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吉備人出版・金澤健吾の編集日和です。
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年に数回、講師を招いて講演を聴く勉強会を実施してきた西川倶楽部が、休会するというハガキが届いていた。この会は、元岡山大学学長で「岡山県史」などをまとめた故谷口澄夫氏らが二十数年前に始め、亡くなってからは太田健一氏が会の代表となり、後を引き継いで実施していた。私も代表に誘われて参加していた。その太田代表も昨年亡くなられ、会場の西川レストランが老朽化で閉店することになった。会員の高齢化も重なり、休会を決めたそうだ。休会後に、事務局をしていた方も亡くなられたという連絡が入った。太田代表が亡くなられてからは、参加者も少なめだった。20年以上続く会の高齢化は、どこの会でも直面している問題のようだ。
決算を控え、恒例の直書店の在庫調査。10件近くの書店を回り、棚を確認する。取次店経由で配本する書店に比べると、棚の状況を直接見るので、売れ行き状況や店主の考えを知ることができる。書店の販売力は年々衰え、運営方針や店舗のレイアウトなども試行錯誤をしているようだ。ある書店の店主は、「本を並べて置いておくだけではダメ。スタッフにうちは健康残業と言っている。書店に来てもらって心をリフレッシュしてもらう」と話す。なかには「まあ、お茶でも飲んで行かれぇ」と在庫確認後、お茶をいただき、話し込むことも。書店が試行錯誤する中で、岡山市中心部の表町にあった老舗書店・吉田書店が閉店した(移転・外商部のみで営業)。
青森県八戸市では、市長が公約の一つに「子育て・教育の充実したまちの実現」を掲げ、赤ちゃんを対象にした「ブックスタート」や新小学生を対象にした「ブッククーポン」の配布を行い、「本のまち八戸」を推進する拠点施設として本のセレクトショップ「八戸ブックセンター」を開店させたという。この「ブックセンター」をディレクションするのが「B&B」の内沼晋太郎氏。公的資金を使うことや採算性などの問題を「地方小センター通信」でも指摘していた。このセンターを中心市街地に開設することで、市街地の活性化にもつなげる目的もあるらしい。この程度で「本のまち」になるとは思えないので、長期の社会実験ということでよいのでは。
在庫調査のために県西部の書店へ半年ぶりに訪問。店内に入るとレジの位置が変更され、雑貨や本の売り場のレイアウトが大幅に変更されていた。前回も前々回もレイアウトをかなり変えている。その度に雑貨の面積が広がるのと反比例して、書籍の売り場面積は小さくなり、今では半分以下。今回は雑貨のスペースに自然食のコーナーも設けられていた。本の売り場の正面にはテレビや映画の原作本と雑誌でディスプレイされ、奥の広めのスペースにはコミックが。小社の書籍や単行本は、隅に追いやられた感じ。カウントするとやはり売れていない。帰る際に店を振り返ると、入り口前に「マヌカ蜂蜜が入荷しました」の看板。もはや本屋とは呼べないのでは。
岡山駅書店の一つ三省堂。店内に以前あった郷土本のコーナーに行くと、そこには跡形もなくなっていた。周辺を探してみたがない。店員にたずねると、「こちらです」と案内してくれるので、場所が変わったのかと付いて行くと、「あれっ、ここにあったんですけど……」と。店員も知らない間に、郷土本のコーナーは消滅していた。さらに店内を回ると、雑誌のコーナーに岡山のカフェや遊び場などのガイド本が数冊。県外に行くと、その町の駅周辺の書店で地元本のコーナーをチェックするものだが、食べ物情報があればそれでよしということか。グルメ情報はネットの検索でよいのだが……。どうなっていくのかリアル書店。
できたばかりの新刊『千年桜とともに-醍醐桜と吉念寺集落-』を、著者のカメラマンが受け取りに来られた。テレビ局のカメラと一緒に。ドアを開けて入ってくるとカメラは回っていた。この『千年桜とともに』は、岡山県の天然記念物に指定され、日本名木百選に選定されている巨木・醍醐桜のある村の四季を撮った写真集。テレビ局のディレクターが、この村の住むお年寄りの生活を撮るカメラマンに興味を持ち、ドキュメンタリーの番組を制作しているそうだ。この日に写真集を積んでこの村に行き、お年寄りに見てもらうまでを撮影するそうだ。今月22日から幸町図書館「アイプラザ」で写真展を開催。これに合わせて放映するそうだ。
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プロフィール
HN:
執筆:金澤健吾
性別:
男性
自己紹介:
吉備人出版 取締役。
方谷研究会。
おかやま自転車ネット。
twitter/kibitoman
岡山の古代・中世・戦国・近世など郷土史大好き。岡山本も大好き。自転車、ジョギング、自然好き。ジャズ、ロックなど音楽好き。子育て中。
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