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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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先週はこの冬一番の寒気に覆われ、岡山でも厳しく冷え込んだ。中国山地沿いは大雪に見舞われ、奈義町では氷点下15度を超えて観測史上最低だったという。そんな寒い日、久しぶりに津山市に出かけた。車で市内を走っていて幹線道路沿いの空き店舗が多いのが気になった。寒さだけでなく、地方都市の経済も厳しいようだ。
津山市を中心に美作は、来年の2013年が「美作国」を建国して1300年目の年になるそうだ。最初に「美作国建国1300年」と聞いたとき、2年前の「平安遷都1300年」を連想して、盛り上がろうとしているんだろうと思った。でも冷静に考えると、「建国」いうには違和感が残る。1300年前に美作の人たちが自主独立して国を築いたのではなくて、大和政権によって吉備国を分割されて美作国ができたのではなかったのか。つまり「建国」ではなく「分国」では。
吉備はもともと現在の岡山県と広島県東部の範囲だったが、大和によって飛鳥浄御原令で備前国、備中国、備後国に3分割される。それから20年後ぐらいの710年に備中国を分割して美作国ができる。中央政権によって地方勢力が分断されていく過程で、美作国は誕生するわけだ。
「分国」を「建国」で盛り上がるにはどうしたらいいか。それは地元の人たちが美作を主体的に「再建」する気持ちでやるしかない。主体的になるためには、地域の古代の歴史を知り、古代の吉備、さらに日本の古代史に結びつけて考えることが出発点になるのではないか。イベントの消化に終わらないように、応援できるものなら応援したいと思う。
まっ、とにかく、「美作国建国1300年」が「平安遷都1300年」のように盛り上がってほしいと期待している。ちなみに今年は『古事記』がまとめられて1300年だそうだ。
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プロフィール
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執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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