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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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8月×日
5年ほど前にゲラになって、そのまま氷漬けになっていた企画の著者が来社。体調を壊され、介護付き老人ホームに入居されていた。調子がよくなったからと、施設から自転車で寄ってくださった。複数の方が共著で出すことになっていたので、原稿を出された方のことが気になっていた。企画をして著者のとりまとめをしていた方なので、そのままになっていたというわけだ。岡山市内の施設で場所を確認したので、こちらからの出張打ち合わせもやぶさかではない。

8月×日
委託販売する書籍の著者ご夫婦が来社。話をうかがうと、著者のイラスト画を展示していたところ、ある女性の目にとまり、たいそう気に入られたそうだ。「これは本にしなさい。お金は出すから」ということで、原画がデザイナーに渡り、そのデザイナーの知り合いだった印刷所に渡って、トントン拍子で書籍化が進んでいったという。印刷所の担当者が販売をしたらと、小社を紹介してくださった。スポンサーが付いての出版はこれまでもなくはないが、世の中には素晴らしい方がいるものだ。

8月×日
90歳を超える方の本づくりは、ご家族の方の理解が必要。息子さんとは以前、お目にかかって現状の原稿の進ちょく状況などの話をしていた。息子さんとアポイントをとったら、娘さんともお会いできることに。娘さんとは初対面だったが、以前に記念誌を作った学校にお勤めだったとかで、奇遇に驚いた。これまでの経過説明と今後の制作方針を話して、一定のご理解はいただいたように思う。今後、80歳代、70歳代でも、ご家族の方のご理解が必要な場合もあるだろう。

9月×日
「1枚足りない〜」と恨めしそうに言う怪談話がある。最近、数百数十万円の集金をした。支払いは現金主義とのことで、高額の現金を受け取った。それを銀行に入れたら、1枚(1万円)多かった。そこで、「先日集金したお金は1万円多かったので、お返しします」と届けたら、「そうか。1枚多く入れた」と。1枚足りないより、1枚多い方が怖いときがある。「なんですか、それは」と口から出かけたが、「次の100年史の仕事は任せるから…」と言われたので、何とか抑えた。今時の現金払いは、要注意!

9月×日
高校生の娘とアニメーション映画「この世界の片隅に」を観る。昭和20年と21年の広島県呉に嫁いだ女性が主人公。米軍の空襲で家族が被災し、自分も爆弾で右手を失う。地方の田舎で暮らす一人の女性を通して、人々の大切なものを失っていく戦争の悲惨を描く。戦後72年。高校生が女性の平均年齢を生きるとして、これから約70年。140年間、日本が一度も戦争をしない可能性は少ない。「戦争はこりごり」「戦争はしてはいけない」というのが、先の戦争の教訓。高校生は、この映画に何を感じ取ったのだろう。

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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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