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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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11月×日
外出から事務所にもどってみると、私の机の背後に置かれた本箱がビニールで覆われて、天井板の数枚をはがされ、工事の人が天井裏をのぞき込んでいた。アンプやスピーカー、テレビを置いていたラックも移動されている。事情を聴くと、天井裏の配管に水漏れが起こっているとのこと。本箱の上に載せていた伝票類に水がかかり、シワシワになったりシミになったりしている。本箱の中の保存用の書籍やファイル類は無事。事務所は鉄筋4階建ての2階にある。3階と4階が大家さん宅。1階は駐車場。水漏れのあった場所は3階のベランダの下の位置で、ベランダの配水管が錆びて穴があいたらしい。濡れた書類が、借りてきた資料類ではなくてよかった。鉄筋の建物でもまさかの水漏れ。重要書類はデジタル化してアーカイブが必須。
11月×日
家系図作成の調査のために、その筋の専門家と依頼人の3人で、檀家寺を訪問する。目的は過去帳の閲覧。明治期までは戸籍である程度判明したが、江戸時代へさかのぼるには、過去帳が頼りとなる。江戸時代も途中から苗字がなくなり、氏名のみとなる。手がかりは屋号。屋号をキーワードにページをめくっていく。1冊を見るのに1時間半を要した。だが、明治期の戸籍にある最後の名前が、江戸期の過去帳にある名前と一致しない。同一人物かどうか確認できない。依頼人の自宅の位牌を確認するが、古い位牌は真っ黒になり文字が消えていた。次回は、墓地にある古い墓石の文字を判読するために、拓本をとることに。
11月×日
この日は胃カメラ検診。鎮静剤で全身麻酔をしての検査だ。胃カメラを鼻から入れて、映し出される画像を見ながらやったこともあるが、あまりの苦しさに暴れそうになったことがあり、全身麻酔での検診を選択している。ベッドに寝かされ、点滴を刺され、喉に麻酔をするゲル状の液体を口に含まされる。そのうちに点滴から鎮静剤を入れられて、気がついたら検診は終わっていた。意識がもどらなかったりボーッとすることが続いたりして、全身麻酔にはリスクがあるようだ。そもそも毎年、胃カメラ検査をする必要があるのかと思うが、「もしも」と言われると続けてしまう。カプセルを飲めば、内臓表面の状態が判明するような時代に、早くならないものか。
11月×日
ある会社社長のあいさつ原稿のリライト、続いてある首長の講演原稿のリライト。前日からやっているから丸1日がかりだ。デスクトップの画面いっぱいに1頁分を表示して書くのは、見やすく書きやすい。原稿書きはこの状態がベスト。これらのリライト作業は先には延ばせず、優先してすることにした。講演の原稿は長く、しゃべり言葉を読みやすく直していく。学生時代の挫折、選挙に落選した浪人時代の苦労話など、これはこれで話としては面白い。そのままの原稿にすればよいが、主題から外れる個所も多く関係ない話が続く。削除しようと思ったが、そのような話が多く、削ると全体の原稿量が少なくなってしまう。講演者がどんな意向を持っているのが不明なので、残して本人に削ってもらうことにした。それらの作業をしないと、発刊までたどり着けない。
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10月×日
岡山の歴史あるユニークな企業訪問。この日は倉敷市内のH社をY代表と二人で訪問。この会社は、岡山弁で「おもしれぇ、直ぐやってみゅう」を社是とする。ポリエチレンやポリプロピレンのフィルムを短冊状にした紐を織って製品を作る技術を持つ。東証一部上場企業。この会社とは、RSKとコラボで制作した書籍『夢紡いで』の取材で訪問したことがある。面識があり、フレンドリーに話ができる社長だった。訪問時は、我々の前の職場の上司のお兄さんが勤めておられたこともがあり、和やかな雰囲気の中で話をすることができた。我々が帰る時、「吉備人出版さんが帰られます」と社長が言うと、その部屋の皆さんが立って送り出してくれたことには驚いた。若い人が多く、礼儀を重んじ規律がとれている会社であると分かる。この会社はまだまだ伸びると確信する。
10月×日
吉備人出版設立25年「ほんとまち大賞」の作品受付を締め切った。応募者数は、前回20周年のときを少し上まわって33作品。宅急便や郵便で届いたもの、弊社のポストに直接入れていただいたものもある。応募規定でプリントアウトした原稿を付けることをお願いし、それには文字数や頁数の制限はないので、厚さ8㎝に及ぶものもあり、原稿の分量は様々。応募者リストや採点表を作成して最優秀賞の選考の準備をする。約1ヶ月間の内に全作品に目を通すことになる。どんな作品が届いているのか、楽しみでもある。これから応募作品の封をきっていく。
