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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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10月7日(日)に「宇喜多☆フェス」が岡山城であった。今年で4回目。今までで最も盛り上がったと思う。鉄砲隊の演武や「秀家」と「豪姫」を選ぶコンテストなどの昨年から実施しているイベントに加え、今年は鎧兜姿の武士らが表町商店街を歩く「宇喜多軍大行列」が実施されたほか、秀家が流された八丈島から舞踏団が来岡して踊りを披露した。八丈島の特産品や、秀家をかくまった鹿児島県垂水市の特産品を販売するブースも出店した。特に今年は、熱烈な宇喜多ファンの漫画家・大竹さんが描いたラベルの宇喜多の地酒が発売になったほか、宇喜多を描いた大竹さんの新刊や宇喜多の記念切手も発売された。直接話を聞いた福岡の女性のグループのほか、関西など県外からのお客さんも多かった。岡山のイベントになりつつあるという実感があった。

15年ほど前、「岡山城築城400年」事業をやるまでは、岡山城といえば「池田の殿様」だった。宇喜多は一般にはこれほど知られていなかった。築城400年(1997年)のとき、放送局や広告代理店と組んで「宇喜多」を紹介するマンガを作成し、岡山県下の小学校や中学校に寄贈した(現在の『劇画 戦国武将・宇喜多四代』)。このときの小中学生は今では社会人になっている。余談だが、「小学生のときにあのマンガを読んだわ。あの豪姫の顔が印象的で憶えているわ〜」と、岡山城事務所で働く若い女性に言われたことがある。7日にも若い男性から、「宇喜多のことはこのマンガで知りました」と言われた。私はその都度、静かに感動に包まれた。その女性は今年の「宇喜多軍大行列」の列に加わって行進し、その男性は会場のブースで宇喜多グッズを販売していた。若い人の記憶に残っていたのがうれしい。

以前から宇喜多をテーマにした、岡山の恒例イベントをするべきだと思っていた。というのは、近年、若い人を中心に夏に実施される「うらじゃ」が盛り上がっていたからだ。「うらじゃ」は、花火と共に岡山市の夏祭りを代表するイベントとなっている。踊りと「温羅(うら)化粧」といわれる独特の化粧が特徴で、若者らは真夏の炎天下、路上で演舞を披露する。この「うらじゃ」のルーツは「温羅(うら)伝説」に登場する鬼ノ城に住んでいたとされる「温羅」をモチーフにしている。岡山のイベントが、総社の温羅をテーマにするのはどうかと思っていたし、若者しか参加できず年寄りも参加できるイベントが必要ではないかと思っていた。岡山で街づくりをテーマにできる人物は、岡山に城下町を定めて発展させた宇喜多しかいない。

4年前から「宇喜多秀家☆フェス」(岡山商工会議所内)に関わらせてもらって、今年の内容にまでなったのは岡山市や商工会議所をはじめ、たくさんの関係者の努力の賜物だ。しかしこれからが大事ともいえ、「うらじゃ」は参考になる点が多いように思う。

「うらじゃ」は今年19回目を迎えた。12年前に市民ボランテアによる「うらじゃ振興会」を組織し、「岡山の街づくりと人づくり」をコンセプトにしている。今ではすっかり子ども達が知っているイベントで、わが家の保育園児も「うらじゃ」を歌っていた。地域の子どもたちに定着していく策をとっているのだ。5年、10年、それ以上も続けて地域の恒例イベントにするには、子どもたちを巻き込むことだ。そうでなければ、長続きはしない。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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