党派の「山田方谷の志を学ぶ国会議員連盟」が役員改選をしたそうだ。新会長は現職の官房長官・加藤勝信氏。会長代行には逢沢一郎氏、特別顧問に平沼赳夫氏、江田五月氏、顧問に片山虎之助氏、三原朝彦氏、副会長には橋本岳氏、津村啓介氏、谷合正明氏、石井正弘氏、幹事長には山下貴司氏。幹事にはあべ俊子氏、柚木道義氏、池田道孝氏、高井崇志氏、藤井基之氏、難波奨二氏、事務局長に小野田紀美氏。比例代表で岡山出身という名前も知らない方もおられる。名前はよく知っているが、国会で何をされているのか分からない方も多い。「文春砲」で国会外活動を報じられた方もいらっしゃる。そんな方には、政治家としての心構え、国会議員である前の人間性について、山田方谷からしっかりと学んでいただきたい。
6月×日
岡山市内、県庁通りを車で通る。市役所筋から西川まではきれいに整備され、2車線だったが1車線になり、両側の歩道は広がっていた。かつてビブレのあった場所は空地だが、両側には新しい店舗が増えている。西川から柳川筋までは工事中で、歩道を広げようとしていた。三十数年前の職場のあった岡山県産業会館は取り壊すためにテントで覆われていた。天満屋近くのロッツビルは来年2月で閉館するという。客足の鈍りが大きな原因のようだ。県庁通りの1車線化は、駅前から表町に人の流れをつくり出そうとするものだったが、間に合っていない。というか、1車線化が完成しても、人は表町方面に流れるのか…。完成してからが社会実験。
7月×日
中国からお茶を伝え「茶祖」として、普通なら毎年4月に後楽園で「栄西茶会」が開催される。栄西は臨済宗を伝えた吉備出身の人。吉備津神社の近くに記念碑がある。その栄西と、鎌倉時代に焼失した東大寺再建の大勧進になった重源が同時代の人で、接点があった。『重源と栄西 優れた実践的社会事業家・宗教者』(久野修義著)で知った。東大寺再建の大勧進の初代が重源、2代目が栄西という関係。大勧進とは、寺院建立などのために寄付集めに従事する僧の頭目であり職のこと。二人とも宋への留学から帰国する船に、一緒に乗っていたといわれる。重源は東大寺再建のための瓦を万富(岡山市東区瀬戸町)に窯を築き、30〜40万枚の瓦が焼かれたと推測されている。現在、発掘調査中。
7月×日
赤磐市の山陽団地は、岡山市に通勤する人たちのベッドタウンとして1970年代初めに開発された大規模団地。今は高齢化が進み、空き家が目立つようになって対策が求められているという。山陽団地のある丘陵地は、弥生集落や古墳時代の遺跡がびっしりとあった。出土品の一部は、山陽郷土資料館に収蔵・展示されている。遺跡の丘を宅地にしたのに、人が住まなくなっているとは…。高度成長期に合わせてできた団地は、各地で同じような問題を抱えている。倉敷市の古墳だらけだったあの大規模団地も、岡山市や総社市のあの団地も……。もったいなかったなあ、消えた遺跡。
7月×日
岡山県議が提出した政務活動費の領収書に書かれている支出について、岡山地裁は計35人の2512万円を違法とした。行事の参加費や打ち合わせの飲食代、手土産代、プロ野球観戦代などがアウトになったのは当たり前。10年ほど前、岡山県議会は全国の議会で唯一、公開する領収書を「1万円超えたもの」に限っていた。1万円以下は公開しないていた。訴訟の過程で最高裁から1万円以下も提出するよう命じられ、現在は金額制限を撤廃しているが、この政治家のセコさは何でしょう。全国で最後までやっていたというのが、情けない。一部の県議会議員がセコいのか、岡山県人のセコさがここに出たのか?
6月×日
「児島湾干拓」に関する仕事に縁があるようだ。昨年は「児島湾干拓の功労者・藤田伝三郎の講演などをまとめた書籍『殖産興業に挑んだ人々1』の刊行。その前には、明治期に児島湾を調査したムルデルなどをまとめた『治水工師ムルデルと共に』(2018年)や児島湾干拓を県知事に進言した人物の『生本伝九郎の生涯』(2020年)をまとめている。今年になって藤田伝三郎漫画のシナリオを書いたり、観光コンテンツとして取り上げることを提案したりした。最近も驚いたのは、あの地区が海だったことを知らない若い人が多いこと。このエリアの各所に残っている干拓関連の史跡や、干拓して農地になったことで収穫できる農作物のことをもっと知ってほしい。
6月×日
新聞連載「語る——人生の贈りもの——」で、岡山県旧美星町(笠岡市)出身の民俗学者・神崎宣武氏のことが紹介されていた。小社で『吉備の歴史と伝統文化―備中志塾講義録』(2018年)と『総社観光大学』(2020年)で監修をしていただいたこともあり、14回の連載を楽しみに拝読した。神埼先生は穏やかな人柄で、相手の立場を察しながらの言葉遣いをされる方。監修いただいた本が複数の著者がいても、それぞれ神埼先生に一目置かれておられたので、執筆から著者校正までスムーズに進行できた。最初の著書は吉備高原の祭礼と暮らしの本で、以来、著作は60冊を超えるそうだ。この春、旅の研究所を閉じられたという。郷里に帰って来られたら、再度、吉備のことを書いてほしいと思う。
6月×日
「おかやま検定公式参考書に、西粟倉村出身の障がい者ノルディックスキー選手・新田佳浩を追加した。2002年ソルトレイクシティで銅メダル。2006年トリノでは日本選手団の旗手を務め、4位。2010年バンクーバーでは金メダル2個。2014年ソチで4位。2018年平昌で金メダルと銀メダルを各1個を獲得。世界選手権では2003年ドイツ大会で金メダル、2005年アメリカ大会で銀メダルを獲得。ワールドカップでは2007年カナダ大会で優勝、2008年ドイツ大会で2位など。なにせ冬季パラリンピック5大会に連続出場。もっと注目されてもいい「レジェンド」だ。
6月×日

神崎宣武氏の著書に『「クセ」の日本文化』(1988年)がある。この「クセ」とは、その地域固有の生活文化の特徴。個人のクセはだだのクセだが、集団もクセを持つ。集団は国や民族、地域や職域などで、その集団が持つ「クセ」は「文化」という。クセが個性的であるほど、異彩を放つ。疎まれていたオタクがもてはやされたように、見向きもされなかった地域のクセ文化は、クセが強いほど注目される。まず地元の人がクセ文化を発見し、磨いて発信していくこと。どこの地域も金太郎飴ではつまらない。岡山出身の漫才コンビ・千鳥の代名詞となっている「クセがすごい」「クセが強い」のフレーズは、文化度が高い?!
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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