10月×日
健康診断の日。血液や糞尿の成分結果、内臓エコーや心電図などの検診結果が出ると、医師から問診を受ける。大きく指摘されるような問題点は無く、悪玉コレステロールの数値が増えているが、薬を服用する程でもないとの指摘だった。コロナ禍とマラソン大会中止で目標を失っているせいで、運動量が減っているので、何らかの指摘があることは覚悟していたが、思ったより軽かった。炭水化物の食べる量を減らすなどで対応することにしよう。今回、ちょっと気落ちしたことがある。身長が170㎝を切った。近年170.○㎝となって、体が縮んでいることは自覚していたが、169.6㎝になったとは…。0.4㎝の原因は、体の縮みと頭髪の厚みがなくなったせいに違いない。ちょっとショック。
10月×日
津山市の病院や総社市の老人福祉施設でコロナウイルスのクラスターが派生し、感染が広がりを見せている。そんな中、津山市内の建設会社の訪問。同社会長の若い頃のアルバムを拝見させてもらい、ダンボール1箱分を持ち帰る。「晴れの国おかやま検定」のチラシを市内主要店に配布し、補充注文をお願いする。車で移動中の沿線で空き家が目立ちだしたようにも思える。コロナ禍の影響もあるようだ。各店舗の入り口にある消毒用のアルコールで手をして、用件を済ませ帰る際にも出口で消毒。なんとなくこまめにしたくなる。帰路の運転中、眠気に襲われる。たまらず車を止め、シートを倒さないままで仮眠。対ウイルスにも対睡魔にも安全対策が必要。
10月×日
今年も第9回方谷研究会の発表会を実施。コロナウイルスの感染防止のために、会場から定員の半数で実施するように要請されていた。半年前の会場予約の時期には、実施できるかどうかの不安もあったが、当日参加や埼玉県からの来場者もあり、ほぼ予定の人数で実施することができた。熱心な方谷ファンの方々に支えられて開催できたのは喜ばしい。今回の講師2人のテーマは「山田方谷の生き方考え方の『本』を探り、活かす」」と「山田方谷の閑谷学校への行程と美作地方の人々に与えた影響」。その講演内容は、来年の『山田方谷ゼミナールvol.9』で掲載予定。
10月×日
岡山の祭りを盛り上げている「うらじゃ踊り」。「おかやま桃太郎まつり」の一環として夏に開催されて20年になる。大学や企業、有志チームなどが厳しい練習を重ねて披露し、賞を競う。ある企業の人事担当者から、上位チームの指導者クラスの人の応募があれば、採用について高評価をするという話を聞いた。理由は、「うらじゃ」チームで活躍した新入社員が、会社の弱小チームを2年間で賞を獲得するほどに育て上げた経験をしているからだ。「うらじゃ踊り」が岡山に根付いたのは、地元の「温羅伝承」に基づいているからだけでなく、真剣に踊りへ取り組んでいる多くの若者がいたからなのだ。「うらじゃ踊り」への見方が変わった。
10月×日
企業史についてのインタビュー。それぞれの会社にそれぞれの歴史があるのはいうまでもないが、その歴史を調べたり取材したりするのは興味深い。長い歴史のある企業であれば、たいてい困難な時期を迎え、それをなんとかして乗り越えている。個人史で大小の苦境を乗り越え、人の出会いがあって現在がある。それを波乱万丈という人もいる。こうした取材で聞ける話はいつも奥深い。これを原稿にまとめるには、ある程度まとまった時間が必要だが、打ち合わせや他の取材が重なっていくと、なかなか時間の確保ができない。1本、遅れに遅れている原稿がある……なんとかして時間の確保をしなければ。
10月×日
納品のために車で外出しようとしたら、運転免許証の入った財布がない。通勤用のリックの中にも、仕事用のカバンにも。机の上や引き出しの中を探してもない。前日の夜に財布を使ってリックに入れたのだから、無いはずがない。とりあえず、免許不携帯のままで納品を済ませる。車の中を探してみるがない。昼食を約束していたが、無銭なのでそれもキャンセル。落ち着いて、自分自身が財布になった気持ちで、今どこにいるか考えてみる。「あっ、そうだ」と、ひらめいた。昼食に出るので、打ち合わせ資料と一緒に手提げバックに入れたんだった。これは忙しさのせいで気が回らなくなっているのか、認知症の前兆か。
10月×日
岡山県視覚障害者センターで朗読ボランティアをしている方から、小社の書籍を採用したいからと、本文中に載っている人物名の読みの問い合わせがあった。著者に問いあわせてみると、「何の連絡も来ていない」という。同センターの担当者に電話すると、「著作権法第37条」から著作者の許可は必要なく、読み方が分からない場合は「推定読み」をするという。教育や福祉の現場では著作権使用の許可は不要だが、読み方を確認するなど著者への接触も必要になると思うが、それはしないらしい。それを著者に伝えると、視覚障害者に読んでもらうことは賛同するが、何の連絡もないとはどうなのと。著者と共に首をかしげた。
10月×日
