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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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日本のキリスト教プロテスタントの発祥地に、3つの源流があるそうだ。明治初期の札幌と横浜と熊本。それぞれ洗礼を受けた一門を札幌バンド、横浜バンド、熊本バンドと呼ばれる。

札幌バンドには、「少年よ、大志を抱け」のクラーク博士に感化を受けて信者になった日本人に内村鑑三や新渡戸稲造などがいる。横浜バンドは、私の知っている人はいない。熊本バンドは5年ほどで閉鎖するが、ここにいた青年の金森通倫や徳富蘇峰らは岡山にも来ており、岡山との関係は深い人物だ。金森通倫は熊本が閉鎖すると岡山に来て、岡山教会の初代牧師になる。徳富蘇峰も岡山に来ており、今も蘇峰が植樹した木が残っている(『門田界隈の道』巻頭の地図参照)。その後、熊本バンドの出身者たちは同志社英学校に進み、さらに日本のYMCAの設立にも関与している。

金森通倫や徳富蘇峰らがなぜ岡山に来たか。岡山にプロテスタントの宣教師が住んで布教活動をして、その影響を受けていた日本人が多くいたからだろう。岡山は「熊本バンド」よりも長く続いたし、地域社会への影響力も大きかった。そういう意味で、「岡山バンドと言ってよかろう」と『門田界隈の道』著者の濱田氏は言う。

日本全体からみると、キリスト教プロテスタントの発祥地を3基点とした当時は、岡山の影は薄かった。ただ、『門田界隈の道』は、キリスト教プロテスタントの発祥地の3基点に、岡山を加えて4基点とする提起をしていると思う。

ただ、今、「岡山バンド」と言っても、岡山オリジナルのズボンのバンドとか、岡山の草野球で流行っているバンドとか、岡山で結成したオヤジバンドなどと思われ、地元岡山でも受け入れられにくいかもしれない。
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執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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