忍者ブログ
吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
<< 09  2024/10  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31    11 >>
[169]  [168]  [167]  [166]  [165]  [164]  [163]  [162]  [161]  [160]  [159
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

明治期、岡山市の東山に外国人居留地ができて20年ほど後、第六高等学校(六高)の英語教師としてガントレットが岡山にやってくる。石井十次がいた三友寺に、6年間ほどいた。奥さんは恒子と言う日本人で、日本初の公式国際結婚だったそうだ。国際共通語エスペラント語も教えたため、岡山は早くからエスペラントが盛んになった。

ガントレットはパイプオルガンの演奏家でもあった。妻・恒子の弟は山田耕筰で、耕筰の青年期は姉夫婦を慕って岡山で過ごしている。ガントレットはこの山田耕筰にパイプオルガンを教え、耕筰はその後、音楽家になった。「夕焼け小焼けの赤とんぼ♪」の童謡「赤とんぼ」を作曲したのはこの山田耕筰。

また、ガントレットは、その山田耕筰を相手に卓球をしている。これが日本で卓球をしたという最も古い記録である。ガントレットが暮らしていた三友寺の門前には、「ピンポン発祥の地」の碑が建てられている。新刊『門田界隈の道』には、パイプオルガンを演奏するガントレットや若い山田耕筰、「ピンポン発祥の地」の石碑の写真も掲載している。

本書には、楽器をもった数人が写った写真も載せている。これは音楽を演奏するバンド(グループ)で、楽器は持ってはいるが奏でたりせず、その楽器の音を口で出したらしい。なんちゃってバンドだけれど、みんな大マジメな顔で写っている。岡山で最初のバンドか、コーラス隊か。

さらに、ガントレットは、部品を海外から取り寄せて機関車模型をつくって走らせ、六高の学生に自慢している。このガントレットさん、かなりの「オタク」だと私は推測している。岡山にいた最初の「オタク」か。

知れば知るほど面白い門田界隈。詳しくは『門田界隈の道─もうひとつの岡山文化─』http://p.tl/TaQL-
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
最新コメント
[09/02 おおもりひろみ]
[02/26 岡山商科大学はあなたの夢を叶えます!]
[09/04 r1pb1jm142]
[05/20 omachi]
[12/23 やぶひび]
最新トラックバック
ブログ内検索
最古記事
(09/15)
(04/01)
(04/08)
(04/15)
(04/24)

Copyright (c)ほぼ週刊 編集日和 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Material by Pearl Box  Template by tsukika


忍者ブログ [PR]