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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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娘が夏休みに制作して応募していた「第1回おかやま自慢のご当地グルメ壁新聞コンクール」(主催:おかやまご当地グルメまちづくりネットワーク)に入賞したので、家族で表彰式に出かけてきた。http://os7.biz/u/LpLBj 

会場は「おかやまご当地グルメフェスタin備前」の開催場所にもなった備前焼伝統産業会館。表彰式は「おかやまご当地グルメフェスタin備前」の初日。雨にもかかわらず、それなりの人出だった。出店していた各ご当地グルメのブースのスタッフも、駐車場のお兄さんも雨に濡れながら働いていた。

気になっていたのは、会場に「うまい県 !おかやま」のキャッチフレーズが入った宣伝物があるかどうかだった。私の見方が悪かったのか、あったのかもしれないが、目にすることはなかった。帰宅して、岡山観光連盟や「おかやまご当地グルメまちづくりネットワーク」などのウェブサイトを見てみたが、「うまい県 !おかやま」の文字は見当たらない。

今年の7月頃には地元紙の新聞紙面で、「ノボリやTシャツを作成して浸透するようにPRしいく」と県の観光課職員が述べていた。県内での浸透ができていないのだから、県外、しかも東京や大阪でのPR効果はかなり厳しいのでは。一昔前なら億単位の予算で観光キャンペーンを組んだのだろうが、それは難しいのが現状だ。わが家の小学生も「うまい県 !おかやま」は知らなかった。

第一、「うまい県」というのは、県民としてはなじまない。岡山県民は「うまい」などとは言わない。岡山弁協会特別顧問の青山氏が解説するように、岡山弁は2つの母音が続くと変化し、「ai」は「え〜」になるのが法則。「うまい」(umai)は「うめぇ〜」となる。「うめえ〜県」ならまだしも、「うまい県」では、よそ行きの感じがして居心地が悪い。

もし低予算で観光PRしていくなら、キャッチフレーズは「うめえ〜県」にして、ヒツジをキャラクターにしたイラスト入りのポストカードを作成し、県民に配布する。知人に郵送してもらい、破られても捨てられても無視されても、出し続けるてもらう、という戦略はどうだろう。題して「メリーさんのヒツジ作戦」。県職員もノルマにして郵送しまくる。そして、桃太郎がヒツジを引き連れて、日本中のマスコミを回ってキャンペーンに出る。

観光PRのキャッチフレーズを定着させるのは難しい。「うどん県」の香川県は2011年度に観光PR予算を7000万円ほど使ったらしい。お金の問題もさることながら、このキャッチフレーズを定着させるという熱意を来年度に引き継げるかがまず問題だ。

長野知事時代に「燃えろ岡山 県民運動」というのがあった。莫大な予算を使い6期24年の中で訴えかけてきたが、県財政が「炎上」しただけだった。今ではすっかり忘れ去られ、それを口にする人はいない。

「うまい県 !おかやま」はどんな運命をたどるのか。キャッチフレーズにかかわらず、県内のご当地グルメが盛況になっていくことを望むばかりだ。
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執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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