家系図作成を仕事として請け負う。本籍のある役所から戸籍謄本を取り寄せるには、本人申請と代理人申請の方法がある。今回は本人申請をお手伝いする方法をとった。申請書類は役所のホームページからダウンロードできる。手数料が必要だが、現金や切手などでは受け付けず、定額小為替のみ対応する。父方と母方とをたどっていくと、どこまでさかのぼれるかわからない。それにより手数料も変動する。今回は少し送った金額が足らず、追加の定額小為替を後追いで送付した。うまくいけば明治期まではたどれるはずだが、問題は江戸期以前だ。ルーツの探求は謎に迫っていくようで、好奇心を刺激する。
10月×日
日本学術会議の会員候補6名を菅首相が任命拒否した。その理由は「総合的、俯瞰的な視野で判断した」という。訳のわからない官僚用語での説明しかしないと、煙に巻いて真実を話す気がないことがうかがえる。しかし、排除した理由は見えている。この6名は、特定秘密保護法や安保法制、共謀罪に反対意見を表明しているからだろう。官僚人事の掌握、不都合な情報の隠蔽、検察庁法改正、大学での軍事的安全保障研究の要請など———。政府と自民党は、この国を戦争に向かわせているではと不安になってくる。二度と戦争をしないためには、戦争体験の継承と同様に、権力者の動向を注意深く監視しることも欠かせない。
10月×日
山陽新聞本社ビルの18階で同級生と会う。西に面した応接室からの眺望は素晴らしいが、窓際に立つと足がすくむ。眼前には、建設中の巨大なビルがそびえる。両備グループが、閉店したイトーヨーカドー岡山店の跡地を超高層タワーマンション(37階)やオフィス、店舗など5棟を整備して再開発している。岡山市内は表町3丁目の岡山市民会館、天神町のRSK山陽放送本社ビル(稼働は21年)、駅前の岡山ビブレ跡の源吉兆庵HD本社ビル(21年建設予定)、県庁通りは1車線化など、工事中または稼働待ちだ(どれも来年中には完成)。そのほか市内各地でマンションの建設も進行中。岡山の市街地が大きく変わっている。
10月×日
写真画像の入ったDVDから、プリントしたサムネールにチェックの入った使用写真を探し出していく。個々の写真のファイル名はカメラが自動で付けた番号のみ。PCの検索機能で、1枚ずつ番号を打ち込んで抽出していく。ひたすらこれの繰り返し。この単純作業を続けなければ、ゴールにはたどり着けない。DVDは5枚。写真の選び出しは撮った本人がするのがよいのだが、PC操作が苦手ということで引き受けたものの、作業量が膨大。続けていると、気が滅入ってくるので何日かに分けてやるしかないが、なかなかまとまった時間がとれなく、終了予定が延びるばかり。なんとかしなければ。
10月×日
ヴァン・ヘイレンのギタリストのエドワード・ヴァン・ヘイレンが亡くなった。78年のデビューアルバム「炎の導火線」は衝撃的だった。キンクスのカバー曲で「ユー・リアリー・ガット・ミー」のリフを聴いたときはぶっ飛んだ。キンクスの原曲がショボすぎて聞こえるほどで、すごいバンドが出てきたと思ったものだ。ギターの指板の上に指先でつつくようなタッピング奏法は何をしているか分からなかった。ジミ・ヘンドリクスもエリック・クラプトンもジェフ・ベックもすごいが、革新的なギタリストの一人と思う。「炎の導火線」は今聴いてもワクワクするロックサウンドだ。
10月×日
紹介してもらった企業に、Y代表と2人でプレゼンに出かける。提案書を一通り説明したら、これまで制作した書籍や記念誌の話。持参した書籍を机の上に並べて説明をしていくと、県内の会社だから、訪問企業の担当者もその会社のことはよく知っている。記念誌なら、社長同士の付き合いで寄贈されているので、見たこともあるという書籍もある。これまで作ってきた書籍をそう言ってもらえるのはありがたい。これまでの25年間で制作してきた書籍がアピールしてくれる。築いてきた人間関係やノウハウを重ねて、相手企業のためになる提案をしていこう。過去の25年間の蓄積をアウトプットしながら、次の5年、そして10年を築いていきたいものだ。
10月×日
朝から県庁前で知事選に立候補した現職知事の出発式で、にぎやかだ。今回の知事選の候補者は2人。主要な争点がコロナ対策を中心にしえいるようでは盛り上がらず、低い投票率が予測できる。投票所に行くには、重い腰をひっぱたいて行かないとたどり着けないかもしれない。知事選は岡山県をどんな県にしていくか、重要な選挙であることに違いない。環境や子育て、福祉、経済、文化で国の政策を超え、現実的な諸問題を踏まえながらも、全国の市町村が見習う画期的な政策を推し進めてほしいものだ。例えば「岡山県をSDGSの先進県にする」を公約に具体的かつ斬新政策を打ち立てるような若手の候補者はいないものか。
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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